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検察審査会を冤罪装置化させた「官邸」と「検察」(日々坦々)
http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/930.html
投稿者 判官びいき 日時 2010 年 10 月 06 日 22:46:45: wiJQFJOyM8OJo
 

http://etc8.blog83.fc2.com/
4月27日に行われた東京第五検察審査会の1回目の議決は、11人全員一致で「起訴相当」を出した。半年の任期で3ヶ月ごとにその半分が入れ替わるので、7月末まではその議決を出した審査員は5人残っていた。8月には、その半数のメンバーが入れ替わっているので、今回の議決には、4月に議決した審査員は誰もいなかったことになる。

この平均年齢30.9歳の検察審査員11人のうち、8月に入れ替わったばかりの審査員は、1ヶ月半で結論を出したことになる。読売新聞によると、8月はお盆休みもあるので、≪隔週でしか集まれなかったが、9月に入ってからは、平日に頻繁に集まり審査を行った。≫と関係者の話として書いている。

まあ、この記事はなぜ代表選の9月14日が議決日になってしまったかの、検察のいいわけリーク情報になっていて、あてにはならないが、その理由を次のように書いている。≪この日に議決を出すことが予定されていたわけではなく、議長役を務める審査会長が審査中に「議決を取りますか。それとも先に延ばしますか」と提案したところ、審査員らから「議論は煮詰まった」との声が上がり、議決を出すことになった。≫

まったくふざけた内容で、この日に結論を出すことが、決められていたことが、この言い分けじみた文章で逆に伝わってくる。参院選で落選した元衆院議員の河上みつえ氏が自身のブログで≪検察・司法記者クラブ・『見えざる手』が描くストーリー≫と題して、疑問を呈している。(河上みつえブログ)  

(転載開始)
今回の一連の流れは、検察・司法記者クラブ・『見えざる手』、利害を共有する3者が、存亡の危機的状況を打破し、生き残るために作った作為的ストーリーに見えてしかたありません。
9/ 7 尖閣諸島中国漁船衝突事件発生
9/ 8 中国人船長逮捕(国内法に基づき粛々と判断と菅内閣)
9/10 村木氏無罪判決
9/14 民主党代表選挙・菅氏再選・東京第五検察審査会議決
9/15 朝日新聞がFDデータ鑑定・為替介入
9/16 大阪地検・高検控訴断念
9/17 菅改造内閣発足(高支持率でスタート)
9/19 FDデータ改ざんの可能性が高いと鑑定出る
9/21 朝日新聞朝刊前田検事FDデータ改ざん疑惑を報じる
    大阪地検・最高検上訴権放棄・村木氏冤罪確定・職場復帰
    最高検、前田検事FDデータ改ざん証拠隠滅容疑で逮捕
9/24 (菅総理、前原大臣外遊中)中国人船長、処分保留で釈放と突然発表
9/25 中国人船長リリース
9/30 国会尖閣諸島集中審議
10/1 国会開会・介入前の水準に円高進行
10/4 内閣支持率急落
    (菅総理外遊中)検察審の議決が3週間前にあったと突然一斉報道

捜査の専門家である検察が過去2度、不起訴としたにもかかわらず、検察審査会という神秘のベールに包まれた不可視な器で、マスコミ報道の影響を多分に受けたと思われる匿名市民による、今回の不合理な議決は、到底納得出来る物ではありません。問題提起をします。

・検察審査会の議決は3週間前の9月14日(代表選挙当日)、大手メディアの一斉報道はなぜ10月4日なのか。(大手メディアは何故3週間、かん口令を布いていたのか)
・9月10日の村木氏の無罪判決後(代表選挙が終わってから)、何故検察官証拠改竄報道は9月21日だったのか。(転載終了)

そして、なぜ9月14日だったのか?この日にしなければならなかった「わけ」があるのではないか?これは推測の域は出ないが、確実に民主党の代表選にぶつけたことは間違いない。万が一、小沢一郎氏が代表選で勝った場合の保険を先に作っておいた、と考える事もできる。官邸と官僚が結託してそのくらいは計算していただろう。

だから検察審査会の会合の日程も、通常は週一回火曜日のところを、9月に入ると頻繁に集まる必要があったのではないか。菅直人は、代表選であれだけ「ノーサイド」、「挙党体制」と言っておきながら、閣僚人事は完全に「脱小沢」路線を敷き、オマケ程度に政務三役を小沢派議員に振り分けている。

ここまで強気な閣僚人事について、菅総理は既に小沢さんが「強制起訴」されることを知っていたと考えると合点がいく。その辺のところを、元産経記者の花岡信昭氏が次のように書いている。(参照)http://ameblo.jp/asuma-ken/entry-10668621862.html

≪強制起訴でも小沢氏の巻き返しはあるか (BPnet 2010年10月5日) ≫
≪代表選では、菅首相が「大勝」したことになっているが、総ポイントで大差をつけたものの、国会議員投票では拮抗したのだ。小沢氏200人、菅首相206人というきわどさだった。「脱小沢」改造内閣の布陣を見て、なんでこんな大胆なことができるのかと不思議に思ったものだ。党内を二分する戦いを演じて、「小沢系200人」の巨大な反主流派が誕生したのである。

挙党態勢を築くというからには、小沢氏サイドにもそれなりの配慮をして初めて「ノーサイド」になる。 あえて具体的にいえば、原口一博氏を残し、細野豪志氏を入閣させるといった手を打てたはずだ。それだけで小沢氏系への配慮が印象づけられる。

かつての自民党政治を見てきた感覚からすると、人事での妥協が党内結束には欠かせない。それを、「脱小沢」貫徹路線をとったのだから、菅首相もずいぶん思い切ったことをやったものだと感じてきた。 検察審査会の議決内容を承知していたのだとすれば、そうした疑念は一掃される。菅首相は、小沢氏が強制起訴によって、その政治行動を完璧に制約されると踏んだのではないか。≫

そして中国漁船衝突事件で船長を沖縄地検の判断で釈放したことを上げ、≪司法・検察の独立と政治サイドの思惑がなんとも複雑に絡み合っている≫と指摘している。

また9月21日に朝日新聞がスクープした前田検事FDデータ改ざん疑惑では、週刊朝日10/8号によると、ジャーナリストの今西憲之氏が、スクープが出る一週間前に、ある大阪地検関係者と会って、既に改ざんの話を聞かされていたと証言している。そうした話は、三井環氏の口封じ逮捕でも明らかなように、検察幹部には筒抜けになっている場合が多い。特に司法クラブ記者所属のマスメディアならば、その記者が検事に報告しているだろう。

そのような動きを察知し官邸と結託した検察と検察事務局が、改ざんが報じられる前に「起訴相当」を出させ、あたかも村木裁判の判決が出る前に、鈴木宗男氏の上告を却下したものとまったく同じ目くらまし手法で、強引に議決させ、その発表を検察不祥事の嵐の真っ只中にもってきた、と昨日書いた。

この9月7日から10月4日までの1ヵ月は、表に出てくるもの、偶発的に生じたものの後始末など、「政治と司法、検察などの官僚組織が完全にリンク」しているよう感じるのは考えすぎだろうか。薄気味悪さすら感じる。

今まで形骸化されてきた検察審査会という制度に「強制起訴」という拘束力を持たせたのは、そもそも検察不祥事があったからだ。2001年に起きた脅迫事件の被疑者となった古川園子の夫である福岡高裁古川龍一判事に、当時福岡地検山下永壽前次席検事が捜査情報を漏洩したというものだ。

連日、事件潰しだ、癒着だとして新聞で取り上げられ、検察全体の問題となり、検察審査会が強化されることになった。
(参照)http://www.eda-jp.com/pol/fukuoka/f-chousa.html
その検察を審査する制度を、結果的に検察自体がうまく利用していると郷原氏も指摘していた。

そういえば、石川議員が取調べられている時に、当時の吉田特捜副部長に「今回小沢は不起訴でも、検察審査会を使って必ず起訴する」と脅された、と証言していたのを思い出す。

参照:本ブログ4/29エントリー≪「検察審査会の議決、まず結論に私は驚きました。そして議決書を見てさらに唖然とした」と郷原氏≫
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-426.html

検察審査会という欠点だらけの検察を審査するための制度は、その組織の目的も意義も今回の「強制起訴」でぶち壊されてしまった、と言ってもいい。昨日のニコニコ生放送「徹底討論 民主党小沢氏 強制起訴を問う」をリアルタイムで見ていたが、それを「ニコニコニュース」で取り上げている。

≪「小沢氏起訴議決は問題あり」郷原弁護士が指摘(ニコニコニュース 2010年10月06日)≫
≪ニコニコ生放送で10月5日23時から放送された特番「徹底討論!民主党小沢氏強制起訴を問う」で、「小沢氏を起訴すべき」とした東京第5検察審査会の2度目の議決(9月14日)が1度目の議決(4月27日)が対象にした範囲を超えているという問題が出演者の一人である郷原信郎弁護士によって明らかにされました。

元検事でもある郷原弁護士は、議決書のコピーを手に取りながら問題点を指摘。1度目の検察審査会の議決のときは対象となっていなかった犯罪事実が、今回の2度目の議決では対象に含まれているのは「非常に問題」「おかしい」と話し、小沢氏を「起訴すべき」とした審査会の判断に強い疑問を呈しました。

(郷原弁護士の説明は、番組開始後26分20秒ごろから約5分間)郷原弁護士の主張を、原口一博前総務大臣や保坂展人前衆院議員も支持。最初は「検察審査会の議決は当然」と話していた自民党の柴山昌彦衆院議員も議論を通じて、今回の議決に問題があることを認めるかたちとなりました。

ニコニコニュースでは、問題となった検察審査会の議決書のコピーについて、1度目と2度目の両方をPDFファイルで公開します。番組もタイムシフト全開放で視聴できるようにしました。≫

※東京第5検察審査会の1度目の議決書(PDF)
http://blog.nicovideo.jp/niconews/kenshingiketsu1.pdf
※東京第5検察審査会の2度目の議決書(PDF)
http://blog.nicovideo.jp/niconews/kenshingiketsu2.pdf

検察審査会の一回目の議決でも、ネットを中心に各方面の識者が、ひどい内容であると指摘されてきた。今回も、この文章を書いた審査補助員の吉田弁護士が、間違えて石川議員の起訴事実をそのまま書いてしまった、という呆れた内容のようだ。しかし、結局は選ばれた国民がマスメディアに影響され議決したというよりも、これは「政・官・報複合体」により、最初から作られたストーリーであることが、今回の「強制起訴」議決でよくわかった。

河上みつえ氏がタイトルで上げている『見えざる手』は、仙谷由人官房長官を中心とする官邸と官僚組織である。検察審査会の可視化も、プロセスのオープン化も当然だが、今のヘナチョコ政権は勿論、官僚システムを全て壊さない限り、新しい一歩は踏み出せないところまで来ているのではないだろうか、と思えてきた。
 

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