検察審査会法では、審査会が審査申立人や証人を尋問できるとの規定や、検事からの意見聴取の規定はあるが、申し立てを受けた側の弁明手続きは明記されていない。

　検察審査会は、捜査段階の供述調書などの証拠を基に審査するが、「市民の目線」が議決内容を大きく左右する。それだけに、国民の負託を受けた議員がいったん強制起訴されれば、判決を待たずに色を付けられる可能性が大きい。

　昨年５月の審査会の権限強化は、身近に起こり得る交通事故や暴行などの事件のケースでは、被害者救済への道を開くと期待されるが、思想信条が入り込む余地のある「政治案件」は同列に扱いにくい難しさがある。

　小沢氏側は上申書の中で制度上の課題には踏み込まず、審査会を刺激しないよう配慮したとされるが、審査の在り方が現状のままでいいのか、今回の事件を機に論議の高まりが望まれる。

政治家をめぐる偽装献金事件や大型経済事件などを捜査する東京地検特捜部の新しい部長に堺 徹公安部長が就任し、記者会見で抱負を語った。
堺新部長は「重い責任を担うことになったと認識しておりまして、誠に身の引き締まる思いでございます」と語った。
堺新部長は1984年に任官し、特捜部には通算7年5カ月間在籍、2007年には特捜部副部長として、元防衛省事務次官汚職事件を指揮した。
堺新部長は「真実を解明することが大事。証拠をしっかり吟味していき、冤罪(えんざい)をつくらないということが基本だと思う」などと意気込みを語った。

　検察審査会が、徹底した捜査を尽くした警察・検察の不起訴を、たった１１人の素人が市民感情でひっくりかえすことができる強制力を与えたことが、そもそも問題だと考えている。制度的には、強制力を持たせない、かっての検察審査会のありかたが、冤罪を生まない方向に近いと思う。
　強制力をもった検察審査会は、法律家でもない、捜査を専門とする刑事でも検察でもない１１人の素人による判断が、審査対象者を裁くことになるので、ムードや感情に流れて、証拠主義でない結論を出し、冤罪を起こしやすい。
　審査対象者からの意見申立書の制度がないことも制度的不備だと思う。審査対象者の人権保護の手立てが十分なされるべきだと思う。今回の小沢氏側からの申し立ては当然であり、考慮されるべきである。
　また、一般の刑事事件では被害者の心情を救うことになるかもしれないが、政治事件では、政治的利用されやすい。したがって、審査申立人についても明白な被害をうけた者からの告発に限るなどの制限を加えるべきだ。今回は名前も明らかにできない団体（自分で告発したと騒いでいるのは売名的右翼団体である）の告発を受理したことが問題でもある。
　法律的に素人なので11人の市民は、補助弁護士の思想に誘導されやすい。今回も米澤敏雄弁護士は明らかな自民党系弁護士である。やはり、検察、審査対象者それぞれの側からの弁護士を複数つけるくらいの人権配慮も必要であろう。
　制度的に強制力をもった検察審査会は、「人民裁判」のように、感情に流され、政治的に利用され、冤罪を生む危険が大きいことを、口を酸っぱくして指摘したいし、とにかく冤罪を生まないような改善を司法改革の専門家にお願いしておきたい。
　別の事件であるが、注目すべき事件の検察審査会への申し立てが行われている。
　たとえば、下記のＵＲＬで見ると
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100617/trl1006170402000-n1.htm
　前福島県知事が検審に審査申し立て　「元部長の不起訴不服」とある。これは、佐久間前特捜部長が、福島県知事佐藤氏を収賄の容疑で逮捕し、水谷建設元会長からのヤミ献金証言を引き出させ、収賄容疑で起訴して、結局水谷元会長のヤミ献金は、佐久間氏のでっち上げであったことが裁判で明らかになり、収賄は無罪となった事件である。佐藤氏は収賄容疑では無罪になったが、元土木部長のウソの証言（佐久間氏に誘導されたものとみられる）により、収賄は証拠がなくて無罪なのだが、なぜか執行猶予がついた有罪となったでっちあげ事件である。
　今回の小沢氏への水谷元会長のヤミ献金の証言のでてきた唐突さ、ほかの建設会社からの献金がまったく出てこないなかで、なぜ、佐久間氏が捜査すると水谷元建設会長証言がでてくるのか、まことに不思議である。
　こちら佐藤氏の冤罪も一刻も早くはらしていただきたい。これまでの特捜部は佐久間氏が東京地検にいたから、検察審査会への申し立ても不受理だったのだろうが、これからは、しっかり証拠を吟味して、公平な判断をしてもらいたいと願っている。
　それから、冤罪を生んだ検察担当者に対してペナルティはないのか、それが不思議である。人権侵害・冤罪を起こした検察にも当然ペナルティがあってしかるべきと考える。そのことを強く思うのは、村木事件である。障害者のために、本当に公務員としての誇りをもって活動をしていた村木さんを、突然、逮捕し、でっち上げ捜査で調書を作文し、いまなお、無理な裁判を続け、人権侵害を続けているにも拘わらず、有罪を求刑している恥知らずな大阪地検に対して、ペナルティを要求したいのが市民感情である。
　さらに、検察に公訴権を独占させていることが、本当に日本国民の人権擁護につながっているのか、このような検察ファッショを生むことになりはしないか、やはり、検察へのチェック機能を整備する必要があるのではないか、そういう疑問を持ち始めている。私のような一般人が、検察や司法に対して信頼を持たなくなったら、やはり危ういのである。信頼される検察をとりもどすために、証拠にもとづいた不偏不党の公正な検察を取り戻していただきたいし、即刻、冤罪的裁判をやめる勇気を出していただきたいと願っている。

佐久間部長は、鳩山由紀夫前首相の資金管理団体などをめぐる

収支報告書虚偽記入事件、小沢氏の資金管理団体「陸山会」の

土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件の捜査を指揮した。

検察、マスコミは強制起訴を望んでいるだろうし、既定の事実だと考えているだろうが、時間がもったいないのだ。勝手に犯罪人扱いされて、「やっていないなら説明をせよ」と言う。マスコミに説明したところで、法の裁定が下らない限り決着するものでもないから意味がない。それでも執拗に説明を、説明を。自分達を何様だと思っているのか。

一人の人間を葬るために、法の不備を見て見ぬふりをし、官房機密費のような自分達に都合の悪いことは報じないマスメディアに誰が信頼を置くものか。

検察審査会がもし二度目の起訴相当とした場合、今度はＢ層国民も目覚め許すまい。

官僚は、国会議員を手玉にとれようが、全国民を手玉に取ることは、不可能だ。
場合によっては、選挙で、官僚解体までもって行かれることになる。

そんな馬鹿なことまで、しないだろうと思うが。

とにかく小沢さん、復権したら、第一に検察人事権把握、クロスオーナシップ禁止で、マスコミを解体をして下さい。
マスコミを静かにさせないと、Ｂ層は、総白痴化してしまう。

さて、Ａ層の皆様、小沢さんの応援と、検察審査会の暴挙を、監視しましょう。

小沢氏でっち上げ事件は国民にとって損失だなぁ。

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