中国人船長を釈放した那覇地検の判断は、法理論的に見て出鱈目というわけではない。

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http://ja.wikipedia.org/wiki/統治行為論

統治行為論

統治行為論（とうちこういろん）とは、国家統治の基本に関する高度な政治性を有する国家の行為については、法律上の争訟として裁判所による法律判断が可能であっても、高度の政治性を有するがゆえに司法審査の対象から除外すべきとする理論のことをいう。裁判所が合憲性の判断を回避するための法技術として説明されることが多いが、理論上は必ずしも憲法問題を含むもののみを対象にするわけではない。

・・・

最高裁判例 [編集]

砂川事件上告審判決（最高裁昭和34年12月16日大法廷判決）

旧日米安全保障条約の合憲性判断について、統治行為論と自由裁量論を組み合わせた変則的な理論を展開して、司法審査の対象外とした。

苫米地（とまべち）事件上告審判決（最高裁昭和35年6月8日大法廷判決）

衆議院の解散の合憲性判断について、純粋な統治行為論を採用して、司法審査の対象外とした。統治行為論をほぼ純粋に認めた唯一の判例とされる。

これ以降、議員定数不均衡訴訟などにおいて、被告の国側は統治行為論を主張するが、最高裁はそれを採用せず、裁量論で処理。

下級審判例 [編集]

長沼ナイキ事件第1審判決（札幌地裁昭和48年9月7日判決）

一般論として統治行為論を肯定した上で、自衛隊問題については統治行為論の適用を否定し、違憲判決を下した。

長沼事件控訴審判決（札幌高裁昭和51年8月5日判決）・百里基地訴訟第1審判決（水戸地裁昭和52年2月17日判決）

自衛隊の合憲性判断について、砂川事件上告審判決と同様の統治行為論により、司法審査の対象外とした。
　

コメント
01. 2010年9月25日 15:46:18: lQDLBsvyuo 理屈にあってない。
02. 2010年9月25日 15:51:58: DeSW81QANo 司法が、政治的判断を避けた。乃至容認した。という話と、 司法が政治的判断を積極的に行った。 という話は、全く別物ではないでしょうか。 司法が政府の判断に先駆けて積極的に政治判断を行うというのは恐ろしい事です。 例えばですが、 ・沖縄地裁は政治的な事情を判断し審査を避けた。 ・本人からの強い要請により、即時保釈を受け入れ。 といったような経緯であれば、司法の面目は保てるかもしれません。 ただ、論点からは外れますが、いずれにせよ、政治の不在は問題です。
03. 2010年9月25日 17:19:45: 4DBlPzeUik なんで？ 検察は、司法機関じゃなくて、行政機関でしょ？ 行政機関なら、内閣の指示に従うべきものでしょう。 法務大臣が、指揮権を発動して、「政治的理由で、船長を釈放した」というなら、それなりにスジがとうるが、内閣官房長官が検察の釈放がきまったあとで、それを了とするなんて、本末転倒もいいところじゃないですかね。 なにが、政治主導ですか。外交問題こそ内閣の専権事項でしょう。そこで、行政の決定に従うなど、もはや、内閣の体をなしていないということです。 内閣が、国家の統治機関であることを放棄した、ということです。 マスコミさん、これを見逃し、あいかわらず、菅仙内閣の高支持率を誘導するのですか？ 戦前軍部、今検察。 弱体内閣が統治機能を失って、国家の暴力システムである官僚・軍部たちに従って、戦争に突入したのと、同じパターンです。 国民から、預かったはずの統治権を放棄した内閣は、直ちに総辞職すべきです。 そうでなければ、もはや、我が国は、国家として破綻しているということです。

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