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<リンダ監督の映画「ANPO(安保)」> <米帝国の軍事基地> <沈没する日米>など (本澤二郎の「日本の風景」)
http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/664.html
投稿者 五月晴郎 日時 2010 年 10 月 03 日 10:53:23: ulZUCBWYQe7Lk
 

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51667243.html

本澤二郎の「日本の風景」(589)

<リンダ監督の映画「ANPO(安保)」>

 テレビに姿を見せたリンダ・ホーグランド映画監督を偶然、初めて知った。映画「ANPO」を製作、いま話題の人らしい。流暢な日本語を話す理由がわかった。日本で生まれたアメリカ人、良心的なリベラルなアメリカ人である。改定日米安保50年に「さらなる同盟の深化」などと思考停止している日本の官僚と為政者・政党、中国封じに沖縄米軍基地強化へと突っ走るペンタゴン、そんな不条理に沈黙する両国の若者や政党政治家に対して「目を開いて抵抗を」と檄を飛ばしている作品のようだ。まだ見てはいないが、しっかりとした政治的メッセージのあるいい映画に違いない。沖縄県民は雄々しく彼女の思いに応えている。

 日本にはこうしたまともな作品はない。くだらないものばかりだ。与党や官僚・財閥に不都合な作品は作れない。作ろうとしない精神的重症患者のような映画製作者ばかりの日本なのだ。悲しいことだが、事実である。司法立法行政の3権が腐敗、沈没日本に覚醒を求めようとする作品が、言論界を含めてどこからも生まれてきていない。不思議な日本である。
 目下、正義を標榜する最高検が60人体制で、配下の犯罪の温床のような地検特捜部に捜査のメスを入れている。正義の捜査機関の内情暴露を国民は期待しているのだが、本丸の最高検が一番怪しいものである。


<米帝国の軍事基地>

リンダ発言を一つだけ覚えている。彼女が国防総省(ペンタゴン)で調べた資料である。驚きのすごい数字なのだ。
 米国の軍事基地は世界50カ国に及んでいるという。人類の多くがこの数字を知らない。知れば筆者同様に驚くのではないだろうか。独立している50か国である。日本と韓国だけではなかった。「世界の警察官」とは表向きである。軍事的覇者なのだと振舞っていたいのだろう。この21世紀において、である。
 軍事力による世界支配のワシントンを印象付けている。ロシアはどうか知らないが、50か国ということはないだろう。
 基地の数が750という、これまたすごい数字である。戦前の一時期、大英帝国が存在したが、むろん世界に750の基地など持たなかったろう。むろん、ヒトラーのドイツでも。こんな国は歴史上初めてといっていいだろう。
 基地にもいろいろあるのだろうが、その中で基地と軍人数で突出しているのが日本である。戦後の官僚主導の日本政府は、現在の菅内閣を含めてワシントンの傀儡政権であることが、このことだけでも如実に物語っているようでわびしい。信用されない日本である。
 これにNOといえない日本の政党・政治家である。言論界である。官僚支配の日本の正体である。民主党から共産党まで官僚に屈服している、と海外から受け取られても仕方ないだろう。米帝国に屈する日本はどう見ても健全ではない。イスラム世界からのワシントン反発もうなずけようか。

<沈没する日米>

 リンダ作品の背景には、日米安保に安住する両国が衰退、両国民が日々貧困化していることへの危機感もあるのではないだろうか。
 ワシントンの不条理は、日本為政者の不条理である。それに目をつむるだけの無抵抗の民衆でいいのか。立ち上がれというのが、彼女の本心に違いない。「非暴力による抵抗運動があるよ」とも言っているようなのだ。翻って、アメリカのかよわい女性に、ここまで言わせる日本と日本人でいいのだろうか。狼に怯えるだけの子羊でいいのだろうか。ガンジーを思い出せ、といいたい。
 こうした不条理同士の国家が繁栄し続けることはできない。間違いなく衰退してゆく。いまや日米ともに太平洋と大西洋に沈んでいる。不条理国家の先行きに明るさは無い。

<日米産軍複合体の悪魔>

悪魔が横行する日本とアメリカである。日本で育ち、アメリカで働き生活しているリンダ嬢である。ワシントンの最強権力機関である産軍複合体に気付いているだろう。軍人大統領のアイゼンハワーの至言を思い出せばいいのだから。
 現職大統領でさえ水面下では手も足も出ない闇権力である。正に悪魔である。小悪魔が東京にもいる。日本軍需産業は財閥の配下に所属している。平和憲法を足蹴にする震源地なのである。
 ワシントンの大悪魔と東京の小悪魔は提携関係にある。軍縮の流れを阻止する勢力である。莫大な軍事利権に食らいついて血税を懐に入れる。その道のプロだ。日本海や東と南のシナ海を平和の海にしようとさせない。彼らは容易に緊張を作り出せる魔法の杖を持っている。
 実に始末の悪い存在である。

<9条復権による文化国家への道>

戦前の日本は武断国家として内外に悲劇をもたらした。戦後は文化国家になったはずである。武を否定する国である。人間を大事にする文化の国は戦争をしない。資源略奪などしないのだから戦争をしない、軍備はいらないのである。
 日本国憲法は9条を世界に宣言している。アジアの人たちに約束している。もはやソ連脅威論などというまやかしは利かない。
 近隣国に信頼される日本になるには、文化国家になるしかないだろう。それは永世中立国になることでもある。東アジア共同体を立ち上げる日本になれるのである。         
 2010年10月3日7時00分記  

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コメント
 
01. 2010年10月03日 23:32:26: BQYiMfKLO6
 日本語がこんなにも論理的に筋道を通して、しかも意を尽くせる言葉だったこと、このブルーネットのリンダ・ホーグランドさんに教えてもらった次第である。
 彼女の語彙の豊かさと筋道立った正確な日本語とは対照的に、彼女にインタヴューするテレビ局の日本人インタヴューアー、アナウンサーの語彙の貧弱さと問題意識の欠落には、見ているこちらが恥じ入るばかりであった。
 自分達日本人の問題なのに、米国の占領支配という、第二次大戦以来今に続く現実に目をそむけ、糊塗してきた日本人が、如何に卑怯者の群れになり果ててしまったのか、日本生まれニューヨーク在住の米国人女性に「ANPO」という映画で、直視したくない現実を突き付けられたのである
 一から十まで解説付きでなければ理解できないマニュアル世代には、解説ナシ、ナレーションのない映像が、どこまで自らの感性で受け止められるか、自らの素養が試される静かなドキュメンタリー映画である。
 

02. 2010年10月04日 00:54:49: 9AeWz7BLfM
タイトル、ホーグランド監督とすべきじゃないのか?

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