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それにしても小沢一郎はすばらしかった!(敗北は延命:万事オーケー論2)
http://www.asyura2.com/10/senkyo95/msg/135.html
投稿者 縄文人 日時 2010 年 9 月 15 日 12:11:21: bfek92EqWeCqg
 

つくづく日本に、真の政治家は少ないと思った。
小沢一郎を除けば、ものごとの本質を見抜いている政治家はあまりに少ない。
その多くが「世論」や「保身」や「利害」に汲々とし、呪縛されている。
世の中の動きを自分の身体で確かに感じ取り、自分の頭で考えようとする政治家が少ない。
その顕著な例が、今回の民主党代表選挙で図らずも露出してしまったように思われる。

政治家の資質のひとつは、歴史と時代を見通す目であろう。
「空気を読む」ことは、人間関係や商売や選挙には不可欠にちがいないが、
単に世の中の空気(レベルの低い世論)に迎合し、それだけで動いていたとしたならば、
百年の計、歴史のベクトルを示すべき真の政治家には、とてもなれない。

その点、小沢一郎は、まぎれもなく時代に脈打つベクトルを読み取り、
人類史が向かうべき方向をしっかりと見据えていた。
アメリカからの自立、対等な外交関係を鮮明に打ち出したことが、それを物語っている。

『文明の法則』(村山節著 1975年刊)という本をご存知だろうか。
これはいまから35年前に出版された歴史論(人類史の法則)の書で、
35年前の学生時代にぼくがその初版本を手に入れて読んだとき、本当に驚いた。
その時点で著者村山は、21世紀には欧米文明が凋落して中国、インド、日本、韓国など、
「東の文明」が人類史の主役として登場してくると「予測」していたからである。

いったい、なぜ、村山はそんなことが予測できたのだろうか?
それは彼が、6400年の人類史を丹念に研究し尽くして、
そこに800年×2=1600年の文明史サイクルを発見したからであった。
この文明法則は、どこのどんな文明にも、例外なくぴたり当てはまっていた。
6400年前から人類史は、東と西の二重螺旋サイクルを冷徹に繰り返してきたのだ。

ぼくが初めてこの本を読んだ1975年といえば、まだ高度成長のさなかにあった。
当時のアメリカやヨーロッパはまさに憧れの先進文明国で、
日本もそのような国になりたいと、欧米を目指してダイナミックに活動していた。
その一方、文化大革命後の中国やインドはあまりにも貧しく、
韓国やベトナムなどもまだ貧困と混迷の中にあった。

なのに村山は、その時点(1975)でアメリカとヨーロッパ文明の凋落を予言?して、
貧しい中国、インド、韓国、ベトナムなど「東の文明」の歴史的な登場を予測したのだ。
もちろん日本も「東の文明」の主軸国である。
ということは、21世紀にはアメリカに代わって、日本や中国が文明の主役になる?
村山の文明史学によればそのはずだが、しかしそれはまだ夢のように思えていた。

村山史学を知ってしまったこともあり、その後のぼくは歴史の動向に注視し続けた。
そして、いまや村山史学の文明法則が、かつての予測を目の当たり見せてくれている。
35年前には「まさか」と思っていたことが、現に目の前で起こっているのだ。
この事実からしても、人類史はまぎれもなく「西から東へ」とシフト転換しつつある。
なのに、日本はいまだにアメリカの属国になり下がり、真の自立を自覚していない。
そこに人類史の流れを洞察直感する力が失われているからであろう。

こうした文明史のサイクルに加えて、男性性文明から女性性文明へのチェンジもある。
その本質を一言で言えば、「戦争(競争)の原理」から「共生の原理」へのシフトだ。
これまでの自民党は、アメリカ従属・競争原理を原則としてきたが、
それは人類史と文明波動の質的転換という視座から考えて、消え去るべき運命の価値観だ。
これからの時代は、自立、共生、女性原理(縄文型)にシフトしていく。
少なくても小沢一郎の直感はそれをとらえ、政治の場で実現しようとした。
その意味でも、小沢一郎こそが歴史を巨察して、真の革命を目指したと言えるだろう。

沖縄基地のことを考えるとき、そこには歴史的洞察が必要になる。
小沢もまたそれとなく指摘するように、戦争や軍備はやがて消え行く運命にある。
真の政治家には、いまの世の中の空気を読むことや利害や保身以上に、
ものごとの本質を見極めて、果敢に実行していく勇気が不可欠だ。
それも決して「力づく」によってではなく「誠実さ」をともなって…。
「剛腕」は小沢に強引に貼付けられたレッテルであったが、その素顔は誠実そのもの。
そのことが、今回の代表選によって、はっきり知られることになったのではなかろうか。

選挙で小沢一郎は破れはしたものの、繰り返すようだがこれは延命にすぎない。
小沢一郎は無念にも破れはしたものの、それにしても、すばらしかった。
あの笑顔が、真に輝くときがやってくることを、心から願ってやまない。

以上、今回は小沢の洞察の素晴らしさを、歴史的視点から考えてみたが、
実はこれ以外にもたくさんある。それについては、また改めて書いてみたい。  

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コメント
 
01. 2010年9月15日 12:21:39: kbjD6Oqr1Y
政治も、スポーツも、芸能も、皇室も同じ。
大衆文化の宿命。
政治家は、上昇志向、自己顕示欲、権力欲の糞野郎ばかりになっている。

民主は、2世、3世でない、連中の受け皿になっただけです。

議員の質が悪すぎます。


02. 2010年9月15日 13:11:38: FJKBf2ZciA
日本人は余りにも贅沢になりすぎたと思う。戦後の復興を考えたとき、日本人は何とか暮らしを良くしよう、日本を良くしようと、必死だったと思う。その努力の結果、日本は贅沢になった。しかしそれにより多くの人が、日本が、余りにも平和ボケしてしまったのでは無いか。どんな天変地異が起ころうと、自分だけは大丈夫、そう真剣に思っているのではないか。その余りにも平和ボケ的危機感の無さが今の日本を、政治を生み出しているのではないか。小沢さんの代表選出馬は、国民の危機感の無さに対する精一杯の警告だったと思う。小沢さんの言葉にもう一度耳を傾けてください。そしてまもなく来るであろう危機に備えてください。もう遅いかも知れないが。しかし本当に小沢一郎は素晴らしかった。あらためて、政治家の真実を信念を見せてもらった。小沢さん本当にありがとう。そしてこれからが本当の戦いだと思います。頑張ってください。私も超微力ながら、応援しています。

03. 2010年9月15日 13:27:35: V0v629oCPs
無効票を投じた議員がいたが、無効票の意味は何だ?

04. 2010年9月15日 15:01:49: 1rwxPgqQVs
縄文人さん、有難う。良い論説です。「文明の法則」探して読んで見ます。

05. 2010年9月16日 08:34:19: tZnxMOjKwU
菅と反小澤派は敵《大手メデイアやアメリカへ日本を属国として差し出す派などの既得権益勢力」の小澤さんへのネガテイブキャンペーンなどの援護射撃で「それを悪用して」辛勝《議員票を見よ」した。インチキそのもの汚い手。イカサマバクチで小澤さんに勝つたとは言えない。菅内閣を打倒して菅と反小澤派にきびしい教訓を与えるべきです。今日から菅内閣打倒のために戦い抜きたい。

06. 2010年9月16日 17:16:42: ii4FTD7wNI
代表選の小沢さん敗北に寄せての思い。
我国の歴史を振返っても、外圧を受けないと変ることが出来ない民族のように思える。
・元冠………初めて外国から攻められた。
・鉄砲伝来
・黒船来航…長い間鎖国の夢をむさぼっていた幕府を震撼させた。

・第2次世界大戦(太平洋戦争)米国により完膚無きまで国土破壊、焼かれ
 同時に人間としての尊厳まで失ってしまった。敗戦後、米国占領下政策により
 名目だけの独立国とはなったが、その後65年を経過しても、依然として米軍
 基地が、沖縄を初めとして広大な面積で日本全国に点在している。
 敗戦で日本人の大切な魂を抜かれてしまったようだ。余りに「大本営発表」と現 実との違いに困惑、驚き自信を無くしてしまった。そして米国追従が始った。
 
*今回は何が言いいたいのか。
  日本の国是は「和を以て尊しとなす」
  現実の政治もそうだろう。無意味な特法人も切れない、政治家の定数も減らせ  ない。天下りも無くせない。つまり八方丸く収まる。今回の代表選は覇権国で  ある米国に初めてものが言える政権の誕生に成るかと小澤さんに期待しており  ました。ところが大マスメデァ大本営に邪魔をされて、惜しくも敗れましたが
  私はこの国が自力で初めての「革命」と成るかと固唾を呑んで選挙の結果を待  っておりました。勝者と成った菅さんも、小沢さんの素晴らしい政策の一部で  も実現できるよう、米国にチャレンジして欲しい。


07. 2010年9月18日 14:32:17: zxjLuATgHs
小沢一郎は、日中関係の今を、千年以上にわたる歴史の延長線上で捉えている。だからこそ、中国の首脳たちは小沢を信頼し、小沢であれば良好な日中関係を築けると考える。いわゆるネトウヨの言う『小沢は日本を中国に売り渡す」論は歴史を全く知らない阿呆の戯れ言なのだ。というより、このような主張には政治的な思惑がある。裏にどんな勢力がいるのかは、日中が親密になって損をするのが誰なのかを考えれば明らかである。少なくとも日本国民にとっては、日中友好は圧倒的に得になる話だ。

いずれにせよ、小沢一郎の理念や価値観は、彼の中で、日本の政治史の上に積み重ねるように位置づけられているのである。その意味で、小沢は真の保守主義者であり、歴史上の偉大な指導者が常にそうであったように、真の革命家なのだ。

小沢一郎の言葉に重みがあるのは、先人たちの天下国家に対する思いがそこに宿っているからで、テレビのコメンテーターが政策についてつべこべ言うのとはそもそもレベルが違うのである。薄っぺらな空き菅が政策論争を戦わせるなど、お笑いである。


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