こういう報道を目にすると心底失望させられる。

　ノーベル平和賞が中国の人権活動家、劉氏に授与されたことに関し、来月にノルウェー・オスロで開かれる授賞式の式典に出席するなと中国政府が欧州各国の大使館に書簡を送ったという。

　欠席するだけではなく、式典当日に劉氏を支持する声明を発表するなと求めたという。

　更にまた、中国の崔天凱外務次官は、北京の記者会見で次のように語ったという。

　「欧州各国の選択肢は単純かつ明快だ。中国の司法制度に挑戦する政治ゲームに
参加したいのか、中国と友好関係を築きたいのか。誤った選択は（否定的な）結果をもたらす」、と。

　
　中国の思い上がりだ。

　おりしもフランスのサルコジ大統領が、約１兆６０００億ドルの対中商談と引き換えにノーベル平和賞の劉氏に弾圧について一言も文句を言わなかった、というニュースが流されていた。

　それどころかサルコジ大統領は１１月４日から始まった中国胡錦涛主席のフランス訪問を最大限の待遇で歓待したという。

　それに対し実利優先求める仏財界の声を抑える力はサルコジ政権にはない。

　中国は今得意絶頂にあるに違いない。

　しかし得意絶頂にある時こそその本性があらわれる。

　だからと言って私は中国を敵視する対中強硬派には与しない。

　日米同盟を深化させて中国と対峙する事を主張する意見には与しない。

　日本は米国とも、中国とも自立し、正しい国のあり方を追求すべきだと言っている
のだ。

　それは一言でいえば覇権を求めるな、ということである。

　平和憲法を誇りにして世界に歓迎される国を目指せということである。

　日本の生きる道はそこにある。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了

http://www.amakiblog.com/archives/2010/11/06/#001732 　

コメント
01. 2010年11月07日 02:01:53: k3sNTt83Vw ああ、、真に残念だ、天木さん。 尖閣事件以降、排外主義、中国敵視の波が起きている状況で、 こんな駄文を書いちゃダメだ。 人権の問題は、問題だが、ノーベル平和賞の政治利用が昔から云々されており、 それにもっかる論調は、度し難い。 他国が中国を非難するのと、日本がするのとでは、次元があまりにも異なる。 日本の、自国の排外主義をあおりたいのか？
02. 2010年11月07日 03:42:19: faYR0ejsDE この天木というおっさんは、毎回ここぞという勝負どころでなぜこれほど見事にツボを外した迷言を残すのか？？？結局この人はわからなくなると、判断材料を大手マスコミに頼り推論に走ってしまう心の弱さ、判断の甘さがあるのだろうか。 日本が政治経済ともに世界に取り残され窮地に立つ今こそ、産経の後を追う売国朝日の尻馬に乗るようないい加減な発言は慎んでもらいたいものだ。テレビの言うとおり今中国を責めることが果たして正しい判断なのか？西欧は今一丸となり中国と丁々発止の駆け引きのさ中にある。 そもそも日本自身が中国にえらそうに説教垂れる立場にあるのか？数十年来テレビ新聞を警察・検察・司法当局にスポーツ芸能ニュースに至るまでハイジャックされ、ひどい汚い誠に恥ずかしい状況にあるのではないのか？天木氏にはマスゴミが持たない現場の事実を一つでも二つでも掘り起こし、もっと確信を持って正論を吐いてほしいものだ。
03. 2010年11月07日 06:33:57: 8ZXG5AAQQ6 ノーベル平和賞なんて　佐藤栄作やオバマの例もある　私は権威があるとは思っていません いつも　極めて政治的なものなので　そういう風に読み取ればよいのです こんな賞　止めればよいのです
04. 2010年11月07日 06:41:57: v45rdqVPLs 俺には、バブルが弾けた時の１０億以上の国民を抱え のた打ち回る中国のほうが問題 そのときの為に、何を非難し何をどう協力するか
05. 2010年11月07日 08:00:56: INiX2pBqck 天木さんの指摘はいつも参考になる。 天木さんはノーベル賞に価値があるとはいってない。 しかし、ノーベル賞が世界の多数の人々にとって価値あると認められている現実は無視できない。 それをも無視するなら政治なんか語るな。 政治とは哲学や思想以前に、そういう現実を飲み込んでどうするかだ。 なんの思想も哲学も経験もないくせにこの板で偉そうな素人談義をするバカより天木さんはよほどまし。
06. 2010年11月07日 10:36:30: xUyr0RBU1Y 　 『「チベットが，かつて中国の一部だった事は一度も無い。 我が国を支配する外国勢力などは存在せず，従って 解放される必要は全く無い。」 　 その抗議は無視され侵略は始まった。平和を愛好し， 軍隊や武器の近代化が遅れていた８０００人のチベット軍は壊滅。 　 チベットを独立国として幾つもの条約を交わしていた 英国やインド，そして国際連合もこの軍事侵攻に対応出来ず， 結局は黙認する形となってしまった。』 　 http://www.sun-inet.or.jp/~qze13054/menu%20599-041.html 　 http://www.epochtimes.jp/jp/2009/12/html/d72072.html
07. 2010年11月07日 13:06:40: RoWDr0vNP1 近くはオバマ米国大統領、中国と言うことであれば、ダライラマ１４世に対するノーベル平和賞授与と同じように、そこには政治的な思惑が込められている。中国は反体制運動を支援する外国の内政干渉と捉えている。 レアメタルの禁輸措置についても、中国の対抗措置と考えられているが、実は動機は別なところにある。ニュースでは見逃されているが、中仏両国の関心は、暴落する基軸通貨ドルとそれが世界経済に与える影響にある。 ＞France told China that balanced trade and close cooperation was the best way to shield the world from future crises and the menace of protectionism, and China promised its support for Paris as it takes over the G20 presidency this month. http://www.reuters.com/article/idUSTRE6A45EU20101105 レアメタルを外国に売って、ドルで受け取った代金を溜め込むより、自国のレアメタルで保持していた方がドル暴落のリスク回避が出来るからだ。リスク回避と言う 同じ動機で中国は市場で、金や銀の現物を買い漁っている。日本側にも、この中国のリスク回避措置に共感する部分はあるはずだ。中国は来年もレアメタルに関しては輸出規制を継続する見通しだ。日本もドルの呪縛から開放される努力をしないと そう遠くない将来に米国の債務不履行の事実に唖然とする日が来る。 ＞約１兆６０００億ドルの対中商談 これは、明らかなミスだ。商談は２００億ドルである。今後５年間で中国はフランスからの輸入を５６億ドルに倍増する。 ＞France signed 20 billion dollars worth of contracts with China. http://www.euronews.net/2010/11/06/france-china-pledge-closer-ties-on-global-economy/ ＞Airbus SAS, Areva SA, Total SA and Alcatel-Lucent SA. http://www.businessweek.com/news/2010-11-04/airbus-areva-total-gain-in-22-7-billion-china-contract-haul.html
08. 2010年11月07日 14:12:14: RoWDr0vNP1 >>07訂正 Ｘ５６億ドルに倍増する。 ○５６０億ドルに倍増する。

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