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資本主義のゆらぎ (Aobadai Life)
http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/837.html
投稿者 明るい憂国の士 日時 2010 年 3 月 22 日 05:42:19: qr553ZDJ.dzsc
 

http://ameblo.jp/aobadai0301/entry-10487246038.html
2010年03月21日(日) 07時22分15秒


【転載開始】


資本主義のゆらぎ

フランス大統領だったフランソワ・ミッテランが、

96年に亡くなった時に、新聞で彼の業績をとともに、その語録が紹介してあって、

「多くの人は若いときに左で、歳を経るにつれて右になっていく。

 私の場合はその逆だった」

という言葉があって、それがすごく印象に残った。

国家主義者だった若き日のミッテランは、社会党出身の大統領として、

在任期間は福祉に力を入れた政策をとるようになっていく。

その半生を振り返って、彼が語った言葉だ。

確かに、大学生の頃というのは、社会に対しての矛盾を感じたり、

また、妙に、正義感に燃えるものだから、

公平で、正しい、差別のない社会を目指して、

若い人の多くが、どちらかというと、平等主義者的な意識をもっている。

しかし、社会に入ってしまうと、今度は、理屈では処理できない、

いろんな力関係や、利害があって、

そして何よりも、人間は強欲であるから、

名誉や、カネや、力を持つほど、そこが手放せなくなっていく。

よって、年をとるほど、

なんだかんだ、右になるというか、体制派になっていくようになる。

実は、ミッテランの言葉が印象的だなと思っていたのは、

私自身が、彼と同じような傾向があるからだ。

私は大阪府の高槻出身であるが、

当時、高槻は、日教組の影響がすごく強くて、

先生が平気で、

「日の丸は戦争の旗です。君が代は戦争の歌です」

「広島に、『やすらかに眠ってください。過ちはくりかえしませぬから』

 という碑文がありますが、この主語は日本のことです。 

 日本は、アジアの人たちを大虐殺してきたのです。

 その結果、広島や長崎に原爆を落とされたわけなので、

 アメリカではなく、日本が虐殺をした罰だと考えるわけです」

・・・なんていう。

今、考えても、かなり偏った思想教育があったんだろうと思う。

大阪の日教組教育は、かなり強烈で、

いずれにしても、自分の考えも固まっていない子供たちに、

一方的な考えを押し付けることというのは、かなり危険である。

そういえば、もちろん大阪なので、在日朝鮮人の人も多いわけだが、

まず、私なんか、子供の世界というのは、

別に血筋かどうであろうが関係なく、「友達は友達である」

というシンプルな考えであった。

しかし、

そこをまた、一方的に、

「日本人は朝鮮の人たちにひどいことばかりしてきたのです」

と教師がヒステリックに教えると、

子供というのは反発もして、逆に授業で覚えたばかりの差別用語を、

その在日の子供たちに、浴びせるというような事態もあった。

いずにしても、当時の高槻の教育は、

好きな高校に行きたくても、地元集中制度という方針のもと、

先生が内申書を書いてくれない、という矛盾もあったわけで、

まあ、かなり問題を抱えているような状況であったと思う。

戦争の問題や、差別の問題で、一方的な意見を押し付けるのは、

自身の考えもまとまっていない子供たちに対しては、

これはかなり間違っていることで、

いや、大人に対してもそうだが、

一方的な意見を押し付けるということは、これはよくない教育である。

さて、結局、私自身は、

もともと、周囲とは違って視点でも物事を考えるのか昔からあったし、

人に何かを押し付けられるのは、大嫌いだったので、

こういう教育環境だったからこそ、最初は、

今のネトウヨほどではないが、かなり右にふれた考え方だったと思う。

大真面目に、日本は徴兵制を復活させて、

北方領土も、竹島も、軍事力て奪い返せばいい。

中国に対して、核ミサイルを向けるべきだとか。

そんなことを、子供のころは考えていたりもした。

しかし、結局、年齢を重ねて、いろんなものが見えてくるにつれ、

逆に今度は、リベラルな考え方のほうが強くなってきた。

とくに社会に入ってからは、世の中の政府や官僚、マスコミはもちろんだが、

一般企業に関しても、いかに嘘ばかりいっていて、

国民(消費者)を騙し続けているのか。

お金のためなら、彼らはなんだってするという、このモラルハザードが、

どうも許せなくて、

それと、生来のへそ曲がりのようなところがあるから、

また人とは違った視点でものごとを見るようになっていたと思う。

おそらく、いずれ自分が死ぬときに、

自分のものの考え方を整理するうえで、

2000年代の新自由主義(というか資本主義の原理主義)が

日本にもたらしてきた悪影響と、

それと、国民生活や、モラルがいかにだめになったかということは、

年がたつごとに、徐々に、徐々に出てくることかとは思う。

結局、自分たちを支配しているものは、なんなのか、

なぜ国民生活はみなが幸せになれないのか、

戦争はなくならないのか、そういうことに関して、

考え続けるということは、この先もとまらないのかもしれない。

さて、

もうひとつ、子供のころによく考えていたことに。

社会主義国に生まれた人たちは実にかわいそうだ、ということを考えていた。

自由もないし、貧しいし、本当の情報だって伝えられることがないと。

彼らは、政府によってマインドコントロールされているかわいそうな人たちだ。

ソ連も、東ドイツも、中国も、本当のことをしれば国民は革命をおこすはずだと。

しかし、こういうことを考える一方で、

自分自身が、

「待てよ。本当に騙されているのは、自分たち資本主義国ということはないだろうか?」

なんてことを、立ち止まって考えるのだけれども、

そもそも、日教組嫌いというのがあって、それ以上に、左翼を肯定する気にはなれなかったし、

深く考えることはなかった。

だが、今、大人になって、インターネットや、書籍を通じて、

本当のことを知ることになったときに、やっぱり、日本人も騙されていたんだと思う。

太平洋戦争の責任を、日本にばかり押し付けるが、

そもそも、広島や長崎への原爆投下の責任は、

日本人が残虐な行為をアジアで行った罰だとかではなく、

あれば、もう単純に、アメリカの残虐性以外のなにものでもない。

ライシャワー元駐日大使が書物で指摘しているように、

いくら戦争を早期でとめる目的だという理屈がなりたっても、

広島への一発目はそれでいいかもしれないが、

長崎への二発目を正当化する理屈はなりたたないと。まさにそのとおりだと思う。

あれは、もし枢軸国が戦争に勝っていたと仮に仮定すると、

今度は、アウシュビッツ並に、非難される大蛮行になっていたことだろう。

だが、日本人がそれ以上、アメリカを批判しようと思わなかったのは、

「アメリカのおかげで日本は豊かになった」

(実際は、朝鮮戦争の特需と、もともと日本自身が、

 戦前から軽工業で栄え、教育水準は高かった)

「アメリカが日本に民主主義をもたらし、開放をしてくれた」

(実際は、明治維新、自由民権運動、大正デモクラシーを

 通じて、日本人自身が勝ち取ってきたものである)

というような、戦後のマインドコントロールが、

教育を通じても、マスコミを通じても徹底していたからである。

これらは、冷静に考えれば、

あの極めて合理的なアメリカという国が、自らの利益にならないことに、

ボランティアのように、キリスト教精神にのっとって、やりきるわけはない、

もちろん、冷戦構造という状況があったことと、

日本を、西ドイツのように、核ミサイルを通常配備させるための

傀儡国家として、戦後もうまくコントロールをしてきたわけである。

結局、自民党政権や、マスコミの支配体制が長くつづいたために、

国民はそのウラにあるからくり、

つまり、CIAの暗躍や、東京地検特捜部の統制機関としての暗躍や、

マスコミの異常性、裁判所と検察、政府の癒着などを、

まったく知らされてこなかったからである。

われわれは、ソ連や、東ドイツの国民がそうであったように、

おそらく、真実を知らされることはなかったのだろうと思う。

さて、少し話は変わるが、

2000年代、いや70年代以降もそうか。

アメリカが世界中で繰り返してきた戦争での、

石油利権、金融利権、ユダヤロビーの存在を振り返るときに、

やっぱり資本主義というのは、どこかで暴走を食い止めなければ、

確実に、戦争に向かうということである。

核大国同士の正面戦争は、お互いの滅亡を意味するため、

行われなくなったが、

貧しい国々での、資本主義の利益が絡んだ代理戦争は、なくなっていない。

これはやはり軍需産業や、石油利権があるためである。

なぜアメリカが中東で戦争を繰り替えすのかといえば、

結局、これはユダヤ人ロビーの存在。

財界が金融、石油などでユダヤ人が力をもっているため、

彼らは、母国であるイスラエルが孤立しないように、

定期的に、アメリカの軍事力を使ってにその脅威を取り除いている。

だから、このような理屈でいくと、

次に核兵器開発をつづけるイランとの戦争におちいるのも、

やはり予想がされていて、9.11のようなショックな事件が起こると、

アメリカ世論は、またイランとの戦争に向けられるかそこが心配だ。

とはいえ、ブッシュのネオコン政権ではなく、

今は民主党政権になってアメリカも多少は落ち着いているが。

それにしても、こうした流れをみていると、

アメリカがやってきたことの本音も、なんら19世紀、20世紀頭の

帝国主義時代の中身と、そんなに変わっているわけではなく、

では、やっぱり、なぜ社会主義という概念が20世紀頭に出てきたか、

ということも、あらためてよくわかる気がする。

社会主義は失敗したが、

あれは途中から、それを口実にした独裁主義へとスターリンや、毛沢東が変質させたことだろう。

自由がないだとか、人間性がないだとか、というのは、

社会主義本来のものというより、独裁主義のものである。

しかし、人間の発展であったり、労働意欲や、富へのあこがれという、

「感性」を否定してしまっているのが社会主義の根本的な欠陥であり、

そのため、無理やりに言うことをきかす必要があり、

独裁主義に陥りがちだというのは、これまでの歴史が証明している。

だが、引き続いて、21世紀も資本主義が暴走し、

ある意味、中国までも含めて、すべて資本主義になっていく世界も危険があって、

そういう意味では、

修正社会主義というか、修正資本主義というか、

いやいや、それらを、また超越した新たな概念というものを、

21世紀の人類は、今、必要としているのではないかと思う。

環境問題に対する人類の関心度の高さが、

資本主義至上主義に対しては、今は、一定のブレーキにはなっているが。

フラット化する世界はものすごい勢いで発展をしている。

しかし、そこに追いつくべき、人類の思想というものが追いついていない。

このことに漠然とした不安を感じるのだ。


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