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「日米安保」共同幻想論──尖閣問題は「中国問題」ではなく「日本問題」である。 文藝評論家・山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』
http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/547.html
投稿者 行雲流水 日時 2010 年 10 月 01 日 09:48:43: CcbUdNyBAG7Z2
 

http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20101001/1285877514
2010-10-01 05:11

「日米安保」共同幻想論──尖閣問題は「中国問題」ではなく「日本問題」である。


尖閣事件は、尖閣問題発生直後に、中国の軍事施設を秘密に撮影していたとか言う理由で逮捕されていた「フジタ」の社員四名のうち、三人が釈放され、また中国政府が「謝罪と賠償」という烈しい日本攻撃のカードを引っ込めたらしく、報道官の喋り方が、軍事行動や戦争をも辞さないというような高圧的な強硬姿勢から一転して、何やら親善ムードに転じたことなどから、菅直人内閣を含めて、日本側には一先ず一件落着のような安心ムードが広がりつつあるが、僕は、一件落着はまだ早いと思う。今回の尖閣事件は、多くのことを日本及び日本人に教えてくれたと思う。言い換えれば、今回の尖閣問題は、中国問題でもなく、また米国問題でもなく、まぎれもなく日本問題であることを知るべきだろう。鳩山内閣時代、米国普天間基地の海外移設問題が浮上し、我々は、改めて沖縄の米軍基地問題の存在を現実の緊急問題として知ることになり、そして同時に戦後日本における米国の植民地支配の実態を知ることになったわけだが、尖閣事件もまた、我々に、単に領土問題や中国問題ではなく、あるいは米国との関係における日米安保の問題でもなく、日本及び日本人の思想問題を突きつけてくれたと考えないわけにはいかない。おそらく、多くの日本人は、漠然と考えていたかも知れないが、しかし、深く考えることを避けてきた問題、つまり国境を接する中国や北朝鮮、韓国、そしてロシアという近隣諸国との関係が、必ずしも常に平和的、友好的なものであるわけではなく、場合によっては軍事衝突や戦争も起こりうる可能性を秘めているのだということを、思い知ったはずである。僕は、中国や北朝鮮の挑発に乗って、武力行使をしろとか、戦争をしろ、と言いたいわけではない。我が国は、中国や北朝鮮、韓国、そしてロシアという近隣諸国との間で、武力衝突や戦争が起こりうるような状況にあるということを認識すべきだと言っているにすぎない。米国は、たとえ日米安保条約があったとしても、日本が侵略されようと武力攻撃を受けようと、日本を護ってはくれないことが、今回の尖閣事件でも明確になった。夢見る日米安保マフィアの少年政治家・前原外相は、一時の気まぐれにかどうか知らないが、ヒラリー・クリントン国務長官との会談で、ヒラリーが、「米国は、尖閣諸島は日本の領土である、日米安保の範囲内であると考える」というような日本に好都合なことを言ったと解説し、日本の新聞、テレビも、情報を検証、確認することもなく前原外相の言うがままに垂れ流したわけだが、真相はというと、クリントンは、そんなことは言っていないらしい。ただ、「二国間で、話し合いで解決してくれ。米国はそれを見守る」ということだったらしい。まあー、口先男・前原誠司の話はどうでもいいが、米国が、日本が巻き込まれるだろう国境紛争の類にまで介入しないことは確実である。米国が米国の利害関係を優先するのは当然だろう。とすれば、日本は、自分の手で自分の領土と安全は護らなければならないわけで、対米自立と自首防衛、そして米国の核の傘の外に出るわけだから、たとえどのような障害や困難があろうとも、中国、北朝鮮、ロシアが「核」を背景にした軍事力を日本にたいする恫喝外交の道具にする以上、つまり異なる価値観、異なる外交ルールを保持している以上、彼等と向き合うためにも日本も核武装するしかない。日本及び日本人が、今、直面している現実は、日本的な、あるいは戦後民主主義的な正義や道徳が支配する世界ではなく、力と力がせめぎ合う、いわば野蛮な、非合法の世界である。我々は、戦後、米国の核の傘に護られて、母親に抱かれた赤子のように安眠を貪ってきたわけだが、むろん、それでも良かったわけだが、しかし、赤子の眠り、つまり奴隷と属国の平和を望むなら別だが、誇りある国家、国民でありたいと思うならば、これ以上安眠を貪っているわけにはいかないだろう。小林秀雄は、「何故、戦争は起こるのか」という問いに対して、こう答えている、「人生そのものが戦争だからだ」と。


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コメント
 
01. 2010年10月01日 10:19:13: s2Bve7dnjI
安全保障や国防問題の専門家といわれるインチキな評論家は全員が対米対十という一極主義的な見方しかできない。特に自民党政権下で暗躍して評論家になっている官僚上りの偽者がこの国の国防論議を歪めただけでなく、沖縄の米軍基地問題の解決を阻んできた。彼らこそ国賊なのだ。沖縄という同国人を守れずして何が安全保障なのか、我が国の国民を犠牲にしてまで米軍の戦略に加担する意味がどこにある。今回の尖閣問題でこれらの全ての嘘が露呈したのだ。国を守るのは最後は我々国民なのだ。

02. 2010年10月01日 11:54:33: lVsxvE7RHU
米国は中国に傾斜〜日本は二の次〜日本・自主独立の絶好チャンス。
米国・諸外国に献上金を上納する事を止めて、軍事費増強〜専守防衛路線の確立が望ましい。技術立国で控えめに行動するしかない〜無資源国の日本は占領される心配はないが、他国に舐められない為に軍備は必要である。特別会計を完全停止させ国家的に問題が出てきた案件のみを精査検証の後予算措置をすれば良い。
政治主導と(税金の不明朗な使途を解明)は、小沢に頼るしかないと思う。

03. 2010年10月01日 12:43:29: Vdkkw4NHgM
山崎行太郎氏のご意見にはほとんど賛成であるが、一点、気がついた点を指摘させていただきます。

国際社会には、国際法という明文化されていないルールがありますが、ローではありません。「野蛮な、非合法の世界」とは、明文法があって、守られていないことであって、この場合には「野蛮な、無法の世界」ではないでしょうか。

「文藝や哲学を知らずして政治や経済を語るなかれ!!!」と主張されている割には、言葉を大事にされていないようなので、一言、苦言まで。

なお、言葉を職業とするマスゴミも、中東のテロ組織に拉致され「殺害された」ことを盛んに「処刑された」と叫んでいた。処刑とは法があって、その定めに従って刑が執行されることであり、特に死罪の執行に使われる言葉である。だから、「殺害された」と表現しないで、「処刑された」と表現することは、殺された人が何らかの違法行為によって殺されたことになり、そのように書いたマスゴミは殺された人を冒涜しているとは露にも考えないのであろうか。


04. 2010年10月01日 15:52:37: NQENVE5AsM
今回の尖閣事件について、山崎がおかしいのは、その「漁船衝突」を所与の前提としている点だ。本当はそれ以前のことから疑う必要がある。前原が事件前まで尖閣周囲の警備について海保にどんな指示をだしていたか、船長逮捕に至るまでどんな指示をだし、政府内でなにを議論したか、などをもっと検証する必要がある。この前原という男は米国のある勢力の操り人形だからね。それを忘れてはならない。

前原などがつくりだしたかもしれない今回の事件を前提に、あれこれいって、誇りある国家、国民でありたいと思うならばなどとたいそうな言葉を並べて、核武装論にまで短絡的にたどりついているが、きわめて危ういことを前提にした阿呆な結論である。まあ、今回の事件を前提にせずに、それをいいたいのなら、勝手にいえばよかろう。歴史のゴミくずに消えるだけだが。

江藤淳もむかし自民党政府のとき文部省などのなんとか委員になってなにをいい気なことをいっていやがるのだと思っていたが、そういうかなり危うことや立場を前提にした愚かしいところは山崎も似ている。


05. Nico 2010年10月01日 16:52:07: YXSXgaBkuk2IA : 9owL2RRm6k
山崎氏の書く文章は、細かい事実に関する理解が大雑把で、かつ言葉の使い方も日刊ゲンダイの文章をもっと過激にしたような印象である。ある意味、勢いがあって痛快で、読む側にするとおもしろいと感じるだろう。

これまでの山崎氏の論説には、言葉使いが荒く細部の点で違和感があったが、大筋では同意できるものが多かった。
しかし、今回の論説の結論、「日本も核武装するしかない」には非常にがっかりさせられた。外交や防衛というものをひどく短絡的に考えているきらいがあると感じた。

あたかも核武装しなければ、国は存立できないかのような書きぶりだ。現在世界にある国で核兵器を保有している国はほんのわずかしかない。つまり大半の国は保有していないのである。なのにこれらの国々はいまだに存在しているという事実を山崎氏は無視しているようだ。

また、日本のような国土の小さな国は軍事戦略的にも核兵器を持つことはあまり有効ではないという説がある。たとえば中国(ロシア、アメリカでもよい)といった国と日本が全面核戦争に陥ったとして、同等の能力を持つ核弾頭ミサイルを双方同時に50発発射したとして、その国土や国民が被害を蒙る率を考えると、国土が小さく人口が密集した国は勝ち目はないというものだ。私は軍事関係のことはよくわからないが、この説は十分説得力があると思う。どのみち全面核戦争になれば国は滅ぶだろう。世界の指導者たちは(発狂していない限り)それほどのたわけ者ではあるまい。

「対米従属を脱するから、地域集団安全保障の枠組みを中国やロシアと協議すべきだ」とかいうのなら現実的な議論であると思う。憲法改正もその上で議論するならまだ現実的であるといえる。しかし、「対米従属を脱するから、日本も核武装すべきだ」といきなり飛躍するのは、子どもじみた意見のように思う。
戦争は外交の延長上にあるものだがいわば最終手段のようなものである。平時にしておくべき外交は山ほどあるのだ。様々な国に人脈を築くといったことも不可欠であるのは、今回の細野氏の訪中を見ても明らかだ。

対米従属から離脱する上で日本にまず一番必要なのは、自分の脳ミソで考えて外交を行う力を養成することだと思う。
よく、「対米従属を脱したら対中従属になる」などと言っている人々がいるが(主に対米従属支持者)、これも自分で立つ気力のない日本人の心理を反映していると思う。
早い話、こうした人たちの思考では、日本はどこかに従属するのが前提の話になっていて、中国に従属するか、米国に従属するかという選択しかなく、中共は嫌だから米国に従属し続けたいと言っているように聞こえるのだ。
そういう二者択一ではなく、「独立する」ということ、そしてそのための心理的な覚悟というものを主題にするべきなのである。
山崎氏はこの点についてもいいたいのだろうと読み取れる部分もあるので、もしそうであるなら、その点で同意できる。
山崎氏は「核武装」という言葉を象徴的に使ったのかも知れないが、この点全く同意できないし、共感もしない。


06. 2010年10月01日 19:24:08: ILHmzlZBgE
我々は、戦後、米国の核の傘に護られて、母親に抱かれた赤子のように安眠を貪ってきたわけだが、むろん、それでも良かったわけだが、しかし、赤子の眠り、つまり奴隷と属国の平和を望むなら別だが、誇りある国家、国民でありたいと思うならば、これ以上安眠を貪っているわけにはいかないだろう。小林秀雄は、「何故、戦争は起こるのか」という問いに対して、こう答えている、「人生そのものが戦争だからだ」と。

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\ 引用ここまで
 ここはそっくりそのまま田母神閣下の論法と同じ。
そんなこと言われなくてもわかってるってのが民草の感じかた。
だってそん中で生きてきたんだから。簡単じゃん。
わざわざ大仰に嘆くまでもないわいな。
文学哲学的に見ればだな まあ、この、釈迦に説法の非礼をお許しいただくとしてだ。

先生の崇敬してやまぬ三島由紀夫が喝破した如く
などてすめろぎは人となり玉ひしか
もはや神に戻るべき道がなくなってしまった不可逆的変化を噛み締める
強さをもつよう私たちはほっぽり出されたんだ。受け入れる他ないんだよ。

だから霊媒となった青年は絶命してしまったし、三島はフンドシ美学に留まりいつか白馬に乗った貴きお方のお言葉を賜る機会を待つことかなわずと悟って自衛隊に乱入、割腹したんだ。そのあたりちゃんと理解しろよ。


07. 2010年10月01日 21:11:44: Yy7SfHV0bY
山崎毒蝮さん1この共同幻想って言葉の安易な使い方もそうだし、使い方誤ってない。理解が浅いというか。この言葉を生んだ人まだ生きてるし、きっと激怒してるし。

08. 2010年10月01日 22:37:13: DeSW81QANo
通常兵力の話はともかく、核武装というのはどうかと。

核のボタンを押す責任者は誰?
菅が押すの?仙谷が押すの?国会承認?それとも天皇が押すの?
「軍人」という突っ込みは無しだよ。
日本の政体、国民性から考えて、核カードが有効に使えるとは思えない。
国益視点で、核保時のディメリットの方が大きいと思う。


09. 2010年10月01日 22:49:45: xDSRSBQsrs
>尖閣問題は「中国問題」ではなく「日本問題」である。

それは外交放棄。ロクなことにならない。
外交能力がないのなら国連の土俵に上げてしまった方がいい。
(「尖閣:防衛の基盤一つは国連の活用 : 孫崎 享氏のツイートより」 晴耕雨読
http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/553.html)
「中国問題」は日本の意思とは無関係にあるもので、これは日本からすれば外交問題として現実そのものだ。いかんともしがたい環境だ。それを切り捨てて「日本の問題」に限定することは、現実からの逃避だよ。日本の誇りとか核武装とか言う前に、日本は外交音痴を克服するべきだ。戦前からさっぱり進歩してないじゃないか。

>小林秀雄は、「何故、戦争は起こるのか」という問いに対して、
>こう答えている、「人生そのものが戦争だからだ」と。

どういう文脈かわからないけど、テロやカルトを先取りしてるようで、それはそれでリアリティはある。が、今の尖閣問題には合わない気がする。尖閣問題で日本の右翼団体が中国人観光客のバスを止めて怒鳴りまくる騒動があったらしいけど、そういう右翼団体が「人生そのものが戦争」を体験したと言われればそうなのかもしれないし、核武装もしたくもなるんだろうなと想像はできるけど、私の日常的感覚からすれば、せっかく日本に来てくれてるのになんてことしやがる、て感じだ。


10. 2010年10月02日 02:45:34: CHUHCA6muA
 人生そのものが戦争であるってあほかいな。
インテリはこういうたいそうなバカ発言に弱い。面白くなるね。
何も答えになってないのに有難がる。
バカなこと言えば 小林だろうが大林だろうが 馬鹿だ。
戦争にロマンを求めるジジイってもの迷惑なもんだな。
川俣軍司ってヒロポン中毒が包丁振り回して人殺ししたけどこれも戦争か。
人生そのものが戦争ってご大層なお言葉からすればそうなるよな。
東京の文壇仲間でクソジジイがセンズリかいて 戦争のロマンを語るとこんな醜態も文学を人生に投射した含蓄深い言葉ってなるんだろうな。

11. 2010年10月02日 15:52:50: NF1MMwh5U2
食糧やエネルギー資源の大半を輸入に頼っている日本にとって一番恐れるべきは核ではなく、経済制裁。軍事行動にはお互いにリスクを伴うが、日本が経済制裁をされたら、核ミサイルを撃たれるより打撃は大きい。
今、「日本が核を持つ」などというのは、3人のプロレスラーを前に子供がナイフを振り回すようなもの。それより、どれだけ友好国を作って食糧・資源の輸入ルートを確保しておくか。これこそが外交であり、一番国益にかなうと思うのだが。

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