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檀公善:「小沢真っ白」8千枚、札幌演説会で配布。付:小沢演説全文
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投稿者 檀公善 日時 2010 年 9 月 12 日 18:41:24: 5ahbeaJAdnPAk
 

札幌に行ってきました。4日東京(土曜)4千人、5日大阪(日曜)3千人、そして9日札幌(平日)15時からの代表選演説会に集まった聴衆の数、なんとなんと1万人超! あの雪祭りの会場が、人、人、人で埋め尽くされました。用意した「小沢真っ白」のチラシは8千枚。どうやればこの8千枚を、私と家内のたった二人で配れるだろうかと、朝から会場を視察しながら、考え込んでいました。

15時から始まるというのに、正午過ぎたころから、三々五々聴衆が集まり始めました。マスコミのカメラの櫓や、主催者の大型スピーカーなどが、ものものしく設置されていきます。そして数十人規模の警察官と真っ黒のスーツを身に纏ったSP軍団。警備陣のほうも、これから始まる戦闘を前にして、異様なほどの緊張感を醸しています。配布を何時何分に始めたらいいだろうかと、これも思案を重ねた結果、14時30分配布開始と決めていました。

悩みや思案は杞憂に終わりました。14時20分。菅派の民主党員が、菅氏の三つ折の政見ビラ(応援者=江田・岡田・前原・玄葉・野田・長妻・蓮の顔写真入り。オヤ、仙石・枝野の顔がない!)を配り始めたのです。考える余地もなく、私と妻も、「小沢真っ白」チラシを配り始めることにしました。

配るというより、みなさんが我先に「私にも、私にも」と殺到し、取っていってくれるのです。会場の中心は、柵で囲まれた芝生地でした。そこにびっしりと聴衆が座り込んでいますから、中に入っていって配るなど、とても無理です。そこで、「受け取ったら後ろのほうに回してください、右のほうに回してください、左のほうに回してください」というやり方で配ることにしました。

みなさん、実に協力的で、「よっしゃ、私が配ってやる」と、あれよあれよという間に、芝生の中の聴衆には一人残らず行き渡りました。2部くれ、3部くれ、という人もたくさんいましたし、100部、200部を受け取って、配るのを手伝ってくれる人も出てきました。

そのうち、小沢氏の政策ビラを配っていた小沢派の地方議員たちが、なんと小沢氏のビラといっしょに「小沢真っ白」を配り始めることに……。私たちのよって立つ立場を誤解されても困ると懸念しましたが、そんなことはお構いなしに、事は進んでしまいます。

15時になって演説会が始まってからも、次から次へと聴衆が参集してくるので、どうしても受け取った人と、まだ受け取っていない人とが、まだらになってしまいます。何度も何度も配布を繰り返さなければなりませんでした。

立会演説会は16時過ぎには終わりましたが、今度は返る人の人並みで、通路がごったがえしました。まだ受け取っていなかった人が、次々と受け取ってくれるので、配布は思いのほか順調に推移しました。こうして8千枚が見事に捌けてしまったのです。

菅派の人で、中には要らないという人もいましたが、100人中2、3人というところだったと思います。「小沢真っ白」は、タブロイド2ページの情報量ですので、その場で全部目を通せるわけではありませんが、みなさん、1ページの主な見出しを見るだけで、にっこりしたり、Vサインを出してくれたり、「いいね」、「ご苦労さん」と声をかけてくれたり、来れなかった友達の分もと、2部、3部と受け取ったり、小沢氏支持者の表情には、明るさが溢れていました。

ちょっと面食らったのは、配っている私を、テレビ局のカメラが追っかけまわすことです。どうせ使いもしない映像を、やたらに撮り捲るのです。配布が終わったあと、日本テレビの「バンキシャ」の記者が、私を取材にきました。チラシを配るだけの目的で、東京から小さな車でやってきた私たち夫婦に、「信じられない!」といわんばかりに驚いていました。「あんたたちが報道しない真実を知らせるために、やらざるをえないんだよ」と言ってやりました。

配布後帰り支度をしているところに、70代とおぼしき男性から声がかかりました。9月7日、日本記者クラブで大林宏検事総長が「小沢氏を有罪にする証拠はない」と断言したことについて、記者クラブ所属の新聞・テレビがこれを一切報道しないことで、怒り心頭だというのです。YouTubeでは流れているのに、これを見た人はたったの800人。新聞も全紙買って見てみたが、一紙たりとも報じていない。「日本人をつんぼ桟敷に置いといて、何がマスコミ様だ。東京に帰ったら、ネットで敵(かたき)を討ってくださいよ」と哀願されました。

口を開けば「知る権利」を金科玉条とするマスコミが、自分たちに不利な情報となると、示し合わせて口を閉ざし、これを無きものにしてしまう。ついに日本は、ここまで危機的な国になってしまっているのです。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【ここから文章は、突然「である調」に変わります】

札幌へ向けて東京都江東区の自宅を出発したのは、8日午後3時。台風下の豪雨で、ワイパーを最強にしても、前が見えない状態。北進するに連れて、雨も鎮まり、福島県に入ると曇り空に……。18時、仙台の先の鶴巣SAで最初の休憩。吉野家の豚丼330円と味噌汁50円で腹拵えをする。

続いて夜道を青森へ。夜道は暗くて視野が前照灯の範囲に狭まるので、実に運転し辛い。それでもひたすら走り続けて青森へ。終点は青森東ICだが、フェリーに乗るには青森JCで分岐して、青森ICで降りる。午後22時。料金所の人に、フェリー埠頭までの地図をもらったのだが、これがまるで役に立たない地図で、道に迷うこと小一時間。やっと探し当てたのが午後23時。運良く23時30分発の最終函館便に乗船できた。道に迷わなければ22時20分発に乗れたのに……。

3時間40分の船旅。自宅から持参したカップ麺に、湯沸かし器のお湯を流し込んで夜食。すぐ寝た。床にごろ寝。9日1時50分前に起こされ函館埠頭で下船。驚いたのは寒いこと。猛暑の東京からいきなり13度の函館だ。鳥肌が立つ。この寒気、信じられない。

そしていざ札幌へ……。実は私、北海道では一度も運転したことのない若葉マークです。札幌へ行く道を知らない。高速道路を行くんだろうと思っていたら、コンビニのお兄ちゃんが、「5号線をひたすら走れば札幌に着きます」と教えてくれ、5号線に出る道を教えてくれた。

聞いたとおりに走った。なるほど5号線の行き先を示す道路標識には、まぎれもなく「札幌」の文字がある。夜道なのに不安がない。函館から森に出て、内海湾を海岸伝いに北上する。八雲のガソリンスタンドに着いた頃にはかなり明るくなった。ここで給油をしてさらに北上。八雲と長万部の途中で日の出を見た。ほんとうに生きててよかったと思った。死ぬまでに、これほどの日の出を二度と見ることはあるまい。

内海湾を挟んだ東の対岸から突き出した半島は、室蘭半島である。そこに測量山という小高い山があるが、なんとその山のジャスト頂点から太陽が姿を見せたのである。実に神々しい真っ赤な太陽が、みるみる大きな火の玉に膨らんでいった。妻と二人で見とれてしまった。胸が高鳴る感動を、二人で共有できた。「小沢真っ白」チラシを配りに行く私たち夫婦への、先付けのご褒美かとも思った。

長万部からは山道である。野にも山にも畑にも、濃霧と見まがえるほどの霞がたなびいていた。久しく忘れていた自然を、こんなに堪能させてもらえるとは、ゆめ思わなかった。黒松内、蘭越、ニセコ、倶知安、共和、仁木と走って余市に出た。ここで日本海を見る。鏡のように静かで真っ白だった内海湾の海とはまるで違って、波が荒く、水平線近くの遠い海は黒っぽかった。次に海を見たのは小樽である。

その日本海と分かれると、手稲に入る。札幌市手稲区とあるから、もう札幌に入ったのだ。札幌駅前を通過したのはジャスト8時。南に向かうとテレビ塔が見えてきた。そのまま大通り公園に向かった。小さなマーチだが、よく走ってくれたものだ。でも朝はすがすがしい。

9時を待って、札幌中央署にチラシ配布の許可申請に向かう。「道路で配るなら、道路使用許可の申請になります。それはちょっと許可しかねるのですが、道路で配るのでなければ、警察は関与しません」とのこと。それでも訪問したことを証するハンコだけは、念のためにもらっておいた。

10時過ぎから、右翼の街宣車が2台、会場周辺にやってきた。うち1台は形通りの民主党批判を流したが、もう1台の「北海道北の守り」という団体のものは曲者だった。大音量で、「この際小沢一郎先生に、総理大臣になってなってもらいましょう」と叫び、「小沢先生を総理大臣にしよう!」というシュプレヒコールを何度も繰り返す。そう、褒め殺しだ。竹下登氏に対する日本皇民党の執拗な褒め殺しが思い出された。

どこが金を出したのだろう。右翼が自前で動くことなど、99%ありえない。民主党の代表選で右翼の街宣による褒め殺しまでが実行される。まさに菅対小沢のコップの中の戦いなどではない。小沢総理が実現すると、大きく利権を失う巨大な勢力が、いかに必死に小沢総理の実現を阻もうとしているかが見える。日本の国の命運をかけた乾坤一擲の闘いなのだ。

帰途は17時に札幌を発った。函館発22時のフェリーを予約してある。とにかく5号線を戻れば函館につく。余裕だと思っていた。ところがこれが災いの始まりだった。小樽、余市、仁木、共和と、来た道を順調に逆進していた。目的地の表示板に、岩内、江差という文字が出ている。長万部も森も出てこない。でも特段怪しむこともせず、とにかくまっすぐだからと信じて走っていた。夜だから、前照灯が照らす範囲しか見えない。それにしても、人里離れた鬱蒼たる森の中を走っていることだけは分かっていた。

やがて長い長いトンネルをいくつもいくつも通り抜けた。「何かおかしくない? 来るときこんなトンネル通ったっけ?」「そうよね。なんか変よね。」「でも、間違いなくまっすぐ来たよね。」「ほんとにこれ5号線?」

やっと道路標識を発見。なんと「5」じゃなくて「229」じゃないか。間違いなく別の道に迷い込んでいる。しかも迷い込んでから相当に走ってしまった。引き返すことにする。ガソリンが少なくなっている。しかもガソリンスタンドがない。やっと平らな道に出る。渡島半島の日本海岸を北上している。走っても走っても229だ。5号線に戻れる様子がまるで無い。

孤独な走りを続けていると、後ろから追ってくる車がいた。思い切ってその車を止め、相談した。途中で道を間違えたのだという。何とかして5号線に戻るしかない。その車は宴会の帰りらしく、酔客が何人も乗っていた。寿都という町まで帰るのだという。私たちはその車を追尾した。寿都で乗客の大半を降ろしたその車で、5号線に戻る道の交差点まで送ってくれるという。とにかく親切な人たちだった。

私が道を間違えた交差点というのは「T字路」というより「て字路」だったのだ。函館から札幌に向かうときは、「て」の字を下から道なりに走ったから、上の「一」の字を右に抜けた。しかし逆に札幌から函館に向かうときは、上の「一」の字の右から入り、左折をすることなく、「一」の字の左へ抜けてしまったのだ。まっすぐ走れば函館に着くという確信犯は、ここで5号線からそれてしまい、ついに229号線に入ってしまったのだ。

道案内をしてもらった交差点のところで、5号線に戻れる道道(どうどう)を教えてもらった。黒松内に出ると5号線にぶつかるT字路があるから、そこを右折すると長万部に出るという。心配はガソリンだった。長万部に出ると、24時間営業のセルフのスタンドがいくつかあるから大丈夫だといわれ、少しは安心だった。

ところが何ということだ。長万部で開いているスタンドは一軒も無いではないか。コンビニに飛び込んで聞いたら、30キロ先の八雲に一軒だけあるという。えっ! あと30キロなんて、もつわけないよ。警告ランプが点灯してから、すでにかなりの距離を走っている。でもとにかく走るだけ走ってみるしかない。針はすでに「E」の線の下に来ている。

文字通り祈る気持ちで走り続けた。やっと八雲に入ったが、それらしきスタンドは見えない。すでに八雲も通り抜けそうなところまで来たとき、右側にスタンドを発見した。なんとそれは、札幌に向かう往路で給油したスタンドだったのだ。たどり着いたときは、ほぼガス欠寸前だった。薄氷を踏んで走っていたのだ。助かった。ホッとした。しかし22時のフェリーはおろか、次の23時50分にも乗れない。乗れるのは翌10日3時発だ。青森着6時40分。東京でレンタカーを返す約束が8時。絶対に間に合うわけが無い。

とにかく走るしかない。8時になるのを待って、ニコニコレンタカーの営業所に電話を入れた。次のお客さんが14時に入っているから、それまでに戻してほしいとのこと。それにしても6時間しかない。とにかく飛ばすしかない。時速160キロで追越車線専用で走りに走った。前の車には接近して威圧をかけ、走行車線に追いやった。何せ車がマーチなのだ。「そこどけそこどけ、マーチ様のお通りだ」と、背後からベンツを威嚇する図は、もう漫画でしかない。

覆面パトカーに追尾されることだけが、唯一怖かった。悪い予感は的中するものだ。ついに捕まった。それも小沢氏の実家の岩手県水沢だ。60キロオーバー。通行区分違反。さらに、悪いことは重なるという。免許証が見つからないのだ。あせればあせるほど、探し出せない。多分函館で落としたに違いない。免許証不携帯。東京まで運転できないと言われたら、もうおしまいではないか。

「お急ぎですか?」と聞かれたので、「14時にレンタカーを返さなくてはならない」と言うと、「それは絶対に間に合いませんから、電話を入れたほうがいいですよ」という。電話を入れた。次のお客さんの料金を、こちらが負担するのだそうだ。「気をつけて戻ってきてください。18時までには返してください」と言われる。もちろん声は尖っている。

幸いといおうか。二人の警察官は「いい人」だった。速度違反は目を瞑ってくれた。免許証不携帯も不問。通行区分違反の1点だけ、反則金は6000円。ガス欠の危機に続いて、またまた命拾いをした。レンタカーは無事返したが、延長料金プラス次の客の料金まで、追加で負担する羽目になった。こうして、私たち夫婦の波乱万丈の札幌チラシ撒き紀行は終わった。一生の語り草になるに違いない。

帰宅してPCを立ち上げたら、メールの山。日常的現実が待っていた。阿修羅のサイトを開いてみた。「福田衣里子議員小沢支持表明」の動画があった。感慨がこみ上げた。彼女は長崎西高の後輩である。選挙区は長崎2区であるが、ずっと昔、私は大学卒業と同時に島原高校への赴任が決まっていた。県の奨学金を借りていたことによるお礼奉公だ。私はこれをドタキャンして、県の教育委員会に大きな迷惑をかけた。そんなこんなで、福田衣里子議員には、愛娘のような思い入れがある。

彼女が小沢支持を旗幟鮮明にするには、並々ならぬ決断を要したはずである。ただ「小沢真っ白」チラシが彼女の背中を押したことは間違いないと信じている。すでにほとんどの民主党議員の手元には、「小沢真っ白」チラシが届いているはずである。しかし読まれたかどうかは分からない。14日まで、手は抜けない。

しかもこの闘いは、14日で終わるものではない。今月中には、検察審査会の議決がある。小沢氏が代表選に勝利したら、マスコミの小沢バッシングはますます激化するであろう。「政治とカネ」という冤罪を絶対に許してはならない。

最後に札幌での小沢候補の演説の全文を紹介しておこう。その前に、「小沢真っ白」チラシを見たことがない人は、ここをクリック、チラシ配布の活動に、何らかの形で応援できる方は、こちらに空メールを……。

檀 公善

みなさん、こんにちは。午後の大変お忙しい時間にもかかわりもせず、このように大勢のみなさま、我々の立会演説会にご参集いただきまして、本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

このたびの代表選挙は、先ほど小平(忠正)選管委員長がお話しのとおり、民主党の代表を選ぶと同時に、それは即ち、国の政治の最高責任者総理を選ぶ選挙でございます。私はこの大事な、重要な選挙戦にあたりまして、本当にいま、私が代表選挙に出馬すべきであろうか、そしてまた大変厳しい、難しいこの時代に私は日本国の指導者として、本当にその責任を果たしていけるだろうか、非常に思い悩みました。

しかしながら状況が厳しい、難しい。そうであればあるほど、その責任を回避すべきではない、自分自身が先頭に立って頑張らなければならない。そういう思いに至りまして、出馬を決意することにいたしました。どうかみなさん、最後の最後までご支援賜りますよう心からお願いを申し上げます。

みなさんもご承知のとおり、かつての日本は最も公平で公正で平等な社会を形成しておりました。しかしかながら、長い自民党政権の下で、長い権力は腐敗する、その言葉のとおり、政策の発案や政策の決定、そして執行、これをすべて役所に丸投げをして、そして政治家は政権、権力を維持するために自らのポストを維持するために汲々としてやってきた。それが結局は国民の生活に目を向けない官僚任せの政治はこういう結果をもたらしてしまったわけであります。私どもはこれではいけない、本当に国民の主導の政治、そして国民のみなさんと代表である政治家が政策の決定、そして執行をする、そういう形に政治を変えなくてはいけない、そのことを去年の衆議院選挙でも強く主張をいたしました。

そして国民のみなさんは、その我々の主張に目、耳を傾け、そして65年間、自民党を中心とした政権を本当に勇気を持って、私はみなさんの力で政権交代を成し遂げたものと思います。私たちはそのみなさんの期待を、我々の使命を何としても果たしていかなければなりません。私はその先頭に立って自分の政治生命のすべてをかけて頑張っていきたいと思います。

去年の8月の総選挙ののち、鳩山内閣が誕生いたしました。政治の中身は、それはみなさんの税金であります。それをどうやって国民のために使うか、即ち予算の編成でございます。すでに去年の予算編成のときには、ほぼ骨格が自民党政権下で決まっておりました。従いまして、その仕組み、中身の制度的なものまで変えることは不可能でしたけれども、鳩山総理以下みなさんの努力によりまして、特に小泉政権以来、削減されてきた福祉の予算、あるいは交付税を中心とした地方への予算、これを増やすことに成功いたしました。私はすでに骨格ができあがっており、しかもわずかふた月ぐらいしかない、そういう中では精一杯頑張った結果だと思います。

しかし、いま行われている予算編成は、来年度の予算でございますけれども、まさに丸々民主党が編成する初めての予算でございます。私はこの予算編成の経過をいま見ておりまして、非常に危惧の念を深くいたしております。菅総理も、その他の大臣も一生懸命やっておられることは私も認めますけれども、その予算編成の経過を見てみますと、先般すでに閣議決定がなされましたが、一律歳出の10%削減という閣議決定がなされました。一律削減、一律すべてのものを削減して、どうして我々の主張を優先的に予算化できるでしょうか。

みなさん、このやり方は全くいままでの自民党政権下と同じ手法、同じやり方、官僚がすべてを影でつくっていくやり方にほかなりません。私はそういう意味で本当にこれで国民のみなさんが我々に政権を任せてくれたその期待に応えることができるだろうか、非常に疑問に思っております。ですから私たちは本当に国民の生活が第一、国民主導の政治を実現して、我々が去年の夏にみなさんに約束した政策を実行していかなければなりません。私は去年の選挙のときの初心に帰って、原点に返って、全力で一歩一歩着実に約束したことを実現する、それが我々の役目だと思っております。

みなさん、本当に国民主導、政治家主導の政治を実現するためにはどうしたらいいんでしょうか。誰も口を開けば、言葉ではそう言います。現実には非常にいま言ったように予算編成の経過を見ても結局、いままでと同じ方法をやっている。私はこのことを見たときにみなさんにぜひご理解してもらいたい。官僚の支配の、官僚主導の政治の原点は何か、その力の源泉は何かということであります。

即ちそれは、官僚が、霞ヶ関が全部のお金と権限を握っているからであります。このお金と権限を地方に関わるものについては全部地方に任せる。私はそのことを主張しているんであります。ですからそのために、いわゆる補助金もすべて地方の財源として、自主財源としてこう。そのことによって官僚の支配を、官僚の権力を削ることができます。そしてそれと同時に、いま、大変経済、景気の問題でみんな不安になっております。特に小泉政権以来、非常に大きな格差、東京と地方の格差、また大都会の中でも所得の格差、雇用の格差、大企業と中小零細企業の格差、そういうものが出ております。

そのときに、いま円高が非常に進んでおりまして、そしてアメリカと中国の経済の悪化に伴って、日本の経済の先行きが非常に難しく厳しくなっております。菅総理も、1にも雇用、2にも雇用、3にも雇用というお話しをなさっております。雇用はもちろん大切。しかし、この雇用を確保するために、雇用を増大するためにはどうしたらいいのか、ということが、みなさんの聞きたいことではないでしょうか。

私はそのためにはまず、景気を良くしなきゃなりません。ですから、いまの予算で2兆円の予備費があります。これをただちに執行すべきだと私は考えております。政府はその半分ということにしてますが、そんなちびちび出していたのでは効果が上がりません。そして本当にこれからの景気を考えた時には、より一層その状況においては、財政出動によって、政府の歳出を増やすことによって景気を上向きにしなければならない、私はそのように考えております。

それからもうひとつは、いわば国全体の経済をレベルアップしていくためには、地方の活性化が何としても必要であります。地方が活性化しなければ全国の経済は良くなりません。私はそういう意味で言ったいわゆる補助金は全部地方に自主財源としてやって、そして地方の創意工夫でもって、そのお金を使うようにする。それによって地方の地場の産業も育成できるし、また地方の雇用を増やすこともできるというふうに考えておるところであります。

さらにまた私たち民主党政権、「コンクリートから人へ」とそう言われております。この理念は正しいものではありますけれども、しかしだからと言って、生活のインフラ整備をやらなくともいいということではないと私は思っております。たとえば、みなさんも渇望しております新幹線、あるいは高速道路のネットワーク、私はこれは全国的に早期に整備をしなければならない、そのように考えております。特に高速道路につきましては、一般道路はかなり欧米に比べても良くなってます。一番日本で足りないのは、そういう高速道のネットワークであります。

私はこれを都道府県で建設することができる仕組みを提案いたしております。そして都道府県にはきちんとその建設費を国債で政府が支援する。それによって私は非常に大きな効果が出る、中央の官庁で発注すれば、ほとんど中央の業者がそれを受注することになります。お金はまた中央に戻って行ってしまう。地元で全然お金残らない。それがいままでのやり方であります。

しかし、北海道でもって地元で自由にできるとすれば、地元のみなさんがそれを請け負うこともできますし、また地元にお金が残り、それが地元を潤すことができる。こういう仕組みをぜひとも私はみなさんの力によって選ばれたならばつくりあげる、必ず実行するということをお約束いたしたいと思います。

いずれにいたしましても、地方主権、地域主権、中央集権から地域主権、地方分権という言葉は誰も言いますが、そんなら、そのためにはどうしたらいいのか。先ほど言ったようにお金と権限を地方に移すことであります。それからまたいま申し上げましたように地方で自主的に創意工夫でもって自らいろいろな事業ができるようにすることであります。それが地域主権の確立することであると同時に、日本経済全体を押し上げる力になるんであります。

どうかみなさん、私は本当に最初申し上げましたように、今回の選挙戦、本当に自分自身の心に問いました。しかし、決断した以上、本当に政治生命はおろか、自分の一命をかけてお約束を必ず守ります。

どうか、みなさまの最後までのご支援を心からお願いしてご挨拶といたします。どうぞよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。よろしくお願いいたします。(文・BNN東)

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