民主党の内部分裂が誘導されている！？

　小沢一郎前幹事長と菅直人新総理の対立をあおることがその典型だが、さまざまな形で民主党の内部対立、内部分裂が画策されている様子だ。

　背景にあるのは、政治的不安定さを増加させ、インターネットやマスコミを使った世論コントロールによって、その国を植民地化しようと言う動きだ。これは日本を初め世界各国で起こっている。

　日本は太平洋戦争の敗戦国だ。だから、戦後すぐの時期からさまざまな形で戦勝国による支配体制が敷かれてきた。日本にとって幸いだったのは、共産主義国の進出に対抗するため日本が資本主義陣営のショウウィンドウとしての役割を果たすと言うことで戦勝国との話がつき、その結果、政治的・経済的に比較的優遇されて戦後復興ができたことだ。ソ連崩壊までは、一貫して、そのような役割を国際政治上受け持つことで日本の政治的安定性は保てたし、経済的な繁栄を享受することもできた。その間、国際的な紛争に巻き込まれることなく平和を享受できたのは、主として自民党の政治家の功績だと言っていいはずだ。

　ただ、ソ連崩壊後、日本の国際的な地位は全く異なってしまった。日本だけでなく、世界的な力関係が大きな変革の時を迎えていて、資本主義国対共産主義国という対立もなくなりつつあるように見える。顕在化しつつあるのは、国という単位を超えて、富を追い求める勢力だ。彼らは国益よりも自分たちの仲間内の利益の増加のみを追求していて、その正体はますます外部からは分かりにくくなっている。国境を越えて彼らは活動し、官僚や政治家、企業幹部などを取り込んで、その国の富みを吸い出そうとする。

　ミャンマーで核武装が準備されていて、それには北朝鮮が関係していると言う報道があったが、多分、ソ連崩壊以前からのソ連体制を通じたつながりがあったのではないだろうか？ソ連崩壊を主導したのはアメリカの軍産複合体であり、ミャンマーの軍事政権の背後にもその影がちらついて見えるような気がする。

　その他、さまざまな形で、圧力をかけたり、脅したりする工夫がされていて、多くの国の政府は揺さぶられ、動揺しているように見える。

比較的、そういった揺さぶりに上手に対処しているのがスイスではないだろうか？そしてそのカギは、徹底した地方分権というか地方の自治意識の高さにあるのだと思う。日本では、市会議員はもっぱら市政のことだけに関わり、国の財政や外交問題に関心を向けることは少ないが、スイスはそもそも人口比で日本の15倍もの市会議員がいて、半直接民主制だからほぼ国政に日常的にタッチしている。しかも、彼らの給与は日当制でほぼボランティアと同等だ。大学卒業率が２０％ほどで、しかも、試験が厳しく、試験で振り落とされる率が3割ほどにもなると言う。徹底した地方分権は、ある意味、日本の江戸時代に似ているようにも思う。

日本も、市議会議員は税金や教育制度について市レベルの話をするのではなくて、国レベルの話をし、国政への市民の関心と知識を高めていく必要があるし、それは十分に可能であるのだと思う。

ともかく、自立・自尊の意識が重要で、仲間内での勢力争いに明け暮れていると、結局漁夫の利を持って行かれてしまい、日本全体が塗炭の苦しみをなめる羽目になる。民主党も、そして、日本政界全体も、十分に団結できるし、それが必要でもあるのではなかろうか。

＊6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは？」から一連番号を付しています。

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コメント
01. 2010年6月12日 12:10:53: FB3fHE5mks テイクド君、 投稿の見出しと本文がかけ離れているようだが。 民主党の内部分裂が誘導されているなら、誘導しているのは誰かを書かなければならないのではないか。 君の投稿を全部読んでいる訳では無いが、以前に君の投稿を褒めるコメントを書いたような記憶が有る。 本文中に戦後復興及びその後の繁栄はグータラ自民の功績だ、と書いているが全く的を射ていない。 日本人は確かによく働くが、為政者、使用者に取ってこれほど扱い易い人種はいない。　何故なら従順で騙され易いからだ。 日本人が豊かだったことはかつて一度も無い、豊かだと勘違いしているだけだ。 要するに世界第二位の経済大国との虚名に惑わされてきたのだ。 敗戦後マトモな政治が行われていれば、日本人はもっともっと豊かなゆとりある生活を享受出来た筈だ。 悪菅政権には全く期待できない、グータラ自民のやって来たことと何処が違うのか。 最後に松下政経塾とやらのガキ共を徹底的に排除しなければ、どうにもならないぞ。
02. 2010年6月12日 12:44:51: P5EoBf8LJ1 01さん なんというすばらしいコメントだ。 コメントにも拍手が欲しいと感じた。
03. 2010年6月12日 12:59:37: lr9ybLSKcw ０１さんへ。 見出しが？だから、拘らなくて良いのでは。 さて、本論ですが、確かに指摘の項「豊だった事は一度も無い」は同感ですが、朝鮮戦争特需で立ち直った日本です。 戦後の経済復興には、アメリカの暗い影が付きまといます。 戦後を構成したのは、GHQ/CIAであり、A級戦犯ながら免罪された軍人・財界人・政治家などによるアメリカ傀儡政治であり、長かった自民党政治です。 世襲議員は、多かれ少なかれその影を今も引きずっています。 人脈を追って行くと、それに気づきます。 指摘「世界第二の経済大国」の通りならば、国民生活も世界で第二の豊さで無ければ整合しませんね。 しかし、現実は違っています。 そして、物の豊かな社会にはなりましたが、専業主婦は産業に動員され、亭主は重税とサービス残業で、過労死が待ち構えています。 豊さとは裏腹で、貴重な家族的時間すら労働に奪われました。 これが、今日的実情でしょう。 私の様に、貧困期を経験した世代には、現実が良く見えています。 taked４７００君は、まだ成長中だと思います。 ですから、もっと大らかに投稿をみて行きましょう。 マスメディアに踊らされて、政治と金を喚き散らかす愚かな多数者も沢山いる中で、踊らされない姿勢は良いと思います。 民度の低いこの国を、レベルアップしていかなければならないのも事実でしょう。 最後に、松下政経塾＝アメリカ傀儡（藤沢市にシンクタンク有り）は、絶滅させる必要が有りますね。 独立出来ていない日本をさらに属国化させ、貴重な国富をアメリカに提供する売国奴の集団ですから。 小泉・竹中新自由主義応援団ですからね。 団塊
04. 2010年6月12日 14:20:13: kFyPdez0NA 01、03のコメントに拍手。 「1億総中流」なんてマスコミの洗脳フレーズが有りましたね。
05. 2010年6月12日 16:39:01: KVupSxtwQc バブル崩壊後に育った世代から言わせてもらうが、２，３０年前の日本は今より豊かで活気があったと思うよ。確かに色々な社会的な弊害があったとは思うが、それでも現在の日本よりはマシだったと感じるよ。自分の親に聞いても、そう答えるし。 1億総中流の話だが、現在若者を中心に所得３００万以下が圧倒的多数をしめるのが現状だ。しかも年々下層階層が増えてきている。少なくとも1億総中流が嘘というより、崩壊していると見るべきではないか？ 自民党が長年与党でいられたのは、当時の経済政策が庶民にとってそれほど不満ではなかったからじゃないのですか？バブル崩壊後の自民党は終わっているとは思いますが・・・。
06. 2010年6月13日 00:12:48: NIWHeKQ3Mk 民主分裂を画策されているようには感じていた。 現に割るしかないと考え始めている。確かに魂を売ってしまった民主議員も いる。こ奴らを小沢さんが干し上げて離党するか落選させるかすれば 洗脳されかけている他の民主議員もとどまるだろうが・・・ 割って真の愛国保守議員を糾合し政権奪取となるのに可能性と掛る時間が 問題だ。ほんに政治は難しい。小沢さんの復権でしか、前進は無いと確信します。
07. 2010年6月13日 00:23:01: nHxCEwohkI 民主分裂を画策している「小沢支持者」のふりをした自民党工作員ばかりだな('A`) 小沢氏は、なんとしても参院選で民主党が過半数を取ることを望んでいる。 >｡ﾖ私は常に無私。だから、ポジションとか何も固執しておりません」と語り、 >一兵卒」として菅内閣を支える姿勢も示した。　 >　これに先立ち、小沢氏は和歌山市で連合和歌山の幹部との意見交換会に出席。 >自らの辞任を振り返り、「もうちょっと早い方がよかったけど、かなりぎりぎりのタイミングでセーフだった」と語った。 >以前から辞任の時機を探っていたとも取れる発言で、「鳩山（由紀夫前首相）さんと話してああいうタイミングになった」と説明した。 >また、参院選での同党候補への支援を要請し、「幹事長時代の動きはできないが、ぼちぼちやる」と述べた。 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2010061200280
08. taked4700 2010年6月13日 00:35:46: 9XFNe/BiX575U: tC8f2oPwcc ０１さん、 ＞民主党の内部分裂が誘導されているなら、誘導しているのは誰かを書かなければならないのではないか。 　基本的にはアメリカの軍産複合体の人たちだと思います。ただ、具体的にどんな人たちかというと、少なくとも表だって名前が出ているブッシュ前大統領であるとかラムズフェルドなどではないと感じています。政策というか戦略というか、それが多分10年以上のスパンで考えられている様子で、選挙とか政権交代とかとは関係ない立場の方たちがいるはずです。 　日本国内で指揮を執っている人たちもいて、彼らは比較的わかりやすいと思います。中心部にいる人たちの少なくとも数人は現政権の閣僚にいますよね。 ＞戦後復興及びその後の繁栄はグータラ自民の功績だ、と書いているが全く的を射ていない 　そうでもないと思います。戦後、曲がりなりにも経済成長し、大きな戦闘にも巻き込まれず、国内に本格的な軍需産業も作らないでこれたことは、やはり、自民党を中心とした戦後政治家の功績であると感じます。韓国の大韓航空機爆破事件のような自国民を犠牲にしたテロ事件も、連合赤軍あさま山荘事件や地下鉄サリン事件以外は起こりませんでした。 ＞日本人は確かによく働くが、為政者、使用者に取ってこれほど扱い易い人種はいない。　何故なら従順で騙され易いからだ。 　日本が島国で、政治と言っても単に島国内での権力闘争に過ぎなかったので、一般市民にとっては誰が勝っても同じという意識ができてしまい、その結果、下手に政治に関心を持つよりも、自分の目の前の仕事に励もうという意識があるからではないでしょうか？ 　結局今の閉塞状況の大きな原因は、国際的な植民地化の動きが非常に巧みに行われていて自国の政治家やマスコミが本当のことを自国民へ伝えることをしないことにあると思います。一般市民は、財政の行き詰まりや本来取られるべき政策が取られないことについて、単に、自国政治家がだめなのだと思うようにコントロールされている。日本のバブル景気とその崩壊とか、消費税上げだけが話題に上り、本来やるべき資産課税、所得税の累進性強化が全く話題に上らないことなどがその典型です。 ＞日本人が豊かだったことはかつて一度も無い、豊かだと勘違いしているだけだ。 　これは、「豊かさ」をどの程度のものと考えるかによって全く変わってきます。少なくとも、植民地になってその後独立をした多くの国に比べれば、日本の生活は比較的豊かなものであったと思います。ただ、ヨーロッパの多くの国やアメリカの生活に比べると、かなり違いますね。ただ、それでも、敗戦国という立場からここまで復興できたことは、それなりに豊かになったということかと感じます。 ＞悪菅政権には全く期待できない、グータラ自民のやって来たことと何処が違うのか。 　少なくとも鳩山由紀夫・邦夫の兄弟は日本の政界からほぼ姿を消しつつあります。ブリジストンの株価が今後どうなるか少し気になりますが、非自民の市民運動上がりの菅直人さんが首相になって今後の日本を中心となって運営することは、多分、少なくとも希望ではあるのだと思います。 ＞最後に松下政経塾とやらのガキ共を徹底的に排除しなければ、どうにもならないぞ。 　確かに松下政経塾出身の方の中には、結構二面性のある方がいるようですね。ところで、松原仁さんは、どうしてしまったのでしょうか？

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