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官房機密費マスコミ汚染問題=@野中広務氏へ質す!「あなたはなぜ口を閉ざしてしまったのか」 『週刊ポスト』8.20/27
http://www.asyura2.com/10/senkyo92/msg/823.html
投稿者 行雲流水 日時 2010 年 8 月 22 日 10:35:47: CcbUdNyBAG7Z2
 

「週刊ポスト」8.20/27日号
平成22年8月9日(月)発売
小学館 (通知)


怒りの告発キャンペーン第12弾
官房機密費マスコミ汚染問題 上杉隆(ジャーナリスト)と本誌取材班

野中広務氏へ質す!
あなたはなぜ口を閉ざしてしまったのか
 ──番記者には渡していないが、雑誌記者には渡した≠ニは無理がないか

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上杉隆と本誌取材班が追求してきた官房機密費問題は、今週で第一部完とする。
だが、この問題への追及を止めることは絶対にない。
野中広務氏のいい逃げ、記者クラブのもらい逃げを決して許してはならない。


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 野中広務氏が、私に対する「名誉毀損」発言を訂正したという。7月28日、関西テレビ『スーパーニュース』に出演した野中氏は、官房機密費のマスコミ汚染の問題を聞かれた際、「個人の名誉を傷つけてはいいけませんから」という理由で機密費を受け取った政治評論家や記者の公表を避けた。その一方で、「上杉は無責任だ、取材を受けことも顔を見たこともないのに、週刊誌に野中激白のような記事を書かれた」云々といった、私への一方的な個人攻撃を繰り広げた。
私は直ちに関西テレビに対して訂正を要求したが、7月30日の『アンカー』の放送の最後に、司会が「訂正があります」として、以下の内容を読み上げた。
「双方に確認したところ、野中氏側は上杉氏から取材の申し込みがあったものの日程等が合わないため断わっていた。また以前、名刺交換したり別の番組で上杉氏と共演したことはあったが記憶になかったため、顔も見たことがないという発言になったと、発言に関して訂正しています。また上杉氏は週刊誌の同じ号で機密費に関して執筆していますが、野中氏の指摘する記事は全く別の記事であり、上杉氏は関係がありませんでした(※)」

※『週刊ポスト』5月28日号には、上杉隆と本誌取材班による「『実名リスト』で名指しされた言論人を連綬直撃!」のほかに、野中広務氏の証言について書かれた「なぜ大新聞・テレビは野中広務氏が暴露した『官房機密費』を追及できないのか」という記事があった


 中途半端な訂正のみで現在に至るまで謝罪はなく、私の名誉は傷つけられたままだ。そもそも、野中氏のいう当該記事は、私と無関係なのである。野中氏には冤罪を晴らす義務がある。
 そこで、改めて編集部を通じてインタビューを申し込んだのだが(私からの電話には出てもらえない)、結果は「機密費の取材は当分お受けしない」とのことだった。「無責任」はどちらの方だろうか。
 それにしても、野中氏のこの番組での発言は、摩訶不思議≠ニしかいいようのないものだった。「現職の記者に渡したことはありません」「渡しても受け取らなかったと思います」「やっぱり官房長官と番記者との関係はきちっとしていたと思います」
 自分に近い番記者たちの疑惑を否定する一方で、野中氏は機密費を配った相手として、政治評論家の他に、「その他、いろんな雑誌の関係やら」と発言した。出演していた宮崎哲弥氏が、「雑誌記者? それは編集者とか記者ということですか?」
 と聞くと、野中氏は「それは記者ですね」と答えた。
 改めて説明するが、日本には世界でも珍しい「記者クラブ」という独自のシステムがある。新開・テレビ・通信社で構成される記者クラブという「談合組織」は、そこに所属しないフリーランスや雑誌の記者たちを官公庁の取材現場から締め出してきた。
 私がニューヨーク・ダイムズの取材記者だった99年、小渕恵三・首相(当時)に単独インタビユ一を申し込んだところ、了承を得られたにもかかわらず、官邸記者クラブから「取材は認められない」との通達を受けたことがあった。結局、取材は実現しないまま、小渕首相は帰らぬ人となった。
 鳩山由紀夫・前首相が記者会見をオープン化するまで、非記者クラブメディアは、官邸に入ることすらままならなかった。小渕内閣の官房長官だった野中氏が、そうした実態を知らないわけがない。会う機会のない雑誌の記者には渡しておいて、毎日近くにいる番記者には渡さなかった、こんなことがあり得るだろうか。
 野中氏が4月末に「政治評論家に官房機密費を渡した」と証言したことをきっかけに、私は取材をはじめた。歴代の官房長官秘書たちが引き継いできたという配布リストを入手してまず気づいたことは、名前の拳がった政治評論家の多くが記者クラブ出身であることだった。さらに、官邸の秘書経験者らに取材を進めるうち、メディアの幹部や政治部記者たちへ、組織的に機密費が配られている疑惑に突き当たったのだ。
 おそらく野中氏にとっては、自らの証言が、記者クラブを巻き込むマスコミ汚染問題へ拡大したことが計算外だったのではないか。
そこで、この番組に登場し、私を攻撃することで事態の収拾を図ったのではないか。
 しかし、先週号に登場した野中官房長官時代の官房副長官を務めた鈴木宗男衆院議員は、首相と政治部長の懇談会などでは10万円程度のお車代、お土産代が「慣例になっていたと思います」と証言。また、首相などの外遊の際に記者に現金が配られたということについても「聞いたことがある」と語った。野中氏のテレビでの発言は、この証言と明らかに矛盾しているではないか。これでは、野中氏が子飼いの記者たちをかばったと受け取られても仕方あるまい。


 知らぬ存ぜぬの幹部たち

 そして、野中氏以上に「無責任」なのが、一向に内部調査しない記者クラブメディアである。
 7月5日、日本外国特派員協会で行なわれた、参院選の展望を政治記者が語る会で、機密費に関する質問が飛んだ。参加したのは、朝日新聞の星浩・編集委員、時事通信の田崎史郎・解説委員長、共同通信の西川孝耗・論説委員長、讀賣テレビの岩田公雄・特別解説委員の4名だった。
「選挙じゃなくて、私は機密費についてお聞きしたいのですが」
 質問した元ロイター通信記者の徳本栄一郎氏は、官房機密費マスコミ汚染問題に関する見解を尋ね、私案として、日本新聞協会が第三者を入れた調査委員会を作るアイディアを提案した。この質問に、各氏はどう答えたのか。
 まずは時事通信の田崎氏。
「1979年に政治部に来て、当時、あるいはそれ以前にも機密費の問題は確かに問題として存在することは聞いていました。でもおそらく、僕の世代以降は、僕自身ありませんし、ないと思うんですね」 田崎氏はポストの記事にも言及した。
「いま週刊誌等を見てますと、そういう証言が出てきてるのは、40〜50年前のことじゃないかと思うんですね。その頃のことを引っ張り出されて、今はこうなんじゃないかって推測されても非常に迷惑だとしか私は申し上げられません」
 論評は後にしよう。続いては共同通信の西川氏だ。
「私は受け取っておりませんし、残念ながらというか、私の取材がなかなか深く潜ることができなかったからかもしれませんが、そういうオファーはありませんでした」
 西川氏はそういいながら、自らの体験談を告白した。
「ただし、これは隠す必要はないと思うんですが、ある党の党首と一緒に外国、アメリカへ同行取材した時にですね、飛行機に乗ったら、私が幹事団の幹事、事務局長役だったんですけど、(党首側から)公的なイベントがあって皆さんと食事をする時間がなかなか取れない、だから悪いけどこれで
食事してくれないかといってですね、ある程度のお金を渡されまして。これは何ですかと聞いて、受け取るわけにはいきませんと飛行機の中で返した。そういうケースはございますが、それがはたして機密費から出たのか、皆目知る由もないし、尋ねてませんからわかりません」
 讀賣テレビの岩田氏は、本社が大阪にあり、在京記者会に所属していないから、関係がなかったという。
 最後は朝日新聞の星氏だ。
「機密費の問題は、制度の問題と個別の事件というか出来事の事件を分けて考えた方が良いと思いますね」
 機密費の使途公開に関する制度見直しを「必要」とした上で、「個別の事件」についてはこう述べた。
「個別の誰がどうしたということについて、これは私の会社というのはそういうことに対して比較的厳格で、もしそういうことがあるとかなりこっぴどいペナルティを受けるものですから、非常に用心深く対応しておりまして、残念ながらといいますか、全く身に覚えもありませんし、おそらく先ほど田崎さんがいわれた、20年、30年前にそういうことが日常的にあったのかもしれませんが、その辺はちょっと聞きかじりや伝聞でお話しするようなことではないと思っております」
 おわかりの通り、外遊時の現金配布を裏付ける共同・西川氏の発言を除き、まるでお互いをかばい合うように皆、「昔はあったかもし、れないが、自分自身はないし、周りにもなかった」というばかり。徳本氏が提案した調査委員会については唯一、西川氏が、「新聞協会ということじゃなく各マスコミできちんと調査して、そんな事実はないと対外的にアピールする必要もある」と発言しただけだった。総じて、現実を直視しない何とも残念な対応に終始したといわざるを得ない。
 とりわけ残念なのが星氏と田崎氏だ。二人はポストの7月9日号で取材班が行なったアンケートにも答えている。星氏は朝日新聞としての回答で、「弊社の記者が内閣官房機密費を受け取った事実は一切ありません」というのみだった。星氏は確かに「政治とカネ」に厳格であり、私の取材でも彼自身は受け取っていないことは確実だ。ただし、彼個人の正当性と、会社の問題は別である。内部調査もせず、国民の税金を原資とする機密費のマスコミ汚染を「個別の事件」と些末なことのように片付けるのはおかしい。
 田崎氏にいたっては、ポストのアンケートに「そういう事実はまったく知りません」と答えている。今回の受け答えを見る限り、まったく知らないわけがないと思うのだが。
 星氏、田崎氏には改めて取材依頼をしたが、応じてもらえなかった。それどころか田崎氏は、「不愉快な問い合わせをしてくる出版社とはお付き合いしかねる」として、小学館からの取材は今後受けないと逆ギレする始末で、ジャーナリストとして尊敬してきた田崎氏のこうした応対は極めて悲しい限りだ。
 7月31日、TBSラジオ『久米宏 ラジオなんですけど』で官房機密費がテーマとして取り上げられた。私がこの連載で書いたことをあらためて説明する前に、以前からこの問題に大きな関心を示していた久米氏は開口一番、かつて郵政大臣と会食した際、ランチをご馳走になってしまったエピソードを告白し、「慙愧に堪えない」と述べた。たった一度のことを、ここまで後悔している人間がいるのだ。沈黙を続ける記者たちとの差は余りに大きい。

 野中氏と記者らのかばい合いからは、官邸と番記者たちで作られる「官報複合体」の強固な癒着関係が浮かび上がってくる。しかしその関係も、記者クラブ崩壊とともに変わりつつある。

 仮に私がいなくても、この問題に関する他のジャーナリストたちの追及や世間の関心は止まないだろう。徳本氏のいうように、記者クラブメディア及び日本新聞協会はせめて日本相撲協会程度の第三者委員会を作り、内部調査を行なうべきだと、最後に通告しよう。p-157

(第一部完)

 

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コメント
 
01. 2010年8月22日 11:15:35: y2SPy6IwBg
上杉さん、こんな厚顔無恥な輩に何を言っても無駄かもしれないが、
少なくとも、B層以外の国民はみんな知っている。
野中氏のこんな卑しい政治家はいない。
最後は証拠を出さないので相手にするだけ損ですよ。

上杉さんのご健闘を衷心よりお祈りします。


02. 2010年8月22日 11:59:41: DmCC9k6hHM
「裏技」で政界を生きてきた野中には信念が無く、集めた情報で相手を恫喝して政治力を発揮してきた彼の云うことは、まったく信用できない。
自分で発言したことへの反響の大きさに、自分でビックリしたようだ。
いつまでも注目を浴びたいのだが、度胸の無い老人である。

03. 2010年8月22日 12:04:54: dqzcJZhVIc
結局は野中は最後の最後までそんな人間だった・・そういう歴史が残るわけだ。

04. 2010年8月22日 13:28:37: nomBBtFVkU

評論家、新聞記者、TVコメンテーターらを恫喝、牽制のつもりだった

ろうが墓穴を掘ってしまったな。傷口を広げてしまっ野中君、個室トイレ

に入るなよ。


05. 2010年8月22日 16:36:50: FHVyh15Kso
上杉氏苦しいのかな。分かっていても、体裁を維持しなければないらない。
広げ過ぎた戦線をどう縮小するのか、思案中なのだろうか。

野中氏がNEWS23で機密費を触れた背景は、
当時、民主党政権の「利権見直し作業」の中で、土地改良工事の予算激減その維持のためへの小沢氏への直談判への肩すかし(しかもその光景がマスコミに晒し物的に扱われた)等があった中、
自身の政治的影響力の維持のため、「マスコミ向けへの脅し」が主な目的だったのだろう。
その中で、政治評論家という言葉から、ほとんどの人間は「田原総一郎だ」と子踊りしたが、
結局、「田原総一郎は貰わなかった」「三宅爺は、カネは別の名目で貰ったけど何が悪い」といった内容に留まった。

上杉氏はノーマークか彼の目的外なのだろうが、野中氏の言う政治評論家とは「西部邁」だろう。(しかし、個人名の特定は野中氏の直接の目的ではない)
三宅も田原も所詮「政局読み」でしかないが、西部は「国家論、国民論をぶっている。」
西部邁は過去の人ではあったが、病気療養の立川談志の穴埋めで東京ローカル局のレギュラーを持ち、稲田智美らの「安倍元総理系の保守議員」を持ち上げている。
また、この活動が支持されて、CS局の朝日ニュースターで、サヨクのビッグネーム佐高信と「使用期限切れコンビ」で番組を持つに至っている。
稲田らの安倍元総理的な思想は、野中の最も嫌うべき思想。そういった思想の政治家にコビを売り、一方でサヨクの佐高と尤もらしい国家論を語る。
野中にすれば、「アンタ今頃何を言い出しているの、アンタがそんな偉そうな事を言えるのか」とカチンと思っていたのだろう。

上杉氏における機密費追求の「目的」は、記者クラブメディアと政治家との癒着の構図を明らかにする事で、
フリーランスである自身の地位の向上と「一定の発言権の確保」(権威化と言い換えてもいいだろう)にあったのだろう。
記者クラブメディアの中から「自己反省」の形で内部対立の形が現れれば、上杉氏の評価に繋がるが、現実にはおこっていない。
上杉氏の追求の正当性は野中発言にある、が、その野中氏が黙ってしまうと、上杉氏は梯子を外された格好になる。
そもそも、野中氏と上杉氏とでは目的が違うのだから、「野中氏の話では、といった形の組み立ては破綻も止むを得ない。」


06. 2010年8月22日 17:30:19: gnHMPagO0N
この取材、気がつけば一人英雄気取りのドンキホーテと揶揄され、引き上げ時をいつにするか考える潮時となっても退くな。やらなければならないことはやり通すべき。
とくにポストは週現のぶざまさとは対照的に斬り込んでいる。
新聞業界だけでなく雑誌業界にも問うている。思えばポストは大相撲八百長疑惑の火付け役であった。
それがあったかなかったのか灰色の闇ではあるが、去年から大相撲の世界を数々の猛風が襲ったことを見ればそれが何事か指し示していたのかと思い当たることだってできる。
今すぐに結果がでなくても数年後だってかまわない。必ずや何事か業界を揺るがす事件が起き、蟻が食い破った一穴であろうとそれが大風穴となり中から邪悪な風が地上へと吹き上がるであろう。
その時のために、あきらめず執念深く喰らいつき取材を続けて欲しい。
さすれば道は必ず開けよう。

07. 2010年8月22日 23:28:30: uslAhaHbzf
野中は反民主党、反小沢の目的でやっただけ。理想もなにもない人間だから、藪蛇になったとわかるや、トンずら。わかりやすい卑劣漢だ。

08. 2010年8月23日 11:32:26: uUHJ3rw74k
06に賛成。野中が毀誉褒貶の男であることは今更言うまでもない。

むしろここまでマジに週刊誌が飛びつくなどと思っていなかったのだろう。

日弱った野中なんぞ放っておけばよい。いくらだって手はある。

佐藤優、鈴木宗男も発言している。証言してもよいと言っている。

現在の情けない菅政権ではどうしようもないけれど9月になれば事情は一変する。

官房長官を誰にするかでさらに事態は激変するだろう。副官房長官も重要だ。

そのためにも9月の代表選は一大決戦、今度こそ失敗は許されない。

膿を出し尽くすために人事含めて最強の布陣をひくべき。旗頭は小沢。


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