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菅政権崩壊工作本格化:悪徳ペンタゴンがヘキサゴン化している兆候あり (新ベンチャー革命)
http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/891.html
投稿者 五月晴郎 日時 2010 年 11 月 20 日 20:09:41: ulZUCBWYQe7Lk
 

http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/20528433.html
新ベンチャー革命2010年11月19日 No.236
タイトル:菅政権崩壊工作本格化:悪徳ペンタゴンがヘキサゴン化している兆候あり
から下記を転載投稿します。

=転載開始=

1.安倍政権と同じ道筋をたどるか、菅政権

 このところの菅政権が追い詰められ始めていますが、その状況を慎重に観察すると、2006年9月にポスト小泉政権として跡を継いだ安倍政権を連想します。

 2001年、小泉政権誕生以降、今日の菅政権に至るまで、日本の政治は米国戦争屋およびそのロボット・悪徳ペンタゴン日本人によって、ステルス・コントロールされているというのが、本ブログの見解です。その根拠は、2001年、小泉政権誕生当時から、10年近く、本ブログにて、日米関係をウォッチしてきた結果によります。

なお、上記、米国戦争屋およびそのロボット・悪徳ペンタゴン日本人の定義は、本ブログのNo.225の注記をご覧ください。

 安倍政権は1年あまりの短命政権(2006年9月より2007年9月まで)でしたが、その間、運動会の鈴割りゲームのように、さまざまなスキャンダルを仕掛けられて攻撃され、あえなく沈没しました。このとき、安倍政権は、何者かによって、計画的、意図的に攻撃されていると感じました(注1)。

 その当時、筆者は、その攻撃者は米戦争屋ジャパンハンドラーとその一派、悪徳ペンタゴン日本人ではないかと、数々の状況証拠から推論しています(注1)。

2.菅政権崩壊工作と安倍政権崩壊工作は手口に類似性あり

 本ブログでは、菅政権下で起きた尖閣事件(注2)と、安倍政権下で起きた長崎市長暗殺事件(注3)との相似性を、すでに指摘しています(注4)。

 米戦争屋ジャパンハンドラーが、戦争屋ボスの気に食わない日本の政権、たとえば森政権や安倍政権を崩壊させる際、CIA(正規の国家諜報機能に加えて、米戦争屋謀略工作機能を有す)お得意の謀略工作疑惑の濃い、きな臭い事件(森政権ではえひめ丸事件、安倍政権では長崎市長暗殺事件)が起きています。

 それと同時に、攻略ターゲット政権内の閣僚や要人のスキャンダルが次々と暴かれ、マスコミ(悪徳ペンタゴン一味)を使って、激しい政権攻撃が繰り返されます。お人好し国民は、連日のスキャンダル報道に辟易し、内閣支持率が下落、そこを野党に攻撃され、政権崩壊に至るわけです。森政権、安倍政権に加え、福田政権、麻生政権、鳩山政権などの短命政権はいずれもスキャンダル攻撃で撃沈されています。

 今、菅政権は、かつての安倍政権への攻撃手法と同じ手口で、閣僚攻撃が開始されています。菅政権は、安倍政権の二の舞を演じています、まったく学習能力がありません。

3.悪徳ペンタゴンは攻撃モード入ると、悪徳ヘキサゴン化する

 本ブログでは、米戦争屋の対日攻略実行部隊を、上記のように悪徳ペンタゴンと称していますが、彼らが、ときの政権への具体的な攻撃作戦を大掛かりに展開する際、第6番目の謀略工作下請け組織に動員を掛けます。つまり悪徳ペンタゴンが悪徳ヘキサゴン化するわけです。

 本ブログにおける“悪徳ヘキサンゴン”という呼称については、本ブログ(注5)にて以下のように定義しています。

植草一秀元早稲田大教授の名付けた“悪徳のペンタゴン”という造語がありますが、これまでの日本は2001年の小泉政権誕生以降、(1)米国ジャパンハンドラー、(2)自公与党親米派(外資族含む)、(2)親米官僚、(4)親米財界、(5)親米マスコミに牛耳られてきたのは確かです。(1)以外はすべて内なる国民の敵(売国者)です。また、(2)から(5)の売国者は(1)に翻弄され続けてきたのです。決して同列ではありません。次期選挙でこの体制をひっくり返す国民革命を起こす必要があります。ちなみに、この場合の親米は正確にいうと、親戦争屋あるいは親CIAという意味であり、必ずしも親オバマではありません。さらに言えば、小泉政権以降、国民を封じ込めた元凶は、悪徳ペンタゴン(5角形、五芒星)ではなく、悪徳ヘキサゴン(6角形、六芒星)ではないでしょうか。(6)番目にランクされるのは、CIA配下の極東闇組織(在日の親米宗教団体、親米右翼、親米ヤクザ)でしょう。

 上記、悪徳ヘキサゴン体制は、工作員を大量動員しますので、非常にコストがかかりますが、第6番目の工作部隊はもっぱら、攻略ターゲット政権のスキャンダル暴露に動員されます。閣僚のKOS(カネ、○、サケ)の摘発に始まり、閣僚の日常行動は四六時中監視され、非公式の会合などでの失言が記録されてしまいます。この手口は、ビル・クリントン米大統領が98年、政権末期に女性スキャンダル事件(モニカ・ルインスキー事件)を起こされたのと類似の手口です。

4.菅総理の表情は、国民に完全に読まれている

 悪徳ペンタゴンが菅政権崩壊工作モードに突入していることを、菅総理は認識していると思います。多くの国民が指摘しているように、菅総理の表情は暗く、険しく、常に、何かに脅えているようです。テレビに映る彼の一挙手一投足は、子供にも読み取れるほど情けないものがあります。

 上記、ビル・クリントン米大統領は、米戦争屋の仕掛けに負けず、任期を全うしましたが、当時の米国はITバブルで、非常に好景気に沸き、米財政は黒字化して、クリントンに強い追い風が吹いていたことが奏功しました。しかしながら、菅総理の場合は、周知のように、逆境そのものです。

 クリントンの場合、後継にアル・ゴアというIT好景気の立役者が控えており、そのまま行けば、戦争屋シナリオ・ブッシュジュニア政権の実現が危ぶまれていました。だからこそ、戦争屋は、スキャンダル攻撃、選挙違反、何でもアリの民主党下野工作を行ったのです。

5.尖閣ビデオ流失の海保保安官の個人情報暴露から匂う悪徳ヘキサゴン・モード

 最近、悪徳ペンタゴン・朝日新聞グループの雑誌・アエラに、尖閣ビデオを流失させた海保保安官(I氏)の個人情報がリークされ、ネットでは大騒ぎです。

 週刊朝日およびアエラは、朝日系ですが、週刊誌や雑誌は、悪徳ペンタゴン・マスコミグループ(大手新聞、大手テレビ局)の掟の縛りを受けていないことがわかります。これは、米戦争屋ジャパンハンドラーにとって“上手の手から水が漏れる”というハプニングでしょう。

 上記、I氏(神戸在住)は韓国人妻をもち、韓国語がペラペラのようです。I氏は自分がやったと言っているだけで、別に関与者がいる可能性もあります。ユーチューブにアップしたハンドルネーム・Sengoku38という意味深の命名から、実行犯はタダモノではないとにらんでいました。ちなみに本ブログ(注6)では、米戦争屋の日本人エージェント(在日含む)の仕業ではないかとみなしていました。

 朝日系列のアエラが記事に掲載した以上、I氏からの告訴リスクを覚悟した上でのリークでしょうから、根も葉もない情報とは思えません。

 このアエラ情報に大筋、誤りなければ、尖閣ビデオ流出事件に、悪徳ヘキサゴン・チームが関与していた疑いが極めて濃厚です。

筆者は、尖閣ビデオ流出事件から、とっさに長崎市長暗殺事件を強く連想していました(注4)。その長崎市長暗殺事件(ウィキペディアによれば、実行犯は指定暴力団幹部[本部神戸か]、ネットでは在日といわれていた)とまったく同じ時間帯(世界時間)に、米CIA本部のある米バージニア州にて、米国に移住した韓国人家族の子弟大学生(バージニア工科大学生、地元CIAからの委託研究が多く、留学生が多い大学)による大量殺人テロ事件が起きています(注3)。

 ちょうど1年前、オバマ大統領訪日直前、2009年11月に起きた米テキサス州米軍基地乱射テロ事件の犯人のイスラム人軍医もバージニア工科大出身でした(注7)、偶然でしょうか。

 なお、本5項は、すべて、公表された報道や情報に基づいて記述しています、念のため。

注1:ベンチャー革命No.233『安倍政権を攻撃しているのは何者?』2007年7月8日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr233.htm

注2:本ブログNo.193『尖閣列島での日中衝突:米国戦争屋による小沢氏の入亜脱米妨害か』2010年9月14日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/18564238.html

注3:ベンチャー革命No.227『バージニア対長崎同時射殺事件:未必の故意か?』2007年4月21日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr227.htm

注4:本ブログNo.232『尖閣ビデオ流出事件:2007年長崎市長暗殺事件を連想させる展開』2010年11月12日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/20332645.html

注5:本ブログNo.7『自民党下野こそ米国ジャパンハンドラーからの解放だ!』2009年8月15日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/199753.html

注6:本ブログNo.227『尖閣ビデオ流出の狙い:中国首脳APEC訪日ドタキャン』2010年11月5日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/20133290.html

注7:本ブログNo.44『テキサス自爆テロ事件:オバマ訪日は危険!』2009年11月8日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/3084840.html

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html

=転載終了=  

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コメント
 
01. 2010年11月20日 20:53:04: 0huCCn4zOU
菅内閣は自爆でしょ。
政権交代時の約束を全部反故にして国民から拒絶されただけ。

02. 2010年11月20日 21:36:22: Htdgtg9FIU
菅内閣は戦後日本最悪の政権だと思うが、そもそも菅を首相の座に据えたのは鳩山前首相であり、その時小沢氏を幹事長から外したことが間違いだった。 しかしその背後にアメリカの戦争屋による謀略があったのではないだろうか。 鳩が後任として小沢氏を擁立しておけば、今日の悲惨な情況は避けられただろう。 菅だけではなく、前原・仙谷・岡田・北沢・枝野など、全て鳩山氏が閣僚にした人たちばかりである。 全てが悪徳ペンタゴン(このところちょっとご無沙汰していたが)の謀略の結果だとすると、鳩山氏もそれの協力者と言うことになる。 なんとなく全てをアメリカ人の所為にするのが正しいかどうか、ちょっと疑問に思えるところがある。 日本側にアメリカの戦争屋につながる誰かがいるのじゃないか。 小泉元首相や中曽根クラスよりも大物だが、一般には名前が知られていない誰かがいるような気がしてならない。 N.T

03. 2010年11月20日 22:55:32: FhHzuoeNsU
鳩ポッポちゃんもバリバリのアメリカ帰りだからな。
「なんちゃって留学」ではなくて本物のね。
でも、あの人は育ちが良すぎて悪人を悪人と見抜けなかっただけ、
なのか、文字通り「数は力」で党内派閥を作らないような宥和政策
が裏目に出たのか、評価が難しいね。

04. 2010年11月20日 23:05:32: I0fCgaVUxM
五月さんへ。

ペンタゴンでも、ヘキサゴンでも、ジャパンハンドラ―でもいいが
日本はどうすりゃいいのよ?


05. 五月晴郎 2010年11月20日 23:36:53: ulZUCBWYQe7Lk : ZMbmXo037I
>>4
いや、全くその通りで。

資産家層がアメリカ発でもう少し決定的に痛い目に合わないと日本は目が覚めないのでは、と副島隆彦氏が言っていたけど。現実的にはそうなのかも知れません。


06. 五月晴郎 2010年11月21日 13:08:15: ulZUCBWYQe7Lk : ZMbmXo037I
>>3
=転載開始=

『スプートニクの落とし子たち:理工系エリートの挫折と栄光』という本は、いわゆる「暴露もの」といってもいい本である。著者の今野浩という人の名前は知らなかった。本書の巻末にある経歴によると、1940年生まれ、東京大学工学部応用物理学科卒業の後、スタンフォード大学大学院オペレーションズ。リサーチ学科博士課程修了、さらに東京工業大学大学院社会理工学研究科教授などを経て、現在は中央大学の理工学部経営システム工学科教授となっている。

 この経歴からまず二人の人間の姿が思い浮かばなければならない。ひとりは1940年生まれでスタンフォード大学客員教授を務めた野口悠紀雄教授。そしてもう一人はスタンフォードでオペレーションズ・リサーチの博士号を取得して、今年の6月まで総理大臣だった鳩山由紀夫である。野口は、大蔵省省に入る前、東京大学工学部大学院工学系研究科の修士課程に在学、鳩山は、東京大学工学部応用物理・計数工学科を出ている。つまり、この三人の経歴は非常に似通っているわけだ。しかし、その後のキャリアパスは大きく違う。

 今野が本書で描いているのは、1950年代から2000年代中半辺りまでの日本の「第一次理工系ブーム」の時代に理系学生生活を送った自分の同窓生のその後のキャリアであり、主に後藤公彦(2004年死去)という日本の金融工学理論のパイオニア(『デリバティブ時価会計入門—投資決定とリスク管理』などの著作)となった人物の人生を軸に話が展開するノンフィクションである。

 この本は理工系の教授がどのような環境に置かれてきたかを赤裸々に語っている本であり、難しい物理や数学の理論は出てこない。メインテーマは金融工学であり、ウォール街でクオンツと呼ばれた「数学オタクの金融トレーダー」の歴史の日本版のような本でもある。

 クオンツたちは、半ば揶揄される形で、昔ながらの銀行家たちから「ロケット・サイエンティスト」と言われた。これには理由がある。それはアメリカと日本での理工系大学ブームは戦後まもなく1957年のソビエトの人工衛星「スプートニク」の打ち上げが大きく影響しているからだ。ときは折しも核戦争が間近に起きると叫ばれた時代。アメリカなどの自由主義陣営の国々にとって共産主義国であるソビエトがアメリカに先がけて人工衛星の打ち上げに成功したことは大きな衝撃だった。ウィキペディアには「スプートニク・ショック」について次のように説明がある。

(引用開始)

 スプートニク計画以前、アメリカは自国を「宇宙開発のリーダーであり、それゆえミサイル開発のリーダーでもある」と信じていた。しかしスプートニク1号成功の突然のニュースとそれに対抗したアメリカの人工衛星計画「ヴァンガード計画」の失敗は、アメリカの自信を覆し全米をパニックに陥れた。

 この時期、ソ連が戦略弾道ミサイル搭載潜水艦をアメリカに先駆けて配備するなど軍事技術でアメリカが圧倒される出来事が相次いでいた。スプートニク・ショックを受けてソ連の脅威とアメリカの劣勢を覆すため宇宙開発競争が始まり、科学教育や研究の重要性が再認識されて大きな予算と努力が割かれるなど危機感の中でアメリカの軍事・科学・教育が大きく再編された。

ウィキペディア「スプートニク・ショック」
(引用終わり)
 
このような背景があり、アメリカでは理工系教育の強化が叫ばれるようになった。本書の著書である今野氏もその流れで東大理科一類の定員が400人から450人に増やしたという時期に東大に入学した。当時の東大工学部、理学部は、工学部が化学工学科や応用化学科など14学科、理学部4学科。応用物理学科は物理工学コースや数理工学コースや計測工学コースがあったという。

 当時のクラス分けについて今野氏はこのように回想する。

(引用開始)

 一方日比谷(高校)のベストテンたち、すなわち野口悠紀雄、相羽孝昭、武田辰興らは、エリートクラスの一組に所属していた。このクラスは英語ではなく、(より点が取りやすいとされる)ドイツ語またはフランス語で受験した。要領の良い人たちの集まりなのだが。高校時代に英語以外にもう一つの外国語を履修しているということは、それだけで秀才の証明になる。(中略)

 森川によれば、一組には凄い奴がウヨウヨしているということだった。麻布高校の出身の佐々木忠夫、慶応高校出身の後藤公彦、そしてどこの高校出身かは聞き漏らしたが、数学の天才・藤原大輔などである。日比谷勢の中でトップを走っているのは、もちろん野口悠紀雄である。

『スプートニクの落とし子たち』(16ページ)
(引用終わり) 

 ここに慶応高校の後藤公彦という名前が出てくるが、これが本書の主役である。野口悠紀雄は別名「オールラウンドの野口」と言われていたそうで、尊敬はするがあまり友人になりたいとは思わない男、だそうだ。後の『超・整理法』などの野口悠紀雄はこのように認識されていた。

 著者の今野氏が所属したのは応用物理学科数理工学コースで、メンターとなったのは1916年生まれの森口繁一教授。この人は統計学とアメリカ直輸入のオペレーションズ・リサーチ(OR)の専門家。オペレーションズ・リサーチのオペレーションとはレーダーの運用(オペレーション)の意味で、ドイツの潜水艦Uボートの効果的な撃沈の仕方を数学を使って割り出すというかなりアブナイ学問だった。学問というものは価値中立的ではありえず、数学でも政治的な目標や国家目標の実現のための道具でしかない。この数理工学コースとは何かと言うと、著者によれば、「計算機産業」の出現によって生まれたプログラミング教育を行う場所だったようなのである。とにかく現実離れした学部だったという印象を語っている。

(引用開始)

 日々違和感が募ったのは、7人の仲間たちの会話の中身である。はじめから終わりまで、数学・物理・計算機の話ばかりで、普通の若者の会話、たとえば映画や小説、音楽などの話は全く出てこないのである。
 はじめのうちは彼らが”スーパーエンジニアを目指す者は、大学という公の場所では「論理」で片付かない問題を議論すべきではない”と考えているのではないかと思っていた。
 
 次第に分かってきたのは、(彼らが)そもそも人間などというものにはあまり関心がないということだった。人間などというわけの分からないものより、機械のように自分の意のままに操れるものが好きなのだ。

『スプートニクの落とし子たち』(24ページ)
(引用終わり)
 
 これが理系学部の生徒の生態だとしたら、やはり鳩山由紀夫は「宇宙人」と呼ばれるべき存在なのである。本書の主人公である後藤公彦氏とは著者の今野氏は学生親睦会の会で知り合ったという。
 
 このころの理系学部の生徒を日本の大企業は戦力としてすごくほしがっていたようだ。50人の学生たちが3年生の春休みに一週間の工場見学に出かけるのだがその製鉄所やらガス会社では宿泊費や食事も会社持ちだったという。著者も野口悠紀雄と長崎の三菱造船でプログラミングの実習に出かけた。就職活動する学生は就職先を決め手から会社から奨学金をもらって大学院に通っていたというからずいぶん恵まれていた。

 この本の中に電力中央研究所という研究所が出てくる。著者の今野氏はここでアルバイトをして、結局この研究所に就職することになる。この電中研とは、「電力の鬼」といわれた財界人、松永安左エ門が設立したシンクタンクである。このモデルとなったのは、トランジスタを発明した、アメリカの電話会社のAT&Tが設立したベル研究所であろう。東大出身の小野勝幸という人がいて、その人が計算センターに勤務していたという。民間の研究所なのに自分たちの好きな研究ができるところだったという。やがてクオンツとなるアメリカの数学者たちもそういう職場環境を好んだ。今野氏は計算機室ではなく電力発電研究室に配属された。

 面白いのはこの理系エリートたちは、学生運動などの政治的な動きに全く関わっていないというところである。今野氏や野口氏が東大に入学したのは1963年で、アメリカに留学したのが1968年前後。ベトナム反戦運動が盛んだったころだし日本でも学生運動が盛んだった時代だ。今のマスコミには全共闘崩れのような人間が沢山いるからそういう「学生生活」ばかりが語られるのだろうが、実際には政治的な活動などにのめり込んでいたのはごく一部だったのだろう。

 本書の第2章では、東大の理工系エリートたちが、UCLA、スタンフォード、ハーヴァード、MIT、ペンシルベニア大学ウォートン校といった名前が学生の手紙の間で飛び交う。こう言った人たちは、経済学系の留学生たちと違って、アメリカのジャパン・ハンドラーズの受け皿ともならず何事もない留学生活を送ったのだろう。ただ、彼らはアメリカ生活が長くなると、「80%アメリカ人」になっていった。本書では「アメリカに留学させてもらって、博士号もしくはMBAを取ったあと組織を飛び出した人」がたくさんいたと書いている。理工系にとってはアメリカはあこがれの対象だったわけである。

 1970年代にはアメリカではすでに理工系学生が、アメリカの金融経済帝国化を推し進める“尖兵”となる動きが始まっていた。これがクオンツと呼ばれる人たちで、ミサイルの弾道を計算するために用いていたコンピューター技術を、今度はデリヴァティヴの価格の算定やトレーディング・プログラムの構築に用いるようになった。本書に登場する今野氏の友人の後藤公彦という人物は、日本版クオンツの先頭を切った存在だろう。

 後藤氏は、ハーヴァード大学でファイナンス理論を専攻したといい、その後、投資銀行のローブ・ローズ銀行に就職、その後も中堅証券会社への転職を繰り返す。36歳で当時ニューヨークで8番目の大きさの銀行の上級副社長・在日代表として日本に凱旋したという。対する著者の今野氏は筑波大学計算機学科の駆け出し助教授。この二人が久々に酒を酌み交わしたときにも10万円もする高級ワインを取り寄せたりする羽振りの良さであったという。

 こういうエピソードを聞くと、少し前の若い大学卒業生たちが、我先にゴールドマン・サックスやリーマン・ブラザーズのようなウォール街の投資銀行に就職したがるという現象もわかるような気がする。見かけ上の華やかさがある一攫千金の生活。かたや堅実な国立大学の助教授である。著者の今野氏はこの後藤氏のことをなぜ本に書こうとしたかというと、それは本書の最後の締めくくりの言葉で明らかである。「本来なら理工系に進むはずの人が、単にお金だけが目当てで、金融機関や商社をめざす」ことに違和感を感じているのである。このことをかなり細かく自分の身辺雑記のスタイルで書いている。大きな波はないが金融工学を日本に輸入する立場の研究者としてキャリアを締めくくりにかかっている今野氏と、アメリカに若い頃から武者修行に出て、アメリカの金融機関に入ったがいいものの1980年代後半にすでに金融業界でやっていくことに限界を感じた後藤氏の生き様がうまく対比されている。ここが本書の面白い点だろう。

 当初は勝ち組で贅沢な暮らしを謳歌していた後藤公彦が、著者の今野浩が当時勤務していた、東京工業大学での非常勤講師の職を世話して欲しいとやってくる。このことを著者は「人生星取表」なる用語を使って冷酷に評価している。後藤と今野のやりとり、そしてこのように今野氏は冷酷に判定を下す。

(引用開始)

 「ハーバードに居たとき、リントナー教授から博士号を取る気はないかと勧められたけど、その頃は研究者になる気はなかったからね」
 「え?リントナー教授に勧められたの?そりゃあすごい。あの人は生きていたら、確実にノーベル賞を取っていたよ」
 ジョン・リントナーといえば、ファイナンス理論の基礎となるCAPM(資本資産価値付け理論)の創始者の一人である。1990年度のノーベル経済学賞が、ファイナンス理論における業績に関して、ハリー・マーコビッツ、ウィリアム・シャープ、マートン・ミラーの3教授に送られたとき、この人が生きていれば確実に受賞したといわれたものだ。そのリントナー教授から、博士号取得を勧められたということは、学生の中で傑出していたということだ。もしこの勧めに従っていたら、どうなっていただろうか?

『スプートニクの落とし子たち』(96ページ)
(引用終わり)
 
 80年代末になると日本でもアメリカの余波を受けて金融ビジネスが理工系学生の獲得を始めた。だから、ウォール街銀行に務めていた人物がファイナンス理論を非常勤講師で務めるというのは悪い話ではなかったのだろう。93年に始まった後藤公彦氏の東工大でのファイナンス理論の講義には900人が登録し、700人が出席した。90年代初頭の日本の理工系学部では知られざるクオンツブームが起きていた、ということをこの本によって一般読者は初めて知ることが出来る。

 しかし非常勤講師は必ずしも十分な給料はもらえない。だから、後藤公彦氏は工学部長あてに適切な給与評価をして欲しいと直訴に及んだという。ウォール街では高額の給与を支払うことで人材をつなぎとめておくという慣行がある。しかしこれは日本の大学の「ムラ」ではこういうことは「前代未聞」である。大学の事務局長から呼び出しを食らった著者の今野氏はこっぴどく叱られたことを回想している。

 このあとも博士号を取るために奮闘する後藤氏とそれを側面支援する著者の今野氏の姿が描かれる。6年かけて国立がんセンターの客員研究員をしながら書いた「タバコの社会的費用」に関する論文で博士号を修得した。いろいろな大学の教授が「数式が少なすぎる」とか「医学部卒業者以外に博士号を出した前例がない」といった理由で受付が拒否されたりしたあげく、審査に通ったのだが、やがて「奇行が目立つようになった」という。博士号をとっても最終的にたどり着いたのは地方都市新潟の三流私立大学だったのだから報われなさで頭がおかしくなっても不思議ではない。そして、後藤氏は2004年に死去した。

 このエピソードから読み取れることは、留学生を受け入れない日本社会の学閥の問題であると同時に、留学して戻ってきた人たちの「脳が割れてしまっている」問題であるように思われる。「脳が割れる」とは副島隆彦の「造語」である。文化のちがいすぎる二か国の間で宙ぶらりんになっている「ダングリングマン」ともいう。日本のカルチャーが昔ながらの古風な白い巨塔というか、徒弟制度をとっているため、アメリカの大学で学んできた人材は「異分子」と見なされてしまって排除される。青色発光ダイオードの発明者が国内の有名大学からの引きがなく、カリフォルニア大学サンタバーバラ校での職に落ち着いたのは、彼がアメリカ留学組だったことも影響しているかもしれない。

 経済学部を含む文化系でも同じだろう。あの竹中平蔵も東大入学を希望していたのだが、1969年の東大入試が学生運動のあおりを受けて中止。それで一橋大学の経済学部入学する。当時は今以上に官界での東大至上主義が強かったから、東大でないことで竹中のキャリア形成に大きな影響が出ただろう。そのようなはぐれ者で見どころのある人材を吸収して、リベラルな研究環境を提供したのがアメリカの大学だった。これはアメリカの国家戦略だろう。そうやってアメリカに恩義を感じる元留学生を大量に日本に送り返して、きたるべき日のために「トロイの木馬」(エージェント)として利用する戦略だったのである。

 ところが、世渡りが上手い権力志向の割り切りができないと、なかなかアメリカの手先として生きていこうとはなれない。日本人として、有名大学の大学教授として自分の留学の業績を認めてもらいたいと思っていたその他の大勢の研究者にとって日本の学閥社会は非常に居づらいものだったと推測される。

 だから、本書で今野氏が後藤公彦氏の「奇行」について言及していても、これは「ダングリングマン問題」とすぐに思った。しかも本場のニューヨークでも金融工学をやっている人間はあくまで学問の中の限定合理性の中で研究者として生きようとする人々と、ファイナンス理論を武器に市場(マーケット)を出しぬいて大金を稼ごうとする、アービトラージャー(サヤ取り師)のような金融博打に打って出るタイプがいる。

 だから、金融工学は所詮はモデルであり、現実にそのまま当てはまるわけではない、と割りきって、ウォール街に出ないで、金融理論を大学でずっと教えていた人のほうが生活的には安定していただろう。ゴールドマン・サックスで働いていた、元物理学者のエマニュエル・ダーマンという大学教授も「金融工学」は「物理学」のような自然法則には支配されていないと言っている。

 この本の主役である後藤公彦氏は2004年に63歳で亡くなっている。一方、大学の外に出なかった今野氏は現在70歳で教壇に立つ。その対比を描いただけの本であるが、私には学ぶことの多い本だった。

=転載終了=
上記は、転載元:「副島隆彦の学問道場・今日のぼやき 広報ページ」
の≪「1174」 書評:今野浩著『スプートニクの落とし子たち:理工系エリートの挫折と栄光』(毎日新聞社)を読む。ダングリングマンの悲劇。2010年11月19日≫ http://www.snsi.jp/tops/kouhou から転載


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