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ナショナリズムでは日本は生きていけない  (河信基の深読み)
http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/514.html
投稿者 新世紀人 日時 2010 年 9 月 30 日 21:58:51: uj2zhYZWUUp16
 

http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/42035352.html

ナショナリズムでは日本は生きていけない

 2010/9/30(木) 午後 3:40

  中国当局が30日、フジタの社員3人を解放したのは、細野民主党前幹事長代理が政府の特使として前日中国を訪問したことへの返礼であり、日本との関係修復の政治対話を始めるとのシグナルであろう。
  産経新聞が「日本国内で高まっている反中感情を緩和する狙いがある」と解釈するのは、間違っているばかりか、今後の日本の立場を危うくする恐れもある。

  「米国の新分断外交に嵌められた前原外相(下)」で「フジタ社員4人との交換を中国側が意図した節がある。私もその交渉をするのだろうと思っていたが、何もなかった。それが日本外交の現状である。満足な外交交渉もできず、船長を一方的に拘束し一方的に釈放する日本式の「粛々とした対応」に、中国側は半ば呆れ・・・」と書いたように、中国側はもともと拿捕された漁船の船長釈放が実現すれば良かったのである。
 細野氏が訪中したことで形が整ったということである。
 http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/42020803.html

 こういうと、中国船拿捕への報復でフジタ社員4人を逮捕したのか、卑劣だと非難する向きもあろうが、それが現実である。日本側もいきなり拿捕したのだから、あまり大きいことは言えまい。
 人のふり見て我がふり直せである。それぞれ言い分があろうが、自分だけが正しいと主張している限り、この種の事件は今後、増えることこそあれ、無くなることはなかろう。

 前原外相は「漁船が衝突してきたビデオがある」と主張し、国会でもビデオ公開が問題になっているが、瑣末な議論である。
 「自国領」と主張する日中双方の利害が衝突したのが今回の事件の本質である。
 「中国脅威論」を日頃から口にしていた前原氏は、尖閣が自国領であることを明確にするために国交相として巡視船に拿捕を指示したようだが、検察を政治的に利用までして突然船長を釈放したことは、そうした強硬手段が通じないことを知らされたからであろう。
 その時期や方法論はともかく、その判断自体は正しいし、教訓とすべきであろう。

 石原慎太郎氏が自己顕示的に「売国的」と声を上げているが、結局は「核武装しかない」となる。
 北朝鮮の真似をしている自覚は本人にはなかろう。それだけに始末が悪いのである。
 貿易国家の日本の核武装は強烈な制裁を国際社会から招き、国民の三分の一は餓死するくらいの覚悟がないとできない。慎太郎氏にそれだけの根性があるとも思えない。

 つまり、国益至上主義のナショナリズムでは日本は生きていけないと言うことである。
 ブッシュが国際法無視のイラク攻撃の時に掲げたのが「アメリカの国益」であるが、その結果はどうであったか。
 ブッシュが蔓延させた悪しき国益至上主義のナショナリズムを捨て、それを超える方向にこそ日本の生きる道があり、また、使命があると思うが、どうであろうか。


(新世紀人コメント)
河さんの前原に関する評論の(下)を転載下さった方がおられた事に感謝します。
私は前原の捉え方(河さんの)については不足を感じていますが、事態と情勢の捉え方について大いに参考になるものと考え、転載を致している訳です。
前原と言う人物は、菅や仙谷とは異なって判りにくい部分があるのではないでしょうか。
菅は単なる愚かな権力亡者です。仙谷は勘違いをして思い上がった秀才を自認する受験奴隷でしかありません。
しかし前原はどこかで頭を持っていかれたような有様です。
彼を日本人であると面食らいます。
そうではなく、彼を米国のオバマ政権の人物と看做すと彼の行動は辻褄が合います。
”日本にあてがわれた人物”と見ると納得が行くから不思議です。
「全くの米国政権の人物」と見ると…納得。日本国籍の人ではありますが。
尤もこんな芸当は少しでも自分の頭(理性)を残す人物には不可能で、秀才?を自認する仙谷やお山の大将を目指す菅にも不可能であり幼児性を残す危なっかしい人間であるから出来る事と言えましょう。


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コメント
 
01. 2010年9月30日 22:43:01: jfFAZGb6iI
「貿易国家の日本の核武装は強烈な制裁を国際社会から招き、国民の三分の一は餓死するくらいの覚悟がないとできない。」

貿易国は、孫崎氏がTweetされた「ナイの2分類」に出てくる「複合的相互依存関係」を使えということでしょうか(武力増強の「リアリズム」ではなく。)
https://twitter.com/#!/magosaki_ukeru/status/25630339394

すると日本の武器は「経済操作や国際制度の利用」ということなのかな。「国連」とか「経済制裁」とかをうまく操る術を身につけろということになるのでしょうか。確かに石原氏の路線は「リアリズム」ですから、方向性が違いますね。
なんとなく納得しました。河信基氏、いつもながらクールに分析されてます。


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