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http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-26b6.html
2010年4月17日 (土)
【転載開始】
私たちが必要としているのは、「大企業優遇税制をやめて、ヨーロッパ並みの負担を日本の大企業にもきちんと果たさせる」ことを公約にする政治
昨日、今日と寒いですね。4月も半ばだってのに、ダウンを着て出かける有様。あまりの冷温に作物が損害を受け、野菜が高騰中。自然相手の農業だから、こうした天変地異の影響はどうしようもない。
で、連想的に思ったのが、日本の食料自給率が本当のところ1％ぐらいしかないこと。
http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-be95.html
海外の食料生産地が天変地異で不作となったら、たちまち飢え死が心配な国で、食の安全保障が低い。安全保障というと防衛ばかりを考えがちだけど、日本を攻めるのに兵器は必要なく、食料輸出を止めればいいだけだ。国内生産作物も海外からの輸入肥料100％に依存しているのだし、また、耕作機械なしには田んぼを耕すことはできないが、その原動力となる石油は100％輸入に依存している。つまり、肥料や石油の輸出を止められると、国内作物の生産は止まる。昔から兵糧攻めという戦略があるが、日本は1週間も兵糧攻めをすれば滅ぼせる国なのだ。この食料自給率の低い国に、オバマ米国は、さらなる食糧輸出攻勢をかけようとしている。ま、最初は安く輸出し、日本国内農業を潰してしまえば、後は、いかようにも釣り上げて売ることもできる。そんな悪意がなくても、生産地が凶作なら輸出できないから、日本人は飢えてしまう。輸入品しか食べられないということは、農薬、添加物、遺伝子組み換え作物などに留意して摂食することは不可能となる。こうした食べ物の安全すらなくなるとすれば、なにも、米軍にいて守ってもらう必要ない。
鳩山政権は、米国の食糧輸出攻勢を撥ねつけ、自国の農業と国民の食の安全を守ることができるか、就労年齢が高齢化した農業を活性化できるか、また、普天間問題等米軍の縮小、基地使用に期限を切ることができるかどうか、自民党がアメリカの言いなりに日本を破壊してきたつけは大きいが、なんとか頑張ってもらいたい。
さて、政局の動きです。
松沢成文神奈川県知事が、山田宏東京杉並区長や中田宏（＊）前横浜市長らが結成する「首長新党」の「応援団」に名を連ねる意向を明らかにしたことだ。
（＊）http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/cat21465489/index.html
で、松沢氏の言うことがふるっていたので記録しておきたい。「非常にしっかりした理念を持っており、私の目指すところと方向性は一緒」。横浜市をめちゃくちゃにした人物評価を見れば、松沢知事の人となりがわかろうというもの。松沢知事の他、この新党を応援しているのは、上田清司埼玉県知事ということで、埼玉県民の方、ご愁傷様です。どうも、首都圏の知事にロクな人がいないようです。最近の政治家は、嘘八百の公約を掲げて当選したら、私利私欲実現のために政治を利用するモノが多くなった感がします。詐欺師を選んでしまった時、途中で引きずり降ろせるぐらいの市民でないとダメだってことだと思います。
次に、
「消費税引き上げと法人税引き下げ」は、究極の格差税制」であること。これは、文字を特大にして訴えたい。絶対に、やらせてはいけない「消費税引き上げと法人税引き下げ」。
さて、最近、内閣閣僚が消費増税を公然と言い放つのを聞いて危機感を持っている。大塚耕平金融副大臣は、「消費税を10％半ばに、法人税を30％以下に」を参院選の公約に掲げるべきと表明した。記事は、こちら。http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-104d.html
よくみれば、大塚耕平氏って、今回改選でない。自分が改選されないときに、こうした税制改革を公約にせよって、なんかずるくない？そして、大塚氏とは対照的に「財政再建のためには法人税引き上げが不可欠」とのまともな意見を持つ富岡由紀夫議員（＊）は、今回が改選に当たっている。
（＊）http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-5337.html
民主党内には、富岡氏のようにまともな議員の方が多いのではないかと思う。大塚議員は、要注意議員だと思っているが、このような国民を不幸にする議員に党の方針を引っ張られないようにしてもらいたい。
14日東京新聞朝刊によると、消費税増税について、口火を切ったのは、菅直人副総理兼財務相とのこと。外国特派員協会の講演で、小泉首相が「自分の任期中は消費税を上げないと言って逃げた」と批判したというから、どうやら、菅氏は、小泉首相がやり残した強欲資本主義の仕上げをしないわけにはいかないと思っているらしい。財務官僚にたぶらかされたのかどうか知らないが、「場合によっては増税をしても使い道を間違えなければ景気は良くなる」というという、わけのわからないことをおっしゃっている。労働者賃金は、派遣労働など低く抑えられたまま、1000万人ものワーキングプアが産出されたままの現状を改善することなく、消費税を上げて、どう景気を回復するというのだろうか？貧しい人が貧しいまま職もなく放置され、さらに消費税でお金を取り上げて、消費が伸びるわけなく、景気を回復するどころか不況へ突き落すってわかりませんか？菅直人氏がこんなに頭のネジが狂っている人とは、知らなかった。菅直人氏に首相になってもらっては困ると、はっきり申し上げる。
仙石由人国家戦略相に至っては、「消費税だけではなく、税制改革、歳入改革を掲げて選挙をしなければ、国民に対してはなはだ失礼」と、消費税増税を公約に掲げる必要性を示したというから、血が逆流する思いがした。あなたね、失礼という言葉を使い間違ってます。「国民の生活が第一」をスローガンに当選しておきながら、今度は、国民を地獄へ突き落す税制を施行すると公約に掲げることが、失礼以上に国民をコケにし裏切ることなんですよ。
そもそも、法人税は、先進国の中で低い方である。（http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-104d.html）
先進国の企業は、法人税だけではなく社会保険料負担が大きい。日本は、企業の社会保険料負担が低く、法人税表面40％も様々な優遇税制で、
各社の実際の実効税率は、トヨタ30.5％、ホンダ32.1％、三菱商事20.1％、三井物産11.4％と表面税率で計算した実効税率よりも大幅に下がっている。
ま、海外並みに法人税を安くしたいと言うなら、30％に引き下げて、優遇税制を廃止するってことも、社会保険料負担を海外並みに引き上げるという作業も必要でしょ？それが、海外並みってことでしょ？
「国際競争力をつける」ためと称して、法人税を下げたらどのようなことが起きるかというと、何も努力したわけでもない企業に減税による「利益」が生まれる。この「利益」は、「国際競争力」を御旗にして、労働者へは分配されない。企業内部留保金と役員報酬と株主配当金に化ける。「国際競争力」を御旗にしながら、研究開発費にすらなっていない。
日産（＊）を例に挙げてみよう。日産の役員報酬は、この記事の時よりもさらに上がっている。現在の役員報酬は、25億8100万円 。
http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-54eb.html
日産は、社員リストラをして収益が上がったからと言って役員報酬を上げ、株主配当金を上げる。なんと、研究開発費は削減されている。日産は、「ルノーへの送金装置」なのだ。
小泉政権の売国政策（＊）により、大企業の株主は外国人投資家が60％を占めるようになって、株主配当金は海外送金装置となっている。
（＊）http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-ff57.html
企業の役員にも外国人が増えている。法人税を引き下げることは、日本人労働者をこき使って、海外への送金額を増やすことだ。
法人税の引き下げで起きることは、「国際競争力」が上がるわけではなく、国内外の一部の富裕層をさらに儲けさせることであり、そのために労働者がこき使われ搾取されることである。
その中で、消費税が引き上げるわけで、庶民の財布を軽くしたうえ、その財布から15％抜き取る政策が不況をもたらすことは明らかだろう。
私たちは、「国際競争力」や「グローバル競争」などというのは、一般市民へ富を分配しない方便であると知るべき。この詐欺に加担する政治家は国民の敵で排除すべきと考える。
私たちが必要としているのは、「大企業優遇税制をやめて、ヨーロッパ並みの負担を日本の大企業にもきちんと果たさせる」ことを公約にする政治である。
それにしても、内患外憂の日本国民とつくづく思う。同時多発テロに見舞われているかのようです。民主党政権に政治をまかせっきりではなく、私たちための政治がおこなわれていくよう、見守って行きましょう。
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今日ご紹介する歌は、「大利根月夜」。昭和14年の歌だって言うから、戦前に流行って、戦後も流行った歌なんですね。歌詞が物語になっているので、情景を思い浮かべながら感傷的に聞きこんでしまいます。
主人公の平手さんは、侍育ちで、かつては、千葉道場で男平手と鳴らし、殿の招きで月見酒を飲んでいた身分だったのに、酒がたたり道場を破門され、やくざの用心棒に落ちぶれ、「今じゃ 浮世を 三度笠」＝「大利根ぐらし」＝「ホームレス」になっちゃたんですね。１８００年代中頃の文政・天保の頃の人らしい。幕末ころですかね～。大利根川のヤクザの決闘で切り殺されたそうです。
伴奏に入る尺八と琴がいいっすね。
1919年1月1日生まれだから、このビデオのときには、57歳。いまは、91歳でご存命のようです。
田端義夫 大利根月夜 1976.4.18
http://www.youtube.com/watch?v=fi_7pE-VIwU&feature=player_embedded#!（You-Tube動画）
１、あれを御覧と指差すかたに 利根の流れをながれ月
昔笑うて眺めた月も 今日は今日は涙の顔で見る
２、愚痴じゃなけれど世が世であれば 殿の招きの月見酒
男平手ともてはやされて 今じゃ今じゃ浮世を三度笠
３、もとをただせば侍そだち 腕は自慢の千葉仕込み
何が不足で大利根ぐらし 故郷じゃ故郷じゃ妹が待つものを
【転載終了】
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