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【小沢キード事件を逆手に取り、ロッキード事件の闇を追撃せよその2】れんだいこのカンテラ時評683・
http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/247.html
投稿者 韃靼人 日時 2010 年 3 月 11 日 14:29:55: XfUHcQiPmEZmc
 

http://otd10.jbbs.livedoor.jp/1000013618/bbs_plain

れんだいこのカンテラ時評683 れんだいこ 2010/03/10 00:26

【小沢キード事件を逆手に取り、ロッキード事件の闇を追撃せよその2】

 ロッキード事件の闇の超ド級のその2は、1976(昭和51).2.4日のロッキード事件勃発4ヶ月後の機の熟した頃の6.30日、三木首相が、プエルトルコで開かれた第2回目の主要先進国首脳会議に出席後ワシントンに向かい、フォード大統領と首脳会談している、その会談内容である。米国側はキッシンジャー国務長官、レビ司法長官、日本側からは宮沢外相が出席している。

 この時の会議資料が30有余年を経た2010年現在でも非開示であり、国家機密扱いとなっている。公文書保管所のスタッフは今日においても、「その記録は国家安全保障上の理由で公表されない」としているとのことである。発表されているのは、ロッキード事件の処理が経済分野と並ぶ主要議題になっていたこと、三木首相がロッキード事件究明の協力を要請したと伝えられているだけである。

 よって推測するしかない。れんだいこが推理するのに、1・ロッキード事件をP3C哨戒機などの軍用機の解明に向わせないこと。2・民間機購入のトライスター機購入疑惑解明に向かい、角栄逮捕まで漕ぎ着けること。3・児玉逮捕から突破口を開き児玉は始末すること。4・これにつき米国は日本政府の捜査に徹底的に協力支援することを約束する云々ということになる。

 1997年に公開されたキッシンジャー・レポートは、この時三木首相が、キッシンジャーともフォード大統領とも「ロッキード事件についての全般的な意見交換」をしたことを伝えている。興味深いことは、田中首相に対する絶賛且つ警戒的評とは対照的に、三木首相に対しては「彼の政策はしばしば詳細に欠け、実質的な内容より広報宣伝的要因から生まれる場合が多い。三木が成功した分野は数少ない」と軽視酷評していることである。要するに、頭が良くないと云っていることになる。故に利用しやすいと云う裏意味であろう。これはユダヤ流リアリズムの為せる技であろう。

 月刊ペン10月号は、「日米首脳極秘会談で決まった田中逮捕」との見出しで次のような記事を掲載している。「席上、三木首相が、更なる格段の協力、配慮を要請したのに対し、同席のレビ司法長官は特に協力的で、日本側最高裁のコーチャンら3証人の供述内容に対し免責を保証するならば、嘱託尋問とは別に司法省の手で特別に3証人の田中に関連する証言をとってもよいことを明らかにした。

 これに対し三木首相は、帰国してから最高裁の同意を得ることを条件にレビ司法長官の提言を承認したので、レビ長官は直ちに司法省刑事局のクラーク特別検事に電話で連絡打ち合わせ、7.17日に同特別検事をロスアンゼルスに派遣して、その日のうちに証言を取ることを約し、更にスチーブンス連邦地裁判事も、その証言内容を日本政府に伝えることについての証人もとりつけた。

 こうして7.23日(日本時間7.24日)、日本側の免責保証を確認して、証言内容を日本側に伝えてきたが、その時司法省によれば、その内容は田中逮捕の決め手になるものなので、これで三木政権は田中逮捕は決定的であることを強く意識した、と思われる印象を得たとしている」。

 7.3日、三木首相は、サンフランシスコで同行記者団と懇談し、「ロッキード事件が解明されない限り今後の政治日程は立てられない」、「『三木下ろし』には断固戦っていく」と繰り返した。この頃から、「ロッキード事件の徹底究明に自分の政治的生命を賭ける」と強気に出始めた。

 以上の経緯で、れんだいこが何を云いたいのか。それは、この時の首脳会談内容が、卑屈な三木、威猛々なキッシンジャーの構図で、日本側からすれば何ともさもしい親分子分的屈辱的なやり取りになっている可能性を疑うことにある。月刊ペン10月号は、この点での言及がからきしできていない。このようなものとしてロッキード事件が仕掛けられ、あろうことか主犯の中曽根が免責され、角栄が冤罪的に処断された。これが歴史の真相ではなかろうかと思うからである。歴史はこういう風に真相を隠し、どうでも良いような情報を開示するのが相場である。よって、表の資料からだけでは真相に迫れない。常に一定の推理力を媒介せねば真相が見えてこないと云う仕掛けにある。

 こういう推理力を陰謀論で片付けて得意がる者は、能力欠損者と云うべきではなかろうか。幾らものものしい肩書をしていても、それはコケ脅しに過ぎない。否能力欠損者ほど肩書に拘る習性がある。東京大学だの名誉教授だの客員何がしだのにはこういう手合いが多い。と云うのは云い過ぎだろうか。

 もとへ。こういう胡散臭い事例が多過ぎるロッキード事件を再検証し、角栄の無実を明らかにせねばならない。そろそろそういう時期に至っているのではなかろうか。翻って、同じようにはがい締めされようとしている小沢をエールせねばならない。悪い奴らは習性で死ぬまで同じようなことをする。新しい人材が必要とされる所以がここにある。新しい血で歴史を読み直さなければ、幾ら読んでも読むほどにバカになる。

 こう捉えると、鳩山が自らのマミー政治資金問題を棚に上げ、小沢に説明責任を求めるなど片腹痛過ぎる。記載しなかった方が、記載しても故人献金であった方が、記載した方に説明責任を求めるなど、悪い酒でも飲んでいるのではなかろうか。自民党が小沢と鳩山に説明責任を求めて国会を空転させるなどもっと片腹痛い。手前らの不祥事なら掃いて捨てるほどあろうに。よくもおめおめとマジメ顔して正義ぶれることだわ。とか何とか言っておこう。

 2010.3.9日 れんだいこ拝
 

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コメント
 
01. 2010年3月11日 17:16:52
ロッキード事件で一番解らない点は、アメリカが何故ロッキード・グラマンの軍用機の採用に同意した田中角栄首相を、追い落とすようなことをしたのかというところにある。 田中首相がアメリカ製の軍用機の採用に非協力だったためではなく、それを承認したにもかかわらず、極めて不条理な方法を使ってまで排除したのは何故か。 当時ロッキードの対潜哨戒機を採用せず、国産化するかどうかははっきり決まっていなかった。 ロッキード社が民間用に開発していた旅客機の出来がまり良くなかったことは確かだが、対潜哨戒機のP3Cについて言えば性能的に優れ手いるという評価を得ていた。 同じ様にグラマンの早期警戒機も、その能力に対する評価は今日でも高いものである。 同じ時期に日本の航空自衛隊の主力戦闘機として採用されたF15も、長期間にわたって主力戦闘機として使用されたもので、それらを採用した判断は間違っていない。 田中首相がニクソンとの会談でこれらの航空機の採用を頼まれたことは事実であるが、それはアメリカにとって不利益なことではないし、日本にとっても不都合なことではなかった。 当時のことを思い返してみると、何故アメリカの利益にもつながる航空機の商談で、いわば味方にあたるアメリカ側からの情報のリークがなされ、それによって田中首相のみならず協力した商社までが断罪されたのかが、未だに解けない謎となっている。 アメリカの上院のSECによって賄賂工作の話が表に出て、それが日本のマスコミによって大々的に報道されたのがきっかけだが、それによって航空機の商談が破談になったわけでもない。 事件の背後に中曽根元首相(事件発覚時は防衛長官?)や松野頼三氏の名前が噂されたが、表には出てこなかったが、黒幕として岸元首相がいたと思う。 当の相手だったニクソン元大統領はウオーター・ゲート事件が暴露されて失脚していたから、ニクソンを落とすために仕掛けられたというわけでもない。 では、何故アメリカ側から事件が明るみに出てきたのだろうか。 この謎について知っている人がいれば、是非ご教授願いたい。 N.T

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