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世界のＴＶ局 普天間報じる ロシア、カタールなど
2010年5月16日
沖縄県民が普天間の県内移設に反対する背景を紹介するロシアの「ロシア・トゥデイ」
米国とカナダ、カタールを結んで普天間問題を議論するカタールの「アルジャジーラ」
【米ワシントン１４日＝与那嶺路代本紙特派員】米軍普天間飛行場の国外・県外移設を求める４・２５県民大会を機に、世界各国のテレビ局が同問題の特集を組み始めている。カタールの「アルジャジーラ」は県民大会の様子を放映した上でカナダ、米国（ワシントンＤＣ、ロードアイランド州）、カタールの４地点を衛星でつなぎ、普天間問題について識者らに議論させた。ロシアの「ロシア・トゥデイ」は沖縄問題に詳しいジョン・フェファー米政策研究所長を番組に招き、沖縄が米軍基地に反対する理由を詳細に紹介した。
アルジャジーラは約３０分の番組「インサイド・ストーリー」で取り上げた。普天間基地が住宅密集地の真ん中に位置し、騒音や公害で住民が被害を受けていることを説明。県民大会で、仲井真弘多知事が「首相は公約を守ってほしい」と訴える場面などを放映した。
続けて識者ら３人が中継で論戦を展開。スティーブ・ラブソン米ブラウン大教授は在沖米海兵隊の存在を「日本やアジアを守るためではなく、世界で起きる戦争に備え訓練するために沖縄にいる」と、地政学的重要性を否定した。一方、ブルーズ・クリングナー米ヘリテージ財団上級研究員は「台湾や韓国などは、普天間で日米関係が緊張することを懸念している」と在沖米海兵隊の意義を強調した。
ロシア・トゥデイは、司会者が冒頭「なぜ沖縄でそれほどまでに怒っているのか」と疑問を投げ掛けた。フェファー氏が歴史的経緯や基地の集中を説明し、「民主主義の問題であり、環境の問題でもある」と、さまざまな社会問題を包含していることを解説した。
番組は、北米を拠点とする連帯組織「ネットワークフォア沖縄」のサイトでも視聴できる。http://closethebase.org/media/
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