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記者の目:大阪地検特捜部証拠改ざん事件=和泉かよ子 ◇望まぬ記事には検察取材を制限 / 毎日新聞  
http://www.asyura2.com/10/senkyo98/msg/350.html
投稿者 赤かぶ 日時 2010 年 10 月 28 日 20:02:22: igsppGRN/E9PQ
 

 地検特捜部は、権力犯罪を暴く「最強の捜査機関」と言われてきた。しかし、大阪地検特捜部の証拠品改ざん事件は、看板とはかけ離れたお粗末な捜査現場の実態をさらけ出した。検事の暴走を招いた最大の要因は、強大な権限を持ち、なおかつ批判にさらされることがない「特権意識」だったと思う。同時に、検察と密接に接触しながらチェックが不十分だったメディアの姿勢も、ゆがんだ体質を助長したと自戒している。

 ◇チェック不十分、メディアにも責任
 6月15日、大阪高検の中尾巧・前検事長が退官のあいさつに毎日新聞大阪本社を訪れた。そのころ、大阪地裁では厚生労働省元局長、村木厚子さん(54)を郵便不正事件の被告とする公判が進行中で、検察が証拠請求した関係者の重要な供述調書が採用されず、検察は窮地に追い込まれていた。毎日新聞を含む各紙は「無罪の公算大」との論調で記事を掲載していた。

 公判で検事の強引な取り調べや、ずさんな裏付け捜査が指摘されていることへの反省や釈明はなく、中尾氏は「残った証拠でも裁判官は有罪判決を書けますよ。有罪だったらマスコミはどうするつもりですか」と強気だった。

 この後、村木さんの無罪判決、事件を捜査した前田恒彦・特捜部主任検事や大坪弘道部長(いずれも当時)らの逮捕へと事態は展開する。今から思うと、前検事長の言葉は「敗北は決して認めない」という検察のおごり体質を象徴していたと思う。

 それを許してきた責任の一端は、私たちメディアにもある。重要事件を捜査する検察の情報を重視するあまり、検察という権力を監視するという視点は希薄になっていた。

 ◇望まぬ記事には検察取材を制限
 私も大阪地検を担当したことがあるが、通常、逮捕された容疑者を直接取材できない中、日々情報を得るのに必死で、特捜部の捜査をチェックするどころではなかった。検察が望まない記事を書くと、庁舎への「出入り禁止」を言い渡され、逮捕や起訴の際の会見にも出席できなかった。

 通常、注目を集める刑事裁判では、検察が公判で読み上げた冒頭陳述や論告などは、その日のうちに文書で報道各社に提供されるが、それまでの各社の記事が大阪地検の怒りを買い、いっさい資料提供されなかったこともある。国民の知る権利に応えるべき報道機関と、権力機関として国民への説明責任を持つはずの検察との関係としては、かなり異常なことだが、抗議したり批判的な記事を書いて検察と対立しても事態が良くなるとは考えられない。「何とかうまく解決しなくては」と、そればかり考えていた。

 取材を締め付け、そこからはみ出すと制裁を科す。この手法によって、検察はメディアに対して圧倒的な優位性を確保し、批判を封じ込めてきた。事件報道で検察からの情報に依存せざるを得ないメディアは、検察の戦略に乗せられてきた。かつて大物政治家も似たような取材対応をしたといわれている。権力者の常とう手段なのだろう。

 特捜部の事件は、最初の「入り口」は大事件でなくても、捜査を進め政治家や財界の大物の不正に切り込んでいく可能性がある。事件が動き出すと、先がどうなるか分からなくても、報道合戦が始まる。特捜部の事件というだけで、メディアがこぞって大々的に報道することが、「巨悪と対峙(たいじ)する特捜検察」という「神話」を作り上げてきた面も否定できない。郵便不正事件で村木さんが逮捕された時、担当記者らは事件の構図にどこか不自然さを感じた。しかし、「特捜の事件」という看板の信用性が上回り、「厚労省現職局長逮捕」のニュースを大きな見出しで報道した。

 ◇取材のあり方、試行錯誤し追求
 「おれたちは『怖い顔』をしていることが大事なんじゃないのか」。昨年春の裁判員制度の導入を控え、検察の準備状況を取材していた時、大阪地検幹部はこう話した。検察にも「分かりやすさ」や「親近感」が求められる時代になろうとしていたが、それに抵抗感があるようだった。「検察は怖い。うそをついてもすぐばれる。そう思うから容疑者は取り調べで本当のことを話す気になるんだ」

 確かに、権力犯罪を暴く「怖さ」の象徴が特捜だった。しかし、証拠品改ざん事件でメッキははげ落ちた。郵便不正事件で裁判所からも批判された「検事の描いたストーリーを押し付ける」手法は、もう通用しないだろう。

 今後、特捜部が解体されるのか、存続するのかは分からないが、検察と報道機関の関係はこれまで通りではいられない。メディアの事件報道のあり方も、試行錯誤を重ね、新たな局面を切り開いていかなければならないと感じている。(大阪社会部)

毎日新聞 2010年10月28日 0時25分
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20101028k0000m070120000c.html
 

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コメント
 
01. 2010年10月28日 21:20:10: t6euhpp0kU
>検察が望まない記事を書くと、庁舎への「出入り禁止」を言い渡され、逮捕や起訴の際の会見にも出席できなかった。

これって、具体的にどういうこと??

庁舎の入り口とか会見場のドアで警備員が見張ってるわけ?
警備員の給与は税金じゃないの?

記者さんもそんなこと許してるわけ?

法務大臣は何やってんだろね?

疑問だらけ。


02. 2010年10月28日 21:43:37: PfR99B4l1U
■特捜の暴走!メディアにも責任 じゃ〜なく

『メディアの責任』が正しい。・・・以上


03. 2010年10月28日 22:01:55: MxgLEDEiDc
あらあら、マスコミ批判への予防線ですかあ。

反省なんて、少しもしていなくせに。

本当に反省してるなら、あんたらの会社の、誰が官房機密費もらっているのか、暴露したら?


04. 2010年10月28日 22:42:41: B1ZhhZMSbM
>01
小沢秘書の西松建設献金事件で同じような献金を受けた自民党の政治家のことを
書いた東京新聞は検察の記者会見に出入り禁止になったことは有名な事実。
民主党政権になってから、そういうことが行われたかどうか知らないが
自民党政権時代はあったということだ。
記者クラブ主催なので、記者クラブが排除するという形になる。
法務大臣も記者クラブに文句言うわけにはいかないし、そもそも法務大臣会見も
記者クラブ主催なのだったので、そういうコントロール下にあったわけだ

05. 2010年10月29日 00:44:00: MzJ9MXsBEc
>04 素直に読もう。書いたのは若い記者です。毎日新聞を見ていると、若い記者と岩見とか山田のような爺様達の間に明らかに開きがあります。その両方が載るので戸惑いますが、若い人に期待しています。

06. 2010年10月29日 02:05:50: tEEfWPt7Jc
操られた報道するメディアは消えろ。

07. 2010年10月29日 02:52:11: tvTVcpKrKQ
>>01
おそらく庁舎に入るのも一般人が入るところでもないし、捜査情報が集まるところなので
誰でも自由に入れるところではない。そうすると、様々な理由で簡単に制限が加えられる。

会見には記者クラブが関係している。特定の会社が検察と関係が悪くなれば、記者クラブ
の中から閉め出される。記者クラブが一体となって反対するというようなことはなく、
検察と記者クラブの利権の方が重視されるので、一記者の行為が会社の締め出しに繋がる。
だから個々の記者は会社の利益を重視してしまう。


08. 2010年10月29日 02:57:42: O7DqlgFQUg
驚きの記事だ。
要するに何の反省もない。
すべては検察様の意向のせい。
なぜなら、検察に批判的な記事を書くと出入り禁止になるから。
これでは子供新聞以下のレベルだ。
この記者は、ジャーナリズム、新聞の使命をどのように考えているのだろうか。
いや、この記者だけの問題ではない。
このような記事の掲載を許諾した毎日新聞大阪社会部だけの問題でもない。
毎日新聞本社だけの問題でもない。
朝日、読売、日経、その他日刊新聞全体の問題と考えるべきである。

「私も大阪地検を担当したことがあるが、通常、逮捕された容疑者を直接取材できない中、日々情報を得るのに必死で、特捜部の捜査をチェックするどころではなかった。検察が望まない記事を書くと、庁舎への「出入り禁止」を言い渡され、逮捕や起訴の際の会見にも出席できなかった。」

この文章がいかに異様か、これを書いた記者も理解していないのだろう。
たとえば

「私も広告営業を担当したことがあるが、日々広告を得るのに必死で、スポンサー企業や広告代理店の在り方をチェックするどころではなかった。スポンサー企業が望まない記事を書くと、「広告出稿停止」を言い渡され、とても記事にできる状況ではなかった。」

と書くような新聞があるだろうか。
いや、現場はそのようなことが日常茶飯事だろうが、紙面に堂々と記事にするような鉄面皮な記者やデスクはまだいないだろう。
これからは、新聞各社は、たばこの健康被害の警告文のように、読者に見えやすいところに、紙名の真下がいいだろう、次のような警告文を明記すべきだろう。

「私たちは、検察が望まない記事を書くと、庁舎への「出入り禁止」を言い渡され、逮捕や起訴の際の会見にも出席できなくなるので、そのような記事は決して書かないことをここに宣言します。」


09. 2010年10月29日 04:26:26: 1lyXQZvUm6
今のマスコミは特捜の手下になっています。権力の批判はしないどころか、権力と一緒になって、弱い人をたたきます。
 国民のために働く政治家を、官僚が特捜を使い、特捜はマスコミを使って政治家を潰す姿は酷いです。
いまや、日本の政治は官僚、特捜、マスコミによって潰れたも同然です。まるで太平洋戦争直前のような事態です。新聞は死んだと言えるかもしれません。

10. 2010年10月29日 07:33:31: fpPGcjQs2c
訳が解らん。

嘘の記事書くのなら、取材なんか、させてもらわんかて、ええのに。

勝手に作文したほうが、面白い記事書けそうに思えるけど。

彼等には、「権力側の意向を受けて書いていますよ」という意思表示が、必要だったのでは?

裏金貰ったり、広告貰ったり、その他色々。

まずくなれば自分も被害者面して、気楽なもんだわ。


11. 2010年10月29日 09:09:33: s0AZ53AVKA

日本の腐りきったマスゴミについては今さらの感であるが、

08さん〜10さんのご意見に全面同意! 権力側に位置する日本の大手マスゴミ

は存在価値どころか、公害以外の何者でもない。


12. 2010年10月29日 12:34:19: 8ud2GjtvMw
視点が全くずれている。
検察とマスコミの関係などはどうでもいいことで(要するにマスコミに根性がないということ)、問題は無実の村木さんを有罪扱いしたことである。無罪になったからよかったねではないだろう。
自分達が無実の人間の社会的生命を奪ったという事実、それは検察がこうだから、検察に従わないとこうだからといった言い訳をして免罪になるものではない。
村木さん無罪確定の結果マスコミの誰が責任を取ったか?誰が村木さんに頭を下げたか? そこから初めるべきである。

13. 2010年10月29日 12:39:22: DzVUMfYCKo
毎日をとってるからこの記事よんだけど、このような記事を臆面もなくだせる神経を疑う。
朝日の藤森よりましかな、と思ったけど藤森よりたちが悪いといえよう。
たんなるバカじゃないから余計始末に悪い。
ほんとうに自己批判しているなら、現在進行形の事案にたいしても突っ込んだ取材をしろ、
といいたい。
出禁をおそれるジャーナリストなんて無用でしかない、というかジャーナリストですらない。

まずは郵便不正事件の村木さんにかんして報道した量と同じだけ、ジャーナリズム批判と検察批判
の記事を載せたら、多少は信頼する。


14. 2010年10月29日 12:59:52: DzVUMfYCKo
記者の眼にはこんなのも
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20101019ddm004070016000c.html

15. 2010年10月29日 16:47:22: rOTGYtTFnE
皆様がおっしゃるようにジャーナリストが検察の機嫌取りとは(笑)
反省?だからどうするの?

今までの新聞社としてやり方が新人記者の身に付いたのでしょうが
身に付いた時点でジャーナリストでは無くなって単なる使いっぱしり!

こんな政権+検察+マスコミ状態が戦後65年も続いてる。
ぬるま湯で都合がいいから続いてるだけで
打破しようなどと言う新聞記者がいなかっただけ。
それどころか官房機密費まみれの記者ばっかり!

今後新聞購読数が減るか、増えるかは
悪名高い各紙の偏向古株記者(星、与良、橋本他)を辞めさせ
新しい新聞記事を書かないと破滅でしょうね(笑)


16. 2010年10月29日 19:22:29: rYAqEdWeaw
反省する人間は間違いなく「無能」の烙印を押されて出世コースから外れます。

こんな体質だからいつまで経っても変わらないのです。


17. 2010年10月29日 19:59:57: 8uyfCyTfqQ
この程度の記事をメディアの反省として受け取れということですか?
単なる言い訳でしょう。
今までの記事で世論に与えた影響とか冤罪で苦しんだ人達のことを考えれば記者個人ではなくジャーナリズムの精神を忘れた毎日新聞としての反省はどうなのか明確に述べてほしいと思います。又、事実に基づかないことを堂々とテレビで述べていた与良氏は毎日の人だと思いますが、あの方のお話などもお聞かせ頂きたい。出入り禁止が怖くてまともな記事が書けなかったって、そんなシステムを壊す決意を早くするべきだったのではないですか?検察の信頼が今のように地に落ちてやっと物が言えるようになったということでしょうか。反省するなら徹底的に検証してほしい。中途半端な泣き言は聞きたくありません。

18. 2010年11月02日 12:00:21: aEFfMZs6bc
私も特捜事件で呼ばれたことがありますが、その日のうちに家の前には公共放送のワゴン車が張り付き、あらゆる報道機関が自宅や事務所に取材に来ました。
個人情報含め、キッチリとリークされた情報をもとに、マスコミは完全に「岡っ引き」です。取調べなどよりも、家族がマスコミに尾行されたりする方が余程キツイ。

特捜部をチェックどころか、「岡っ引き」として手足になっているのが現実です。


19. 2010年11月02日 15:01:53: 7WZekNACgc
>6月15日、大阪高検の中尾巧・前検事長が退官のあいさつに・・・

このことが既に異様だと思わなければ、ジャーナリストとしての資格はない。
結局記者クラブを通して、ズブズブの関係だったということに尽きる。


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