イギリスのブラウン首相は、１０日、官邸前で会見し、議会下院の総選挙でどの党も過半数の議席に届かず、与党・労働党が第２党に転落したことについて「指導者である私への審判と受け止める」と述べ、秋の党大会までに党首を交代し、退陣すると表明しました。これによって、ブラウン首相の続投に批判的だった第３党の自由民主党との政権協議に道を開くことになり、ブラウン首相は、自由民主党のクレッグ総裁(注)との間で新政権樹立に向けた公式な協議の開始で合意したことを明らかにしました。自由民主党は、一方で、第１党となった保守党との間でも政権協議を続けており、両党の交渉チームの代表は、この２日間で一定の進展があったとしていました。こうしたなかで自由民主党が、労働党とも同時並行で政権協議を行うことにしたのは、保守党から政策面で議員や支持者を納得させるだけの譲歩を引き出せていないためとみられています。イギリスは、財政赤字の削減など緊急な課題を抱えているだけに、新政権発足の遅れを懸念する声も出始めていますが、総選挙から４日たっても政権協議は、先の読めない状況が続いています。(NHK)

　(注)原文では党首となっているが投稿の趣旨に照らして改めた。

　この自由民主党、保守党との間での政権協議と「同時並行で」労働党とも政権協議を行うとはまさに大連立の画策と言わずして何と言うか。「自由民主党」支持者としたら本来ならば「この日本語訳使うの止めてくれ」と言いたくなるところだが、大連立の画策とあってはかなりの支持者が失望したことだろう。そもそも民主主義の危機である。
　茶首相も情けない。大連立協議にほいほい乗るとは！「秋の党大会までに」と言わずいますぐ委員長(党首)を交代すべきである。

コメント
01. 2010年5月11日 13:18:20: 7v3jX56M5k 自由民主党はかつては保守党と2大政党の一角を構成していたようなので政策的には合わないんだろう。日本の自由民主党に近いのはむしろ保守党。何かピントがずれた報道だ。

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