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熊野を歩いた小沢一郎の心境(永田町異聞、6.13)【小沢はこの後どこへ行くのか?】
http://www.asyura2.com/10/senkyo88/msg/484.html
投稿者 南青山 日時 2010 年 6 月 13 日 21:06:02: ahR4ulk6JJ6HU
 

http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10561883437.html

渡辺乾介という政治ジャーナリストがいる。変り種である。

「小沢一郎以外の政治家のインタビューには興味がない」と言い切る。いまの世の中の風潮では、袋叩きにあいそうだ。

小沢一郎が海部政権の自民党幹事長だったころから20年にわたってインタビューを積み重ねてきた。もっとも小沢を知るジャーナリストといえる。

おそらくこういう人は、東京のテレビ局からお呼びがかからないだろう。小沢の本質を語ることが、ほとんどの場合、企画に沿わないからである。かく言う筆者もこの方の顔を見たことがない。

「小沢一郎嫌われる伝説」という本を昨年12月に出版した。その最初のページ「『小沢』の序」に、渡辺氏ならではの小沢評が書かれている。

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小沢は政治に臨む発想とその行使と手法において自分にも人にも厳しく、それでいて手抜かりがあり、甘く、なお冷たく、政治思想を生み出すときは鉄壁の印象を抱かせる一方で、老婆心ながら何とかしたらいいのにと口を挟みたくなるほどに不用意で、なおかつ人がいい。端から見ていると驚き、あきれるほどに用心深いかと思うと、簡単に人を信じて、狐に化かされたのかと唖然とするほどの騙され方をする。そういうときの小沢は決まって「騙すより騙されるほうがいい」と言いつつ臍を噛むのが通り相場である。
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いったい何が言いたいのかと苛立つ読者もいよう。しかし、筆者はこの長ったらしい分かりにくい文章に、強く惹かれた。一種のポエムのようにも感じた。

小沢一郎という人物の彫像に、細かな陰影をつけようと思えば、このような表現がぴったりといえるのではないか。

剛腕、独裁、口下手、壊し屋・・・マスメディアは、さまざまなレッテルを貼り付けるが、それはいわば「記号」のようなものであって、実体ではない。

どんな人にも、多面性、複雑性があり、時とともにその様相は変化していくものだが、小沢はとくにその振幅が大きいのかもしれない。

政治改革の構想力、実行力、指導力、あらゆる面から、卓越した政治家である小沢一郎という人物は、同時に不器用で、不用意で、弱さも人のよさもあって、騙されやすい。しかし、寡黙で言い訳をせず、説明不足のために誤解も受ける。

昨年来、東京地検特捜部の小沢とその周辺に対する常軌を逸した捜査に疑問を感じ、小沢一郎に関する多くの書物や資料を読みあさったが、その過程で筆者のなかに浮かび上がってきた小沢像は、渡辺乾介がジカに見続けてきたそれとほとんど一致する。

小沢が、自民党の中枢にいるころから、自民党政治を「足して2で割る日本的コンセンサス社会」と批判し、政治改革を志したことは周知の通りだ。

中選挙区制のぬるま湯につかっていた議員たちは本音では小沢の導入しようとする小選挙区制に反対だった。海部政権、宮沢政権、ともに「政治改革」を唱えながら実現できなかった。

小沢は同じ経世会の竹下登への反発もあって自民党を飛び出し、非自民連立の細川政権を誕生させて、衆院への小選挙区比例代表制導入、政党助成法、政治資金規正法改正など、いわゆる「政治改革4法」の成立にこぎつけた。

こうした新しい政治の動きが、自社なれあいの55年体制に風穴をあけ、脱官僚支配を掲げた昨年の歴史的政権交代につながっていく。

ところが、どういうわけかその立役者、小沢一郎はつねに「悪役」なのである。しかし、同時に「小沢vs反小沢」という対立軸の中心として、この国の政界のど真ん中に存在し続けている。

さて、なぜこんなことを書いているかというと、小沢氏が昨日、熊野古道を短時間だが歩いたという、ただそれだけの報道に触発されたからである。

毎日新聞の記事に小沢氏の談話が載っている。

「私個人も民主党も、もっと辛抱強く我慢して努力を重ねると、また国民の皆さんの信頼を勝ち取ることができる。身も心も洗われ、再生する」
 
「ポジションには固執していない。私を捨てて、あらゆることに取り組むことが改めて大事だと分かった」

20分間、背広に革靴姿の山道散策だったという。これを筆者は自らに言い聞かせる言葉と解釈した。

辛抱、我慢、努力。私心を捨て、やるべきことをやっていく。それによって、とらわれた心は解放され、心身の自由を取り戻し、再生する。

これはまさに、「禅」の精神そのものである。

97年、臨済宗円福寺で得度を受け、仏門帰依した稲盛和夫氏が小沢氏と親密な間柄であることはよく知られている。

異なる分野ながら互いに「辣腕」をうたわれ、激しい戦いに身をさらした者どうし、心の平穏と自由を求め続けてきただろうし、今もそうであろうことは想像に難くない。

民主党の再生のため、鳩山首相とともに身を退いたあとの空虚感を、怒りや怨嗟で埋めるのは愚かなことだ。

小沢氏はもはやそういう次元から離れ、「私を捨てる」すなわち「無心」の境地を求めつつ、これからなすべきことを自らに問いかけているのではないか。

毎日のように、政治評論家と呼ばれる人物がテレビに登場し、「小沢は民主党を割り政界再編に打って出るかもしれない」などと、いまだに小沢すなわち権力闘争の権化のような見方を語りたがる。

そのあまりに皮相な鑑識眼に、一人の視聴者としてただただ暗澹たる気持に落ち込むばかりである。

(南青山コメント)
小沢を必要以上に大きく見る必要もないだろうが、過小評価する必要もない。
小沢もまた人の子であり、判断を誤ることもあれば失敗することもあるだろう。
ブログ主の言う次のような小沢評
「政治改革の構想力、実行力、指導力、あらゆる面から、卓越した政治家である小沢一郎という人物は、同時に不器用で、不用意で、弱さも人のよさもあって、騙されやすい。しかし、寡黙で言い訳をせず、説明不足のために誤解も受ける。」
はたしかにその通りだろう。
それでも小沢が党首時代に掲げた「国民の生活が第一」の政治、脱官僚、脱対米従属の目標はやはり正しいと言うほかない。
結局のところ、小沢か、小沢の敷いた路線の上にしか現状の日本の政治に対して、希望は持てないのではないか。  

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コメント
 
01. 2010年6月14日 00:08:20: gXEGIWgKyA
和歌山県田辺市本宮町の「湯の峰温泉」は、源泉温度92℃の 重曹硫化水素泉で、効能は、 リューマチ、神経痛、糖尿病、胃腸病、痛風、皮膚病ほかと言われています。
また、熊野古道を経ての参詣先の一つである熊野本宮大社はこの田辺市本宮町にあり、中世の説経節「小栗判官」において、小栗が蘇生を遂げたとされる土地でもあります。
餓鬼阿弥となった小栗が湯の峰にやって来るまでに乗っていた車が捨てられたと伝えられる車塚、蘇生した小栗が力試しをするために持ち上げた石だとされる力石、小栗の髪を結っていた藁を捨てたところに稲が自然に生えて来たという不蒔の稲(まかずのいね)など多くの遺構があります。
まさに、小沢一郎氏がこの度訪れた熊野古道、田辺市は古来からの「蘇りの地」なのであります。
でき得れば、阿修羅への投稿、コメントの皆様も一度訪れていただきたく思います。

マスコミは
国民みんなの
アイマスク


02. 2010年6月14日 00:41:55: HLaTHo4NvY
愛マスクをされた国民には正しい目標も、希望も見えない
悲しい現実ですね〜

03. 2010年6月14日 00:51:28: 3ElCzR7knQ
テレビ嫌いの小沢氏がその昔、ニュース番組の中の特集かなにかに出演したのを見た記憶がある。飼い犬(秋田犬? 或いは芝犬?)を撫でながらボソリと言った言葉が強く印象に残っている。
「動物は嘘つかないからね」

04. 2010年6月14日 07:06:07: 8zuIThQTUk
そうですか。小沢さんは 無私の境地にたたれましたか。かって、「小沢さんは
もし政治家以外で なるとしたら 何が希望でしたか。」という問いに「私は実業家になりたかった。」とこたえています。・・・なるほどなあとおもいます。
このひとには、批評家は絶対似つかわしくない人 体で積み重ねていく人。そんな政治家ですね。これほど 袋たたきにされたら たいていの政治家は ダウンするだろう。そんな中でも もくもくと 熊野古道を歩く小沢の心境「知る人ぞ知る。」ということか。いま、「脱小沢・反小沢」を連呼して 選挙戦にたつ ものを「ほー やってるね。」とひそかに微笑む小沢の姿を創造するだけで いかに
この国の政治やそれを囲む環境が劣化しているか。無責任だが興味深々だ。
功なり、名とげた人たちが 最後に思いいたるところ 人つくりだ。
西郷、大隈、福沢 松下 小沢氏もそこにたどり着く政治家になるにちがいない。
「政治と金」については「生かす金と死んだ金」一考の余地あり。

05. 2010年6月14日 15:30:44: LbpNuE7Mbg
小沢さんを過去の人にするかしないか、国民の良識と国民の反マスコミにかかっている。

小沢氏のない民主党は、政治は、蛻の殻、何と空虚な昨今であろうか?。

国民の大半は、小沢氏の真の価値に、気付いていない。

小沢なしの日本の損失にも、気付いていない。

検察とマスコミに造られた負の小沢カラー、真の小沢カラーを国民が知ったとき、
日本は、骨と皮だけにしゃぶられ、実はもう残っていない。

小沢氏よ、「夢をもう一度」、見させてよ。


06. 2010年6月14日 17:17:00: X4e8VcwprE
小澤氏の囲碁は、半端ではない。
プロと3石は、将棋では角落ち。
アマチュアの優勝者(アマチュア6段での優勝称号)にあたる。
プロと、ハンディーは有るか、対局させて貰えるのだ。
ご存知の方も多いと思うが、これは双方ともプロの出発点だ。
政治では9段でも部外では礼儀正しく、相手を尊重し、専門家を重んじる姿勢が見え隠れする。
私はかつて、将棋の地区大会で、5段位に勝った事が有る。
その時段位を聞かれたので、無段・無級と答えた。
事実だし、真実だからだ。
段位認定には、沢山のお金が要る。
私には、無かった。
相手は、それに打ち拉がれていた。
その後も、有段者を、総なめにしてきた。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、小澤氏の無欲は、権威に頼る者の知りえない世界なのだろう。
私は、今もアマチュア棋士だが、無段無級で有る事は変わりない。
今日も私は、果敢に有段者に立ち向かって行く。
小澤氏は、政治の世界では、名人の称号なのだと思う。


07. 2010年6月14日 17:24:23: c7ZvFh3uT2
小沢さん、だんだんと「木鶏」に近ずいてきましたね。家族みんなで応援しています。私心を捨てた人間こそ総理大臣として相応しい。

08. 2010年6月14日 20:37:21: MEk9HYIjoY
小沢は「国民の生活が第一」を国民に言いながら、政治資金で一等地のマンションを買いあさっていたなんて開いた口が塞がらないぞぉ。
まさに悪徳政治家だ。
そろそろ、天罰が下って心停止じゃろな。  ふふふ。

09. 2010年6月15日 00:03:24: gXEGIWgKyA
>>08.
印象操作だね。
根拠の無いネガキャンは汚い。
その汚さは、ゴミ屑東京地検クソ特捜部、清和会と同質だね。
というより、そのものか(笑)

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