鳩山氏が政治家としてひ弱で統率力に欠けていた事は否めませんが国を思う志は菅直人よりも遙かに優れています。
鳩山政権が崩壊に至った主要な要因は現政権に居座っている無能な閣僚達が官僚に籠絡されて政治主導を放棄した事に有ります。
参議院選挙を控えて支持率を回復しなければ単独過半数を取って官僚機構の抵抗を押し切って政権交代の公約を実現する事も困難になるとの見通しから小沢、鳩山辞任で菅直人後継で支持率V字回復までの経過を見れば小沢、鳩山両氏の究極の選択は成功しました。
この時点で鳩山氏は民主党政権の先行きは安泰で菅直人が政権交代の公約実現に頑張ってくれるならば沖縄県民の期待を裏切った政治的腕力に欠けるひ弱な自分の役割は終えたと思い政界引退を考えたのです。
しかし残念ながら菅直人政権は政治主導を忘れて官僚主導でダッチロールに陥り党内論議も無いままで財務省主導の増税路線に踏み込んだ結果、参議院選挙は惨敗して野党多数を許しました。
政治主導で国民生活第一の政権公約を実現できなければ次の総選挙で民主党は野党転落の流れが加速します。
この非常時に官僚機構の抵抗を押し切って公約実現可能な政治家は小沢一郎以外に存在しません。
代表選挙で菅直人、反小沢連合を破って小沢が勝利するには鳩山グループの支持が不可欠ですが鳩山氏が態度を明確にしなければ鳩山グループは反小沢連合に取り込まれる可能性が高いのです。
このグループを菅直人支持から切り離す為には鳩山氏自身が存在感を示して影響力を行使する必要が有ります。
グループ全体としての結束力は弱くて全員を拘束する事は無理でしょうが、鳩山氏が態度を明確にすれば半分以上は動かせる筈です。
その為には問答無用で小沢氏支持を迫れば反発される危険性も考慮して鳩山氏が小沢と菅直人の仲介者となって動くことで問題点を示しグループの議員達へ判断材料を与えて影響力を及ぼす事を考えたのです。
人間を評価するには表面的な事象だけを見て短絡的な判断は危険です。
繰り返しますが鳩山氏の国を思う志を私は信じています。
　

コメント
01. 2010年8月29日 00:04:03: Yfxy7ql7SE 「秘書の責任は政治家自身が負う・・」 これを簡単に破った鳩山をどう信じればよいのか？ 小沢・鳩山は政治的な無能力さで退陣させられた これ以上何を彼らに望むのか 小沢が実行力があるのであれば幹事長でいる間にマニュフェストを完全に実行すれば良かった！
02. 2010年8月29日 02:20:46: FA5eUr7tzU 　外国人の地方参政権についての見解だけは、選挙前に小沢氏に確認しておくべきだ。
03. 2010年8月29日 03:26:01: EJj3Xw6yF2 社民党の福島さんも、「鳩山さんが、歴代総理の中で最も沖縄の事を考えている」と仰っておりました。鳩山さんの心に偽りは無いでしょう。唯、実行力が欠けていたのでしょう。この難題を解決できる可能性の有る政治家は「小沢一郎」以外におりません。
04. 2010年8月29日 20:39:26: 0hdRHbvQ6o 鳩山氏の動きがいろいろと憶測を呼んでいますが心配無用です。 正式には明日８／３０発行の『泣かない小沢一郎（あいつ）が憎らしい』（世川行介著・同時代社刊）に羽田孜氏の言葉として次のように紹介されています。 ---p.237 ぼくと「かれ」と鳩山さんの関係は、そう簡単に切れるわけがない。人が思っている以上に、三人は強いんだよ。 ここでの「ぼく」は羽田氏、「かれ」は小沢氏。たいへん読みやすく、感動的な文章です。ご一読をお勧めします。
05. 琉球人大城勲 2010年8月29日 20:56:31: auMJQywnf8O1M: Rrv1INK8I2 政治と金の問題は既得権益利権集団による民主党潰しの策謀ですが未だにマスコミの洗脳を受けて説明責任を言い募るのは馬鹿げた事です。 昨年の西松建設事件で大久保秘書が逮捕された時に警察官僚上がりの官房副長官が自民党には波及しないと漏らした一言に全ての本質が現れてています。 東京地検特捜部が面子を掛けて小沢潰しに狂奔して来ましたが起訴に至らなかった腹いせに検察審査会を使って小沢復権を妨害しているのです。 民主党は政権交代の選挙公約を実現しなければ国民の期待を裏切った事で次の総選挙では野党転落に追い込まれます。 既得権益利権集団（マスコミも）の狙いは菅直人の続投で手強い小沢の復権を阻止して政権公約を放棄させる事です。 今回の代表選挙は国民主権の民主党平成維新を実現するか官僚主導で既得権益利権集団の操る官僚独裁政治の継続を許すかの選択肢しか有りません。 小沢出馬を知った後の菅直人のはしゃぎ振りは官僚とマスコミを味方に付ければ政治と金問題を抱える小沢には勝てる。小沢復権を阻止すれば反小沢連合で長期政権維持が可能との思いで舞い上がり戦闘モードになっています。 しかし政権公約を放棄した民主党、国民を裏切った菅直人政権の継続は平成維新を挫折させ官僚主導の自民党亜流政権であり民主主義の敗北です。

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