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アメリカに依存し続ける安全保障、これから50年、100年続けていいとは思いません。その中に今回の普天間の本質が宿っている
http://www.asyura2.com/10/senkyo87/msg/606.html
投稿者 TORA 日時 2010 年 6 月 03 日 13:30:07: GZSz.C7aK2zXo
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu217.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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アメリカに依存し続ける安全保障、これから50年、100年、続けていい
とは思いません。その中に今回の普天間の本質が宿っている。鳩山由紀夫

2010年6月3日 木曜日

◆民主両院総会での鳩山首相発言全文 6月2日 時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010060200644

お集まりの皆さん、ありがとうございます。そして国民の皆さん、本当にありがとうございました。国民の皆さんの昨年の暑い夏の戦い、その結果、日本の政治の歴史は大きく変わった。国民の皆さんの判断は決して間違っていなかったと私は今でもそう確信している。

  こんなに若い、素晴らしい国会議員がすくすくと育ち、国会の中で活動を始めてくれている。それも国民の皆さんの判断のおかげだ。政権交代によって国民の暮 らしが必ず良くなる。その確信の下で、皆さん方にお選びいただき、私は首相として今日までその職を行ってきた。皆さんと協力して日本の歴史を変えよう、官 僚任せの政治ではない、政治主導、国民が主役になる政治をつくろう。そのように思いながら今日まで頑張ってきたつもりだ。

 私は、きょうお集まり の国会議員と一緒に、国民のための予算を成立させることができた。そのことを誇りに思っている。子ども手当もスタートした。高校(授業料)の無償化も始 まっている。子供に優しい、未来に魅力のある日本に変えていこう。その私たちの判断は決して間違っていないと確信している。

 産業活性化をしなけ ればならない。特に1次産業が厳しい。農業を一生懸命やっている方々の戸別所得補償制度。米からではあるがスタートさせることもできた。そのことで、1次 産業がさらに2次産業、3次産業と合わせて、6次産業として再生される日も近い。私はそのようにも確信している。

 さまざまな変化が国民の暮らし の中に起きている。水俣病もそうだ。さらに医療崩壊が始まっている地域の医療を何とかしなければならない。厳しい予算の中で、医療費をわずかだが増やすこ とができたのも国民の意思だと思う。これからもっともっと人の命を大切にする政治を進めていかなければならない。

 ただ、残念なことに、そのよう な私たち政権与党のしっかりとした仕事が、必ずしも国民の皆さんの心に映っていない。国民が徐々に聞く耳を持たなくなってきてしまった。そのことは残念だ し、まさにそれは、私の不徳の致すところだと思っている。その原因を二つだけ申し上げる。

 やはりその一つは、(米軍)普天間(飛行場移設)の問 題であろう。沖縄、徳之島の皆さんにもご迷惑をお掛けしている。ただ、私は本当に、沖縄の外に米軍の基地をできる限り移すために努力しなければいけない。今までのように、沖縄の中に基地を求めることが当たり前ではないだろう。その思いで、半年間努力をしてきたが、結果として、県外にはなかなか届かなかった。

 これからも、県外にできる限り、彼ら(海兵隊)の仕事を外に移すように努力をしていくことは言うまでもないが、一方で、北朝鮮が韓国の哨戒 艇を魚雷で沈没させる事案も起きている。北東アジアは決して安全、安心が確保されている状況ではない。その中で、日米が信頼関係を保つということが、日本だけではなく東アジアの平和と安定のために不可欠との思いの下で、残念ながら、沖縄に負担をお願いせざるを得なくなった。そのことで、沖縄の皆さま方にも ご迷惑をお掛けした。

 そして特に社民党に政権離脱という厳しい思いを与えてしまったことが残念でならない。社民党、国民新党とともに一緒に今まで仕事をしてきた。これからもできる限り協力をお願い申し上げてまいりたい。さらに、沖縄の皆さん方にも、これからもできる限り、県外に米軍の基地という ものを少しずつでも移すことができるように、新しい政権として努力を重ねていくことは何より大切だ。

 社民党より日米を重視し、けしからんという気持ちも分からないでもない。ただ、社民党とも協力関係を模索していきながら、今ここは、やはり日米の信頼関係を何としても維持させていかなければならない。その悲痛な思いを、ぜひ皆さんにもご理解を願いたいと思っている。

  私はつまるところ、日本の平和、日本人自身でつくり上げていく時をいつかは求めなければならないと思っている。米国に依存し続ける安全保障をこれから50年、100年続けていいとは思わない。そこのところも、ぜひ理解をいただいて、鳩山が何としても、少しでも県外に(米軍基地を移設する)、との思い、ご理解を願えればと思っている。その中に、今回の普天間の本質が宿っていると思っている。

 私の時代は無理だが、あなた方の時代に、日本人の平和を もっと日本人自身でしっかりと見詰め上げていくことができるような環境をつくること。現在の日米の同盟の重要性は言うまでもないが、一方でそのことも模索 をしてほしい。私はその確信の中で、しかし、社民党を政権離脱という大変厳しい道に追い込んでしまった。その責任は取らなければならない。そのように感じ ている。

 いま一つは、「政治とカネ」の問題だった。そもそも私が自民党を飛び出して、(新党)さきがけ、さらには民主党をつくり上げたのも、自 民党政治では駄目だ、もっとお金にクリーンな政権をつくり上げなければ、国民が政権に対して好意を持ってくれない、何としてもクリーンな政治を取り戻そう ではないかとの思いだった。それが結果として、自分自身が政治資金規正法違反の元秘書を抱えていたなどと全く想像だにしなかった。

 そのことで、 きょうご来会の国会議員に大変な迷惑を掛けたことは本当に申し訳ない。なんでクリーンであるはずの民主党の、しかも代表が、こんな事件に巻き込まれるの か。皆さまもご苦労され、お怒りになったことだと思う。私はそのような政治とカネ(の問題)に決別する民主党を取り戻したいと思っている。皆さんいかがだ ろうか。

 このことで私自身もこの職を引かせていただくことになるが、併せてこの問題は、小沢一郎幹事長にも政治資金規正法の議論があったことは皆さま承知のことだ。先般、2度ほど幹事長とも相談申し上げながら、「私も引きます。しかし幹事長も恐縮です が、幹事長の職を引いていただきたい。そのことによって新しい民主党、よりクリーンな民主党をつくり上げることができる」と申し上げた。幹事長も「分かっ た」と申された。決して受動的という話ではない。その責めを果たさなければならない。

 重ねて申し上げたいと思うが、きょうも見えている小林千代美議員にもその責めをぜひ負っていただきたい。本当にこの高い壇上から申し上げるのも恐縮だが、私たち民主党、再生させていくためには、とことんクリーンな民 主党に戻そうではないか。皆さん、そのためのご協力をよろしくお願いする。そうなれば国民の皆さんが新たな民主党に対して、聞く耳を持っていただくように なる。

 そのように確信をしている。私たちの声も国民の皆さんに届くだろうし、国民の皆さんの声も私たちにすとんと通る。生まれ変わると思う。

 私はしばしば宇宙人だと言われている。それは私なりに勝手に解釈すれば、今の日本の姿ではなく、5年、10年、20年、何か先の姿を国民の皆さんに常に申し上げているから、何を言っているか分からない。そのように国民の皆さまに映っているのではないかと思う。

 例えば地域主権。原口一博総務相が先頭を切って走っている。もともと国が上で地域が下にあるなんて社会はおかしい。むしろ地域の方が主役になる日本にしなければならない。それがどう 考えても、国会議員や国の官僚が威張っていて、「くれてやるからありがたく思え」と中央集権の世の中はまだ変わっていなかった。そこに少なくとも風穴が開 いた。そこにかなり大きな変化ができつつある。さらに一括交付金など強く実現を図っていけば、日本の政治は根底から変わる。地域の皆さんが思い通りの地域 をつくることができる。そんな世の中に変えていけると思う。

 今すぐ、なかなか分からないかもしれない。しかし、5年、10年たてば必ず国民の皆 さん、鳩山が言っていること、こういうことだったのかと分かっていただける日が来ることを確信している。「新しい公共」もそうだ。官が独占している今まで の仕事、できるだけ公に開くということでやろうではないか。皆さん方が主役になって、本当に国民が主役になる。そういう政治を、社会をつくり上げることが できる。まだ、新しい公共という言葉自体がなじみが薄く、よく分からないと思われているかもしれない。ぜひきょうお集まりの皆さん、官僚の独占した社会で はなく、できるだけ民が、国民の皆さんができることはやりおおせるような社会に変えていく。その力を貸していただきたいと思う。

 東アジア共同体 の話もそうだ。今すぐという話ではない。しかし、必ずこの時代が来る。3日ほど前、済州島に行って韓国の李明博大統領、中国の温家宝首相ととことん話し 合った。東アジア、われわれは一つだ。壁に「We are the one」「われわれは一つである」。この標語が掲げられていた。そういう時代をつくろ うではないか。国境というものを感じなくなるような世の中をつくり上げていく。そこで初めて、新たな日本というものを取り戻すことができる。私はそのよう に思っている。

 国を開くこと。そのことの先に、未来を開くことができる。ぜひ新しい民主党、新しい政権を皆さん方の力によっておつくりいただき たい。その時に、鳩山が申していた、どうも先の話だと思っていたことが、必ず皆さんの連携の中で「よし、分かった」と理解していただけると確信している。

私は済州島に行って、ホテルの部屋の先にテラスがあって、1羽のヒヨドリが飛んでいた。そのヒヨドリは、実はわが家にいるヒヨドリと全く同じだった。この ヒヨドリはわが家から飛んできたヒヨドリかな。姿形が同じだから、そのように勝手に解釈して、そうか、この鳥も「そろそろ自宅に戻って来いよ」と私のこと を招いているように感じた。雨の日には雨の中を、風の日は風の中を、自然に歩けるような、苦しいときには雨天の友、お互いにそのことを理解し合いながら、 しかし、その先に国民の皆さんの先をしっかり見つめ合いながら、手を携えて、この国難とも言える時に、耐えながら、国民との対話の中で、新しい時代をつか み取っていこうではないか。きょうはそのことをお願い申し上げながら、大変ふつつかな私だったが、今日まで8カ月余り、皆さんとともにその先頭に立って歩 ませていただいたことに心から感謝を申し上げながら、私からの国民の皆さん、ここにお集まりいただいた皆さんへのメッセージとする。ご静聴ありがとうござ いました。


(私のコメント)
鳩山由紀夫首相の辞任は社民党の離脱で決定的になりましたが、多くのマスコミは鳩山続投の記事を流していました。社民党が離脱すれば国会運営が困難になるのは分かりきった事であり、社民の離脱で鳩山首相辞任は避けられなかった。もし社民党の言い分を入れて辺野古の文言を削除すれば日米合意を反故にする事になる。

5月28日の日米合意はアメリカの押し切られたものであり、裏ではどのようなやりとりがあったのかはわからない。いわば鳩山首相はアメリカに詰め腹を切らせられたのであり、マスコミの多くは辞任の理由を政治とカネと報道していますが、アメリカに詰め腹を切らされたのだ。この事は安倍首相辞任とも共通している事だ。

安倍首相の戦後レジームの克服も、鳩山首相の対等な日米関係も言っている意味は同じであり、それがアメリカの神経を逆なでしたのだ。反面それだけアメリカは日本を恐れているのであり、首相の言動には神経質になっている。日本が自主独立の気運が高まればアメリカ軍は日本から出て行かなければならないからだ。

マスコミは毒饅頭を食らって頭がおかしくなっているから鳩山首相の辞任演説の真意が読み取れないようですが、テレビのニュースでも「米国に依存し続ける安全保障をこれから50年、100年続けていいとは思わない。」と言う鳩山首相の発言を見事にそこだけカットしてテレビ朝日の報道ステーションでは伝えていた。

鳩山辞任演説を見てみると田母神論文と主旨が良く似ている。キーワードは自主独立だ。その言葉にアメリカ当局は神経質になり、政界もマスコミも神経質になっている。中川昭一元財務大臣が悲惨な最期を迎えたのもアメリカ当局の逆鱗に触れて、CIAとも繋がりのある読売新聞が女スパイを使って失脚させたのだ。

見回してみれば自主独立を訴える政治家はみんな非業の最後を遂げている。日本に張り巡らされたアメリカのスパイ網はマスコミ各社に張られている。記者たちが集めた情報は政治部長を集められて官邸やアメリカ大使館に伝えられるのだろう。首相周辺はそのような勢力に取り囲まれているから首相になったとたんに動きが取れなくなってしまう。

中川昭一に罠を仕掛けたのも財務省の役人たちであり、鳩山首相を辞任に追い込んだのもアメリカの意を汲んだ外務省や防衛省の役人たちだ。政治主導といっても副大臣や政務官が何人いても役人たちをコントロールができない。その事は宮崎の口蹄疫の問題を見ても役人たちが動かないから政治家に責任がおっかぶさって来てしまう。

岡田外務大臣も北澤防衛大臣も鳩山首相の普天間基地国外移転に最初から非協力的だった。早くから役人に取り込まれてしまったからですが、5月28日の日米合意で完全に普天間問題は元に戻されて押し切られてしまった。裏でどのような駆け引きがあったのかは分かりませんが、言う事を聞かなければ中川昭一大臣のような罠を仕掛けられて失脚したでしょう。

日本の総理大臣が4年間に5人も変わるとは、国民とアメリカとの間に挟まれて身動きができないからだ。国民世論の言う事を聞けばアメリカとの関係が悪化する。アメリカの言うなりにやれば国民の支持率が落ちて来て辞めなければならなくなる。だから一年と持たずに退陣する破目になる。

国民世論とアメリカ政府の意向とどちらを尊重すべきなのだろうか? 自民党政権時代は国民を騙しだましアメリカ政府と折り合いをつけてきたのですが、日本全国でも米軍基地を受け入れるという所はない。米軍がそれだけ嫌われていると言う事ですが、日本の政治家はアメリカ政府高官の前に出ると何も言えなくなってしまう。

鳩山首相も小泉首相を見習って「辺野古移転に是か非かを国民に問いたい」と参院選挙で訴えてみると見ていたのですが、辞任を選んでしまった。在日米軍基地の段階的縮小を訴えて選挙して見るのも面白いと思うのですが、どうせ短命政権と割り切ってアメリカ政府と交渉するのもいいのではないかと思う。

この問題が片付かない限り日本の政権は短命政権が続く事になるだろう。アメリカ政府にしても世界中の米軍基地を縮小しているのに日本の米軍基地だけがそのままというのはおかしい。思いやり予算が仇となっているからですが、思いやり予算を仕分け会議に出される事はなかった。蓮方議員がばっさりと切れば面白かっただろう。

 

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