★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK86 > 266.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
国外移設を理論武装するブレーン集団を早急に立ち上げろ (岡留安則)
http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/266.html
投稿者 ダイナモ 日時 2010 年 5 月 12 日 21:03:41: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.magazine9.jp/okadome/100512/

 連休中の5月4日、鳩山総理が総理就任後初の沖縄訪問で展開した「自説」と弁解には県民のほとんどがガッカリし、激しい脱力感に襲われている。その二日後には沖縄地方は梅雨入り宣言し、ますます憂鬱な気分が加速されている。政権交代と鳩山政権の誕生で、沖縄県民は初めて普天間基地の県外・国外移設という希望野選択肢を手にすることが出来た。超党派の9万人県民大会の成功が、沖縄における米軍基地の新たな歴史的転換点になるはずだった。これまで米軍基地問題において県民は諦めと絶望の淵に追いやられてきたが、ようやく歴史を動かす主体となる方向性が打ち出されていたからだ。
 「最低でも県外」といい続けてきた鳩山総理の「変節」の予感は4月25日の県民大会前日に琉球新報がスクープした、辺野古沖の杭打ち桟橋方式による1800メートル滑走路建設と徳之島への訓練移転をセットにして政府案の基本にしているという報道だった。それでも、この案には鳩山総理は反対の意向を示しており、平野官房長官が仲井真県知事に県民大会への参加を見合わせるように「圧力」をかけているという報道内容が加えられていた。が、それもつかの間のことだった。
 三党協議による普天間移設案を決める5月末の期限が迫っていることもあり、遂に鳩山総理本人も焦りを感じて動き出したのだろう。鳩山総理は徳之島出身の徳田虎雄元衆議院議員に対し個人的な面会を求めた。しかし、その前に徳之島では一万五千人を集めた島民による反対集会があったばかり。鳩山総理は藁にもすがる思いがあったのだろうが、病床にある徳田氏は明確に「NO!」を発した。根回しとしては稚拙すぎるやり方だし、順序も逆だ。さらに、自ら沖縄にやってきて仲井真知事や稲嶺名護市長に対し、県外移設を断念した事を伝えて「沖縄の皆さんにも負担をお願いした」と謝罪の言葉を連ねた。小賢しく辺野古修正案は具体的に示さないままに、である。これまで、沖縄県民の思いや基地負担軽減をことあるごとに口にしてきた鳩山総理の本音が露になったのだ。むろん、県民は大ブーイングである。県庁前、宜野湾、名護市、鳩山総理の行く先々で反対派の怒号が飛んだ。生卵くらい投げつけられても仕方のない状況だった。鳩山総理の顔も緊張と強張りの連続で、遂に笑顔を見ることはなかった。
 なぜ、鳩山総理はここにきて変節したのか。その答えは鳩山総理自身の言葉の中にヒントがある。「抑止力の維持の必要性から国外、県外に普天間の機能を移設することは難しい」、「海兵隊の存在を学べば学ぶにつけ、米軍全体の中での役割と抑止力に思い至った」という言葉で言い訳し、「県外・国外」も「最低でも県外」は個人の意見であり、公約ではないと開き直った。かつては、「常時駐留なき安保」を唱え、日米安保体制への過度の偏重の見直しと「東アジア共同体」を提唱した鳩山総理にいったい何があったのか。
 嘉手納統合案をいち早く打ち出した岡田外相、キャンプ・シュワブ陸上案をブチあげた北沢防衛大臣、ホワイトビーチ埋め立て案や杭打ち桟橋案を画策する平野官房長官、いずれも米国のいいなりにしかならない防衛、外務官僚に洗脳された結果であることはいうまでもない。じゃ、鳩山総理はどうか。それは、筆者が以前にこのブログで書いたように、鳩山ブレーンの寺島実郎に代わり、外務省ロビイスト・岡本行夫がぐいぐい食い込んで鳩山を洗脳したというところだろう。鳩山総理のいう抑止力は、岡本行夫とまったく同じ論理だからだ。いや、もっといえば、日米両政府の間で蠢く「日米安保マフィア」たちも同じ論理である。鳩山総理は米国主導の日米安保体制そのものの壁に突き当たり、これまで持ってきた思考までが完全に停止したということだろう。
 だが、徳之島も沖縄も地元の賛同が得られる可能性は限りなくゼロだ。最後の手段は、かつての自民党政権時代のように、振興策という公金のバラマキをエサに地元を分断するつもりなのだろう。まさに旧態依然の「アメとムチ」のやり方への回帰である。しかし、杭打ち桟橋方式による滑走路建設は、従来の埋め立て方式に比べて建設費は倍以上の巨額に膨らみ、基地の維持費も三倍増といわれる金食い虫の計画だ。オマケに、地元への還元も少ない計画だ。財政逼迫の民主党政権はいったい何を考えているのか。このままいけば、実行は絶対に不可能と断言しておく。
 ならば、抑止機能も軍事的合理性もあり、米国じたいも納得して統合計画を進めているグアム・サイパン・テニアンという案をなぜ日米交渉の議題としてとりあげないのか、不可解千万である。おそらく、防衛、外務官僚たちの利権を守るための抵抗が最大の障壁になっているはずだ。今からでも遅くはない。鳩山総理は、普天間基地の国外移設を理論武装するブレーン集団を早急に立ち上げて、政権が交代した事をアピールし、沖縄県民にも支持される普天間問題の解決に全力を尽くすべきではないのか。5月末にこだわる理由など何処にもない。社民党・福島党首も物欲しそうな顔をしないで、まずは連立離脱の姿勢をはっきりとした上で、国外移設に転回するように最後まで死力を尽くすべきではないのか。でないと、次の参議院選挙では、少なくとも沖縄においては社民党も民主党も県民から「NO!」を突きつけられる事は必定である。
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2010年5月12日 21:33:46: A95K8fhJKA
首相「周辺」が一番足引っ張ってるのかも

02. 2010年5月12日 21:49:41: 6ZS9DqMKRg
韓国哨戒艦「天安」沈没事件に関連してグーグルで検索していたら、思わぬものを
発見しました。検索語はThe Key Resolve Foal Eagle exerciseです。岩国に駐留する米海兵隊の航空機は朝鮮半島有事を睨んだ配置であることが明らかになります。だから、それを想定した今回の軍事訓練「キイ・リゾルブ」と「フォウル・イーグル」に参加したのです。また、この訓練には米海軍横須賀基地所属の艦艇も参加しています。
不思議なことに Exercises Key Resolve/Foal Eagle 2010 kick off
- [ このページを訳す ]にアクセス出来ません。以下の引用はグーグルのキャシュに由ります。

Exercises Key Resolve/Foal Eagle 2010 kick off

3/11/2010 By Lance Cpl. Claudio A. Martinez , Marine Corps Air Station Iwakuni
MARINE CORPS AIR STATION IWAKUNI, Japan

Various units from here and around the world kicked off the annual Key Resolve/Foal Eagle 2010 exercises in the South Korean peninsula Monday.

Iwakuni-based Marine Aircraft Group 12, Marine All Weather Fighter Attack Squadrons 242 and 121, Marine Wing Support Squadron 171, Combat Logistics Company 36, Strike Fighter Squadron 94 and Marine Attack Squadron 311 service members will be involved in the exercises.

Maj. Kyle Magrisi, MAG-12 headquarters commanding officer, said it’s important to build a good working relationship with the Republic of Korea’s armed forces so all units can effectively work together in the defense of South Korea in the event they are ever attacked.

According to a news release by the Yongsan Army Garrison, Republic of Korea Public Affairs Office, Key Resolve is designed to exercise the decision-making skills of senior leaders involved in the exercise.

Key Resolve is primarily a combined forces command operational plan command-post exercise, which concentrates on maneuvering troops and supplies in the defense of South Korea.

Since environmental and political restrictions limit training in South Korea, most of the exercise is conducted through computer modeling and simulations.

Exercise Key Resolve is considered one of the largest computergenerated exercises in the world and involves close training between U.S. and ROK forces.

Once the decision-making exercises conducted through Key Resolve are finished, Exercise Foal Eagle can begin.

“For Key Resolve in itself, MAG-12 has a very small part in it. However, we are a subordinate unit to 1st Marine Aircraft Wing which puts together their own tactical air control center to control aircraft in the simulation,” said Magrisi. “Foal Eagle is not necessarily computer generated. There is a lot of flying that goes on by MAG- 12.”

Exercise Foal Eagle is a joint security forces defensive field-training exercise which has portions of it slated to continue until April 30.

Like Key Resolve, Foal Eagle will involve close defensive military training between ROK and U.S. forces from all over the world and will greatly benefit Iwakuni-based Marines who are participating in the exercise.

“The thing about this exercise, Foal Eagle, is it’s the capstone exercise for MAG-12,” said Magrisi. “It’s the largest command and control exercise that we do in any given year. This is our one opportunity to bring all of our units, all four squadrons that are here assigned to MAG-12, to participate in this exercise. This is the only exercise we are able to do that ― function as a MAG in its entirety.”

Foal Eagle is designed to exercise the defensive field and air capabilities of participating service members in the defense of South Korea in the event of an attack.

“This is one of the few chances we get to go and work with the people in Korea,” said Maj. Brendan O’Connell, MAG-12 plans officer. “We get to work pretty close with them and we get to go see some of the ranges, see some of the ground that we would either be living on or working at in the event that we had to go to Korea.”

Aside from being a great training opportunity to work jointly with other U.S. forces, the greatest benefit seen by some of the participating service members is being in South Korea.

“I think both the familiarity with the way things are run on the peninsula and then building the relationships, those two things together are probably the most important things to gain from the exercises,” said O’Connell.

See the previous photoSee the next photo



























03. SWAN 2010年5月12日 23:55:13: 1PiiyMkDGVTj.: a9iFwGP1jU
 岡留氏は今ごろ何を言っているのか。

 鳩山総理が何の戦略もブレーンもなく、沖縄可哀想の感情論だけでここまで
引っ張ってきたと本気で思っているのだろうか?
 今ある現実こそ理論武装の結果であるとなぜ思えないのか?

 「マスコミ評論」(「噂の真相」の前身誌)から出発しただけに、マスコミに
彼もまた拘泥し過ぎていることに気づかないのだろうか。

 現在は、まさに革命期。多くの「反体制」と称された「知識人」が状況について
いけず呆然と立ち竦んでいるように見える。時代はある意味残酷である!


04. 2010年5月13日 10:13:27: XFhqRuHlVg
これはグァム・サイパン・テニアン案をどちらから提案するかという問題ではないか。

日本政府としては、前政権での現行案の約束(といっても条約ではないが)を日本側から反故にすることは、コストの面でも、鳩山首相の政治的な姿勢からもやりたくないとみられる。

一方、米国側からみれば現行案というのはいわば既得権益であるから、米国側からその権益をわざわざ放棄してグァム・サイパン・テニアン案を逆提案することはやりたくない。しかし、この姿勢を続ける限り、二つの前提条件のうちの一つである基地地元の同意がますます困難になってくる。

日本政府の姿勢としては、現行案の修正案で米国の二つの前提条件のうちのもう一つである運用可能性で合意できれば、ひたすら地元の説得につとめ、罵声を浴びることに耐え忍ぶ。

そのうち、地元の反対運動は、辺野古だけでなく、国民的な米軍基地反対運動に近づいていくはず。政府でらちが明かなければ、米国に対する直接抗議運動が発生してもおかしくない。

ここで米国は、日米安保の崩壊というより、東アジア安全保障体制の崩壊の恐怖を自らの責任で体験することになる。結局、米国側からグァム・サイパン・テニアン案を逆提案せざるを得なくなる。

日本政府としては、ホワイトビーチ杭打ち桟橋案という高コスト案より安い移設費用なら喜んで応分の負担をしましょうということになるだろう。

これは、日本の米軍基地反対運動とサイパン・テニアンの声がが如何に米国メディアに伝わり、米国のジャパンハンドラーが非難の対象となり、ホワイトハウスが自ら東アジア安全保障体制の維持のために逆提案の検討に乗り出すかということ。そのためには、まだ2カ月から3カ月かかるのではないか。


05. 2010年5月13日 17:02:20: GCqp6wVLZc
04さんの読みは正しいと俺も思う。

政府内の従米ポチを泳がせておくことで事態を膠着させ、
結果的に米国側(戦争屋)を窮地に追い込むという戦術。

そして、おそらくはオバマ周辺(米国中枢)も鳩山を影でサポートしている。

そんな構図が見える。


この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 コメントの2重投稿は禁止です。  URL紹介はタイトル必須
ペンネームの新規作成はこちら←
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK86掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK86掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧