2010/5/1 10:00

http://netallica.yahoo.co.jp/news/121092

　鳩山政権が２７日、２０１０年度の国家公務員の新規採用を０８年度と比べて半減させることを決めた。何で半分で済むのかというと、早期退職→天下りをやめるからだ。これ自体は大いに結構。ところが、そんな鳩山政権下で大量の“肩たたき”による退職者が出ていることが分かった。で、出てきたのが「裏で天下りの斡旋をやっているんじゃねぇか」という疑惑である。

●次のポストがないのに辞めるのか…

　問題が明らかになったのは国家公務員法改正案の審議過程。鳩山政権発足後の昨年９月１６日〜今年３月１２日の間、課長や企画官以上で８３人、課長補佐以下で１１３８人の役人が退職勧奨を受けていた。驚くのは応じた人数で、拒否したのはたった２人だったのである。

「役所は『退職と次のポスト』をセットで勧奨する。これが天下りです。次のポストがあるから、みな、辞めるわけです。ということは、今回も次のポストを用意していたのではないか。そうでなければ働き盛りが辞めません。鳩山政権は『天下りは一切禁止』している。でも、この不況下で全員が自力で転職できたのでしょうか。役人を辞めても次の働き口があるのは、弁護士になれる検察官など、ごく一部ですからね」（霞が関事情通）

　元公務員制度改革事務局企画官で、現政策研究大学院大学客員准教授の原英史氏はこう言う。

「水面下で官僚による退職斡旋がなされているなら、これは国家公務員法違反です。法律上の調査権限を駆使して受け入れ先などに立ち入り調査をするべきです。民主党は野党時代、実態調査を求めていた。しかし、仙谷大臣は消極的。これはおかしな話です」

　おそらく、役人がコッソリ、天下りの斡旋をしているのだろうが、こういうところで鳩山首相はリーダーシップを発揮しなければダメだ。

（日刊ゲンダイ 2010年4月28日掲載）
2010/5/1 10:00 更新 　

コメント
01. 2010年5月01日 22:30:21: Al7KJoTuto 犯人は仙石大臣ではないでしょうか？あの人の行動を観察していると いつも民主党政権の足を引っ張っているようにしか見えません。 一方で長妻さんや赤松さんなどは天下りを阻止しているようですよ。 岡田さんは外務省職員手当てを一部廃止しています。こういうことにも 目を向けていきましょう。

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