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ある人によるNHKスペシャル「沖縄返還密使・若泉敬」感想文 (低気温のエクスタシーbyはなゆー)
http://www.asyura2.com/10/senkyo88/msg/879.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2010 年 6 月 20 日 19:34:37: twUjz/PjYItws
 

http://alcyone.seesaa.net/article/153802747.html

2010年06月20日
ある人によるNHKスペシャル「沖縄返還密使・若泉敬」感想文


「沖縄返還密使・若泉敬氏」を見ました。

沖縄返還交渉における佐藤栄作首相(当時)の密使・若泉敬氏の苦悩を誠実に取り上げたNHKスタッフに大きな拍手を送りたいと思います。

密約することでしか沖縄返還はできない、正に「他策無かりし」と信じて密約交渉を内々にすすめた若泉敬氏。

しかし、この「沖縄返還」の結果は米軍基地の更なる自由使用をまねき、県民に苦難をおしつけるものでしかなかったのは現状が示すとおり。

自らのなしたことに重い結果責任を感じた彼は「真相」を公表します。「沖縄」に耳目を集めるための命がけの手立てでした。

事態が変ることを期待した捨て身の出版でしたが、世間はこれを完全に無視、若泉氏は更に追い詰められました。

元毎日新聞記者・西山太吉さんをことし2月地元にお呼びしたときに、西山さんは「あの時、若泉敬の思いを誰も受け止めなかった」と憤りを込めて発言されていました。それは私たちに向けられている抗議であり、西山氏だからこその若泉氏への共感だった、と思います。

絶望の中で自死した若泉敬氏。太田昌秀元沖縄県知事は、若泉さんのように結果責任を自らに問うた人は私の知るところ(若泉さん以外)誰もいない、と番組の中で言っていました。
(そういう政治・政治家たちしか持たなかった私たちの不幸!今も変らず・・・)

「沖縄の痛みを小指の痛みにしてはいけない。全身の痛みにしなければ」・・・これは45年前の東大五月祭でのある講演会で歴史学者・高橋愼一さん(当時・慶応大学教授)から私たち聴衆に向けられた言葉。以来私の座右の銘となっています。

若泉さんの部屋の「日の丸を掲げて復帰を願うおばあの写真」の額の中に同じ言葉が切り抜かれ、貼られていました。
それを毎日見ながら生活していたという若泉氏!

思想信条、立場を全く異とする若泉氏ですが、彼の沖縄県民を思う心は私たちと同じだった。どんなに無念だったか。果たされていない真の沖縄返還を実現すること、それは遺された私たちの責任です。

以下(略)

 

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コメント
 
01. 2010年6月20日 20:38:00: dlp5rHUhkk
沖縄の本格的日本返還をこれからの政治課題として日本政府にみんなで働きかけよう。沖縄も日本国です。日本人として同一条件で生きる権利があります。当然の事がなされていません。

02. 2010年6月20日 20:47:29: P1f6xnXCFk
 ここで敢えて私の一片の赤心を吐露させて頂くならば、敗戦後半世紀間の日本は「戦後復興」の名の下にひたすら物質金銭万能主義に走り、その結果、変わることなき鎖国心理の中でいわば”愚者の楽園”と化し、精神的、道義的、文化的に「根無し草」に堕してしまったのではないだろうか。
 もしもそうだとするならば、このような”悲しむべき零落”から再起し、国際社会での生存要件たるそれ相応の信頼と尊敬を受けるために、今の日本と日本人に求められている内なる核心的課題とは一体何なのであろうか。
 一言にして言うならば、それは、ホイットマンの魂の琴線を揺さぶり、”世界的日本人”新渡戸が一世紀近く前に訴えた、あの”真の武士道”の伝統に深く念いをいたし、それを明日の行動の指針とすることではないだろうか。
 そこには、衣食足って礼節を知り、義、勇、仁、誠、忠、名誉、克己といった普遍的な徳目が時空を超えて静かな輝きをを放ち続けている。その不滅の光芒の中に、私は、戦陣に散り戦火に斃れた尊い犠牲者たちが、彼らの祖国とその未来を担う同胞に希って止まない「再独立の完成」と「自由自尊の顕現」を観るのである。

−若泉敬 著「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」跋 より


03. 2010年6月20日 22:12:57: hYcs8D10NQ
若泉さんのこと知りませんでした。岡田、北沢と大違い。
そして今は、若泉さんの頃より もっともっと米国にとって都合よくなってる。
こんな日本に誰がした。
放送してくれたNHKに感謝。 

04. 2010年6月20日 23:29:28: JIV0dSS0ZB
、「防衛省の天皇」の異名を取るまでに日本の防衛のトップに君臨した守屋氏にさえ、「結局最後まで自分は沖縄に手玉に取られた」と言わしめるほど、この交渉がいかに複雑かつ手強いものだったかを、氏自身が身をもって知っているからに他ならない。
 10年以上も普天間移設交渉に関わってきた守屋氏は、交渉の困難さをしみじみと語るが、中でも驚愕の事実として氏があげるのが、一旦キャンプシュワブ陸上案で決まりかけていた普天間の移設案が、地元沖縄の自治体や経済団体がアメリカ政府を動かすことで、ひっくり返されてしまったことだった。
 守屋氏は当初から、沖縄県内に米軍基地を新設することなど、沖縄県民が許すはずがないとの前提に立ち、普天間の移設先は既存の米軍基地内しかあり得ないと考えていた。そして、嘉手納基地統合案、嘉手納弾薬庫案などを経て、キャンプシュワブ陸上案というものが浮上した。基地の新設にあたらず、しかも海の埋め立てによる環境破壊も伴わないもっとも合理的と思われたこの案で、日本側がほぼ固まりかけていたその時、突如守屋氏の元に、現在の辺野古沖案の元になる、海の埋め立てを前提とする別の案が、アメリカ側と地元沖縄からほぼ同時に提示されたという。
 いくら守屋氏と言えども、地元沖縄と米政府が共に推す案に反対できるはずがない。実はこの案は米軍基地との親交が深い沖縄の自治体や経済団体が、基地の司令官らを説得し、現場の司令官らの要望に応える形で、米政府が正式に推してきた。地元住民との融和を優先する米政府の弱みをついた見事な交渉術だったと守屋氏は苦笑するが、日本政府がベストと考えていたキャンプシュワブ陸上案は、このようにいとも簡単にひっくり返されたのだった。
 こうして、日本政府は困難が伴うことを知りながら、沖縄県の経済団体とアメリカ政府が推す辺野古沖案が、L字案、V字案などの変遷を経て、最終合意案となっていく。
 もともとこの案は埋め立て工事を伴うために、地元の土建業者が潤うという背景があることはわかっていた。しかし、より大きな問題は、この「辺野古沖」案が、いくつもの無理筋を含んでいることだった。そもそもこれでは基地の新設になり、一般の沖縄県民の反発は必至だった。しかも、埋め立てを伴うため、環境団体などの反対運動に拍車がかかるのも目に見えていた。
 基地の新設にあたるこの案を、沖縄の一般市民が歓迎するはずもない。現行案への根強い反対運動と環境破壊への懸念は、当然のことながら、野党時代の民主党議員たちの耳に入ってくる。そして、この問題の怖さも底深さも知らない民主党は、政権獲得を前に「県外」などというナイーブな公約を打ち上げてしまう。
 鳩山政権が抱える難題の解決方法について「沖縄への思いは人一倍強い」と言う守屋氏は、本当の意味で沖縄の人の利益に叶う対応とは何かを今あらためて考えるべきだと言う。
 沖縄には基地で潤う人と基地に苦しむ人がいて、これまでは主に基地で潤う人が沖縄を動かしてきたと守屋氏は言う。しかし、氏の試算では年間6000億円を超えるという公共事業等を通じて彼らに配分してきたお金を、これからは基地で苦しんでいる個人に直接手渡すような政策が必要だと守屋氏はいう。
 その一方で、防衛当局のトップを務めた守屋氏は、安全保障面でこの問題を甘くみてはいけないと警鐘を鳴らす。
 沖縄は東アジアからインド洋に至る、今やグローバル経済の中心とも言うべき大経済圏の中心的な位置にあり、周辺には数々の不安定な要素が存在する。そのどこかで紛争が起き、経済活動が影響を受けるようなことがあれば、世界経済が壊滅的な打撃を受けることは必至だ。95年に普天間返還を決定した当時、北朝鮮の核開発を東アジアにおける最大の脅威と考えていたアメリカは、9・11以降沖縄の地政学的重要性の認識を新たにしている。そのアメリカは、グローバルな安全保障のためにいち早く展開できる海兵隊を一定規模で沖縄に配備することが必要だと考えているし、それは、アジア全域が望むことでもあると守屋氏は言う。
 鳩山政権は泣いても笑っても5月末までには、一見解が存在しないかに見えるこの連立方程式の答えを出さなければならない。その難問を解くカギを、守屋氏との議論の中に探してみた。

05. 2010年6月21日 09:18:28: 1l5eoOhqtw
阿修羅の掲示板に初めて投稿する老女です。
新聞はもう取っていないのでテレビの番組などわからなかったけど、サッカーは見たくなかったので、たまたまNHKを見たらこのような素晴らしい番組が!!
もう少し早い時期に放送してくれたら、「若泉敬」氏の思いが多くの人に伝わり、辺野古の問題にも影響があったのでは思いました。

06. 2010年6月21日 11:27:08: ShRcM2fjMw
米国がシンクタンクを中心に、最大国益のため、智謀を尽くし権謀術数を駆使したであろうに、日本は学者が密使。これでは、はなから勝負にならない。
考える頭脳のない日本では、いつまでたっても隷属国家でしかない。
国家戦略立案部署はどこへ行ってしまったのか。

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