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http://udonenogure.iza.ne.jp/blog/entry/1471947/
長崎県知事選と町田市長選が終り、今日のニュース報道が楽しみであった。
その前に、タイトルが違うんじゃないのかとお叱りを受けそうなのだが間違いなく、「自民党とマスコミの終焉」なのである。
まずは、今朝の新聞・テレビ報道であるが、比較的民主党政権に優しい記事を書いているネットIB・九州企業特報さんでさえ「長崎県知事に大差で中村法道氏 「政治とカネ」が直撃 民主、参院選に暗雲」というタイトルである。
しかし、同誌に福岡県議会自民党県議団の会長の蔵内勇夫県議のコメント「長崎知事選勝利「振り子の原理が働いた」という記事を読んで逆に安心をした。これは何も「今回、長崎県知事選で民主党が負けた？から、夏の参議院選で又民主党へ戻る」可能性があるからという話ではない。
まずは、じっくり今回の長崎県知事選と前回の衆議院選挙の様子（獲得票数）をながめながら、検証・総括も必要である。
ネットIB・九州企業特報さんも書かれているように、県知事選の結果は無所属新人で自民党や公明党などが支援した前県副知事・中村法道氏の勝利（当選）であることは間違いはないｗ
ところが、ここで一つの疑問がわいてくる。福岡県議会自民党県議団の会長が言うように「振り子の原理」であるならば、何故にはじめから自民党・公明党で公認をしないのであろうか。ようは、「自公」と正体堂々と出すのが怖いのである。
まずは、昨年の衆議院の結果であるが、長崎県の４小選挙区全てを民主党が占めたと言うことばかりに目を奪われてはいるが、自民党議員も２名が復活当選をしているのである。その中に谷川弥一議員が含まれている。この谷川議員と金子前知事が実質、長崎を牛耳っているとか。
現実に長崎県議会の会派をご覧いただこう
http://www.pref.nagasaki.jp/gikai/2020.html
昨年の衆議院選挙の数字である。
投票率（１区67.03％）（２区72.87％）（３区76.57％）（４区71.04％）（県71.34％）
民主党獲得票数（1区129044） ＋（2区120672）＋（3区79223）＋（4区97912） ＝（426851）
自公の獲得票数（1区 87297） ＋（2区106206）＋（3区77316）＋（4区93428） ＝（364247）
昨年の衆議員選挙では、長崎県内の有権者の約30.9%が自公に投票をしたことになる。また今回の長崎県知事選では、26.9％、約27％しか自公の推薦候補へ投票をしていないのである。つまり、中村氏が自公の応援を受けながらも自公の公認・推薦を消してもこの結果なのである。
ネットIB・九州企業特報さんの記事にはこう書かれている。
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21日、任期満了にともなう長崎県知事選挙の投・開票が行なわれ、即日開票の結果、無所属新人で自民党や公明党などが支援した前県副知事・中村法道氏の初当選が決まった。
中村氏は59歳。長崎大学経済学部を卒業後、長崎県庁に入庁。農林部長、総務部長などを歴任し昨年から副知事を務めていた。
昨年8月の総選挙で民主党が圧勝。自民党の支援を受けてきた金子原二郎知事が４選出馬を断念するなか、農政連や商工関係など県内における自民系の34団体が「新知事をつくる県民の会」を発足させ、金子後継に中村氏を担ぎ上げていた。（「つくる会」は自民党、公明党を入れて、最終的に46団体）
「新知事をつくる県民の会」 のメンバーの一部
石田 由理子 長崎栄養士会 副理事 石橋 輝夫 （社）長崎民謡舞踊連盟
理事長 横尾 福次郎 副理事長
上田 恵三 国民政治協会長崎県支部 支部長
音山 泰宏 長崎歯科医師政治連盟 会長 瀬戸口 信義
川端 勲 長崎県漁業協同組合連合会 会長 オブザーバー 島本 直 参事
川添 一巳 長崎県タクシー協会 会長
熊川長吉 自民党離島支部代表 福江支部・支部長
栗林 英雄 ㈱九州ガス 代表取締役
小柳 博 長崎県柔道整復師連盟 委員長 野田 政秀
佐々野 正治 長崎県不動産政治連盟 副会長
高尾 茂 日本商工連盟諫早地区 代表世話人 宮崎 清彰 政治連盟副支部長
宅島 壽雄 長崎県商工政治連盟 会長
谷村 隆三 長崎県建設業協会 会長
堤 国枝 長崎県軍人恩給連盟 事務局長
徳永 清隆 長崎飲料業同業組合 理事長
中村 人久 青年会議所・OB 自民党大村支部青年局長
中村 則子 諫早市・歯科医師
花原 正明 （社）日本青年会議所長崎ブロック 会長
前田 一彦 日本商工政治連盟佐世保地区 代表世話人 加藤 陽一 副会長 SSKの副所長
藤本 恭 長崎県医師会 会長 福島 健一 副会長
松尾 裕幸 自民党地域佐世保支部 支部長
松藤 悟 長崎県商工会議所連合会 会長
宮本 正則 長崎県町村長経験者懇話会 会長 川本事務局長
村中 弘司 陸上自衛隊西部方面普通科連隊後援会 会長
山口 ミユキ 長崎県看護連盟 名誉会長
林田 哲男 長崎県農政連盟 事務局長 オブザーバー 12/7日に協議予定
吉原 孝 長崎県市議会議長会 会長
吉原 日出雄 自民党地域長崎支部 幹事長
渡邉 悦治 日本商工政治連盟長崎地区 代表世話人
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つまり、長崎県の金子前県政は、民主や社民県議の会派はあると言いながらほぼオール与党体制を築き上げ現在に至っているのであって、県議会議員の入れ替えと自民党谷川衆議員を落選をさせない限りは変わらないのである。
県議員数は、自民公明党議員が民主・社民党議員数の2倍なのである。
早々に、谷川議員が副知事の人選に口を出してきたという話と、金子前知事が夏の参議院選挙に出馬をするという話が流れてきた。もっとも、民主党でも宮島大典のようにわけのわからない動きをしているやつもいる。
橋本剛氏の落選原因はハッキリしていて、県内をくまなく廻り地道に訴え続けるという基本行動が不足をしていたのは、長崎に住む友人からも聞き及んでいた。
金子前知事が推し進めた「長崎新幹線」や「諫早湾干拓」に「NO!」と言い民主党と橋本氏に、「長崎新幹線」や「諫早湾干拓」にNOを突きつけない限りは、「新知事をつくる県民の会」が求めるものと同じという事になる。
これは、前原や岡田が民主党代表時代に、新自由主義を自民党と張り合ったのと同じ構図でしかない。決して敗因は「政治と金」ではなく、選挙の対立の構図（訴えるもの）を間違えたのである。
思うのは、マスコミの報道が果たして正確に伝えているのだろうかということである。中には、今回は民主党支持者が投票に行っていないなどとトンチンカンなコメントをしているコメンテーターがいて驚いた。前回の知事選は、約52.3％で今回は60.1％と増えているのであって、今までの民主党に投票をしたのが、浮動票が多かったのは事実ではあるが、「民主党支持者が投票に行っていない」というのはいただけない。
何よりも笑えてしまうのがテレビ朝日の数字である。
投票者の支持の内訳を民主34％ 自民34％ 無党派22％ としている。その上で次のような数字を出してきた。
自民支持 8％橋本 80％中村 9％大仁田
民主支持 68％橋本 13％中村 13％大仁田
不動票 28％橋本 39％中村 23％大仁田
あくまでも出口調査で投票者の支持政党を決め、最後は獲得投票数をみて最終的にはめ込んだとしか思えない。（なぜなら、出口調査のサンプル数を公開していないのである）
昨日の長崎県知事選の数字である。
1174280人 投票者数 ： 705465人 投票率 ： 60.08％
中村 法道 316603
橋本 剛 222565
大仁田 厚 98200
この負け方をマスコミは、民主党の大敗だという。ところが前回（2006年）の選挙、つまり金子氏が3選目の知事選では、398692 票を獲得をしているのである。
有権者数 ： 1194755人 投票者数 ： 624460人 投票率 ： 52.27％
前回の知事選でも相手候補である小久保徳子女史の「ゆびとま」の 経営の実権を暴力団関係者らに握られるという事件まで起きているのである。
どうも、たまたま偶然なのだとは思うが長崎県知事選の時には、自民党の対立候補にとって不利な事件が起きるようである。
その前の知事選（2002年） 468099票を獲得をしている。
有権者数 ： 1192721人 投票者数 ： 593933人 投票率 ： 49.79％
つまり、4年に1度の知事選であるが、選挙の投票率は毎回上がりながら、自民党公認もしくは推薦・応援候補は確実に票数を減らしているのである。
浮動票が、自民党の票であったという時代は確実に終り、投票率の伸びがそのままほとんどが民主党支持となり、自民党が総がかりでも票を減らしているのである。
確実に自民党から業界も離れだしているのである。自民党が崩壊をする最後の状態で、断末魔をあげ抵抗をしているのである。
最後に軽くふれるが、町田の市長選を東京都町田市の選挙だと考えるのは間違いである。あの選挙は、神奈川県町田市の選挙と考えるとわかりやすい。神奈川の座間基地と厚木基地に挟まれたところに町田市があります。と言えば、今何が一番不安なのかと考えたら。マスコミもネガキャンばかりじゃ居場所をなくすかも。自民党も勝てた理由を「政治と金」なんて言ってるから、河野太郎に嫌味を言われちゃうのかも。
政治の世界には、もしという言葉はないというが、今回マスコミが小沢氏の問題を「まっとうに報道を行っていたなら」と悔やまれてならない。もっともそのツケは、長崎県民が払いそして日本の国民が払う事にはなるとは思うのだが。
しかし、マスコミだけは、絶対に逃がす事はない。なぜなら、次第に、マスコミ報道のいい加減さやこの度の東京地検のでたらめさが白日の元に晒されはじめているからである。
クロスオーナーシップの禁止や記者会見のオープン化、そして取調べの可視化で地検からのリーク情報で大手マスコミも記事を書くことができなくなる。
もっとも、その前に潰れる新聞社が出てくるだろう。
（南青山コメント）
冷静に数字を見る限り、ブログのタイトル通り、自民党の終焉は確実のようだ。
マスゴミについては、ネットを通してその実態がかなり明らかになってきているとはいえ、さらなる追求を通して、その終焉を確実なものにしなければならない。
そして民主党だ。
この選挙結果について、それほど悲観的にならなくともよさそうだが、楽観もしていられないといったところか。
そのあたりは、中にいる人間がいちばん知っていることとは思うのだが、それにしても心もとない。
これほどまで人がいなかったとは、選んだほうが想定外だった。
さすがの小沢も、切歯扼腕しているのではないか。
参考までに長崎県議会の会派別議席数（全46名）を紹介しておく。
自由民主党（23名）
改革21（13名）※民主・社民党系
公明党（3名）
創爽会（3名）
日本共産党（1名）
無所属新風（1名）
清風会（1名）
欠員（1名）
http://www.pref.nagasaki.jp/gikai/2020.html
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