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鳩山政権の危機(山口二郎)
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投稿者 のんぽり 日時 2010 年 3 月 03 日 17:20:42: 7p9CCripgLT3w
 

2010.02.27 Saturday
鳩山政権の危機
Posted by 山口二郎
 内閣支持率の大幅な低下、地方選挙の敗北など、民主党への逆風が強まっている。政権が危機を迎えると、人気を取ろうとする悪あがきが始まる。しかし、その様な人気取りの魂胆は見え透いたものであり、かえって政府与党に対する不信感を強める。

 たとえば、高校授業料無料化について、中井拉致問題担当大臣が、朝鮮人学校を除外すべきと発言したと伝えられている。北朝鮮に対する強硬姿勢をアピールして、ナショナリズムという安易な手段に訴えようという浅はかな目論見である。この記事を読んで、私は怒るというより、悲しくなった。政府が率先して差別を推進しようというのか。拉致問題の追及とさえ言えば、罪のない生徒たちを迫害してもよいと考えているならば、まさに人間失格である。このような不見識な政治家を抑えられないならば、鳩山首相も政治家失格である。

 私は先日、映画「インヴィクタス」を見た。南アフリカでアパルトヘイトが廃止されたのち、大統領に就任したネルソン・マンデラがラグビー・ワールドカップを契機に民族融和のために奮闘した様子を描いた感動作である。特に印象に残ったのは、多数派となった黒人が白人文化の象徴であったラグビーチームの名前やエンブレムを変えようとしたときに、マンデラがそれをたしなめ、止めた場面であった。かつて差別する側だった白人が持っていなかった寛容、同情を自分たちこそ発揮すべきだというマンデラの言葉は、権力を勝ち取った者に対する普遍的な教訓である。

 中井氏だけではない。民主党には権力を取ったのだから自分たちの好きなようにやらせてもらうという驕りが見える。公共事業の個所付け、土地改良事業に対する大幅な削減など、予算にからんで政権党の威光を見せつける場面が目立った。小沢幹事長は、比叡山を焼き討ちにした織田信長を気取っているのであろうか。自民党から民主党に看板は変わったものの、権力者の行動は昔のままというのでは、政権交代の意味はない。

 小沢幹事長は、今こそ自民党の息の根を止めたいと考えているのだろう。しかし、自民党はとうの昔に死んでいる。今の自民党は自分たちが死んだこともわかっていないゾンビの集団である。政党政治にはもちろん権力闘争が付きまとう。しかし、あまり権力闘争ばかり見せられると、国民は辟易する。いま国民が民主党政権に期待しているのは、政策を実現することである。小沢幹事長は、参議院選挙に向けた組織戦ばかりを繰り広げると、かえって無党派層は民主党に背を向け、支持は減るという逆説に早く気付くべきである。

逆境の時には、焦っても仕方がない。政権与党の短所、誤りを謙虚に振り返り、自ら誤りを正すという姿勢こそ必要である。政権与党の失敗については、ほかならぬ民主党の議員が最もよくわかっているであろう。政務三役に入った政治家は毎日の課題に追われて自省している暇はないだろうが、その他大勢の政治家は政府の動きを冷静に、あるいは不満を持って見ているはずである。民主党の政治家の知恵とエネルギーを引き出すことが、政権立て直しに不可欠である。

特に、参議院選挙に向けて、これまでの政権運営を踏まえ、マニフェストを作り直すことが急務である。(週刊金曜日2月26日号)

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 2010.03.01 Monday  インビクタス  Posted by 山口二郎
 http://yamaguchijiro.com/?eid=829


おいらのコメント

 インビクタスで取り上げられているマンデラの言葉を、利益誘導して何が悪いと居直る民主党信者と個所付けで締め付けをしようとしている民主党に噛みしめて欲しいものだ。  

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コメント
 
01. 2010年3月03日 17:35:46
何だ、それだけだったのか。のんぽり応援しようとしたら、薄学だった。いらねーよ、お前は。ふふふ

02. 2010年3月03日 18:33:26
自民党は死んでいる、一面は正しい。だが地方ではその自民党は根になってそこに民主党や公明、国民新党などの雑草が絡まりあいつつ養分を吸いあっている。
自民党がゾンビなら民主党だってゾンビになりかねない現実が地方には厳然とある。
民主党が勝ったのではない、自民党が転んだのだという政治評論屋の言うことは半分合っていて今恐ろしいのは転んだ自民党共々民主党まで転んでしまうことである。
ゾンビになりたくなければゾンビの頭を砕くしかない。それが信長気取りかといわれればそうだというよりあるまい。
国民は辟易しているというが、国民はそこまでの自覚はあるまい。見せられている空中戦も次々と起こる内外のニュースや生活に追われ飲み込めないまま次のパンが口に運ばれてくるようなそんな感じ。
政策を実現したくば障害を取り除くほかない。それがいやなら自民党の民主抱き込み心中を見せられるほかない。
俺はそんなのまっぴら御免だ。

03. 2010年3月03日 20:36:47
>02に同意。
遅刻三閣僚とか小沢氏の足を引っ張る政府の方が問題なのは確かだが
山口二郎はいつも「机上の昼寝」のようなコメントだな。

04. 2010年3月03日 23:04:51
政策を実現せよといいながら、選挙は権力闘争だから見たくないという。
これって、矛盾してません?
選挙で勝てなくて、どうやって、政策を実現するっていうの?

05. Ozeki 2010年3月03日 23:52:09: iUNYh/7cfiDSU
山口先生の今回の記事は正論で納得できます。その通りです。この忠告どおりの道を歩めば民主党は必ず道は開けると思う。

民主党の支持者諸君、古くからの民主党の支援者に対しては感謝の心、真摯な態度でもって対することが肝要ではないだろうか。


06. 2010年3月04日 01:05:16
>05
>古くからの民主党の支援者・・・皮肉ではないですか?


07. 2010年3月04日 05:38:27
山口氏は北大の先生でしたか −
以前の投稿も、タイムリーではなく、今更何を?といった感想を持ちました。
今回は、何ていったらいいんだろう 。。。小沢氏は当然、この時点で自民党は見ていないと思いますよ。 アメリカの政権交代と大きく違うのは、政権与党は民主になっても、日本を取り巻く、各業界、マスコミ、官僚、検察、司法、アメリカ前政権の生き残り、においての政権交代は行われてはいない事実。 既得権益を失いたくない連中が最大限の抵抗を見せている中での政治は一年くらいで変わる訳がない。
世論調査とおっしゃるが、笑わせないで頂きたい。誰がしている世論調査の事ですか? 現マスコミが出してくる数字をまともに受け取るとは、学者さんとは思えない。 これをベースにマスコミ等が薄っぺらいインタビューをしているのは、聞いてはいられない程不愉快だ。小沢氏が相手にしなくて当たり前だろう。 日本に必要なのは、世論調査専門会社。 アメリカにはピューリサーチセンターやギャラップなどがあり、いずれも世論調査の正確さに命をかけている。 日本のマスコミは命をかけずに操作し、誤報で国民を扇動する。 これも又、ゴミデーター。 

お忘れか、日本の新聞とTV局には捏造報道の伝統がある。読売新聞には選挙の当落予測データを書き換えて気に食わない政治家を落選させ、TV局は捏造報道が日常茶飯事だ。つい最近のTBSにも石川議員の名誉毀損で訴えるべき内容の報道があの有名司会者、みのもんたが厚顔でやってのけ、今も謝罪もない。

日本でのマニィフェストの歴史は浅い。私は民主党を支持しているが、全てマニィフェスト通りにして欲しいと思って一票を投じた訳ではない。 又、私と同様意見の支持者もかなり多いと思っている。 優先順位の中で、丁寧に実現に向かってもらえればよい。 自民が残した大きな負を背負っての昨年秋からの船出である。
人数が多ければ多いほど、それらを束ねるのは大ごとだ。違った見解や異分子など当然想定済みであろう。 ただ、対外的な報道戦略だけは急務であると思っている。

民主党の掲げる政策を実現するためにも、参議院選での勝利は必須である。地方はまだまだ自民が強い。 小沢氏の選挙対策を強かに推し進め、まずは5月の渡米の成果に期待し、今後も鳩山・小沢・菅体制で突き進んで頂きたい。 
  


08. のんぽり 2010年3月04日 08:43:19: 7p9CCripgLT3w
 温故知新。

 「古い」だとか「何を今更」だとか・・・。
 よく、目にするのはこういった言葉で否定する民主党信者が如何に多いことか。

 問題は古い、新しいではない。そこに述べられていることにどれだけ得るものがあるのかないのかだろう。
 孔子・孟子・孫子といった思想家や戦術家が何故いまだに取り上げられるのかといえばそこに今に通じるものがあるからだ。

 世論調査を否定する輩も多いが、確かに世論調査が世論操作に繋がることは珍しくない。しかし、ニコニコ動画のような極端な数字ならともかく、調査そのものの傾向は各社左程違いはないはず。何故このタイミングなのか、新聞社の報道姿勢の傾向は、識者はどう見ているのか等々と併せて読み解けばいいだけの話。
 マスコミを全否定して君はなにから情報を得るつもりなのかね。
 君の得ている情報にバイアスがかかっていないという保証がどこにあるのかね。

 そして、マニフェストが守られなくてもかまわないという輩も少ないくない。無論、おいらも金科玉条のごとく守らなければならないと言うつもりはない。
 しかし、守れないなら守れない説明を尽くすべきだろう。さらに言えば、変更後のマニフェストが、選挙前の党の方針から乖離しているのかいないのかが問題だろう。単に守るか守れないかの問題ではない。そういったいい加減な態度が、小泉のような「公約を守らないことはたいした問題ではない」などという無責任な政治に結び付いてきたのではないのかね。


09. 2010年3月04日 10:52:05
随分と散漫で、大学2年生並みの小論文だね。今の大学生は70年代の暴走族程度
と放言した学者もいたようだが、学者のレベル自体がこんなもんだからしょうが
ないんじゃないの。

10. 2010年3月04日 11:44:37
自分のことを「おいら」と呼ぶ人間なんぞ、土台信用出来ない。テレビで偉そうにしてるいる元芸人にもいたな。

11. 2010年3月04日 11:56:30
今、参院予算員会で民主党の桜井充氏が鳩山内閣の予算について厳しく追及しているが、非常に結構なことだ。政府提出予算案を与党議員が厳しくチェックする緊張関係の中にこそ民主党を鍛えて、国民の期待にこたえる政党に成長させる道があるのだと思う。この緊張の中での論戦を通じて大臣の質が向上し、与党議員の質が向上するであろう。与党議員はそれぞれ背負っている国民の声を内閣に厳しくぶつけ、内閣は丁寧にその声に答える、説明するという関係にこそ民主党政権の意味があると思う。そうした内閣と与党の緊張関係の中にもはや自民党のつけ入る隙は無くなる。揚げ足取りや、重箱の隅をつつくような質問は無意味なものと国民に判断され、真摯な政策論争が必要だと自民党も気がつくであろう。そしてもはやその政策を持ち合わせていないと自民党は気がつき、国民にそのことが明らかになってしまう(サヨナラ自民党)。ゴマスリ質問は政権を堕落させる。そうですね山口先生。

12. 2010年3月05日 13:35:18
@では国民目線に立って今から政治を行えばいい。ようやく
 準備も整ったし。

Aクリーンな政治?はあ?困っている国民のために何も
 しなければそれはクリーンのままでいられるわな。
 でもそれは政治家ではない。馬鹿馬鹿しくてしょうがない。

B鳩山さんもうそろそろリップサービスは終了しもっと
 厳しくコメントしましょう。いつもの悪い方々になめられますよ。


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