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露大統領の国後島訪問に隠された駆け引き(永田町異聞)
http://www.asyura2.com/10/senkyo98/msg/589.html
投稿者 とよちゃん 日時 2010 年 11 月 02 日 16:55:36: wrsn9s/h1huWU
 

今年9月29日、モスクワではなく、サハリンの通信社がこの衝撃的な第一報を流した。

ロシアのメドベージェフ大統領は北京からの帰路、北方領土を訪問しようとしたが、悪天候のためとりやめたという。

地元通信社の速報であったことが、その唐突さを物語っている。

したがって当然のことながら、公式に計画された訪問劇ではない。尖閣諸島における9月7日の中国の動き、すなわち漁船を使った中国海軍の挑発に触発されたのではないかとみる向きが多い。

月刊誌「選択」11月号は、メドベージェフの側近が急遽、画策したという「大統領府筋」の見方を紹介している。

司令塔はスルコフとみられる。ロシア大統領府第一副長官。44歳。プーチン以来、大統領府で「灰色の枢機卿」と呼ばれてきた裏の実力者だ。

プーチンからすでに心が離れているといわれるスルコフら側近の振り付けにより、メドベージェフの国後島訪問は、日本政府の意向を無視して昨日、強行された。

対日強硬姿勢を示し、国後島を訪問したロシア史上初の国家指導者、メドベージェフ。わずか3時間半のパフォーマンスは、再来年三月の大統領選を念頭に、軍関係者を中心とするメドベージェフ支持派にアピールすることが最大の狙いだった。

むろん、その行動は、磐石であるはずの「メドベージェフ・プーチン双頭体制」にきしみを生む可能性をはらんでいる。必ずしも、プーチン首相にとって心地よいことではないだろう。

大統領選にどちらが立候補するのか、まだ決まっていない。二人で相談することになっている。しかし、いまでもプーチンが実権を握っていることにも変わりはない。

プーチンにとって気がかりなのは、大統領直轄である軍の幹部に、メドベージェフ続投を望む声が高まっていることだ。プーチンが主導する軍改革への抵抗も大きいという。

58歳となったプーチンは、スルコフらかつての側近や軍幹部がメドベージェフ側につく気配を見せている現状を打破するためにも、再来年の大統領選に打って出るに違いない。

しかし、いまや支持者が増え、大統領支持率も上昇している45歳のメドベージェフは、なんとか大統領の座にとどまるための画策をこれからも続けるだろう。

その意味では、軍関係者からポイントを稼げる北方領土問題への強硬姿勢は今後も変わらないことを日本政府は覚悟しておく必要がある。

しかし、メドベージェフに寝返ったとみられているスルコフは、実は今もってプーチンのために動いているのではないかと筆者はひそかに推測している。

反プーチンの一部軍幹部に祭り上げられているとはいえ、政治的実力において、メドベージェフはプーチンの敵ではない。もともとプーチンが、その権力保持のために大統領に据えたメドベージェフである。プーチンがその気になればいつでも切ることができるだろう。

プーチンらロシア連邦保安庁(FSB)の出身者を中心とするシロヴィキは依然としてロシアの政財界に強大な勢力を広げている。

スルコフとて、プーチン相手に勝ち目のない戦いをするはずがなく、むしろメドベージェフの失政をもくろんでいると見ることもできなくはないだろう。

メドベージェフが側近に踊らされて、大統領死守に血道をあげすぎると、意外な結末が待っているかもしれない。

http://ameblo.jp/aratakyo/  

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コメント
 
01. 2010年11月02日 17:30:01: tvTVcpKrKQ
まあ、結局、真相はよくわからないという話だね。結局、推測ばかりだし。しかし、
選択なんぞ読んでいる人がいるんだね。

フランスTVの件でこの人の情報判断能力は前原並みなのがわかったから、どうも
冷ややかな目で記事を読んでしまう。


02. 2010年11月02日 20:13:17: zRMKu70VA2
メドベージェフ大統領とプーチン首相の対立を伝える記事。
http://www.voltairenet.org/article166829.html
http://www.voltairenet.org/article167091.html
対空ミサイルS−300のイランへの売却めぐるいきさつ(イランが欧米の手に落ちると次には中央アジアが狙われる。)やプーチン派モスクワ市長解任に見て取ることができる。
メドベージェフ大統領派は西欧志向、これに対してプーチン首相派は独立ロシア志向。ロシア人のユダヤ人嫌いは骨の髄までしみ込んでいる。
真偽は不明だが、メドベージェフ大統領ユダヤ人説が一時流れた。
ロシア発展のためには、外国からの投資が不可欠。例えばシベリア開発。
中国、韓国の台頭で、ロシアにとって、投資国の選択肢が増えた。日本だけではなくなった状態。
ロシア軍は装備の近代化の問題に直面している。兵器開発にも莫大な費用が要る。
ロシア軍内部にも、NATO軍との武器共通化を主張する人々が出てきた。
メドベージェフ大統領は、エリツィン大統領のようにミイラ取りがミイラになる可能性がある。北極海、中央アジアの天然資源をめぐる西側との確執。チェチェンや
南オセチア問題。ウクライナ、特にロシアの軍港があるセバストポリの問題。
ロシアが石油や天然ガスを武器として使うのは間違いない。

日露関係に戻ると、ロシア側から見ると、日本は米軍基地という形で占領を認めているのに、何故、北方四島のロシア占領だけ問題にするのかと思っている。(両方は共にヤルタ協定に根拠を持っている。)沖縄返還後も、日本は沖縄にある米軍基地に指一本差し挟むことも出来ないではないかと。
パノフ元駐日大使が、パナリン氏と行ったインタビューでは、ロシア側は日本に
大変化が起きない限り北方領土問題はここ当分解決出来ないと見ている。つまり、
自民党から民主党への戦後政治の転換は、ロシア側に全く期待を持って見られていない。

日本の弱腰外交を批判して毅然とした対応を取るべきと主張する人は具体的に
それが、どんな対応であるのか教えてほしい。日本大使の召還は、外交的に象徴的な意味しか持っていない。


03. 2010年11月03日 09:39:42: eFB0bcBzlo
 不思議でならないのは、日本のモスクワ大使館・ユジノサハリンスク総領事館はどんな情報を外務本省にあげていたのか。(ムネオ日記より)

 大使は事態の予測すら把握していない。ワイン飲んで昼寝していたんでしょうね。アメリカの出先機関の外務省は機能してないね。

切れ者の、佐藤優さん、鈴木宗男さんを外して、情報とれてない。
外務官僚の不作為が大きく国益を損ねている。


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