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弱体・菅政権が内外から試されている！
（会員制経済情報誌『現代産業情報』１０月１日号より転載）
連日、国民は内外の変化による新たな情報で、びっくりしているのではなかろ
うか。
特捜検察で逮捕者が出て、今度は那覇地検ではかつて考えられないような政治
的な内容で、中国漁船の船長の送還が決まった。居丈高な中国政府の姿勢も、
我が国にとって想像以上のものだった。
そして、時あたかもロシア大統領が訪中、本来ならば牽制しあう中国、ロシア
が協調、対日圧力をさらに強めようとしている。
北朝鮮では、三代による世襲が表沙汰になり、金総書記の妹や、２０代の三男
が大将になったと報じられ、この国の異常さがさらに浮き彫りになった。
それにしても、これらの変化の中の情報が、ほとんど事前に伝えられなかった
ことが、重大ではなかろうか。
小沢外しの新政権で、前外相の岡田氏が幹事長に就任した。
外務大臣を続けたがった岡田氏というが、海外出張が多かったという前外務大
臣が、どんな実績を残しただろうか。対米、対中、対ロそれに加え北朝鮮問題
でも何の進展もなかった。
新たな展開を見せる外交上の課題に、対応する能力も何もなかったのが現実だ
ろう。
一介の役人のような動きだけで、外務大臣だなどと主張しても、内外の関係者
に笑われていただけだ。そんな人物が今度は与党を仕切る幹事長というのだか
ら、論外だ。
岡田氏だけではない。政治家としての情報力も能力も経験もない人物たちが、
自分たちのプライドだけで大きな顔をしている。だからこそ、官僚たちに見く
びられ、全ての分野でことが進まない。
政治家の水準が低いのに、口先で「政治主導」を唱えても、問題にされない。
もちろん、その全ての責任は、菅直人首相にある。今どき、老夫人に政治を語
らせ、政治家批判をさせるような人物を宰相としている国民は、不幸である。
また、この数年、マスメディアも大きな間違いを犯している。それこそ国の内
外にわたる課題を追求するのではなく、小沢パッシングに興じていたように、
ほとんどマスメディアとしての責任を果たさず、国内政治の矛盾を一方的に報
じていた。
米国の変化も、ロシアや中国の権力闘争から始まる我が国への影響を予測でき
なかった。
それこそ今時代が求めている日米関係の再検証、官僚支配からの脱却、そして
この国をどういう方向にもっていくかの議論も出来ない。
この国の政治家もマスメディアも、国際的な「情報戦」に参画できていない。
かつて自民党政権の時代に提起された、「情報組織」の新たな設立なども、う
やむやになっている。
この国が米国、中国、ロシア、北朝鮮などとの関係で、確固たる力を示すには
「情報力」の優位性が絶対的に必要だろう。
１０年２０年その先も、それこそ武力だけでなく、情報戦を戦うだけの力量な
くして、将来はない。
誰も期待していない菅政権だが、今の予算の何倍も使っても、内閣情報調査室
の拡充、外務省、防衛省などの情報の一体化を進めるべきだろう。
短い政権担当期間が想定される民主党菅政権だが、国のためにせめてこのくら
いはやり遂げないと、全ての関係諸国との外交などで、負け続けることになる。>>
（私のコメント）
六十五歳以下の政治家、国会議員は皆この程度ではないか。自分の頭で考えられ
ない。
読書もしていないようだ。国会議員なのだから制度がおかしければ自分たちで
治さなければならない。これが仕事だろう。小沢陣営の対応も涙が出るほど稚拙だ。
その陰で外国勢力、カルトが進出して牛耳っているのだろう。日本人よ、目を覚ま
して戦え！
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