自分たちは市民だといっても、国民でなければパスポートに書いてあるように海外に出て国による保護は受けられません。

私は保守支持ではありませんが、現状は日米安保条約による核の傘と駐留米軍により日本人が意識しなくても平和が保たれているという現実は認識しています。尖閣列島にしても、竹島にしても、北方4島にしても、黙って何もしなければいつの間にか日本国民のものではなくなってしまうという現実を認めざるを得ません。

市民と自覚しておられる方々は、市民の力でどのように日本の市民社会の平和を守ろうと考えているのですか。私は、やはり歯止めとしての防衛軍事力は必要だと思いますが、平和を維持するには防衛軍事力を前面に出して「手を出すな」とするだけでは難しいと考えています。軍事力というのは、今までの歴史的な経験上、何がしかの軍事衝突を起こし、国民的な感情が高まれば本格的な戦争への突き進む可能性があるからです。

たとえば、イギリスとアルゼンチンのフォークランド紛争は、イギリスによる即座の本格的な攻撃により直ぐ収拾しましたが、またぞろ資源問題に絡めて紛争の火種となってきているようです。よく推移を見守り、如何に平和を維持するかという観点での教訓を得たいと思います。

それでは、平和を維持するための防衛軍事力以外に何が有効なのか。私は、日本人の海外での市民生活への貢献だと思います。日本は、イチローや松井などの礼儀正しいスポーツ選手の活躍や、アフリカやアフガンや東南アジアなどで活躍されているNGOなどの方々、あるいは日本アニメの広がりなどにより、日本人の価値観と平和を願う心が世界の市民の方々に理解され、戦争に結び付くような紛争の火種を防ぐことに大いに貢献しているのではないかと思われるからです。

そのために、さらに何ができるのか。私は、韓国では2年間の義務があり、自民党が検討しているような徴兵制度ではなく、若者に世の中に出る前に1年間「人」のために働くことを義務付けたらどうかと考え得ています。

NGOで海外へ、あるいはNPOで国内で、あるいはボランティア団体で、福祉施設で、日本の平和を守るために軍隊に入り「国」のために死ぬ覚悟を持ってもらうのではなく、「人」のために働き平和の分配を世界に広める努力こそが自らの国を守ることになり、平和時にできる最も効果的な平和維持活動だと考えるからです。

平和というのは、独り占めしようとした途端に私たちの掌からこぼれおちてしまうような気がしてなりません。

どこのレベルで支えあうかの違い。
今まで国レベルが強かったのですが、現代は家族の絆が病んでいます。
それを守るには、地域や市のレベルの支え合いを強化することが重要でしょう。
国には国の役割、市には市の役割、そして家族、個人の役割も大切です。
相互依存で成り立つ世界だから、どれが大切ではなく、どれも大切だと思います。

北方4島が占領されたのは日米安保条約締結前ということで百歩譲ったとしても、竹島や北朝鮮による日本人拉致はアメリカに取り返してもらうことは出来ないのでしょうか？。尖閣列島もアメリカ軍に警備してもらえないのでしょうか？。

実は私もそのことは気になっています。

拉致は戦争状態とは違うというのはかなり微妙な問題で、私もよくわかりません。尖閣列島に関しては、米国もいつか日本領であり日米安保の対象となるようなことを言っていたように記憶しています。尖閣問題に関して、日米安保の枠組みの中で、段階的な圧力のかけ方があってもよさそうな気がしますが、そのような依頼を日本からするべきではないかという気がしています。

>> 国民去って市民の住む列島になった
私もそうなる事を切実に望みますが、現状はその端緒についたかもしれないというだけ。
真の地方主権が制度的に実現し、既得利権とその談合を完全に引き剥がした時にこそこの言葉が輝くと思う。

>> 自公は滅亡直前の惨状を呈し
そうなって欲しいという事はよくわかるが、記述としては完全に誤りですよ。
現実はそんなに甘くない。