えっと、まず質問。
もし、夜中にこっそりと谷垣さんが菅さんのお面をつけて入れ替わり、また他の自民党の人たちもこっそり民主党議員のお面をつけて政権運営を始めたら、あなたはその違いがわかるでしょうか？
自分には見分ける自信がありません。(笑)

で、最近になって「クリーンな自民党」っていうキーワードが頭の中にある。
つまり、民主党は第二自民党化しつつあって、それはネット上では否定的に扱われるけど、実は自民党政治こそ国民が求めている政治なんじゃないかと考えるようになった。

たとえば民主党の支持率V字回復。
意味わかんねーよ。

その調査を「マスコミの操作」という人も多いけど、それを見るにつけ、昨年の衆院選前のネトウヨ達を思い出してしまう。
あの時「自民が支持率低くて民主の圧勝なんて左傾化したマスコミの操作だ！」とぎりぎりまで騒いでた連中。
で、結果はあの通り。

まあ、マスコミに恣意的な部分はあるにせよ、大まかな潮流はそうなんだと思う。

で、もうひとつ衝撃的な統計があって、普天間の代替基地は辺野古でいい、という人が国民の過半数を超えてるらしい。
アメリカとの関係がぎくしゃくするくらいなら、追従していたほうが現実的という人が多い、ということだ。

ここで得る一つの帰結。
先ほども書いたように、国民の多くは自民党（のような）政権を望んでいるのではないか、と。

普天間問題に苦しんでいる人はほかの人にとってはどーでもいい。
派遣法で切られて苦しんでいる人はほかの人にとってはどーでもいい。
大店法緩和で潰れた店はほかの人にとってはどーでもいい。
障害者自立支援法で苦しんでいる障害者はほかの人にとってはどーでもいい。

増してアメリカ国債に郵貯が流れても、自分が直接払うワケじゃない。
消費税増税だって、それで明日死ぬような問題じゃない。

つまり自分が直面する問題以外は、変わらなくていい。
むしろ変えてほしくない。
自民党の問題は、あんなに癒着が目立ったり、代表がアホっぽいから支持が離れただけで、もうちょっとクリーンなイメージで首相が落ち着いてくれていれば、むしろ自民党政権が続いてほしい。

いや、そこまで積極的支持でなくても、現状を追認し無理に変えようとしない。それが唯一の現実的政治運営手法であると思っているのではないか。

ところが様々な問題は裏でリンクしていて、根本的に構造を変えないと解決しない。
問題はリンクしているのに、それぞれの問題に直面している人はバラバラに分断されている。
声を挙げると「困っているのはお前らだけじゃないのに、大袈裟に騒ぐのは自分勝手だ」と叩きかねない。

なぜだ？
なぜこんなに分断をしている？
そして根本的に構造を変えるのは現実的でない、と思い込んでる？
政治のせいか？マスコミのせいか？教育のせいか？日本人の気質の問題か？

このナゾを解かない限り、対米追従も財界優遇も格差拡大も貧困の増大も解決できない。
つまり、本当の意味での自民党政権の決着を見ることはできない気がする。

今の民主党は第二自民党だ。
イメージのクリーンな自民党だ。
自民党政権はまだ終わってはいない。
そしてそれは国民の承認を得つつある。

自分は絶対に承認してやらねーけどな。 　

コメント
01. 2010年6月13日 13:07:32: AKTRAHclQs 悲しいかな上記の論説は、かなり的を得ていると思う。 確かに、周りの人達を見ていてもそう感じる、自分に関係無いことは考えようとしないし、流されている感がある。そのほうが楽なんだろうが、それらの事がリンクしているのに。 例えば、子供手当てだ、子供のない人達は不公平だとか、関係無いとか、損だ、と言っているが、国の未来を考えるとリンクしているのに、なぜもっと想像力を働かせないのかと思う。 解決方法がある。 日本が、壊滅的に破綻することだ。 誰もが、共通する不幸を実体験してみて、初めて気づくのだろう。 生活が出来ない！　治安が悪い！　教育がおかしい！　と、それらの根本が全て政治にある事に。
02. 2010年6月13日 13:11:51: jSkHAiY2bI 　みゃふうさん、おっしゃるとおりですね。　 　分断支配は支配者側としては最高レベルの技術水準です。様々な分野で、全く部系統であるがごとく生起する矛盾。根底ではそれらは通底しているのに、そこまでは取材（分析解明）せずに、単なる事実のみを報道するメディア。矛盾の局地で対立し合う人々。しかし、支配する側の人間にはいたくもかゆくもない。 　彼らは自分たちが民主的であることを証明するために、ある程度までは事の実相を暴かせるが、一線を越えると（或いは越えようとすると）、途端に本性を剥き出し、強引にカモフラージュし、問題をすり替え、国民の目をそらせようとする。時には平然と個人の名誉や命さえも奪い去りながら。 　これは、言わずもがな、この国の一貫した戦後の歴史の流れだ。 　我々にも、彼らと同じように行使できる権力と権限があれば、と思う。
03. 2010年6月13日 13:15:00: TQ53qW7Gjk それで言ったら「政治とカネ」の問題など、さらにどうでもいいｗ
04. 2010年6月13日 16:30:45: FTsXsV0ndw もっか、民主党と自民党とは決定的な違いがある。 自民党は、行動基準が自分達の利権に沿うこと。 自民党は、官僚が政治を行うこと。
05. 2010年6月14日 02:20:32: RX1jhIOO3M 官僚が政治を行うことが問題なんじゃなくて、 官僚が辞職させられない公務員として閉鎖的に培養されていることが問題なんだけどね。
06. 2010年6月14日 08:22:39: dat89hX6nA ある人に、郵政民営化はなぜ問題かを解説しました。 小泉竹中のやろうとしたことが、アメリカに日本人の資産を 差し出す内容であることや、亀井氏が「CIAが俺を殺さないかぎり、やる」と 言っていたことなど。 その人は決して頭の悪い人ではないのに、暗い現実を聞いて嫌になったのか、 「もう、自分たちが楽しく生きることだけ考えればいいんじゃない？」。 私が真に絶望を感じるのは、こういうときなんですよね。 この人は平均的な人よりずっと他人思いだし、親切な人ですが、 とてつもない思考停止というか、逃避と飛躍を同時にする。 そりゃ、問題はあまりにも巨大すぎて、私たちがすぐなんとかできることじゃないけれど、 この「楽しく生きることだけ」という結論はすご過ぎる。 結局これが一般の日本人の現在をあらわしているんでしょう。 こういう成人ができてしまうのは、一にも二にも教育でしょう。 その背後にはもちろん、「政治意識なんか持つと危険」というスリコミがあり、 そのようなスリコミをおこなったのは為政者だよね。 権利意識に目覚めさせないという点では、日本という国は暴力的とも言えるほどの分断＆支配が行き渡っていると思う。 個人的には、学生運動が挫折した後、すごい勢いで企業戦士に転身なさった団塊の世代の方々への不信がある。 「スピリチュアル」方面へ逃げている方々への不信も。 沖縄でも何でも、「関係ね〜！」ですませることができるっていうのは、ものすごい退廃。魂と理想を同時に失ってるね、今の日本人は。 『ハイサイおじさん』を聴きながら、そのように思いました。
07. 2010年6月14日 12:28:47: O7Isq5S8to >>6 権利意識＝わがまま 国民からこの意識を取り除かないとダメですね。 日本は倫理観が封建社会のままなんじゃないですかね。
08. 偽の友をあばけ 2010年6月15日 02:21:30: XxD1rrfsbD1ZU: MoA8KSEzKs そやけどなあ、権利意識＝わがままな人生を歩んで、憎まれっ子世に憚るの行き方をしてきた gataroとMixi子分どもの毒をもって毒を制する方法は有効や思うで。

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