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『さらば亡国の民よ 松本零士 漫画家』 《言わずに死ねるか!憂国リレーオピニオン》 「週刊ポスト」9.10日号
http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/656.html
投稿者 行雲流水 日時 2010 年 9 月 01 日 16:50:26: CcbUdNyBAG7Z2
 

平成22年8月30日(月)発売
小学館 (通知)

 言わずに死ねるか! 連載第5回 憂国リレーオピニオン

●さらば亡国の民よ
 敗戦のるつぼの中で過ごした少年期がかけがえのない記憶となって私を支えた 松本零士72漫画家


 昭和20年8月15日の昼12時、愛媛県大洲市新谷の川の中に私は居た。それが日本国落城の瞬間であった。
「戦争が終わったぞー」と叫ぶおじさんが土手の上を走って行ったので、疎開していた母の実家に帰ろうとした時、田んぼのふちに座った大人達の、身じろぎもしない黒い影が畔道に見えたのが、永遠の記憶として脳裏に焼き付いている。
 真昼間というのに雨戸は締め切ってあり、玄関をこじ開けて土間に入ると、祖母が刀を抜いて打粉を打ちながら、恐ろしい形相でじっとにらんでいた。「敵が来たらこれで刺し違えて死ぬ、おまえも侍の子なら覚悟せえ」と腹から絞り出すような声でそう言った。正に日本国落城の断固たる宣誓であった。
 あれから65年、その時私は小学校2年、7歳、時は望むと望むまいと過ぎた。翌年、自分にとっては生まれ故郷の北九州小倉市に戻った。占領軍の充満する亡国のるつぼの真っただ中で少年期を送る事となった。
 正に自分自身が亡国の民としての日時が続く事となった。占領軍の兵士個人に憎しみは感じなかったが、彼等にも戦いで死ねば悲しむ肉親が居るはずだ、という思いの傍らで、この前まで戦いの相手だった占領軍、個々の兵士に媚びへつらう人や、全部とは言わないが表裏一変した大人達の言動に、これが同じ日本人かとぼう然たる想いに打たれたのも事実である。
 哀れ亡国の民よと、子供心にも染み込んで、今もその時の情景が浮かんで来る。
 陸軍航空隊の戦隊長だった父は無事生還したが、戦場での悲惨な情況と多くの部下と士官学校の同期生総てを失った自身への責任感からか、戦場での話をしてくれたのは、私が高校生になった前後のころ。加えて、父が遺した日記帳からその真実が判った。
 公職追放にもなったし、米軍航空基地に呼び出されたり、様々な事があって我家は極貧の極限まで零落し、私は関門海峡に飛び込んで魚取りまでやったり、親父について買い出しに山の村へ行ったりして、露店で野菜を売って一家七人が生きて来た。山道で荷を担ぎ、思わず「ふうーっ」とため息をついたら、「ため息をつくなっ、ため息をつくようなら二度と連れてこんぞ」と怒られた。以来、私はため息のつけない男になった。

 その後日本は経済的には立ち直り、自分は少年の日の夢は果たす事が出来た。ただ日米講和条約の発効以来、独立国としての立場は回復したはずなのに、逆にこれが自縄自縛と化して、現代のこの瞬間まで続いているような気がする。
 日本は一体何処へ行くのか? この国は国家として何を成さんとして、何を願い、何を目的として地球上に存在しているのか? 世相、信条、倫理観の喪失、支離滅裂の様相は世界でも例を見ない無残な情況ではないのだろうかと、暗澹たる想いに駆られる。四方八方に媚びを売り、プライドの片鱗も無く、運命の総てを他国に委ね、その日その日を食して生きる。亡国の民としての運命は、あの日、あの時以来何も変わらない。内輪では、罵署雑言が飛び交い、明日への夢も夢としてしか語れない、戦後65年、落城以来それは何も変わっていない。
 この国はあらゆる物を少しずつ削り取られ、自ら贈り、いつか無となって、いずれかの国の勢力圏の新世界的植民地としてしか生きて行けないのだろうか。50年後、100年後にもこの国は現実に地球上に存在しているのだろうか? 流す涙も枯れ果てたミイラと化しているかも知れない、亡国の民の亡骸など見たくも思いたくもないのに、SF的に見えて来てしまう。

 だが本当に目覚めれば、地球の未来、人類の未来の為に存分に活動する能力と勇気、知力を日本人は発揮出来るはずだ。もう人類同士が地球上で争っている場合でも時代でもない。地球の自然環境の保全、全生命体の生存を懸けた闘いが、現実に日本人の使命として訪れているのだ。
 自らが生きた亡国の民の時代をもう忘れたい。さらば亡国の民よ!!


まつもと・れいじ/1938年福岡県生まれ。54年、高校1年生のときにデビュー。72年、『男おいどん』で講談社出版文化賞受賞。74年から放送のアニメ『宇宙戦鑑ヤマト』の原作、監督、総設定デザイン。代表作に『銀河鉄道999』など

 

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コメント
 
01. 2010年9月01日 17:24:59: DmCC9k6hHM
 本当に、今の日本人の生き方を見ていると、日本の行く先が案じられる。
何も、若者たちに国粋主義者になれとは言わないが、もっと、祖国愛を持ち、日本の歴史を知り、日本文化、日本人について語れる教育をしなければ、松本零士さんの言うことが現実となる。
 いくらデジタル時代の中で情報入手が簡単にできても、他の国や人々とのコミュニケーションを構築するには、人間同士の生の付き合い≠ェ原則である。PCや携帯電話だけでは本物の友人はできない。
 「銀河鉄道999」の登場人物には、「人間愛とペーソス」を感じる。SF漫画ではあるが、最近流行りのめったやたらに敵と闘い殺し続けるストーリーではない。
 静かに、しぶとく生命を育みながら、いつの日にか地球への帰還を暗示させるストーリーの組み立ては素晴しい。夏が終わりを迎えた。真っ赤に染まる夕陽を見ていると、はるか昔の少年時代を思い出す。
私が生まれたのは、戦争が終わった昭和20年だが、未だにアメリカの占領支配は続いている。

02. 2010年9月01日 19:10:03: ILHmzlZBgE
 漫画家風情が何を言うか。
クズ官僚のために死ねってか。
ふざけるな戯作野郎。すっこんでろ。
ネトウヨ丸出しのボケカマスな。

03. 2010年9月01日 20:33:43: DmCC9k6hHM
>02 漫画家風情が何を言うか 

 暴言だな。非常に偏屈な考え方をしているね。
ならば君は、どのくらい社会的に存在感があり、君の発言が認知されているのかな!


04. 2010年9月01日 20:37:02: OU45NNHkXI
松本零士さんのマンガはかつては結構見ていたのですが、著作権保護期間を大幅に延長する主張を
されているのをみて、いっぺんでいやになりました。「孫子の時代まで自分の著作権を守りたいと
いうのが心情だ」、「自らが過去に漫画の中で使用した台詞等の表現を『創作造語』と称し、それ
に似た表現を他者が無断で使うことに否定的な見解を示している」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E9%9B%B6%E5%A3%AB )
結局、私利私欲、我が子かわいさから脱却できかったわがまま老人にすぎなかったのかと、失望し
たわけです。

この投稿は、表現されていない(わかる人にはわかる)内容があり、隠喩的になっているため
何を言いたいのかはっきりわかりませんが、現状(終戦後、実は明治以降ですが)米国の属国と
成って、お金や生活までも自分たちの自由にできない状況になっていることを憂い、その現実に
気づかず、洗脳されたままの人々に、はやく気づき使命をはたせと言っているように思えます。
理解できる範囲において、反対する内容はありません(失望は続いていますが)。もともと気づ
かない人はきっと、何がなんだかわからないでしょうね。


05. 2010年9月01日 21:01:26: fEYiVE3nvI
02《クズ官僚のために死ねってか。

 どこをどう読めばそのような解釈になるのか、理解できません。
《もう人類同士が地球上で争っている場合でも時代でもない。
 戦争を煽っているわけでもないし、むしろ日本人よ、自信を取り戻して、潜在的な能力の高さを発揮して、世界に貢献しよう…と仰っているように思う。

《だが本当に目覚めれば、地球の未来、人類の未来の為に存分に活動する能力と勇気、知力を日本人は発揮出来るはずだ。

 同意です。


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