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リビアとシリア:やっぱり「民主化は欧米の手先」?(中東徒然日記 酒井啓子)
http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/518.html
投稿者 gataro 日時 2011 年 3 月 31 日 19:52:22: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://www.newsweekjapan.jp/column/sakai/2011/03/post-305.php

リビアとシリア:やっぱり「民主化は欧米の手先」?
2011年03月30日(水)23時00分

 チュニジア、エジプトで「民衆革命」が高揚したとき、中東研究者の多くは、「これはシリアには波及しないだろう」、と見ていた。まがりなりにも民主化と政治参加の経験があるエジプトやチュニジアと比べて、シリアの体制は全く性格が異なるからである。シリアの人々は「ここで立ち上がったら百返しの報復を受けるのがオチだ」と考えるに違いない――。
 
 この読みは、3月半ばまでは正しかった。2月始め、シリアでも「怒りの日のデモに参加しよう!」という呼びかけがネット上で行われたが、誰も集まらなかった。弾圧への警戒が、シリア人の意識下に強烈に根付いていた。

 ところが、そのシリアで反政府デモが激化している。特に南部のダルアーでは、3月18日から数日にわたりデモ隊と官憲の衝突が続き、死者が100人近くにも上っているようだ。

 何故「無風」と思われたシリアで、突然反政府運動に火がついたのだろうか。シリアとエジプトの間をつなぐものとして、リビアでの出来事がある。リビアは2月後半に反カッダーフィ勢力が反旗を翻し、欧米の全面的な支援を受けて、現在全面交戦中だ。

 リビアでの展開の特徴は、次の点でそれまでの例と全く異なっている。まず、反政府勢力が未熟で自力での政権転覆ができない状況にも関わらず、現政権打倒に立ち上がったこと。第二に、だからこそ、早々に国際社会に支援を依存し、欧米の軍事介入を招いたこと。3月17日、国連はリビアに対する飛行禁止空域設定を決定し、19日には英仏米などが空爆を開始した。反政府勢力は欧米の軍事支援をバックに、巻き返しを図っている。

 このことが、似たような体制をとる他のアラブ諸国の反政府運動に与える影響は少なくない。反政府側にとっては、自力では政権転覆できなくても国際社会の後押しがあるぞ、という要素が加わった。政権側には、内政的に反政府活動を抑えればいいという段階を超えて、欧米が軍事的に介入してくる、という危機意識が加わる。畢竟、衝突は一層鮮烈に、そして徹底的なものとなる。

 しかし、欧米は決して、民主化勢力を後押しするために全力を尽くすつもりはない。リビアへの対応を巡る欧米の不協和音は、その証左だ。NATO軍の司令官が先日、「リビアの反政府勢力のなかにアルカーイダがいる」と言ったが、そのことは一ヶ月以上前、リビアで反カッダーフィ運動が盛り上がったときから、よく知られていたことだ。軍事介入から手を引きたい口実を、いまさら探しているとも読める。

 ジャスミン革命が生み出した「民衆」の手による自力の政権交替、という新たな流れは、「民主化=欧米の干渉」ではないぞ、ということを証明した。だが、リビアとシリアで起きていることは、やはり政治改革は外国の介入を招くのだという、昔ながらにアラブ諸国が抱える「恐れ」を、甦らせつつあるようだ。

 

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コメント
 
01. 仁王像 2011年3月31日 20:23:46: jdZgmZ21Prm8E : zqw7Lv8Ckk
gataroさん、酒井氏の主張は、
「民主化=欧米の干渉」ではないぞ、ということを証明した」でしょう。
 タイトルの付け方が間違っています。(管理人さんに知らせておきます)

02. 2011年3月31日 20:31:11: zqw7Lv8Ckk
 いやいや、酒井氏のタイトルの付け方がおかしい。もっとストレートにつけるべきだ。何かをおもぱかっているのか。gataroさんへの疑いは失礼いたしました。(仁)

03. 2011年3月31日 22:14:08: kZH4PUBT6k
政治改革は外国の介入を招くのだという…
正しくは外国勢力の支援を当てにした寄らば大樹の陰、強いものには巻かれよという日和見主義の極み。
こんなもののどこが民主主義を求める市民の運動なのか?
パレスチナの抵抗はその点、実にすっきりしている。孤立無援、近代装備を誇るイスラエル軍相手に石を投げ体に爆弾を巻きつけて自爆する。やり方が陰惨すぎると穏健パレスチナ支持者は批判するが他に誰がパレスチナ人に物理的な抵抗の支援をしてくれるというのか?
イスラエルにやめろと抗議することの無意味をパレスチナ人が爆弾を身にまとって自爆する凄惨な抗議がよおく表してくれている。

04. 2011年4月01日 06:46:35: ibwFfuuFfU
爆弾の在庫処理だろ。良い口実ができたってなもんだ。

05. 2011年4月01日 10:16:58: tBqNZ3ijRA
昨日のリビア最前線を追うイギリスの女性ジャーナリストの映像はひどかったですよ。上官も居ないおやじが使い方わからない対戦車砲を撃ってるんですが、このままいくとアルカイダですね。

06. 2011年4月01日 14:46:28: E3srEFqnX2
カダフィ大佐の息子:「サルコジ大統領は今もリビアの友人」・newsmag(リビア戦争は借金踏み倒しチームの茶番戦争です)
http://www.asyura2.com/11/lunchbreak45/msg/512.html?c1#c1

07. パルタ 2011年4月02日 14:13:29: BeExvDE2jO5d2 : fhqMEypoT6
丸腰の一般人が昨日今日の思いつきで急に集まって
欧米の支援もなくカダフィの精鋭部隊に破竹の勢いで勝つと誰が考える?
欧米はすでに反政府の連中とは話し合っているだろ。
連中がシリアに手を回さないという保証はない。当然回すだろ。
中露に近い独裁政権はこれでひとつづつ潰され、
今後も親欧米に変えられていくだろう。
そこに利権があるのに何のアクションも起こさない欧米かね?
イラク・パレスチナで満足できる連中なのかね?

08. 2011年4月02日 18:23:02: Td0N6QHNrk

独裁や圧政に批判が高まり、公正を求めて「民主化」の波が発生している。

このような民衆の運動が、アラブ、イスラム世界の信心では、救世主の導き、世直しであると受け取られる可能性はある。
範囲は、北アフリカ、中東を含め広大であり、アラブの統合を説く声すらある。

イスラム世界では、ムスリム同胞団、イランその他、救世主の公正を意図したらしい政治観念が元々、存在する。

この件に関して、マスコミは関与しているが、NHKが特に、「欧米の干渉ではない」「中心となる指導者はいない」ということを強調し、自然発生的な波であると宣伝している。マスコミは、アフリカやイスラム世界の反米動向に関心を持っている。国連やオバマ政権の指示を受け、韜晦とポーカーフェイスを演じているのだ。

ところが、そのNHKが時を合わせて、映画『アラビアのロレンス』放映の宣伝を繰り返している。この映画は、アラブの公正な会議を理想としながら破綻する内容を持つ。今度こそ、理想を実現しよう、という意図であろうか。

映画と言えば、アカデミー賞『英国王のスピーチ』や『アレクサンドリア』などが、不思議と時機を得ている。

また、一つには、国連の連合国としてのメンツがリビアのカダフィ政権に作用している。カダフィ政権が韓国を差別した点が影響している。韓国のロビー活動の結果かもしれない。その際、韓国と中国の対立が際立っている。韓国側に立って中国批判を繰り返してきたのが日本のTBSであり、TBSはエジプト民主化の波を見て、この民主化は北朝鮮に及ぶと宣言している。半島統一の兆し、あるいは戦略と受け取られている。


09. 2011年4月05日 10:05:44: tRdNTeoJ5o
カダフィーの三枚腰を甘く見ると痛い目にあいますよ。
西側報道に毒されただれかさんはリビア政府側特使がギリシャに停戦案を求めてこれをギリシャが受け入れたもののイタリアは撥ね付けた記事を相変わらず貼っているが、リビア特使が行ったのかあるいはギリシャが仲介に立つためにリビア特使を来させたのか見極める必要があります。
飛行禁止空域の設置イコール人道介入空爆という図式は英米仏のシナリオですが、実は米国はそれほど乗り気ではありません。
アラブ連盟は飛行禁止空域設置はやむを得ず賛成したものの空爆には反対していますし、アフリカ連合もやはり攻撃中止の要請を直ちに声明しています。
他のヨーロッパ諸国でかつてアラブアフリカに植民地を持っていた国も本音では落としどころを探っていると思いす。
ひとつにはカダフィーがアフリカの内戦に一定の歯止めをかけるべく仲介を取って停戦に持ちみアフリカ諸国から信頼を得ており、ソマリアやスーダン内戦をとめるべくアフリカ連合による平和維持部隊派遣を財政的に支援しているのがカダフィーなのであり、これらの地域はかつて国連主導のPKO,PKFが同じく平和維持のために派遣され主力の米軍が攻撃され攻撃用ヘリコプターのブラックホークが撃墜され米兵の遺体が怒りに震えるソマリア民兵と市民に引きずりまわされ、国連が退去する騒ぎになったほどの危険な場所です。
カダフィーはアフリカ連合の提唱者でありアフリカのことはアフリカ自身がやるべきと石油収入のうちからアフリカ問題に直接的に支援してこうした内戦にも積極的に関わって信頼を勝ち得ており、それがカダフィーの力の源泉のひとつになっています。
カダフィーを排除すれば再びアフリカは混沌に陥り、内戦は激化する。このことを欧米が理解していないはずがない。
そしてもうひとつ、カダフィーのスイスにおける資産はすぐ凍結されましたがリビア中央銀行には膨大な資産、金塊が保管されているということも力のひとつです。

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