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「公平公正な捜査につきましては、今後も協力してゆく」〜1月25日、小沢幹事長オープン記者会見・1(岩上安身、3.7)
http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/880.html
投稿者 南青山 日時 2010 年 3 月 08 日 03:20:35: ahR4ulk6JJ6HU
 

http://www.iwakamiyasumi.com/column/politics/item_275.html

 1月23日金曜日に行われた、東京地検特捜部の事情聴取直後の小沢一郎・民主党幹事長の記者会見。300人は超すと思われる大報道陣の前で、事情聴取の内容について説明していた小沢氏は、週末をはさんでその2日後の1月25日、民主党本部における、月曜日の定例のオープン記者会見にのぞみ、再び、事情聴取の内容を説明した。

 この日も、通常の定例会見とは違う、別種の「熱気」が会見場に充満していた。

 この日、twitterに書き込んだ自分のつぶやきを、振り返ってみる。

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「今日の小沢幹事長の記者会見、いつもの五時から、二時半に繰り上げ。なぜかは不明。もちろん、出動します」
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 2時すぎ、民主党本部に到着した。

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「今、民主党本部。報道陣、集まり始めた。地上波、大手新聞の論調は変わらず、だが、週刊誌が変わり始めた。週刊朝日の特集は、検察を真っ向から批判する内容。これが今一番突出している。ポストも、検察批判。サンデー毎日も、検察サイドの視点から、一歩引く見方」
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 普段は記者会見に足を運ぶことなどまずないニュースキャスターも、会場に姿を見せていた。徹底して検察寄りの姿勢を貫く日本テレビである。力の入れ方がわかる。

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「会場に入るときに日本テレビの笛吹キャスターと乗り合わせた。スタッフが取っておいた最前列に座る。記者たちが、リークと批判されていることをネタに、笑い話をしている。気にはしているらしい(苦笑)」
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「テレビカメラ、二十台以上。スチールの数も多い。定刻になった。雑談が減り、会場に緊張感が漂う感じ。まだ、小沢幹事長はあらわれない」
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 小沢幹事長が来るのを待っている間、手元の携帯に、次々とツイートが入ってくる。すでに中継は始まっていて、私の姿がテレビに映っていた、というつぶやきも。

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「出ていましたか(笑)。ということは、生中継なんですね。RT@tmybz: ミヤネ屋で確認できました(笑) RT@iwakamiyasumi 今、民主党本部。報道陣、集まり始めた」
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 私が会場の中央に座っていることに気づいた方からのツイート。中央に座っていないと、質問ができない決まりなので、そのことを説明する。

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「司会の人が、前の会議が押しているので、お待ちをと。急にざわめく。中央に座るのは、この会見で質問する記者は、中央よりに座るきまりなので。質問しないでパソコンをたたいている記者は両端。 RT@chami666: やっぱりさっき真ん中に写ってたのは、岩上さんの後ろ姿だった!」
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 いつ始まるのか、じりじりと待たされている間に、twitterで情報が。馬淵澄夫国土交通省副大臣がtwitterで「3時から始まる」とつぶやき、知らせてくれた。同時多発的に、ひとつの問題に関心を持っている人達が、情報を発信し、受け手にもなれるtwitter社会の新しさ。双方向性と、開放性。

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「ありがとう! RT @kamematsu: ありがとうございます! QT@ganchan1965: 馬淵さんのつぶやきによると15時からみたいですよ。 @mabuchi_sumio RT @kamematsu: 小沢幹事長の会見は、民主党がネット中継する予定」
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 小沢幹事長が、入ってきた。

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「来ました。始まります」
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司会「では、これより、幹事長定例記者会見を行わさせていただきます。はい」

テレビ東京-手塚「テレビ東京の手塚です。23日の事情聴取を受け、自民党の谷垣総裁は参考人招致も含めて、色んな手当で真相を明らかにしたいと話しています。今後通常国会の場で、幹事長の直接の説明を求められた場合、応じる意向はありますでしょうか」

小沢幹事長「あのー、それは、国対あるいは委員会の現場で与野党で議論することでございますから、その議論の結果に従います」

 ここで、私の左後方から、初老の紳士がマイクを握って、立ち上がった。

 その姿を見て、目を見張った。

 渡辺乾介氏である。

 小沢ウォッチャーとしては間違いなく、日本で第一人者のベテラン政治ジャーナリストである。健康を害して療養中と聞いていたが、まさかこうした会見場でお見かけしようとは、思いもよらなかった。

100125小沢一郎会見抜粋1.flv(YouTube映像)
http://www.youtube.com/watch?v=caLCblgqgEg&feature=player_embedded

フリー-渡辺乾介「フリーの渡辺乾介と申します。えー、二問あるんですが、本当は一問お答えいただいてから二番目をしたほうが良いと思うのですけれども、一人一問ということなので、ワンパッケージでひとつおうかがいますが。
 事情聴取を受けられるまでは、えー、検察のリーク情報あるいは、と思われるものないしはそれを元としたと思われる報道がテレビ新聞で、垂れ流し状態にあっていて、いわゆる土地原資について、水谷建設を含むそうした金が流入して使われたではないかということのような、あたかもそうした疑惑の構造が、作られたように思いますけれども、その事情聴取後の記者会見で、あなたは水谷建設等の資金について、聞かれたことに対して、それはメインではなかったけれども、自分は受け取って、一切受け取っていないという答え方をしましたけれども、それがメインではないということになると、そうしたそれまでの報道を含めた疑惑の構造が、検察としては崩れたのかという印象すら持ったんですけれども、水谷等との金についての検察官とのやりとりは、一往復だったのか、二往復だったのか、三往復だったのか(小沢幹事長(笑))。そのメインでなかったということの意味について、一つ補足、あらためて補足していただきたい。えー、それからパケットで……」

司会「一問でお願いします」


 いささか気の毒だったが、渡辺氏の質問は司会者にあっさりとさえぎられてしまった。


小沢幹事長「検察当局との、一問一答について、詳細に述べることは、あまり好ましい、適切でないと思いますので、避けたいと思いますが、先日の会見で申し上げました通り、土地購入の資金についてのお話が、おたずねが、一つの大きな柱でございました。
 それについて、私色々な角度から自己資金のことにつきましても、質問がありまして、それに、自分として事実を答えたと、いうことでございますが、その関連として、水谷建設から、五千万円の提供があったというふうに−−正確な表現は忘れましたけども−−と言われているけれどもいかがかという話があったかと思います。
 私の方からは、水谷建設から五千万を受け取ったという、そして土地購入の資金に充てたという事実はまったくありませんし、その他の会社からも、不正な資金の提供を受けたことはありません。また、秘書もしくは担当者であった者たちも、そのようなお金を受け取っていないと、私は信じていますと、ま、そのように申し上げました。それ以上の繰り返しの問答はあまりなかったように思います」

TBS-フカイ「TBSのフカイです。幹事長の秘書が行った事務処理、会計処理について幹事長は、あの全く関与していないので分からないというふうにおっしゃっていますが、土地購入をめぐるお金の出入りが収支報告書に記載されていなかったことについて、幹事長ご自身の監督責任だとか政治責任というものはどのようにお考えなのか、その、ま、もし責任があるとお考えなるのであれば、責任のとり方についても教えてください」

小沢幹事長「あの、先日もそういう責任の話、幹事長職をどうするのかという話、ございました。えー、事実問題として、ま、私自身も、担当者をおいている政治家の場合は、まあまあ大体同じようだと思いますが、直接報告書に具体的に数字に目を通して、全部検証するということは、ほとんどしていないと思っております。
 それは担当者を信じて、信頼関係がなければこれは成り立ちませんので、そういう意味で信頼して任せている。というのが事実、現状だと思っておりまして、そういう意味での、もっと、少しおまえたちも詳細に検証しろと、そうすべきじゃないかというご意見に対しましては、それはその意味では、そういう詳細な検証をしなかったと、いう点については、責任というか、申し訳なかったということは言えると感じておりますけれども、事実問題として、とても、会計経理処理まで、全部やれるような時間的、また、能力的なひまがありませんので、余裕がありませんので、結局任せるということになってしまっているんですけれども、そのことが、あの結果として、このように、世間皆さまにご迷惑をかけているということについては、国民の皆さん、同志の皆さんにお詫びを申し上げたいと思っておりますが、現時点では与えられた職務を全力で尽くすと、そういう気持ちでおります。

テレビ朝日-山口「あのー、テレビ朝日の山口と申します。あのー、お金の管理体制、状況についてうかがいたいと思います。と言いますのは、小沢さんの説明によりますと、ご家族の預金をとり崩して、それを事務所の金庫に保管しいたという話になっております。ということは、その金庫に例えば政治資金と個人のお金とがごちゃまぜになってですね、後に小沢さんは4億円を元に戻していますが、それはご自宅で保管されたというふうにうかがっております」

小沢幹事長「何を?」

テレビ朝日-山口「4億円ですね。そうしますと、こういう流れの中で、金庫にどういうふうに、個人のお金と政治資金が保管されていたのか、たとえば、ごちゃまぜになったてしまったりとか、いうことはなかったのか。実際どういう金庫だったのでしょうか」

小沢幹事長「どういう金庫かどうか(笑)、ここで説明すれあれはないですけれども、政治資金と私の私的な資産とは、明確に区別してやってきておりますし、細かな点についても、私はできるかぎり、そういう混同されるような、目で見られないように、ということで、私的なものは自分自身が支払い、公的な出張、出張の旅費についても、それは正確に区分けして行動しているつもりでございます」

日本テレビ-笛吹「えー、幹事長、今月党本部……」

司会「すいません、社名とお名前をお願いします」

日本テレビ-笛吹「あ、日本テレビの笛吹と申します(あわてて)。よろしくお願いします。今月党本部の会見の中で、秘書がすべてやっていたということで、自分の責任を逃れることがあってはいけないとおっしゃっています。過去の著作の認識の通りであると。一切に秘書に任せていたんだという説明と、ここには矛盾はないでしょうか。すべて公開している。単純なミスがあったかもしれない。これらの発言は、ご自身が責任をもっておっしゃられたことではなかったんでしょうか」

小沢幹事長「そうですよ。私の発言です。うん。私は、ですから、実態上として私が自身が、全部、今言ったように、経理のことを担当するだけの、時間的にも能力的にもそれは事実上不可能なことですので、その意味では、担当者に任せてきておったということは事実でございますけども、私はその意味における、そしてそれがもし、誤ったということをしたならば、それは私の代表者としての責任も、もちろんあると思っております」

日本テレビ-笛吹「代表者……」

司会「日本テレビさん、ちょっと待ってください。はい、次の方。じゃあどうぞ」


 記者会見慣れしていない笛吹さんの、重ねての質問は、あっさり司会者にさえぎられてしまった。


日本インターネット新聞社-田中龍作「日本インターネット新聞社の田中龍作と申します。今ですね、検察とメディアが、あたかも歩調を揃えたかのように、推定無罪の原則をやぶったかのような報道が続いています。これは民主党が今進めようとしている、あの取り調べの可視化でありますとか、検事総長の民間登用、メディア開放としてのクロスオーナーシップ規制、記者クラブ開放等が関係しているのではないかと見る向きがあります。幹事長はどのようにお考えでしょうか」

小沢幹事長「えー、私はそのことによって、捜査が公正さを欠くようなことをしているとは思っておりません。それはそれ、これはこれで。したがって先日も、公平公正な捜査につきましては、今までもそのつもりで僕はいましたけれども、今後も協力していくと、いうふうに申し上げた通りでございます」


 1月16日の党大会では「断固として闘う」と宣言していた小沢氏(http://www.dpj.or.jp/news/?num=17536)は、この頃になるとトーンを弱め、「公平公正な捜査には協力していく」と穏やかな物言いをするようになる。検察との間で「戦い」があったのだとすれば、この時点ではまだ「小沢氏の不起訴」が確定してはいなかったものの、その「戦い」がほぼ「終結」していたのではないかと、うかがわせる発言である。

 こうした変化を指して、小沢氏は検察と取り引きもしたのではないか、という批判もあらわれた。しかし、私は必ずしもそれは正しくはないと思っている。北教組に対する捜査をみればわかるが、その後も検察は、特捜だけでなく組織全体をあげて、小沢氏および民主党に対する「追撃戦」の手をゆるめてはいない。記者クラブメディアの「小沢バッシング」もまた然り。

(続く)  

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コメント
 
01. 2010年3月08日 04:59:30
えらい、長文で、中途で、ヤメ!よくもまー、ご熱心な事!民主・小沢代表以前に

この、ツールが、気掛かりでならない。

余りにも、人間的ではない。このツールそのものが、将来、どの国も、人間なんですから、おかしくなります。

これは、確信があります。単なる、オモチャ遊びであることに、とりあえず、気付く事が、大切です。それから、現象に、あまり、捉われないことも、肝要です。

依存症が、増えてるんですから。


02. 2010年3月08日 08:37:49
01さん、ご病気ですか?お休みになったほうが、宜しいかと思います。

03. 2010年3月08日 16:08:35
大マスコミ記者の大馬鹿さ加減は政権発足時のTV記者会見質問で初めて見て驚いたが、現在もまったく変わってないってことが解った。詳細なリポート、ありがとうございます。大マスコミ記者は本当にゴミです。

04. 2010年3月08日 17:58:11
日本インターネット新聞社-田中龍作氏の質問はすばらしい。

小沢幹事長はこの質問はいなしたものの、本心ではよく言ってくれた
と思っているだろう。
さすがに、インターネットで多くいわれる国民の関心事である検察や
マスコミのあり方についてふれるとは他のマスごみとは一味違う。


05. 2010年3月09日 01:09:46
>01さん
大丈夫ですか? 01、さんの、コメントは、文章が、ぷつぷつ、細切れで、とても
読むのが、大変です。 民主・小沢代表、って、いつの、事ですか?
私も、人間なんですから、おかしくなりそうです。 お疲れ様でした、ハイ・・・

06. 2010年3月09日 01:40:49
南青山さん
投稿ありがとうございました。
こうして活字にして読んでみると、会見場の緊迫感と人々の熱気がそのまま感じられます。
読んでいる自分自身も会見場に居るかのような錯覚すら覚えます。
海外の要人の記者会見では、どの記者も自分の言葉で聞き鋭い質問もしています。
記者自身が大人です。それに比べて日本はどうでしょう。実に情けないです。
田中龍作氏は数少ない大人の記者なのですね。

小沢氏の「説明責任」を声高に叫ぶなら、毎週行われているオープン会見を通しで
放映するべきだと強く思います。


07. 2010年3月09日 13:40:20
「公正公平な捜査につきましては協力する」ということは、あくまでも公正公平が前提であって「公正公平でない捜査には協力しない」となる。
さすが小沢さん。

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