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「小沢こそ体制改革主義者である」 (EJ第2774号) 【 Electronic Journal : 3/16 】
http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/517.html
投稿者 純一 日時 2010 年 3 月 16 日 05:55:38: MazZZFZM0AbbM
 

http://electronic-journal.seesaa.net/article/143753775.html

小沢一郎は、1942年生まれの67歳、政治家経験は40年
に及びますが、岩見隆夫氏は、小沢一郎の政治家人生を「起承転
結」の4つに分けています。

―――――――――――――――――――――――――――――
 「起」・・ 69年の初当選から85年、自治省・国家公安委
       員長に就任するまでの15年間

 「承」・・ 官房副長官、幹事長を務めて、自民党を離党する
       までの8年間

 「転」・・ 新生党、新進党、自由党と渡り、2003年に民
       主党との合併に至る10年間

 「結」・・ 民主党代表代行、代表、幹事長などを歴任し、現
       在までの民主党時代の7年間
―――――――――――――――――――――――――――――

 「起」の15年間は、小沢はほとんど目立たない存在であった
し、将来有望な政治家であると期待されていたわけでもなかった
のです。小沢が初当選したとき、田中角栄は佐藤内閣の47歳の
若い幹事長だったのです。

 小沢は佐藤派入りを勧められたのですが、彼は自ら田中幹事長
を訪ねており、進んで田中派に入っています。小沢はこの時期か
ら、官僚政治に反発を感じていたからです。

 小沢は、この初当選当時のことを振り返って次のように述懐し
ているのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
 政界人りの最初から、政治改革をしなければならないと思って
 いたんですから。両親から影響を受けたから、潜在意識の中で
 は、体制に対する批判がものすごく強い。そこがわからないか
 ら、僕が改革論者だというと、みんな不思議に思うんでしょう
 ね、多分。代議士になって、僕は自分から求めて財界とつき合
 ったことが一度もない。体制のなかで適当にやろうと思ったら
 いくらでもできた。ほどほどに適当に「なあなあ」でやってり
 ゃいいんだもの。でも、僕のそういう面は世間に伝わらないん
 だろうな」――小沢一郎著『語る』より/文藝春秋・96年刊
―――――――――――――――――――――――――――――

 このように、小沢は最初から体制変革を求めていたのです。小
沢のいう体制とは、既成の権力機構、権威的組織――それは自民
党の支持基盤そのものであるが――そういう体制に対して変革が
必要だと感じていたのです。

 それでは、小沢はなぜ田中派に入ったかというと、官僚主義が
跋扈している佐藤派に入りたくなかったのと、田中の人柄に親し
みを感じたこと、それから少しでも早く大臣になりたかったから
なのです。小沢は次のようにいっています。

―――――――――――――――――――――――――――――

 田中のおやじはもともと貧乏の出で、僕の感覚にぴったりだっ
 た。ただ、田中さんは反官僚ではなく、官僚をうまく使いこな
 したんです。パッと先を読み、自分の考えでピッピッとやる。
 それを官僚も大歓迎した。だから、官僚の基本路線から外れる
 ことはしませんでした。田中先生は、ほかの人よりも活動的だ
 し、先を読めるし、ものすごく大衆受けする。(中略)人間的
 にもすごくいいおやじだし、面白いおやじだ。けれども体制を
 壊そうとした人ではない。僕は体制そのものを変えようとして
 いる。だから、僕にとっては反面教師なんです。
  ――小沢一郎著『90年代の証言/小沢一郎・政権奪取論』
                       朝日新聞社刊
―――――――――――――――――――――――――――――

 御厨貴氏のように、小沢を田中政治の継承者と見る人は多いで
すが、それは大きな間違いです。小沢自身「田中は官僚の基本路
線から外れることはしなかったし、体制を壊そうとした人ではな
い」と明言しているからです。

 ところが体制変革には時間がかかるので、小沢は少しでも早く
大臣になりたかったのです。しかし、1983年暮れに6回目の
当選を果たしても田中は小沢を大臣にはしなかったのです。小沢
がはじめて大臣になったのは、第3次中曽根内閣のときで、自治
大臣・国家公安委員長に就任したのです。このようにして「起」
の15年は過ぎ去ったのです。

 そして「承」の時期に入るのです。1985年2月、竹下登を
推すグループが創政会を旗揚げしています。これは、田中がロッ
キード事件で逮捕され、9年間も政権から遠ざかっていたので、
田中派のベテランがその閉塞感に耐えきれず、行動を起こしたの
です。小沢もそれに参加しています。しかし、田中はこれに激怒
し、そのため、脳梗塞で倒れたのです。

 創政会は、1987年には経世会になり、その年の11月、小
沢は、竹下登内閣で官房副長官に就任します。しかし、小沢は閣
僚経験者であり、これは異例の「降格人事」だったのです。竹下
は小沢に対して密かに警戒心を抱いており、ブレーキをかけたの
です。このあたりから竹下と小沢の間には、隙間風が吹くように
なっていったのです。

 その小沢が自民党幹事長になったのは、1989年8月のこと
です。それは金丸信が竹下に進言したからですが、竹下は最初は
猛烈に反対したのです。しかし、竹下は金丸との間がおかしくな
るのを恐れて、結局は承認したといわれます。

 小沢が「剛腕」といわれるようになったのは、幹事長時代から
です。それは、1990年の衆議院選のときに、経団連から党に
集中的に資金を集めたことと、米ソ冷戦後も続く日本の談合国会
運営の改革を巡って、社会党と対決姿勢を取ったことによって、
誰いうともなく、剛腕と呼ばれるようになったのです。

 そのため、湾岸危機に対応するため、公明・民社両党と接近し
たことから、都知事選候補を巡って自民党都連と対立し、結果と
して、都知事選に敗れたことから、幹事長を辞任するに至るので
す。これが小沢が自民党を離れるキッカケになったのです。こう
して「承」の時期が終わるのです。―――[小沢一郎論/50]

≪画像および関連情報≫
 ●田中派における創政会騒ぎについて
  ―――――――――――――――――――――――――――
  一連の動きで角栄が最も心を痛めたのは、小沢一郎・梶山静
  六・羽田孜など子飼の弟子が弓を引いたことであった。この
  事で角栄は深酒になりやがて脳梗塞で倒れることになるのだ
  が、田中派外様の代表格である田村元は、これを「創政会卒
  中」と周囲に漏らしている。一般的には田中支配転覆のクー
  デターに見られがちな創政会の結成であるが、小沢一郎はオ
  ヤジと慕う田中に弓を弾く気はなく、竹下を一時的に後継者
  に指名すればそれでよかったとも述べている(立ち上げの前
  日一晩泣き明かしたという)。梶山静六は派内後継者を決め
  ればそれでよく、田中支配を続けることに反対ではなかった
  という。羽田孜なども同様のことを言っている。また後藤田
  正晴は、角栄が倒れることがなければ、いずれ必ず機会を見
  てつぶされていただろうと語っている。――ウィキペディア
   http://www.youtube.com/watch?v=S2XUp10hHCM
 

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コメント
 
01. 2010年3月16日 10:31:12
岩見隆夫氏は、みのもんた氏の番組内で、小沢さんに対して悪口雑言並べ立てていた清和会御用毎日新聞記者だった方ですよね。何を言いたいのかしら?
小沢さんのことは、日々坦々さんが、まとめてくれています。参考になります。
純一さんは、何故、こんなものを、取り上げるのかしら?

02. 2010年3月16日 11:05:04
01さん
本稿は、小沢こそ近代まだ現れなかった真正の体制改革者なんだということを強調したかったのではないでしょうか。現代版の坂本竜馬ではないでしょうか。

03. 2010年3月16日 13:51:53
>02
そんな事あるかいw表面だけなぞり、起承転結それぞれで歪曲してる

04. 2010年3月16日 14:41:03
01さん
  石見氏のテレビでの言動を教えてくれて、ありがとう。
  それを知っていると、投稿文の意図を考えて読めます。

05. 2010年3月16日 17:16:49
小沢さんこの団体もなんとかしてください!
役員全員が常勤になって高額役員報酬もらってます!

日本塗料検査協会
http://www.jpia.or.jp/index.html

常勤役員の報酬、退職慰労金、手当に関する規程 http://www.jpia.or.jp/Jpia/C81.htm


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