このブログの読者の中の何人かは１１月４日の午後７時半からＮＨＫで放映された
クローズアップ現代を見た人がいるに違いない。

その読者と、このブログを共有したい。

見ていない読者には、このブログからほとばしる私の感動と興奮を
汲み取っていただいて、なんとかしてそのクローズアップ現代の録画を見つけ
出して、自分の目で確かめていただきたい。

　内部告発サイトであるウィキリークスとその創始者のジュリアン・アサンジ
氏は米国のアフガンやイラクでの戦争犯罪を白日の下にさらした。

　１１月４日のＮＨＫクローズアップ現代は、そのウィキリークスとアサンジ氏
を紹介する番組であった。

　そこでは米国がアフガンやイラクで犯してきた戦争犯罪の映像が公開されていた。

　いかなる言い訳も許さない証拠がそこに映し出されていた。

　ウィキリークスは権力者の不正をあばく最強のメディアだ。

　そのサイトの創始者であるアサンジ氏は現代の英雄だ。真の勇者だ。

　そのアサンジ氏をはじめて画像で見た。彼の言葉を彼自身の口から聞いた。

　・・・国家権力の不正を明らかにしより良い社会をつくる。その為には国家
権力が隠そうとしているあらゆる情報を公開し、その不正を暴く必要がある。
この世の中には強大な国家権力の犠牲になりながら何も抵抗出来ない弱者が
いる。その人たちの為に国家権力の不正をただしたい・・・

　米国という世界最強でもっとも凶暴な権力から狙われながら、なおインタ
ビューに応じて自らの信念を淡々と答えるアサンジ氏を見ながら、私は深い
感動をおぼえた。

　自分にはとてもその真似は出来ないけれど、彼の爪の垢でも煎じて、その
こころざしの一端でもいいから担いたいと思う。後について行きたいと思う。

　私が人を褒める事はまれだが、それでも褒める人は数々いる。

　しかし私の心を揺さぶり、その爪の垢を煎じて飲みたいと思わせる人間は
めったにいない。

　アサンジ氏はまぎれもなくその一人だ。

　画像を通じてそのアサンジ氏に会えた事を嬉しく思う。

　彼からあらたな勇気をもらった。

　権力批判に疲れ、書く気力がなえそうになった時は、彼の事を思い出して
また書き出そう。

　彼に会わせてくれたＮＨＫのクローズアップ現代は素晴らしい番組だ。

　心から感謝したい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了

http://www.amakiblog.com/archives/2010/11/04/#001730 　

コメント
01. 2010年11月05日 01:29:58: kbjD6Oqr1Y 天木さんの気持ちが伝わります。
02. 2010年11月05日 08:40:47: cdvvbyigZV 　私もこの番組を見た。同じように思った。 　しかし、NHKはこの取材を元に、ウィキリークスとアサンジ氏に関する情報を、CIAに流しはしないかと心配になった。
03. 2010年11月05日 11:26:48: fZaCF7C4mI 私も見ていました。 すごい番内容です。 アサンジ氏の言葉をしっかり聴いていました。 ＮＨＫに受信料払って良かったと初めて思えた番組でした。 ０２さんと同じようにアメリカに情報を流さないかと心配も大いにしています。
04. 2010年11月05日 14:35:15: tvTVcpKrKQ 番組をみた。アサンジ氏の公開による犠牲者がでていないなど厳密な意味での 情報漏洩による最終的な結果に関する理解など疑問に思わない点もなくはないが、 彼らのやっていることが権力の公開に関して寄与していることは事実だ。特に 戦争は特定の目的から昔から公開されない情報が多いので、アサンジ氏の行為の 意味は大きい。 ただ、彼の経歴などからいっても、公益のための行為なのか、一種のアウトサイダー としての反逆心からの行為なのかがよくわからなかった。いくつかの疑問から 天木氏のように全面支持とは思わなかった。天木氏は過去の行動からしても 元外交官にしては純粋すぎるように思う。ただ、アサンジ氏の権力と戦う勇気に 関しては賞賛すべきだとは思う。彼のインタビューを放送した番組も貴重だ。 今回のYouTubeへの尖閣ビデオの公開に関して政治家やマスコミからは情報漏洩 のことばかりが批判されている。それはちょっと違うだろうというのが一国民の 気持ちだ。なぜ最初にこのビデオを世界に公開しなかったのか。 真相がわからないまま中国に好きなようにいわれ、圧力を受け、その不当に屈する という情けない外交の失敗がここに始まっている。しかも、ビデオは編集され、 一部の議員に公開されるという限定になり、ますます事態の混乱を大きくし、 最終的にリーク？によって公開されるという国益とはいえない展開になっている。 批判されるのは情報公開のタイミングだったのではないか。とても非公開で押し 通せることでないことは最初から明白だった。情報漏洩より政治責任の方が 問われるべきだ。 ゲストのジャーナリストは情報の公開に関して公開しても問題がないことを 確かめて公開するようなことをいっていた。確かにそういう面もあるだろう。 同時にそれではジャーナリストの意向や権力との関係性から本来公開すべき ものが隠されることもあるのではないかとも思った。 政治は結果責任といわれる。確かにそうだが、アメリカのように数十年経過して 情報が公開されて、多くの政治家が亡くなった後で責任をとったといえるのだ ろうか。ジャーナリストやアサンジ氏は結果責任をとれるのだろうか。国家 機密の即時公開が必ず国益、公益といえるのだろうか。番組を視聴しながら、 いろいろな疑問が浮かんだ。 アサンジ氏はこれから中国、ロシアをターゲットにするという。全体主義国家と 偽装全体主義国家は隠された情報は満載である。北朝鮮も追加して頑張って欲しい と思う。
05. 2010年11月05日 16:23:28: tkmq36uG8k 本当にびっくりした！ ＮＨＫにしては思い切った番組だが、ＮＨＫを信用して大丈夫か？ とも思った（笑） マスコミがマスコミの機能をはたしていないとの アサンジ氏の言葉！ 官房機密費とは無縁のアメリカでさえそうなら、 官房機密費まみれの日本でマスコミが機能など果たすはずないか（笑） それにしてもあの内部告発者を売ったハッカーは 今後どうなるんでしょうかね。
06. 2010年11月06日 10:55:01: DCHDReL3A2 NHKのスタッフにも、まともで良心的な人がいるということがわかった。 本当は、このまともなNHKのスタッフは、アサジン氏のいってることをＮＨＫ経営陣にいいたかったはずだ。 それを上司にいうと左遷させられたり、クビになったり、あるいは暗殺されたりするので、間接的な表現で抵抗したのに違いない。 今後もこのような番組をどんどん作って、間接的でいいから少しでも抵抗して欲しい。
07. 少佐 2010年12月06日 13:29:49: 0U5uPyyCiZ25I : lZBxsrIr1g 911・金融危機・インフルエンザ。アメリカは自らを犠牲者に見せかけて国際情勢をコントロールしている、といった陰謀説をたまに耳にする。「アサンジ CIA」でググってみると案の定該当の指摘がまことしやかに語られていた。情報を精査できない一般人は疑心暗鬼に陥るほかない。

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