http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-b78b.html
2010年3月28日 (日)

【転載開始】

〔鳩山総理は直ちに郵政改革案の統一を図るべき〕

　
鳩山政権の郵政改革案について、閣内での意見の乱れが表面化している。

ゆうちょ、かんぽ限度額を引き上げるとした亀井静香郵政担当相の方針発表について、閣内から反対意見が示されている。亀井静香郵政改革担当相は日本郵政に対する消費税免除について言及し、菅直人財務相が否定的見解を国会質疑で示した。この問題については亀井担当相が、税調で決定することであり消費税免除は個人的な見解を述べたものであると説明して問題は解消している。

ゆうちょ、かんぽ限度額引き上げについて、亀井静香担当相や大塚耕平金融担当副大臣は、郵便事業等のユニバーサルサービスを維持するための財源を確保するための方策との説明を示しており、一定の合理性を備えている（ http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-8038.html ）と評価することができる。

民主党は２００５年の総選挙に際して、郵政を民営化するのであれば、その前にゆうちょ、かんぽの規模を縮小するべきであるとの見解を示し、その文脈のなかでゆうちょ限度額の引き下げを提案していた。

しかし、２００５年９月の総選挙では自民党が勝利し、ゆうちょ、かんぽの規模を維持したままでの郵政民営化に進んだ。そのなかで、地域の特定郵便局ネットワーク維持などについては、基金を設けるだけで、ネットワーク維持の責任を日本郵政に課さなかった。

この結果、郵政サービスは低下し、将来的なネットワーク維持についても黄信号が灯る状態が生まれていた。

鳩山政権の郵政改革は時計の針を２００５年９月に戻して実行されるものではない。２００５年９月の総選挙では、良い悪いを別にして郵政民営化に対するゴーサインが国民から示され、そのうえで郵政民営化が進められた。

鳩山政権はその延長上で新たに郵政改革を実行するのであって、２００５年時点での論議にそのまま制約される必要はない。

２００９年８月の総選挙は、郵政改革についても重要な公約が鳩山政権与党によって掲げられた。総選挙後、民主党だけではなく社民党、国民新党が政権協議を重ねたうえで鳩山政権が発足した。現在の郵政改革はこの政権協議を踏まえたものであって、２００５年９月の総選挙における民主党政権公約に制約されるものではない。

小泉政権が強硬実施した郵政民営化の延長上に現状があることを踏まえる必要がある。この現状を前提に置いて、特定郵便局ネットワークを維持することなどのユニバーサルサービスを追加的な財政負担を生まないように実現するための方策（ http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-8038.html ）としてゆうちょやかんぽの限度額引き上げが提案されたのであれば、一定の合理性を有するということだ。

今回の問題の核心は、政権内部で完了すべき意見調整、見解統一化が政権外部との討論の場に持ち込まれている点にある。

国会質疑で政権内部の意見の乱れはすでに表面化している。鳩山総理ならびに菅直人副総理は、直ちに鳩山政権内部で意見調整を実行するべきであった。

日曜日午前の政治関連番組に政権閣僚が多数出演して、他党との討論の場で政権内部の意見対立を演じたのでは、野党との政治対決に勝利することなど覚束ない。

菅直人財務相は財務相と経済政策担当相を兼務するだけでなく、副総理を兼務しているのである。亀井郵政担当相との意見の相違がこれまでも何度か表面化しているが、政党討論会の場にまで個人的感情を持ちこんだのでは副総理の重責を担うことはできない。

鳩山総理は久しぶりの休養に出かけたと伝えられているが、休養に出る前に、重要問題についての閣内での意見統一を図るべきであった。

政権内部での足並みの乱れは野党に格好の攻撃材料を提供するだけでなく、鳩山政権打倒の使命を帯びるマスゴミにも格好の攻撃材料を与えるものであることを銘記する必要がある。

鳩山総理は直ちに郵政問題についての閣内意思統一を図り、問題の収拾を図るべきである。

【転載終了】 　

コメント
01. 2010年3月28日 18:30:35 今日のテレビでも亀井大臣は立派だった。 宿敵の財務官僚を攻撃していた。 もう７月の選挙は民主の圧勝決まっている。 ゲンダイも言っているではないか。 競争相手がいないのだ。自民も公明も自滅。 官僚の言う事など聞かずに郵貯改革２０００万円を 実行すれば良い。
02. 2010年3月28日 18:42:11 >>01.さん 同意。 僕も見てました、全くぶれることがない。 いいですね。
03. 2010年3月28日 19:08:41 鳩山民主党の閣議は、自民党時代の閣議とは違う。自民党政権下では、事務次官会議で意見を調整した。つまり官僚同士が何でも決め、閣僚は署名捺印するだけであった。だが、民主党内閣は、閣議で本気で議論する。 それをマスコミは理解していないから、閣僚がそれぞれ意見を述べると、閣内不一致と云う。マスコミの記者や論説委員が馬鹿か時代遅れなのである。 連立政権の郵政見直しについては、既に原口大臣を含み、１２月に閣議の決定を受けて亀井大臣を中心に、他の関係閣僚などとも調整済みである。ただ直接関係の無い閣僚は、詳細を知らないだけ。 最終的には、先の発表と骨子は変わらない。心配は無用。
04. 2010年3月28日 19:18:29 鳩山さんも菅さんももしかして、かなり頭が悪いのかな？ 総理大臣と副総理なんだよ？ 日本国民から、“政治オリンピック”と言う国際舞台に選ばれた代表選手のキャプテンじゃないのか？ なんだか全然自覚がないみたいだね。 鳩総理はキャプテンらしく毅然としてもらいたいし、菅副総理は目先の財政均衡などではなく、国家１００年とは言わないがせめて１０年くらいの青写真の上で、日本が進むべき道を描いてもらいものだなァ・・と思うのは私だけ？ 子供手当は評価するが、生活に困ってアテもなく年金もなく、自殺する貧乏な老人たちには・・（選挙前には一律７万円とか支給する話もあったような）・見て見ぬふりなのかな？まず先にやるべきは、“後何年かしか生きられない老人たちを見殺しにしない政治”の方が、実は大多数の国民から評価されると思うけどな。 日本人はそんな民族だと思うけどなァ。 鳩さん、やってみたらどうだろう。“俺にはどうも向かないから、原口か小泉俊昭をピンチヒッターに立ててもいい？”って、フリーランス記者会見で。 マスメディアは本当にゴミだから、くだらねー事書くに決まってるけど、フリーランサーは盛り上げてくれると思うよ。
05. 2010年3月28日 19:29:07 03 様 その通りですね。 自民党の戒律（鉄の戒律・宇宙戦士バルディオスより） はきっとこうでしょう。 一つ、勝手な行動は離党 二つ、敵に背を向けた者は離党 三つ、敵に情をかけた者、かけられた者は離党 四つ、戦隊を乱す者は離党
06. 2010年3月28日 19:30:38 鳩山は閣内不一致どころか、脳内不一致だからな。 亀井大臣が、鳩山は確かに了承したと言っていたが、その通りなんだろう。モラトリアム法案の時にも、同じ展開があった。鳩山はその時も、俺は知らない、と言い張っていたが、選挙演説での、亀井大臣と同意見の発言映像が残っていた。 それにしても、０１と０２は同一人物？　亀井大臣は国民新党だぜ。なに勘違いしてるの？ 亀井さんが立派でも、それは民主党とは関係ないんだよ（むしろ菅の馬鹿っぷりが強調されていただろに）。
07. 2010年3月28日 19:32:33 先ほど録画しておいた「サンプロ」を見た。 菅はホント頭悪いというか、融通がきかないというか、センスがないというか、 しょうがないなあ。 亀井さんが「電話で郵貯の金額を話したじゃないか」と言ってるのに、 「いや、俺は聞いてない」と何回も繰り返して、田原の餌食になっている。 「あ、忘れてた。聞いてたよ〜ん」くらいのことを言っておけばいいのに。 おまけに鳩山はカカアとのんびり旅行かよ。
08. 2010年3月28日 20:51:31 菅財務大臣は、財務官僚に取り込まれたと考えたほうがいいだろう。 ただ、鳩山首相としても亀井さん、原口氏の2名の閣僚、党内に小沢幹事長が控えているだけ、過去の麻生や福田みたいな孤立して自滅した連中よりマシか。
09. 2010年3月28日 21:47:47 ０８さんへ その通りだが、鳩山総理は政権交代直後、これは“無血革命だ”と言ったんだよね。 と言うことは、現政権は革命政権なワケだ。 革命政権にしてはヤワ過ぎないかい？革命でもクーデターでも真っ先に占拠するのは放送局でしょ？この政権のマスコミ対策はどうしてこんなゆるいの？ なんか事情でもあるのか？と勘ぐりたくもなるじゃないか。 小沢幹事長にしてもそうだ。今はまだ強硬にマスメディアに対応するべきでない というのもわからないじゃないが、何か方策はあるはずではないのか？ 記者会見をフリーにしたと言うだけではなく、直接メディアに対する強打がないのが、マスコミがあまりにもゴミなだけに腹立たしくてならない。
10. 2010年3月29日 01:56:11 こんだけ、鳩山や菅は頭悪い、と言い切っている人たちって、自分は頭いいと誰かに言われたか、自分で思っているの？議員になって、彼らと取って替わったら？そのつもり？坊やたち、口汚いコメントは自分の心をけがすわよ。

11. 2010年3月30日 13:56:51 いずれにせよ、党内で大いに議論をすべき事を、あえてマスコミの格好の材料になる事を提供し続けるのは、やはり未熟な党としかいいようがない。　亀井氏は確信犯で、最初からこの路線を考えていたはず、問題は民主党側。この数字には、当然民主党側では簡単にのめない話だろう。　阿修羅のコメントは小沢、亀井氏は何をしても素晴らしいんでしょうが、少し考えた方がいいんじゃないの。鳩山氏は相手の話を否定せず一旦受け止めるのだが、それがイコール全て同意ではないだろう。　そして、亀井氏もそれを知ってやっているはずだ。さずが、最後の政治家と言われるだけの事はある。鳩山氏、どこに落としどころをきめられるか、お手並み拝見。

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• 植草さんの郵政改革法案への論及に耳を塞がせる為のテッチあげ？…「警視庁警部補が下着ドロ未遂　」 新世紀人 2010/3/28 18:53:07 (0)

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