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７月の参議院選が迫っている。７月１１日投票だとすると、公示は６月24日頃のはずである。今日が６月１６日であるから、もう一週間あまりしかない。
この参院選で民主党が圧勝した場合、菅政権は承認されたものとして民主党党首選に強気で挑み、３年間の安定政権を得る可能性がある。このとき消費税増税はターゲットに入り、日本の景気が腰折れされ経済が多大なダメージを受け、われわれはますます貧しくなる。郵政民営化の阻止に失敗し、アメリカは大金を手にすることになろう。そして、世界恐慌の本格開始から底にかけて、日本で官僚主導の米傀儡政権が君臨し、軽犯罪厳罰化と金融支配をによる恐慌の乗り越えを試みることになるのであろうか。共謀罪、児童ポルノ法の成立も間近になろう。さらに考えたくないが、菅民主＋自民orみんなによる、「良識ある市民」を中核とした大連立が成立して、アメリカネオコン勢力による東アジアの平和に対する攻撃に加担するという悪夢すら見てしまう。
国民の期待がかかった民主党は見事にハイジャックされてしまった。中にいる愛国政治家も動きがとれない状態にあるのではないかと懸念する。この状況下で、ネットの言説は混乱している。いや、あえていえば、マスゴミの言説ですら混乱している。新体制であることには変わりがないのであるから、旧勢力を適当に利用すれば、そこそこの攻撃が生まれる。そのため、現菅政権は、旧勢力を敵とみるわれわれからすれば、守るべき対象になりえてしまう。全くの混乱である。
つまり、今回、「敵を欺くには味方から」の作戦が成功したのは、アメリカ＝対米従属勢力の側であった。別の言い方をすれば、アメリカ＝対米従属勢力は、この混乱のまま参院選に突入してほしいのである。そうすれば、小沢に地盤固めしてもらった今の民主党の勢いで、菅政権は揺るぎない勝利ができる。敵の力を利用して自らの力とするという、柔道の技の奥義まで、アメリカ＝対米従属勢力に使われてしまった。無念である。しかし、この敗北を噛みしめて行動を開始しなければならない。
この状況に合わせてか、参院選のネット解禁は見送られた。したがって、６月２４日以降のブログ・掲示板での活動に支障をきたす怖れがある。ネット上での心ある者たちによる、意思の統一は緊急の課題である。しかし同時に、一様に＊＊＊に投票しよう、という一言でいえるような統一は見るからに困難である。
勿論、私は小沢に期待する。しかしながら、ここでは、まず、希望ではなく、現実的にわれわれが何ができるのかについて書いてみたい。そしてそのうえで、どう行動するのが、その近道になるかを考えたい。
まずは我々の力の程度について、再認識しよう。まず直近の参院選／衆院選の比例区得票率のデータをみてほしい。
２００７年 参院選比例区得票率および投票数(wikipedia)
民主党 39.48%
自民党 28.08%
公明党 13.18%
共産党 7.48%
社民党 4.47%
日本新党3.01%
国民新党2.15%
諸派 2.15%
総投票数 58,913,700
２００９年 衆院選比例区得票率および投票数(wikipedia)
民主党 42.41%
自民党 26.73%
公明党 11.45%
共産党 7.03%
社民党 4.27%
国民新党1.73%
日本新党0.75%
新党大地0.62%
諸派 2.7%
相投票数 70,370,255
それに対して、阿修羅のこの記事をはじめとする真実を求める主権者国民連合として、ネットにより行動できる層はどれだけいるであろうか。
阿修羅掲示板 1記事／２４時間アクセス数 ~5000
植草一秀ブログ 一日平均ランキングクリック 〜14000 (週間イン／７）
副島隆彦学問道場 一日アクセス数 〜50000
これでお分かりの通り、直接ネットのこうした情報に触れている全員が同じように投票したとして、0.1%の変動しかもたらせない。当初私は、国民新党を応援しすぎて勝たせすぎたら、死に票が出るのではないかと余計な心配をしたが、こうみるとその心配は殆どないようである。まず自らの力の程度を自覚しよう。
私は、可能な限り民主党内小沢派と国民新党を勝たせるべきだと思う。私の手元には小沢派の詳細はないため、副島氏らの情報に期待したい。ご存知とは思うが、重たい掲示板に既に民主党内のスパイの実名が一部掲載されている。そして、選挙区では、可能な限り小沢派に勝ってほしい。産経は御丁寧に、２日前にも国民新党の正当な政治資金の件で攻撃していたが、それを見ると、いかに低得票率とはいえ国民新党という存在が彼らを脅かしているかがわかる。それもそのはず、国民新党が勝ったときには民主党が郵政民営化阻止法案を拒む理由が消滅する。社民党について書かなかったが、社民党を信じるひとたちは、強く応援してよいと思う。いま社民党は、反基地のメッセージを背負っている。こうした明瞭なメッセージ性のゆえ、彼らの得票を１％上積みすることも意味が大きい。私は、ネット住民は比例区ではこのどちらかの党に入れることが第一選択だと思う。
参院選後にはいくつもの重要な予定がある。まずは８月末に迫る沖縄普天間問題の計画推進の約束は一つの爆弾である。しかし、これは爆弾である。どちら側にでも転ぶ。そのときまでに、われわれは幅広い連帯をしなければならない。普天間・辺野古をはじめ屈辱に耐え続けている沖縄人、日本の田舎と声なきまじめな国民のささやかな財産をあずかる郵便局とそれを守ろうとしている国民新党、小泉・竹中と彼らを支えた自己中心的な現代の地主たちで構成される自民党支持者に痛めつけられ今も派遣／有期雇用で苦しんでいるロスジェネ世代、小沢派が足を棒にして回り続けた、日本を支えているのにもかかわらず顧みられてこなかった(JAではなく）本当の農水林産業従事者たち、そして鳩山政権を心底から支えてきた対米独立を目指す愛国者、、ゆるやかでよいから手をつなごうではないか。我々は味方である。敵ではない。敵は外におり、さらに内にいる外の奴隷が敵である。われわれは敵の策略により、普天間で分断され、菅政権で分断され、郵政で分断された。もういちど手をつなごう。分断を乗り越えて、連帯しよう。連帯すれば、８月末の爆弾でこけるのは敵方である。
本当の敵はカードを一気にひっくり返した。悔しいが、同時にいえることは、ひっくり返るようなカードはまたすぐにひっくり返せるということである。日本社会の圧倒的多数を占める中間層は、どちら側にでもなびきえる。それは民主党内の力学・政局でも同じであろう。
真の愛国者たちを徹底的に応援しよう。一人が１０人の有権者を動かせたとしよう、そうすれば、1%のひとを直接動かせる。いやもっと動かせるかもしれない。二人選挙区で、１０人が、反小沢から、小沢派に変われば、２０人分の効果があるのだ。それが何人とつらなれば、歴史を変え得る。ネットは伝播力があるので、不可能なことではないはずだ。数％しか変わらないかもしれない。しかし、有効な使い方ができれば、それでも情勢はひっくり返る可能性がある。小沢・鳩山派、国民新党と社民党が少しでも多く勝つことは、民国社連立革命政権が正しかったというメッセージになるのである。それは民主党内・政界・官僚たちの力学を変えうる。
この混乱の中で、痴漢えん罪、さらには暗殺が起きる危険を喚起しよう。内閣を外に出てしまい、幹事長をやめたおかげで警備が手薄になっている鳩山、小沢、亀井、その弟子たちの身が危ないのではないかと案じている。参院選中の「事故」「事件」を許してはいけない。工作員も読んでいるだろうが、彼らの身に何かがあったときには、われわれは、この状況をつくり出したものたちの責任を追求し、本格的な反検察・反マスゴミの救国運動を街に出て起こさなければならない。そんな状況に至ったときには、ヤンキーゴーホーム運動が自然とうまれ、沖縄反基地運動と連帯することになろう。それほど鳩山政権崩壊という屈辱に対する我々日本人の怒りは深い。
阿修羅を出て、外に出よう。ネットの中でも、内輪で慰め合うのではなく、敵地に赴いて情報ゲリラ戦をしよう。共感してくれた方には是非記事の転載あるいは自分の言葉での行動をし始めてほしい。真実の情報、真実の言葉を読み続ければ、工作員でも改心するものはでてくるはずだ。いわんや良識ある国民をおいてをや。ネットの外に出て政治を話そう。友人、家族、親戚からはじめよう。今のわれわれの窮状をつくった、自民党・官僚・マスゴミに対する怒りをよびおこそう。小沢派の集会を応援しよう。反小沢派の集会で抗議しよう。先の大戦中、東大京大の「インテリ」は、自分だけ知ったかぶりをしてひそひそと対米戦争の無謀を囁きあいながら何の行動もしなかった。彼らも敗戦の責任者だ。我々もまた、今その瀬戸際にある。同じ過ちを繰り返してはいけない。
ここに私が書いた意見と違う意見を持った方も当然多かろう。菅政権を支持したいという民主党支持者もあろう。しかし、根底では、政権交代を支持したものたちのあいだでは、その目標については、本筋では大きく違わないと信じる。その目標に向けて最善の方策をとるべく行動する、ということについても一致できると信じる。おそらく、あらゆる考え方の違いを乗り越えて、いま合い言葉にできることは、やはり、「生活が第一」である。小沢思想の深さに脱帽する。
「生活が第一である。ゆえに消費税増税をする民主党はわれわれの民主党ではない。復活させるべきは、『日本』ではない、われわれの生活である。われわれは小沢ー鳩山ー亀井を支持する。」ということについては賛同が得られるのではないかと信じている。
そして、９月に民主党の代表戦がある。小沢が堂々と民主党代表になれる空気をつくろうじゃないか。鳩山に再登場してもらおうじゃないか。我々の手で、小沢ー鳩山ー亀井の愛国者たちが堂々と組閣できる雰囲気を呼び戻そうじゃないか。８ヶ月の革命で、敵陣営である悪徳ペンタゴン側のダメージも相当なものだ。革命政権をあきらめるな。あきらめた方の負けである。革命は３歩前進２歩後退しながら、それでも前に進むのだ。
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