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『現代人の日常には、現実がない』―養老孟司×岩村暢子対談・・・都市の家庭崩壊の実体
http://www.asyura2.com/10/social8/msg/876.html
投稿者 墨染 日時 2012 年 9 月 03 日 09:35:53: EVQc6rJP..8E.
 

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=268261
 
ごくふつうの日常を研究する人、リアルな「モノ」に携わる人と解剖学者(養老猛司)が大事な問題を論じ合う対談集「日本のリアル:農業、漁業、林業、そして食卓を語り合う」があり、それを読んだなかで、日本の食卓の研究を通して日本社会の変化を見つめている岩村暢子(1953年北海道生まれ 著書に『変わる家族 変わる食卓』『普通の家族がいちばん怖い』『家族の勝手でしょう』)の対談を紹介します。

【家族がリアリティを失った】
 岩村:私は広告会社でマーケティングの仕事をしていたのですが、1990年代初頭に「主婦」や「お母さん」が大きく変わったと気が付いたのです。一昔のように、自分の事はさておき家族に尽すお母さんではなくなって、「自分が大切」とはっきり言うようになっていた。ちょうどその頃「個化する日本人」ということも言われ始めて、単身者の意識や行動を調べる調査もふえていたんです。私は、「個化する日本人」を調べたいのなら、最も「個化」しにくい集団である家族を調べるべきだと思ったのです。

【岩村の十数年調査した結果】
家族それぞれがますます「自分」を大切にし、個を優先するようになってきている。食卓にはっきりと表れていて、家族が家にいても同時に食卓につかず、たとえ一緒に食卓を囲んでも違う物を食べる「バラバラ食」さらには一日三食も崩れて、みんな自分のペースで好きな時間に勝手に食べる「勝手食い」も増えている。「バラバラ食い」や「勝手食い」の家では、親は子どもが何を食べたかも知らなかったり、無関心になっている。
 同じ家を10年くらい後に追跡調査すると、子どもはもっと自分ペースになっているし、お母さんも「自由」を謳歌している。そしてお父さんは「メタボ」「生活習慣病」を指摘される年齢になっているが「食事の健康管理は自分でして」と言われている。
また、マスコミで「震災後家族の絆が見直され内食(家庭で食事を作って食べること)が増えた」と言われていましたが、調査した結果、これはマスコミの願望であって「家族の絆」も「手づくりの内食」も減少方向に進んでいた。家族という共同体というか、もっとも密接な人間関係が内側から怪しくなってきているし、家庭生活や家庭の食事という日常そのものに現実がなくなってきている、と言う事です。

【各世代の特色をまとめると以下のようになります】
1930年後半〜生まれ(祖父母 現在70歳台) 義務教育中に軍国主義教育から民主主義教育に大転換をした為、「容易に物事が信じられない世代」となった。結果、「五感でとらえられるもの≒モノ」を信じる事で生きてきた。裏には「信じられるものは何か」との思いがあった。だから、同時代の多くが工学系や技術系の道に進んだ。その結果、戦後の日本は技術大国になった。また、子ども(1960年以降の生まれ)には「何事も時代時代で変わるから」と言って、子どもに自分のやり方や価値観も伝えようとしない。聞かれても「こうすべきだ」とは言わず、「いろいろな考え方があっていいから、あなたのしたいようにしなさい」というのです。

1960年〜生まれ(親 現在50歳台)マークシート方式で暗記式の試験に対応した勉強をしてきた第一世代で、「答え」は自分で探すものでなく教えられるもの、そして、待つ事が出来ない世代となった。教育内容は、サラリーマン育成教育≒消費者育成教育で知識、情報に重きが置かれ、身につける体験教育ではない。

1985年〜生まれ(子ども 現在20歳台)実際にできたかどうかよりも、前向きな「姿勢」を重視し、評価するようになった。理解したかどうかよりも「関心や要求」を学力として評価しようとするように変った。この世代を「ミーフェチ世代」と呼んでおり、ミー(私)に対するフェティシズムが濃厚である。「私が大好き」で「私」に関心が高い。お気に入りの写真やマスコット、音楽や香りなどを身の回りに集め、持ち歩いたりして、自分の内的世界の心地よさにこだわるのに、外界や他者には余り関心を持たない特徴がある。この世代が入社し始めて「厳しくしてはいけない」「叱ってはいけない」といわれている。なぜなら「へこみ」やすい。「私の世界」が壊されたようになって、立ち直りに時間が掛かるとの事。

対談/サラリーマン育成教育
★岩村:1950年代後半から日本は第1次産業を他産業に振り分ける政策を採ってきて、60年代には、「サラリーマン化」が大きく進みましたよね。

 1960年以降に生まれた人たちが受けた教育をみると、サラリーマン育成の教育だし、消費者育成の教育でもあると感じます。人や自然と向き合って、人と協力してものをつくりだす人の教育ではなくなって、単独で自律的なサラリーマンを育成し、賢い消費者を育成する教育になってきた、と。

だから「サラリーマン化した」と言うのは、単に産業構造が変わっただけでなく、第1次産業にいきる人たちの培ってきたものも、教育から落としてきたということなんだと思います。そういう教育を受けた人たちが、もう50代になっているのですから、いろんなことが変わってくるんですよね。


★養老:消費者教育をやってきた結果、教育の現場においてさえ、子どもたちは消費者行動をとるようになっていますよね。

 今のこどもたちは授業を商品として見ています。だから、教師が教えようとすると、「その価値を説明してみろ」という態度に出る。授業中、ずっと後ろを向いてしゃべっている小学生は、先生の話を無視することで値切り行動にでているんです。価値の分からないものを買うときは徹底的に値切るというのは、完全に消費者としての振る舞いです。(岸良造)


 

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コメント
 
01. 2012年9月03日 11:27:40 : YbYX3W9Fww
アメリカの民主主義はキリスト教の神の前の平等、つまり神の高みから見れば王侯貴族も平民も大して変わりはない平等であるとの考えから出ているといわれています(小室直樹博士)、日本では戦後米国から民主主義を頂戴したが、もともと日本は仏教が主流でキリスト教の神を信じているわけではないので、単に我がままな個人主義が横行し、連帯意識のない我利我利社会ができたのではないかと思います。
戦後、国民主権という考えで、学校ではあやまった平等教育をし。神の概念のない日本では国民がなにをしてもよい、我まま、連帯意識欠如、 親、先生、国会議員、学者などなどすべての権威が失墜してしまうという無秩序社会になった。
民主主義が衆愚主義となりはてた。

02. 2012年9月04日 10:16:10 : Wg3S07Yplk
卓論です。
数行のコメントですが、マスコミが口が裂けても言い得ない卓論です。

投稿子も、投稿のし甲斐があったでしょう。


03. 2012年9月04日 23:21:29 : WFvVlluDdo
子供に対し「ちょっとやめてよねー」とすねた子供のような態度をとる若い母親が多い。

主体性がなく母親の受容性のかけらもない。まるで、他人のように子供に接している。関係が恐ろしく浅いのだ。

このようなのが児童虐待母になるんだろう。あるいは点数だけで子を評価する教育ままが関の山だろう。


04. 2012年9月09日 23:27:45 : w18f1GkoJs
何でもステレをタイプ化するのがこの人たちの悪い癖だ。

昔の大家族、赤ん坊が生まれたら姑に取り上げられて嫁は朝から晩まで、「野良ばっ付け」(野良に張り付いて働く)。子どもに触れるのは乳をやる時だけ。下女のようにこき使われていた、うるわしい大家族の「嫁」に生まれ変わりたいんだろう、この先生たちはな。

その願い、たぶん、きっとかなうよ。お星さまがかなえてくれるよ。


05. 2012年9月12日 16:18:34 : mE1DCqGV0Q
鯨は日本の伝統食だ!!って、コメ余らせてハンバーガーやパスタ食いながらわめく国民だから。
とりあえず伝統が大事なら、長野や山梨のような海なし県は、鯨よりフナか鯉かイナゴだろうと思う。
1960年代に比べて三倍に増えた動物性蛋白質の消費量を元に戻してからいえ。

結婚したい、どんな相手と結婚したいなんて寝ぼけたことを考えさせないで、子供が欲しいか欲しくないかなんて、ヒトノミチに外れたことも言わせないで、親が勝手に選んだ相手と問答無用で一緒にさせて、3年身ごもらなかったら石呼ばわりして実家に追い返す。
実家では当然、召使扱い。女には就職先も財産権もないから家は借りられない、ほかに住むところも稼ぐアテもないから婚家にいさせていただくためにはダンナがDV野郎だろうが見境のない淫乱だろうが文句も言わず黙って尽くす、なんて時代に比べたら、未婚や離婚が増えて子供の数が減るのは当然。

そんな時代が羨ましい女なんかいるのか?

昔みたいに戻りたいなら。農業国に戻せはいい。サラリーマンが愛社精神なんて言ったのは、終身雇用の狭い社会でうまくやっていくためだ。
昔の人が家族や近隣と助け合ったのは、水利だって稲刈りだって自分だけじゃやってけなかったから、必要に迫られて、だ。
もちろん。必要な時は助けてね、他のときはほっといてね、なんて都合よくは行かない。


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