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依然、姿を見せない民主・小沢前幹事長に、民主党内の一部から、代表選出馬への待望論が持ち上がっている。FNNは、小沢グループの会合現場を独占キャッチした。一方、反小沢勢力からは離党勧告を求める声も出ている。
菅首相は16日午後、フランスのフィヨン首相と会見し「妻が大変フランスが好きで、ぜひお伺いしたい」と述べた。
15日の「遅刻騒動」から一転、精力的に公務を行う菅首相。
しかし、永田町の注目は今や菅首相ではなく、民主・小沢前幹事長に集中している。
民主・渡部前最高顧問は「陰でコソコソやってないで、『おれが正しい』というならば、堂々と出なさいと...」と述べた。
民主党静岡県連の牧野聖修衆院議員は「万死に値する罪だと思ってるんですよ。小沢さんは、だから...、民主党離党ですね」と述べた。
再び主役になりつつある、小沢前幹事長。
小沢前幹事長は、「『静かにしてろ』と言われてますけれども、静かにして皆様にお願いを申しあげているところ...」と述べたのを最後に、参院選前の8日、姿を消した。
15日は、自らの資金管理団体「陸山会」の土地購入事件をめぐり、2007年分収支報告書の虚偽記載について、検察審査会から「不起訴不当」の議決が出たが、それでも姿を現さない小沢前幹事長。
そんな中、東京・世田谷区にある陸山会が管理する寮の敷地内に不審な男が立ち入り、現行犯逮捕された。
菅首相への不満が強まる中、9月の民主党代表選で、党内の一部からは「小沢氏出馬待望論」が出ている。
FNNは15日夜、小沢前幹事長に近い議員が行った会合の現場をキャッチした。
この会合で、出席者の一部から、「小沢さんなら、どんな手を使ってでもねじれを解消するのに...」、「こんな時に小沢さんがトップにいたらなぁ」との声が上がった。
さらに、意外にも微妙な仲の民主・渡部前最高顧問も「堂々と出なさいと。出て勝てばわたしだってしょうがない。そのあとをついていくしかない。しかし、負けたらやっぱり、国民の声は『お前辞めろ』ということだと思って、もう辞めてくれ...」と述べた。
一方で候補者を2人立て、うち1人が落選した静岡県連からは「大敗の原因は小沢氏にある」と執行部に離党を勧告を要求している。
民主党静岡県連の牧野聖修衆院議員は「選挙戦術の失敗だけでなくて、(検察)審査会の決定が、また厳しいものが出たということは、国民が、それだけ小沢さんに対して、許していないということ」と述べた。
小沢幹事長へさまざまな声が上がる中、以前、小沢幹事長に「政治とカネ」についての説明を求めていた菅首相は「わたしの立場であれこれコメントすることは控えたいと」と述べた。
また、民主・枝野幹事長は「刑事手続きのプロセスにある話ですので、コメントは差し控えさせていただきたいと...」と述べた。
執行部の思惑について、政治アナリスト・伊藤惇夫さんは「(代表選で)再選したいということですから、その最大の課題となるのが小沢対策ですね。小沢さんをとにかく今、刺激しない」と話した。
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