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シリア:政府弾圧でデモ参加者の死亡 政府当局はデモ隊への過度な武器使用やめよ ヒューマン・ライツ・ウオッチ
http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/490.html
投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 3 月 24 日 19:53:27: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.hrw.org/ja/news/2011/03/21-3


March 21, 2011

(カイロ)シリア政府は南部ダルアで、2011年3月18日及び20日、デモ隊に実弾発射するなどし、少なくとも5人を殺害した。このような比例原則を逸脱した過度な武力行使は今すぐやめなくてはならない、と本日ヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。

報道によると、3月20日日曜日、開始から3日目を迎えていたダルアのデモ隊に対し、政府部隊は、デモを解散させるべく、再び何度も発砲するとともに催涙ガスを投じた。この攻撃で1人が死亡し、多数が負傷。この日までにダルアで殺害されたデモ参加者は、少なくとも5人に上った。

「シリア政府は声を上げる自国民に発砲することに対し、何ら良心の呵責を覚えていない」ヒューマン・ライツ・ウォッチ中東・北アフリカ局長のサラ・リー・ウィットソンは語る。「シリア国民は、この地域で最も抑圧的な政府の1つに対して敢然と立ち向かう勇気を示した。しかし、それが命と引き換えに行われることがあってはならないのだ。」

治安部隊は集まったデモ隊に催涙ガスを使用し発砲。 BBCのアラビア語のテレビ放送において目撃者は、日曜日にデモ隊に向けて発砲された催涙ガスは、金曜日のデモ時をはるかに超える量であったことを証言している。今日になってデモ隊が暴徒化し、ダルアでのデモ参加者数人が与党のバアス党を含む建物に放火したことをBBCが報じている。

あるダルア郊外の住民がヒューマン・ライツ・ウォッチに語ったところによれば、3月18日の金曜礼拝後、政治的自由の拡大と、腐敗した政府幹部を糾弾するデモ隊数千人が、ダルア南部のアル-オマリモスクを出発した。同様の報告をするメディアは複数存在する。デモ行進を捉えたYouTubeの映像が示すように、治安部隊は最初のうちは放水銃でデモ隊を追い散らしていたが、その後、発砲を開始したのである。

ロイター通信によれば、治安部隊が発砲し、ウィサム・アヤ-シュ(Wissam Ayyash)、モハメド・アル-ジャワブラ(Mahmoud al-Jawabra)、そしてアヤム・アル-ハリリ(Ayham al-Hariri)が殺害された。4人目の死亡者アドナン・アクラド(Adnan Akrad)はシリアの治安部隊による実弾射撃の傷が原因で土曜日に死亡した。別のYouTubeの映像では、繰り返し発砲の音が響く中、血だらけの人が群衆に運ばれていく様子が映し出されていた。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、死者の名前の真偽について独自に確認できていない。ダルアの住民の1人が19日、ヒューマン・ライツ・ウォッチに語ったことによれば、4人が殺害され、金曜日、2人が遺体となって家族のもとへ帰ったという。人びとは、負傷者の一部がヘリコプターでどこかへ連行されたと聞いた、という。へリコプターで搬送されたのは、治安部隊15人とともに、その場にいた負傷した民間人約35人だと思うとのこと。

3月19日、治安部隊は殺害されたアヤ-シュとアル-ジャワブラの葬儀の参列者数千人を追い散らすためにも催涙ガスを使用した。ダルア住民はヒューマン・ライツ・ウォッチに対し、以下のように語った:

それは2人の埋葬後、葬儀場を後にする人びとがこれ以後このような事件がないよう祈っている時のことだった。治安部隊は人びとを追い散らすために橋の上で待ち伏せし、催涙ガス缶を噴射し、その後実弾を用いて射撃してきた。


「シリア政府の葬儀に対する攻撃は、暴力に留まらない、侮辱を与えたのである」とウィットソンは述べる。 「シリア当局は、捜査を約束はした。けれども、公の集会に参加する権利を行使するシリア国民に対して攻撃を続けるなら、その約束はむなしく響くだけだ。」

当局はさらに、金曜日と土曜日に、ダルアからの通信を制限している。シリアの活動家2人が19日、ヒューマン・ライツ・ウォッチに語ったところによれば、すべての固定電話回線は切断され携帯電話サービスも制限されているという。その後20日に電話回線での通信が再び可能になった。一方、伝えられるところによれば、当局はダルアの都市を封鎖し、人びとの退去は許すものの立ち入りは禁止している。

シリア国営通信サナ(SANA)によれば、3月19日、内務省は、金曜日の「遺憾な」事件を捜査する委員会を設立し、委員会の捜査後に必要な全ての措置を講ずると発表した。3月20日、政府は、ダルアに代表団を送り、サナ(SANA)を通じて、反政府の落書きをして数週間前に逮捕されていた15人の子供をただちに解放するよう求めた。ダルアの金曜日のデモは、小学生らの逮捕への怒りによって引き起こされたのである。

シリア政府部隊がデモを解散させるために命を奪う可能性のある武器を使用したのは、これが初めてではない。 2010年3月21日、治安部隊が北シリアでネブロス祭り(クルド人の新年を祝うお祭り)を祝うクルド人らに発砲し、1人が死亡、負傷者を出した事件がある。その2年前の2008年3月、シリアの治安部隊は、北東シリアのカミシリ(Qamishli)でもネブロス祭りでクルド人に発砲し3人を殺害、5人を負傷させた。ヒューマン・ライツ・ウォッチの知る限りでは、当局はこれまでこれらの銃殺事件を捜査しておらず、治安部隊関係者は未だかつて裁判所で法的責任を問われたことはない。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、デモ警備の際、治安部隊は「法執行職員による強制力及び武器の使用についての国連基本原則」(United Nations Basic Principles on the Use of Force and Firearms) を遵守すべきであると述べた。同国連原則は、法執行当局に対し、武力行使に訴える前に、非暴力的手段を模索し適用、しかも自制的かつ比例原則に則った使用しか認められない、としている。治安部隊は、命を奪う可能性のある火器の使用に関して、死の危険を避けるために止むをえない場合以外には許されない。シリア政府も締約国のひとつである市民的及び政治的権利に関する国際規約(国際人権B規約:ICCPR)の第21条は、人びとに平和的な集会の権利を保障するとともに、国家に対しその権利に実効性を持たせるよう義務づけている。また自由権規約の第6条は、国家に対して、恣意的に人びとの生命を奪うことを禁じている。

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