http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/42079269.html

　東京第５検察審査会が小沢元民主党代表に対して「起訴相当」と議決し、物議を醸しているが、重大なことが看過されている。客観的には小沢氏は無罪になる確率が高いが、その場合、誰が責任を取るのか。
　小沢氏を有罪視し、議員辞職を迫っている新聞、テレビは、無罪判決が出たら謝罪声明を出し、責任者を処分する覚悟をもって報じているのだろうか。

　刑訴法は判決までは推定無罪を原則にしているにもかかわらず、逮捕、起訴の段階であたかも犯罪者のごとく報じられ、社会的な制裁を科されている。
　嫌疑をかけられ、捜査対象になっただけで、各メディアから犯罪者扱いされた例も少なくない。
　長野サリン事件では妻が被害を受けた河野氏がその犠牲になった。元代議士の新井将経のように自殺に追い込まれた例もある。

　最近は、外交絡みの国策的な偏向報道も目に付く。
　その典型的な一例が、北朝鮮の家族にリンゲル液を持って行こうとした在日朝鮮人が大量破壊兵器転用の疑いで逮捕され、新聞、テレビで重罪人のように伝えられたことである。

　韓国では見られない現象だが、それは「お上」に弱い日本独特の神話の上に立っている。
　逮捕、起訴は裁判で百�l近く有罪となる。そこから逮捕、起訴＝犯罪者との神話が生まれ、逮捕、起訴の段階で事実上、犯罪者として断罪され、事件とは無関係なプライベートなことまで全て暴かれるのである。
　　
　しかし、大阪地検特捜部検事による押収資料改竄によりその神話は根底から揺らいでいる。
　検察、警察に証言や自白に偏重し、ストーリーに沿って物的裏付けを操作する体質があることを強く示唆している。
　足利冤罪事件の菅家氏は目撃証言や自供だけで無期懲役刑を宣告され、１８年ぶりに冤罪が晴れたが、類似の事件が他にもあるのではないかと疑うのは当然であろう。

　しかるに、東京第５検察審査会の起訴議決はその理由として、何と供述を挙げている。
　すなわち、「被疑者を尊敬し、師として仰いでおり、 虚偽の供述をすることはおよそ考え難い」と、秘書３人の捜査段階での供述は信用できるとしているのである。
　検察がそれでは公判は維持できないと判断したものであり、新たな補強証拠がない限り有罪に持ち込める可能性は極めて低い。　
　そもそも供述偏重が問題になっているのに、検審みずから同じ過ちを犯そうとしているのはいかがなものか。

　起訴議決に意味があるとしたら、「国民は裁判所によって、ほんとうに無罪なのかそれとも有罪なのかを判断してもらう権利がある」とする部分である。
　国民感情としては十分に分かるが、感情論は感情論であり、自ずと自制が必要となる。

　それをマスコミがこぞってあたかも有罪であるかのごとく論調を張り、「辞職」を迫るのは、公正たる司法制度を揺るがす言論の暴力ではなかろうか。
　無罪の確率が圧倒的に高いことを踏まえて、理性的に対する必要があろう。 　

コメント
01. 2010年10月10日 19:46:48: FN1zC6nnJI 無罪となる可能性が高いのではなく、冤罪であることがまもなく証明されるところにきているというのが現在の到達点であると思います。
02. 2010年10月10日 19:51:12: lFtrGPhedw まず、石川氏と大久保氏と池田氏の無罪が判明するだろう。 その時点で決議は無効化されるだろう。 しかし、この検察審査会なる制度に起訴する権利だけ持たせ結果に対する責任は持たせないと言う前代未聞の制度だね。 決議内容も裁判でシロクロつけるべきという感情論のみ。 ほぼ無罪だろうから審査員等の責任の所在と小沢氏の失った時間をどうやって弁償するのかに移るべきだ
03. 2010年10月10日 20:38:32: GTQd94TfT2 　裁判を意図的に遅らせてますものね。 　裁判をはじめろの署名も必要になるかも。 　検察審議会の告訴で時間かけてるうちに、前提が崩れそうです。
04. 2010年10月10日 21:41:28: wfEkCyjOdm 検察審査会には賠償を求められないとか、では審査委員「個人」に対し「数億円の賠償」を請求すれば、検察審査委員になり手がなくなり自然消滅。悪法潰しには高い賠償金請求がよいのではないでしょうか。大メデイアにも数十億円の損害賠償請求して潰すと「すっきり」し、日本の大掃除が出来ますね。
05. 2010年10月10日 21:44:23: FPRoC6bE4Y 加担した者は全て裁かれる。それが法治国家である。 そうしなくてはならない。
06. 2010年10月10日 22:02:29: 1Znk1SV4nY これまでの成り行きを見ていると、よってたかって小沢攻撃に明け暮れたようだが、その結果は全て失敗の連続だったとも言える。　特捜による強制捜査が先ず失敗だったし、それに先立つ秘書の逮捕と立件にしても無理筋だったことが明らかである。　確かにマスコミがこぞって小沢たたきに走ったことが、参議院選挙での民主党敗北につながったかも知れない。　前原・仙谷・岡田グループがうまく立ち回って菅と結んで小沢を窮地に追い込んだように見えるが、どうもその背後にアメリカの勢力がいることが日本人の多くに知られてしまった。　これまでも日本を占領下と同じ様な立場に追い込んでいたとしても、それに気付いたのは、ほんの一握りの人たちでしかなかった。　そのような話は陰謀論だとされてしまって相手にされないことだった。　今回の小沢案件を通じて、アメリカの対日政策が傲慢な占領政策の延長だったことが表に出てきてしまった。　だとすればこれは明らかに失敗だと言えるのじゃないか。　謀略とか影の支配というようなことは、それが一度でも表に出てしまえば効果は半減してしまうものだろう。　長年苦心して構築してきた陰の支配構造だが、その支配構造が自滅してしまったと言える。　影の支配者として君臨してきたデビッド・RF氏だが、96歳という年齢のせいで焦ったと見ても良いと思う。　小沢さんだってもう68歳。　そろそろ次の世代から、小沢さんの意思を引き継ぐ人材が生まれなければならない。　そのことは政治の世界だけの話じゃなくて、あらゆる分野で優れた人材の出現を期待したい。　N.T
07. 2010年10月10日 23:03:12: RCINI2WwFA 無罪と無実は違うのだが、仮に有罪であれば冤罪だと叫びだす。 阿修羅の小沢信者は責任をとることはあるのだろうか・・・・・ 少なくとも日刊ゲンダイは、小沢優勢・菅劣勢が事実と報道し続けた上で 小沢の敗北については責任とっていないが。 小沢優勢・菅劣勢を真に受けた小沢支持者が支持を訴える手を緩めたとすれば 小沢敗北の戦犯は日刊ゲンダイであろう。 阿修羅の小沢信者で、これについて追求したものがあるか。 　否 それどころか代表選に不正があったと言い出した。 不正疑惑については、これまた日刊ゲンダイによるものを支持している。 日刊ゲンダイは実際には小沢劣勢・菅優勢ということを、知っていたのだろう。 これを真に受けた連中によって逆転できれば、またまたお手柄だと考えて。 しかし、途中からどうにも小沢劣勢・菅優勢が覆らないと知り、伏線としての 不正疑惑を提示し始めた。 そして実際に小沢敗北となったことから、日刊ゲンダイは不正があったと断言した。 小沢信者は予想された不正だ、日刊ゲンダイは真実を報道すると持ち上げた。 日刊ゲンダイはほくそ笑んでいることだろう「馬鹿共を上手く騙し誤魔化せた」と。
08. 五月晴郎 2010年10月10日 23:22:49: ulZUCBWYQe7Lk : 3TceM4k07M 「手前の根性で他人様の根性計っちゃいけねぇぞ」と親方が言っていたのを思い出しやした。「いい歳してそういう奴ぁほっとけ。する〜するフットワークってもんよ」とも言ってやした。（嘘）
09. 2010年10月10日 23:30:09: rDGfSKt9AI >>07 無罪＝白でしょ。一般的に。 普通の人は白。それと同じ状態になるってだけ。 黒黒叫んでいたメディアが、どう責任を取るのか見ものだな。 機密費と同じで、あっさり何もなかったように報道しなくなるんだろうけど。
10. 2010年10月10日 23:47:40: XTQIZQ5sic 少なくとも、小沢有罪報道をしてきた報道機関の面々（新聞・テレビ・ラジオ）および出演して小沢氏攻撃をしてきた出演者陣には、相応の代償を払ってもらいましょう。 所属する会社組織を解雇あるいは退職した程度では納得できない。この日本国という国を誤らせた責任は、その生命をもって償ってもらうのが相当かと。 昨年来の小沢一郎氏攻撃を見てきた私から言わせれば、小沢攻撃論者に対しては、現段階から「自殺をもった責任追及」キャンペーンをはるべきでしょう。 「小沢氏を冤罪で攻撃した非国民は自殺しろ！」 「『法の支配』の原則も理解出来ない劣等低能分子は日本国には不要だ！」 「小沢氏を攻撃しながら、その無実が明らかになった後に口をつぐむ卑怯者は日本国の主権そのものを脅かす反国家分子とみなす！日本人なら、冤罪が分かった時点で『デッチ上げ作成勢力』と戦え！」 「反小沢論者の中で『死刑存置論者』および『死刑積極的賛成論者』については、その願望を己の身をもってかなえてやろう！内乱罪の罪状で！」

11. 五月晴郎 2010年10月11日 00:21:13: ulZUCBWYQe7Lk : 3TceM4k07M >>10 ミスリード作戦？ それとも、こうやって火をつけといて後でこいつらこんな奴等ですと 火を付けた本人達が騒ぐ火付け+罪なすり付け作戦？ そうじゃなくて、小沢支持者だとしても、あんた間違ってるよ。 はっきり言うと、狂ったふりをしてるだけとあんたは思ってるかも知れないが 狂人のふりをして往来をかけるのが狂人だと鎌倉末の人も言ってるけど、今でも そうなんだよな。
12. 2010年10月11日 06:30:32: 3QwfGeaPR2 『天網恢恢、疎にして漏らさず』 ・東京痴犬の暴走を傍観してた”お飾りのチバ婆法務大臣” ・痴犬のリークを増幅した”大本営発表の増すゴミ” ・嘘つき、破廉恥、欲ボケのカンを支持した205名の”クズ議員”
13. 2010年10月11日 10:13:29: wHbnk0Tc92 ＞起訴議決に意味があるとしたら、「国民は裁判所によって、ほんとうに無罪なのかそれとも有罪なのかを判断してもらう権利がある」とする部分である。 だからと言って、今回の検察審査会の審査員１１人にその権利が与えられるとは限らない。日本が法治国家である限り、国民を代表して、公訴権を行使するならば、法的根拠に則るべきで、抽象的な感情論で行使することは許されない。 より具体的に言うと、検察審査会法第４１条に反してはいけない。 今回の議決書はこれに反していると、推測できる。 １． 法第４１条の４：（２回目の）審査を行うに当たっては、審査補助員を委嘱し、法律に関する専門的な知見をも踏まえつつ、その審査を行わなければならない。 ２． 法第４１条の７：起訴議決をしたときは、議決書に、その認定した犯罪事実を記載しなければならない。 別紙添付に「犯罪事実」とあるので、それが法第４１条の７を一見満たしているように思う人がいるだろう。 だが、その内容には可罰的な事実はなく、検察が「法律違反の疑いがある」とした訴訟根拠だけである。つまり、石川氏など３人が有罪判定を受けるまでは、犯罪事実とは言えない。単なる「疑惑」に過ぎない。
14. 2010年10月12日 09:20:45: MXTWSaKiZc 検察審議会の審議をテレビで生中継しろ。 でなきゃ可視化とは言えないだろう。
15. 2010年10月12日 18:58:39: 8jcpunwvso 今まで数多くの冤罪事件がありましたが、ダダの一人も責任を取った人がいたのでしょうか。捜査に当たった警察官、担当の検事、裁判官、報道したマスコミ。一人の人間もいなかったのではないでしょうか。事件から数年から長いもので数十年後に謝罪をしても、それは事件の当事者ではありません。形式的に赦罪している振りをしているだけです。冤罪事件の判決を下した裁判官が、その後弁護士になって被告のために弁護した例はありますが、人も羨む弁護士に転職しただけで責任を取った訳ではありません。誤認逮捕した警察官が、反省して真犯人を捕まえたなどという話も聞いたことがありませんし、犯人扱いした新聞社の記者が筆を折ったなどという話もありません。 しかし、これが日本人の習性で誰が悪いとか言う事ではありません。みんなで責任を取らないのが日本人ですし、ここに書き込みしている人も同じです。 ですから、小沢氏が無罪になっても誰も責任を取りません。

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます（表示まで20秒程度時間がかかります。）
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):
　コメントの２重投稿は禁止です。 　ＵＲＬ紹介はタイトル必須
ペンネームの新規作成はこちら← 　最新投稿・コメント全文ページ
フォローアップ:

　次へ 　前へ

▲このページのＴＯＰへ　　　　　 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ97掲示板

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。