http://www.asyura2.com/10/senkyo84/msg/647.html
| Tweet |
アメリカの言う日米同盟の堅持と東アジアの安定維持を認めたとしても、米軍基地への悪感情を次々に他県に芽生えさせる今の候補地選びがはたして好ましいことなのだろうか。下手をすれば現政権が倒れかねないこの問題で、「現行案が最善だ」と駄々をこねることが得策なのだろうか。自民党に政権が戻って「現行案」が執行できるとしても、辺野古沿岸部に本当に基地を移転することが可能だと、まだ考えているのだろうか。だめならば普天間飛行場を使い続ければいい、と本気で思っているのだろうか。
米軍基地はもはや移設も拡張も新設も、ほとんど不可能になってきている。普天間に限って言えば、現行案に固執することも移設案を破棄することも、間違いなく現政権を崩壊させる。それでも強行して得られるものは、国民の「反米感情」だけだ。はたしてそれが「日米同盟の堅持」にプラスに作用するだろうか。それでも基地が残ればいい、とアメリカは考えるのか？
沖縄基地は韓国と台湾の救援機能も持つ、とアメリカは言っている。沖縄が位置的には最適な場所にある、とも言っている。ならばその沖縄から基地を移転するのに画策している鳩山政権に対して、上記の両国から懸念が表明されているのか。「そこじゃないと具合が悪い」両国は隣国と緊張関係にあるから、切実なはずだ。遠方のグアム移設など論外ではないのか？ アメリカはこれら賛同者に応援を頼まないのか。それとも両国は「どこでも大差ない」と思っているのか。騒いでいるのは日本だけなのか？
下手に懸念を表明して「じゃ基地代を払え」と言われたくないのか。枝野氏ならともかく鳩山氏がそんなことは言うまい。友愛の人だから。韓国の防衛の一翼を担っているなら、基地は済州島あたりのほうがベターなんじゃないのか。台湾支援なら台湾に直接基地を置いたらどうなんだ。どうして一歩下がった日本なんだ。隣国を刺激するからか？
基地の位置取りが一筋縄ではいかぬことはわかる。しかし戦後６５年間もそこにあったから引き続きそこに在るべきだ、という議論は思考停止ではないのか。今後必要かを考えずに、あっちだこっちだと候補地を物色する行為はおかしい。戦力を提供しているのは確かにアメリカだが、土地と金を提供しているのは日本である。「核の傘」のおかげで何十億ドル浮いただろう、何を言ってる。あんたの国が最初に開発して使用して、挙句の果てに世界に広めた核兵器じゃないか。日本は核兵器を持たないと決めたから、核開発をやらなかっただけだ。守ってやったと言い張るなら、基地に負担した金を耳をそろえて返せ！
熱くなってはいけないが、現政権を倒すことはアメリカにとって得策ではない。民主党政権は普天間から基地を移そうと行動を見せているが、前政権に戻れば現行案で永遠に膠着状態だ。アメリカ自身も普天間から引き払おうとしていたのではなかったのか？
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます（表示まで20秒程度時間がかかります。）
▲このページのＴＯＰへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ84掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。