原爆投下の本、出版中止に　登場者に疑義、答えられず【47NEWS】
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010030201000313.html

【ニューヨーク共同】広島への原爆投下に関する米作家の新刊書をめぐり信ぴょう性に疑義が生じていた問題で、出版元のヘンリー・ホールト社は１日、ＡＰ通信に対し、同書の出版を中止したことを明らかにした。著作に登場する人物２人が本当に実在したのかなどの疑問に、著者が「答えられなかった」ためとしている。

　同社はＡＰの質問に対する回答で「非常に遺憾なことだが、わが社は今後（同書の）印刷、訂正、出荷はしない」と述べた。１万８千部が印刷されており、同社は書店や購入者などから希望があれば返金に応じるとしている。

　問題の新刊書は、今年１月に発売されたチャールズ・ペレグリーノ氏著「ザ・ラスト・トレイン・フロム・ヒロシマ（広島からの最終列車）」。被爆者や元米軍人らの証言で構成されているとの触れ込みだった。

　ＡＰによると、ペレグリーノ氏は最近、原爆投下機エノラ・ゲイと一緒に飛行した航空機に乗ったとする元米兵がうその証言をしたと認め、ヘンリー・ホールト社が訂正の意向を示していた。

2010/03/02 11:12 【共同通信】

コメント
01. 2010年3月02日 16:14:49 この本の内容が「原爆肯定」の立場だったのか「原爆否定」の立場だったのか、に因っても随分と印象が違うし、エノラ・ゲイに乗った「英雄」になりたかった人達の嘘なら、出版社の良心を示したとも言い得る訳で。 何れにせよ、本当に訂正・重版しないのなら「幻の著作」になるのだろう。

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