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「壊し屋小沢」を期待する無責任ジャーナリズム (永田町異聞)
http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/354.html
投稿者 亀ちゃんファン 日時 2010 年 6 月 27 日 12:50:34: GqNtjW4//076U
 

http://ameblo.jp/aratakyo/day-20100627.html
2010年06月27日(日) 08:51

「壊し屋小沢」を期待する無責任ジャーナリズム 


新聞記者は無意識のうちに、そのときの「相場観」に逆らわないように記事を書いている。


「相場観」とは、世間一般に広がっていて、誰もがうなずく物の見方、評価、考え方だ。これに従うほうが第一、頭をつかわずにすむ。本社デスクのチェックも通りやすい。


今で言うと、たとえば、菅首相は「脱小沢」を進め、小沢氏やその周辺はそれに反発し選挙後の巻き返しをねらっている、という見方。それが通り相場だろう。


民主党の分裂、弱体化を画策する連中には好都合の空気である。


現実に民主党支持層にも、この相場観の影響で「反菅感情」が生まれ、ネット上などで議論が対立している。


こうした状況にほくそ笑んでいるのは「反小沢感情」を抱く政治プロの群れである。


後藤謙次氏などはその代表格といえる。かつて竹下登氏を囲んで、小沢の悪口を肴に酒を酌み交わしたジャーナリストらのグループ「三宝会」のメンバーだ。


共同通信出身で、TBS「NEWS23」のキャスターをつとめたあと、政治コラムニストという肩書きになった。


週刊朝日7月2日号に「小沢一郎の謎」と題する記事がある。後藤氏の話をもとに記者が構成した文章は、それこそ「謎」の小沢観が満載である。


後藤氏にとって終生忘れられない光景があるという。


26年前、田中派担当だったころのことだ。小沢氏の事務所で他社の記者らと話をしていたとき、小沢氏が部屋の奥の金庫からカネを取り出して出かけた。


金庫のダイヤルを自分で回していた姿を思い出すと、土地取引などすべて「秘書に任せていた」と言う現在の小沢氏との、落差を感じるのだとか。


どうやら、カネには人一倍執着している小沢氏が秘書に任せっぱなしにしているはずはないという、後藤氏の思い込みを伝えたいようだ。


26年前の、しかも単に金庫を開けている光景が、昨年来、検察の捜査を受けた案件と結びつく大ジャンプには、小沢氏も苦笑するしかないだろう。


不動産へのこだわりについてもユニークな見解だ。父、小沢佐重喜氏が湯島界隈に土地をたくさん持っていて、選挙のたびに切り売りしていたから、その「血」じゃないかという他人の見立てを紹介している。


湯島界隈といえば、湯島の自宅を売った代金を3億4000万円の土地購入代金の一部にあてたという小沢氏の説明が思い出される。しかし、ただそれだけのことである。


土地執着の「血」の物語のあとに、後藤氏はこう続ける。


「師である田中角栄氏は蓄財のにおいは薄かった」。小沢氏はそれにくらべて蓄財に躍起になっているとでも言いたいのであろう。


たしかに、角栄氏はカネを溜め込まず、ばらまいた。記者たちにも高級時計などをプレゼントした。いわゆる「人たらし」だった。


陽性の角栄にくらべ、小沢はネクラで、記者を選んだ。信頼できる記者としか胸襟を開いて話さない。だからマスコミ人には総じて嫌われてきた。


産経新聞の宮本雅史氏が著書「歪んだ正義」のなかで、佐川急便の創業者、佐川清氏へのインタビューの内容を記している。田中角栄への闇献金の凄まじさには驚くばかりだ。


「現金はダンボールに入れて目白の自宅に届けた。そのうち・・・額も10億円単位にした。10億円以上というのは六、七回はあるかな。・・・金はもちろん(政治資金収支報告書には)届けていませんよ」


小沢にはこんな芸当はできない。幸い、田中角栄や、金丸信という反面教師がいたからだ。


さて再び「相場観」につなげるならば、菅首相は「増税推進」、小沢氏は「増税反対」という対立の構図も、後藤氏らにとってはすこぶるありがたい材料であるようだ。


後藤氏いわく。


小沢氏は追い詰められるとその場から消えるが、決して丸腰では飛び出さず、「政治改革」「政界再編」「政権交代」という四文字熟語を常に持っていた。今回ばかりは大義名分がなくなったと思いきや、菅首相が消費増税をぶち上げた。小沢氏は「増税反対」という新たな旗印を労せずして手に入れた。


後藤氏にかかれば、政治改革も、政権交代も、小沢氏が負けた土俵から別の土俵に移るときの大義名分に過ぎないらしい。


これは、小沢氏と犬猿の仲だった小選挙区制反対論者、野中広務氏が口にしてきた言説と同じである。後藤氏は野中氏の著作に解説を書くほどの親密ぶりで知られる。


さて、小沢氏は25日に遊説先の弘前市で「地方経済は深刻だ。消費税10%という話になると、自分としては非常に心配している」と語った。


まさに後藤氏の思う通りに小沢氏が発言したわけだが、「増税反対」を旗印に小沢氏が党外に去るかというと、それは考えにくい。長年の悲願であった政権交代を成し遂げたばかりである。


もちろん、小沢氏が、暴走気味の菅首相にブレーキをかけるために、メディアにささやいたということは想像できる。


ただ、後藤氏らの望むような民主党崩壊につながる展開にはならないだろう。自民党を利することがないよう、小沢氏は動くはずだ。


「壊し屋小沢」の登場を期待するのは、政界混乱でメシを食う無責任ジャーナリズムの病弊といえる。


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コメント
 
01. 2010年6月27日 14:06:53: MGsbqGfRRg
>「相場観」とは、世間一般に広がっていて、誰もがうなずく物の見方、評価、考え方だ。
>これに従うほうが第一、頭をつかわずにすむ。本社デスクのチェックも通りやすい。

>今で言うと、たとえば、菅首相は「脱小沢」を進め、小沢氏やその周辺はそれに反発し選挙後の巻き返しをねらっている、
>という見方。それが通り相場だろう。

>民主党の分裂、弱体化を画策する連中には好都合の空気である。

>現実に民主党支持層にも、この相場観の影響で「反菅感情」が生まれ、ネット上などで議論が対立している。

>こうした状況にほくそ笑んでいるのは「反小沢感情」を抱く政治プロの群れである。

>後藤謙次氏などはその代表格といえる。かつて竹下登氏を囲んで、
>小沢の悪口を肴に酒を酌み交わしたジャーナリストらのグループ「三宝会」のメンバーだ。…

>ただ、後藤氏らの望むような民主党崩壊につながる展開にはならないだろう。自民党を利することがないよう、小沢氏は動くはずだ。

>「壊し屋小沢」の登場を期待するのは、政界混乱でメシを食う無責任ジャーナリズムの病弊といえる。

さすが「永田町異聞」さん。氏の見方には、いつも感心させられる。
非常に状況を冷静にみておられる。

以下の記事にも感銘を受けました。

熊野を歩いた小沢一郎の心境
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10561883437.html

>毎日のように、政治評論家と呼ばれる人物がテレビに登場し、
>「小沢は民主党を割り政界再編に打って出るかもしれない」などと、いまだに小沢すなわち権力闘争の権化のような見方を語りたがる。
>そのあまりに皮相な鑑識眼に、一人の視聴者としてただただ暗澹たる気持に落ち込むばかりである。

ほんとうに「永田町異聞」さんに同意同感です。
小沢氏は、「永田町異聞」さんがおっしゃっているように、
「親小沢」だの「反小沢」だの、といった次元の低いレベルから離れ「無心」の境地に至っているのかもしれない。

そもそも、分裂だのなんだのと内紛を書き立てているのは、
そのような政治評論家や小沢氏を誹謗中傷する記事をさんざん書いてきた各週刊誌です。
「下野なう」の産経新聞をはじめとする新聞です。

阿修羅の小沢支持者の方々は、もうお忘れですか?
「小沢逮捕!」などと大きな見出しで煽っていた週刊現代などの週刊誌の記事を。
そんな週刊誌を小沢支持者は信じるのですか?

ほんとうの小沢支持者なら、南青山さんや純一さんらは、もっと冷静になられたほうがいい。
「敵」を間違えてはならない。


02. 2010年6月27日 14:18:52: Qos5b6UPKo
ハッキリ言ってそうは思わない! 真の小沢支持者は今の民主党にとどまるより国民の生活を第一に考えるまともな人たちと再度政権奪取を目指してほしいと思っているはず。そうでなければこのまま反国民に転落した民主党内で朽ち果ててしまえというのであろうか!?

03. 2010年6月27日 14:25:04: MGsbqGfRRg
小沢氏は「自民党政権で地方と都会の格差が広がった。
参議院でも過半数(の議席)をもらい、格差社会で苦労する人を守りたい」
と述べており、民主党の圧勝を望んでいます。
( http://www.kahoku.co.jp/news/2010/06/20100626t21023.htm )

もしほんとうに「真の小沢支持者」だったら、小沢氏の言葉を支持できるはずです。

小沢氏だって、自ら口説いて擁立した波多野里奈候補や岡部まり候補らが落選してしまったら、とても悲しむでしょう。


04. 2010年6月27日 15:00:40: peVRiOjars
 いやー、後藤謙二氏の記事(構成 佐藤秀夫)はひどかった。そのレベルの低さ、心根の卑しさに驚いた。あきれた。
 こんな記事を掲載した週刊朝日にも、編集長の山口氏にもがっかりした。何を考えているのか。

>。ヨ壊し屋小沢」の登場を期待するのは、政界混乱でメシを食う無責任ジャーナリズムの病弊といえる。

 そのとおりだが、自らの「病弊」についてさえ無自覚なのが政治記者のどうしようもないところ。政治というより、切ったはったの表面的な政局しか見えない、興味がないのだから、記事の無内容も必然である。


05. 2010年6月27日 15:36:25: 6m8vhYDguI
参院選必勝を期して、民主党は、思い切り良く、左右にウイングを広げた。
しかし、そこに付け込んだ悪徳ペンタゴンは、菅変節・民主分裂を囃し立て、参院選での民主敗北を画策している。

左側に位置していると世間からは見られていた菅に自民党と同じようなことを発言させ、田中角栄的政治家といまだに世間からは見られている小沢に生活第一・消費税後回しを言わせる。

民主党も、「世間一般に広がっていて、誰もがうなずく物の見方、評価、考え方」に逆らわず、むしろそこに依拠して、自らの支持基盤を確保する手に出たのだ。
つまり民主党も「そのときの「相場観」に逆らわないように」メッセージを発しているのだよ。決して悪いことではない。

従来自民支持で固まっていた業界団体の中には、民主支持に変身したものもあるが、民主支持を表明してはいても、内部がそれで固まっているわけではない。旧来のごとく統制が効くわけでもない。さらに、業界団体の多くは、内部対立含みで、民主・自民両推薦など、自主投票に近い形をとっている。

ここの票田を民主党が獲得するには、「民主党も自民党とあまり大きくは違わない」と言う(菅が発しているような)右ウイング側のメッセージが必要なのだ。

我々のやることはひとつしかない。迷わず、民主党を勝たせることだ。
その際、選択の余地があるなら、いわゆる「親小沢派」の候補に投票することも重要だ。


06. 2010年6月27日 18:46:45: 56uYBRVmgg
選挙モードのネトウヨ・共産党・「小沢小沢」が三重奏してるのを見ていると
これはもう・・・

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