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裁判員裁判:米子の強殺事件、始まる 緊迫の32号法廷 傍聴券求め混雑(御目当ては死刑判決?)
http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/240.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2010 年 2 月 25 日 01:51:51: N0qgFY7SzZrIQ
 

 5輪報道に隠れてうまい具合に議論にならない「裁判員死刑裁判」。一方で、一部には関心派高いとも取れる。「初の死刑判決」に立ち会いたい心理か?
 
 よく内容を見ると、酌量の余地もありそうなのだが。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(引用ここから)
裁判員裁判:米子の強殺事件、始まる 緊迫の32号法廷 傍聴券求め混雑 /鳥取
http://mainichi.jp/area/tottori/news/20100224ddlk31040608000c.html
 狭い鳥取地裁32号法廷は緊張した空気に包まれた。死刑求刑の可能性がある全国初の裁判員裁判が23日、始まった。強盗殺人罪などで起訴されたのは、米子市の税理士事務所で経理を担当していた影山博司被告(55)。事務所代表の石谷英夫さん(当時82歳)と同居の大森政子さん(同74歳)を殺害し、石谷さんのキャッシュカードを奪い現金を下ろしたとされる。全国が注目する裁判だけに、地裁は傍聴券を求める市民や報道関係者でごった返した。この日は、起訴内容の認否▽双方の冒頭陳述▽証拠調べ▽証人尋問があった。
 ◇仕事の分担質問−−裁判員
 ■傍聴希望者848人
 8時50分 手首に数字が描かれた緑色のリストバンドをつけた大勢の人で地裁はごった返す。正門外では「つぶせ!裁判員制度」ののぼりを立て、制度反対を訴える団体も。
 9時25分 当選番号が書かれた紙を張った板が正面入り口に掲示される。リストバンドの数字と照らし合わせる人が、どっと押し寄せて人垣ができた。カメラ付き携帯電話で番号を撮影する人も。
 ■開廷
 9時55分 紺色の上着とセーターに青色のネクタイ姿の影山被告が入廷。眼鏡をかけ、うつむき加減で入ってきた。
 10時00分 6人の裁判員入廷。右端から黒の服を着た女性▽紫色のタートルネックを着た女性▽茶色に髪を染めた長髪を束ねた男性▽カーキ色のシャツを着た若い男性▽グレーの上着に青色のネクタイをしめた男性▽黒いスーツに紺色のネクタイの男性。
 10時03分 開廷。検察官が起訴状を読み上げる間、裁判員は検察官と被告を交互に見つめたり、手元のモニターを見つめて眉をひそめたり。
 10時10分 影山被告の起訴内容認否。「ちょっと申しわけないが、ひと言」と裁判長に申し出て、「亡くなられた人、および遺族には申し訳ない気持ちでいっぱいです。今から始まる裁判は最後まで真摯(しんし)な態度で行い、その結論を受け止めたいです」と話した。
 裁判長に起訴内容について問われると「1点だけ事実と違う。いわゆる強盗目的で2人を殺害したことは事実と違う」と「強盗」を否認した。裁判長の「それ以外は事実と間違いないですか」との質問に、「それ以外は間違いありません」と答えた。
 ■検察側冒頭陳述
 10時11分 検察官は「わかるように読みたい」と裁判員に向かって前置きし、事件の説明に入った。事件の争点について「金を奪う目的があったかということ」と述べた。
 10時25分 被告の負債状況を折れ線グラフにしたものをモニターに示し、苦しい事務所の資金繰りのため、被告が借金を重ねた状況を説明した。右から5番目の男性裁判員は、座席の被告を見つめ時おりうなずく。
 10時35分 検察側が殺害状況について「殺害はせい惨なもので、現場は血が飛び散り、血だまりができるほどでした」と述べると、手元の資料を見ていた裁判員が目線を検察官に向けた。天井を仰ぎ見る裁判員もいた。被告は大きく息を吸い込み、目をつぶる。
 ■弁護側冒頭陳述
 10時44分 弁護人が証言台の近くに立ち、裁判員に語りかけるように事件の背景や経緯の説明を始めた。被害者2人と被告との関係を説明し、大森さんの話に及ぶと、遺族とみられる女性が鼻をすすり上げる声が聞こえた。
 その後、「影山被告は辞表を2回出したが相手にされず、急に辞めると事務所が立ち回らなくなるなどの理由から辞められなかった」と事件に至るまでの経緯について説明。
 11時07分 弁護人が動機に言及。「被告は2人がいなくなればどんなに楽になるだろう、誰かが2人をいなくなるようにしてくれないかと思っていたが、自分がしないといけないのではと思うようになった」と心境の変遷を述べると、じっと聞いていた裁判員全員がメモをとった。
 11時14分 弁護人は「今回の事件は金品目的ではない。物取りの事件ではありません」と訴えて陳述を終えた。
 ■検察側証拠調べ
 11時30分 検察官が遺体の発見状況について、殺害現場となった石谷ビルや自宅の図面、写真を使いながら詳細に説明。裁判員は手元の図とモニターを見比べながら確認した。
 遺体がブルーシートに包まれ荷作りひもで巻かれていた状況説明では、シートにくるまれた2人の遺体の写真を裁判員の手元にあるモニターに映した。傍聴席からも見られる2台の大型モニターは消された。裁判員は目をそらすことなく、モニターを真剣な表情でみつめた。遺体の腐敗状況についても詳細な説明があった。
 11時54分 検察官が裁判員の前に歩み出て、殺害に用いた延長コードやネクタイなどを提示。凶器となったウオーターポンププライヤ(工具)を手にした検察官が法壇の前を左端から右端まで、時々立ち止まりながら歩いた。右から2人目の女性裁判員は眼鏡を上にずらし、凶器を凝視した。
 12時10分 休廷。
 ■検察側証人尋問
 14時15分 検察側の証人として、税理士事務所で被告の前任の経理担当者だった男性が出廷。事務所の資金繰りの苦しさなどについて答えた。被告が02年ごろから1人で経理を担当し、資金繰りに苦しんでいた様子を明らかにした。
 検察官は、被告と証人が金融機関から借金を重ねて事務所の運転資金をねん出していた一方で、石谷さんが毎月80万円の報酬を受け取っていたことも指摘。右から4番目の男性裁判員は、事務所の収支について表で説明を受けると、身を乗り出してモニターに見入っていた。
 証人は事件後の経営状態について尋ねられると、被告が事件後に事務所に振り込んだ340万円がなければ「完全にお手上げ状況ですね」と話した。
 15時17分 弁護側の質問が始まった。証人が石谷さんについて「自分勝手でわがままでワンマン。怒って机をたたくこともしょっちゅう」と証言。この時、弁護人が拳を机に打ち付けると、6人の裁判員は手元の資料から顔を上げた。弁護人は「このくらいの音がしましたか」。
 15時38分 双方の質問が終わり、裁判官と裁判員がいったん退出。首をかしげながら出ていく裁判員もいた。
 15時40分 右から6番目の男性裁判員が初めて証人に質問。証人と被告の仕事の分担について、「影山さんは30から40件担当していたが、あまり詳しく存じませんと聞いたような気がするのですが……」との質問に、証人は「担当ごとなので、それぞれの事業所のことは分からない」と答えた。裁判員は「それは数字的なことですね。実際の業務内容はご存じなんですね」と念を押す。証人は「そうです」と答えた。
 その後、税理士事務所の女性事務員が証人として証言した。
 16時32分 閉廷。朝から続く裁判に裁判員は一様に疲れた表情。法廷を後にした。
 ◇冒頭陳述要旨
 検察側と弁護側の冒頭陳述の要旨は次の通り(年号や用字は一部改めた)。
 ■検察側
(犯行動機、意図)
 石谷会計事務所の資金繰りは、火の車の状態にあった。しかし、従業員が石谷さんに資金不足を告げると、石谷さんから「未収金を回収しろ」と怒鳴られる状況にあった。そこで、やむなく、被告人は、自ら借金をして会社の支払いに充てていた。
 被告人は、会社に金を注ぎ込んで金銭的に困窮していき、他方で、石谷さんは、会社から多額の金を引き出して蓄財していた。
 被告人は、経営者の石谷さんに対する長年の恨みを晴らすとともに、自分の借金返済と石谷会計事務所の支払いの資金を得るため、石谷さんが貯め込んだ預金を奪うことを意図するようになったものである。
 (犯行状況等)
 08年から09年にかけての年末年始、被告人は、妻から「こんな給料じゃやっていけんわ」などと不満をぶつけられた。その背景には、被告人の妻も家計難に苦しんでおり、08年8月から消費者金融から借金をし、自転車操業に陥っていたという事情があった。
 そして、被告人は、09年1月末または2月初めころ、凶器であるウオーターポンププライヤ(工具の一種)を石谷会計事務所の4階事務室に持参し、以後、石谷さん及び大森さんの殺害の機会を窺(うかが)うようになった。
 被告人は、この時点で、石谷さん方の通帳等を奪うためには、石谷さんと一緒に大森さんをも殺害するほかないと考えており、殺害する方法や場所、さらには2人の死体をどこに隠すかということまで考えていた。
 被告人は、09年2月21日(土曜日)、石谷さんおよび大森さん両名の殺害を実行した。殺害態様は、次のとおりせい惨なものであった。
 まず、石谷さんについては、石谷ビル5階において、凶器のプライヤで頭部を数回殴打し、電気コードで首を絞めて殺害した。現場には血が飛び散り、血だまりができるほどであった。次いで、被告人は、石谷さんを殺害した後、すぐに石谷さん方居宅に赴き、1人で在宅していた大森さんと会い、殺害の機会を窺いながら雑談するなどした後、玄関土間でいきなり大森さんを引き倒し、「助けて」と叫んでいる大森さんを押さえ付け、その頭部を床面に数回打ち付けた。さらに、大森さんが身動きしなくなったことから、被告人は、ネクタイで大森さんの首を思いっきり締め上げ、殺害したものである。
 (強盗目的があったことを示す事実)
 被告人が石谷さん及び大森さんを殺害するに当たり、強盗目的を持っていたことを示す主な事実は、次のとおりである。
 (1)動機があること。すなわち、石谷会計事務所の資金繰りのため、被告人の借金が増加し、事件当時、破綻のピンチに瀕していたこと。
 (2)実際に石谷さんの金を取っていること。すなわち、殺害直後に通帳等を奪い、大金を引き出して借金の返済や石谷会計事務所の支払いに充てたこと。
 (3)石谷さんの口座に多額の預金があることや、これを引き出すすべを知っていたこと。
 (4)凶器を事務所に運び込んだ時期が、資金繰りが破綻のピンチになった時期と一致すること。
 (5)大森さんを殺害したのは、通帳やキャッシュカードを奪い、石谷さんの預金を自分のものにする必要があったからであること。
 ■弁護側
 (はじめに)
 「もう、いやだ」「もう、がまんできない」これが、影山博司さんが石谷さんと大森さんをあやめてしまった時の気持ちです。影山さんは、2人のために、精神的に限界になっていました。20年近くにわたって、不信、嫌悪感、無力感を募らせました。事件の日、ささいなことがきっかけでした。とうとう「いやだ」「がまんできない」という気持ちが押さえれなくなり、2人をあやめてしまったのです。
(生活状況)
 事件当時、影山さんの給料は手取り月額20万円ということになっていました。ボーナスはありませんでした。ということになっていたというのは、給料は、毎月必ず支払われていたものでなかったからです。いったん支払われた時も、事務所経営のため、会社に貸付をせざるを得ないこともありました。毎月の確実な収入ではありませんでした。とくに08年はふた月ほどしか給料を受け取っていません。妻は、長男の手が離れたころから、パートをし家計を助けました。事件のころは、〇〇会社でパートをし、月10万円程度の給料をもらっていました。
 (被害者との関係)
 石谷さんは部下に対して大変厳しく、機嫌が悪い時には、例え石谷さんの指示通りにしたことであっても、何ら落ち度のないことでも、石谷さんから30分〜1時間、大声でしっ責され、どう喝されるからです。
 仕事外でも石谷さんの影山さんに対する態度は同じでした。その態度は、大森さんも同様でした。早朝、夜間、休日を問わず、私用であっても影山さんは2人に呼びつけられました。「自宅の前の雪かきをしろ」「何々を買ってきて」「ビデオの再生の仕方が分からないので再生しろ」「電球が切れたので交換して」「車で迎えにこい」これらの連絡があると、影山さんは素直に従いました。祝日に、石谷さん宅前の国旗の上げ下げするのは影山さんの役目です。このため、影山さんは祝日であっても遠出することができませんでした。
 00年ころまでの石谷さんが会社が受け取るお金は月80万〜100万円でした。30万円は役員報酬でしたが、それ以上に石谷さんは必要に応じて会社のお金をもっていきました。これ以外に、水道光熱費、税金、保険料、ローンの支払い、クレジットカードの支払い、自宅の賃料、これらはすべて会社のお金で支払われていました。さらに大森さんと使った飲食代、タクシー代金、クリーニング代まで支払いは会社でした。これらの支払いはすべて会社の経費として計上されていました。
 (事件が起きた理由)
 影山さんは、石谷さん、大森さんに対する不信、嫌悪感、自分に対する無力感をつのらせていきました。2人が目の前からいなくなってほしい。そう考えるようになりました。石谷さんの出張の際、「事故でもおきないかな」と仕事帰りに(同僚に)こぼしたこともありました。
 いなくなってほしい、は、次第に誰か2人をいなくなるようにしてほしい、という願望になりました。その気持ちは次第に「自分がそうしなければならない」という思いにかわりました。はっきりとした時期は分かりませんが、影山さんは石谷さん、大森さんを殺害することを想像し、自宅にあったプライヤを事務所にもっていきました。
 (まとめ)
 強盗殺人罪が成立するのは、物を奪う目的として、人をあやめた場合です。影山さんは、キャッシュカードや預金通帳を奪うため2人をあやめたのではないのです。精神的に追いつめられ、その状況から離れることしか考えていませんでした。
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’10裁判員:鳥取・米子の強盗殺人 証人に質問−−初公判
毎日新聞 2010年2月24日 地方版
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(引用ここまで)
関連:
■裁判員裁判:米子の強盗殺人 死刑求刑も、漂う緊張感 鳥取地裁できょう開廷(死刑判決も素人任せに!?)
http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/168.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2010 年 2 月 24 日 02:36:24: N0qgFY7SzZrIQ
 

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