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残虐さ知るほど絶句 記者傍聴記―初の死刑判決(東京新聞)
http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/618.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2010 年 11 月 16 日 20:57:16: twUjz/PjYItws
 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010111602000173.html

残虐さ知るほど絶句 記者傍聴記
2010年11月16日 夕刊

 「望んで死刑になってはいけない。死ぬのは怖いが、そうでなければ刑を受ける意味がない」。池田容之被告の言葉を聞いて、メモを取る手が止まった。言葉を選ぶようにとつとつと話す姿と、公判前に抱いた彼のイメージとの落差に、戸惑いを覚えたからだ。

 昨年六月の発覚時からこの事件の取材に携わった。生きたまま電動のこぎりで首を切るという残虐さに絶句し、担当の警察官が「これほどひどい事件は記憶にない」と漏らすのを聞いて、犯人は絶対に死刑だと思った。

 だが、審理が進むにつれ、迷いが膨らんでいった。被告の犯した罪を思えば、死刑はやむを得ないと頭では判断できる。でもそのことと、目の前にいる被告に死刑を宣告することとはまったく別だ、と思い知らされた。

   ◇  ◇

 「切断された気管が動いていた」「カニの解体を思い出して手足を切断した」。詳細に読み上げられる犯行の凄惨(せいさん)さに、胃が鉛のように重くなった。表情を変えずに聴き入る被告の姿に、不気味さを覚えた。一方、手で顔を覆い、きつく目をつぶり、時に被告を見つめる裁判員からは、懸命に事件と向き合おうとする姿勢が伝わってきた。

 出廷した四人を含む遺族六人はみな極刑を求めた。「息子の体を(遺棄した)横浜港に行って取ってきなさい」。被害者の母親が、被告にやるせない思いをぶつける姿には、胸をえぐられた。「この被告を死刑にできなければ、今後死刑になる人はいるのか」。論告の言葉には、検察官の執念すら感じた。

 弁護側によると、池田被告は昨年末の起訴直後から「自分は死刑、弁護は必要ない」と言い張っていた。だが、弁護人から「生きて償う方がつらいし、意味がある」と諭され、考え方に変化が表れたという。

 法廷での被告の表情に変化を感じたのは、遺族の意見陳述の次回の公判だった。「生きていいのか、死ぬべきか、葛藤(かっとう)は日々あります」と、涙ながらに揺れる心情を吐露した。その姿からは、事件と真摯(しんし)に向き合おうとする意思を感じた。

 死刑を選択しつつも「公判当初と比べると、内面の変化が見て取れる」と認定し、被告に控訴を勧めた判決には、裁判員らの苦悩がにじんでいるように思う。

   ◇  ◇

 もし自分が裁判員だったら、という視点で取材しようと臨んだ公判。事件を知れば知るほど死刑しかないと思い、被告を知れば知るほどその選択にためらいを覚えた。

 裁判員らは選任されてからの約半月、残酷な事件や被告の人間性、遺族の思いを精いっぱい理解しようとし、迷いながら死刑を宣告したはずだ。その決断に敬意を表しつつも、自分ならその重みに耐えられるだろうかと自問し、答えを出せないでいる。

 (横浜支局・樋口薫)

 

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コメント
 
01. 2010年11月16日 21:51:31: hJM8V4f2Do
素人の裁判員に死刑が求刑されるような

残虐な事件を担当させるな。

裁判員の中から精神を病むような事態が、

起きないと誰が断言出来るか。

生きたまま生首を電動ノコで切断したような

事件を担当させては、いけないと思うのだが。


02. 2010年11月16日 22:29:31: jfFAZGb6iI
01氏に同意します。
やはり、痴漢事件など刑が軽いものとか、国家賠償とかを裁判員が担当すればいいと思います。わざわざ最も重いものから裁判員にやらせなくてもいいのではないでしょうか。

03. 2010年11月16日 22:46:31: co8v739Imc
裁判員制度がそもそも必要ないと思うが、
意義があるかもしれないとすれば、行政訴訟だ。

04. 2010年11月16日 22:56:51: VBEObEV7tk
主権が無く、誰かが統治してくれている国の住民ならば、他人任せでも良いが、
そのような国は勿論民主主義国家ではない。

日本は民主主義国家であり憲法に、国民は国の主権者であると明記されている。
日本が民主主義国家である限り、国民は主権者としての義務を果たさねばならないし、その義務の一つが裁判員である。

誰もが残虐な事件に巻き込まれる可能性はあり、残虐だからと言って逃げ出すわけには行かない。

兵役の義務があって戦闘の訓練を義務付けられている国の国民に比べれば、裁判員の義務の方が遙かに軽いだろう。

ただ、全ての国民が主権者としての義務を果たせるように、残虐な事件の裁判員もまともに勤められるように、高校卒業までに必要な教育を行う必要はある。


05. 2010年11月17日 00:13:57: MaFr27pLGI
04氏の理屈で言えば、立法も行政も国民が直接権力行使しないとバランスが悪くなる。
なぜ司法だけ、しかも刑事だけ国民が参加しないといけないのか、理解できない。
「市民感覚」と言うなら、むしろ民事の方が世事に疎い裁判官よりもバランス感覚のある判決が期待できると思うが。

06. 2010年11月17日 00:22:16: AWGau9KPkE
↑違うなぁ
法律は国民に選挙された議員が制定するし、制度上は国民主権。
そもそも憲法というのは国家権力を規制するためのもの。つまり国対民。国民を裁く裁判で国民主権とか全く関係ないです。

裁判員制度が問題なのは徴兵制と同じように、公権力が強制的に国民を動員する。つまり国民の自由権を侵害するというところ。
裁判員制度は公権力が強化されてしまったことになる。

兵役の義務よりましとかいってたらいつの間にか権力に拡大解釈されて、徴兵制や徴労制がやってきますよ。


07. 2010年11月17日 00:23:30: AWGau9KPkE
すいません。06は04さんへのコメントです。

08. 2010年11月17日 07:35:53: xi6GLUXaJ2
>>04
標準的な国家(小沢氏用語で言えば「普通の国」)においては徴兵されたら人を殺すことも必要になるのだから、
陪審員や裁判員に召集されたということは、徴兵に近いものと考えて人を殺すのもやむを得ない、と考えるべき、ということですね。

09. 2010年11月17日 10:06:26: z5uQPVPWWg
6番に賛成です。
徴兵に近いという意見も正鵠を得ていると思います。

「この被告を死刑にできなければ、今後死刑になる人はいるのか」に
この制度に限って主権者を期待され国民が死刑に加担することに対し
軍隊のなかで下級の兵隊が上官に誘導(命令)されて同じ下級の兵隊を
リンチするような構図が見えてきます。

「裁判員 初の死刑判決」との今日の新聞の大見出しに
どこかから
高笑いが聞こえてくるような幻聴を覚えています。


10. 2010年11月17日 14:40:49: zDm968utKs
>>05.
> 04氏の理屈で言えば、立法も行政も国民が直接権力行使しないとバランスが悪くなる。
> なぜ司法だけ、しかも刑事だけ国民が参加しないといけないのか、理解できない。

立法は国政及び地方選挙で、民意を反映する制度がある。
司法には、国民の民意を反映させる制度がなかったので、欧米の制度を学んで裁判員制度が作られた。

イギリスの中世のドラマを見ていると、国王と言えども裁判は傍聴するだけで、判決は陪審員が下す。
日本の中世のドラマでは、裁判官も検事も全て役人が行い、弁護士は居らず、庶民は役人の裁判に従うのみ。
そのやり方を皆当然と思い、誰も異議を差し挟まなかった。

日本の裁判制度は欧米から見れば市民の声を無視した独裁国家の制度。
欧米から民主国家と見られるようにに裁判員制度を導入した、と言うことだろうが、国民の意識は、徳川幕府時代と同じだと言うことだろう。

>>06.
> 裁判員制度が問題なのは徴兵制と同じように、公権力が強制的に国民を動員する。つまり国民の自由権を侵害するというところ。

徴兵制で動員されれば、有無を言わさず上官の命令に従わなければならない。
裁判員制度では有無を言わさず、裁判官の判断に従わなければならない、などあり得ない。
裁判官から見れば、裁判官だけで判断する方が簡単であり、裁判官の権利を自由に行使できる。

> 裁判員制度は公権力が強化されてしまったことになる。

「裁判員制度は公権力が強化されてしまったことになる。」との認識は白を黒と言い張るのと同じ。
これは、小沢一郎の言う「国民の生活が第一」の中身が、小沢一郎が韓国大統領と約束した憲法違反の外国人参政権や、外国(韓国・朝鮮)に住む外国人(韓国・朝鮮人)の子供にも子供手当を支給し、金正日を礼賛する朝鮮学校の学資を補助、と言う「韓国・朝鮮国民の生活第一」になっているのと同じ。

> 兵役の義務よりましとかいってたらいつの間にか権力に拡大解釈されて、徴兵制や徴労制がやってきますよ。

殺人事件が残酷だからと裁判員制度から目をそらそうと思っているのと、中国や北朝鮮の核ミサイルで何十万人かの日本人が生きたまま焼き殺させるかもしれない現実から目をそらすのと同じ。
現実から目を逸らしても一時しのぎの逃避に過ぎないし、世の中は良くならない。


11. 2010年11月17日 19:49:17: co8v739Imc
裁判員制度を司法の民主化ということにはまやかしを感じる。民主主義をいうのなら、最高裁判所裁判官の国民審査がまともに機能していないことこそが問題だ。

裁判員制度の意義は、判決に「市民の声」を反映させるところにあるとされる。しかし、たとえば郷原信郎氏は、欧米の陪審および参審制度との比較で日本の裁判員制度の問題点を指摘し、その危険性をヨーロッパ中世の魔女裁判にたとえた。そうした問題点は、制度の導入後もまったく解消されていないようにみえる。

「裁判員制度が刑事司法を崩壊させる」(郷原信郎 日経ビジネスオンライン 2008年8月20日)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080819/168233/
阿修羅掲示板転載記事(クマのプーさん 2008年8月21日)
http://www.asyura.com/08/senkyo52/msg/658.html

「郷原信郎さんと熱く語った裁判員制度の問題点」[YouTube動画 No.2-3](保坂展人のどこどこ日記 2009年5月1日)
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/7e573dee049b3cffff178143356f8d8a


12. 2013年7月28日 14:41:37 : bfTGxRZMdc
裁判員制度で裁くなら、選ばれた裁判員の方だけで無く、被害者及び遺族に配慮した形で情報を一般社会に公開す可きだと思います。

この事件の償いとして下された日本の極刑が、犯した罪に相応する刑とは思えません。
犯罪抑止には全く機能せず、目的の一つとして抑止の為に極刑が存在するのは甚だおかしく思います。

(裏の社会の事件なら裏で裁かれる、例えば私刑の機会に晒されるというのも手立ての一つではあると思いますが。とすれば海外の逃亡犯は既に死亡していると思います)。


13. nnnnhls 2013年12月17日 09:17:35 : tZ38gMRCXhh.Y : 7COsfwI6hs
裁判員に量刑まで判断させる規定をまず改廃すべきでしょう。


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