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シリア : 人道に対する罪が明らかに  アムネスティ・インターナショナル
http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/790.html
投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 7 月 14 日 22:11:06: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=983
 
 
シリアの治安部隊が、西部の町タッル・カラフにおける破壊作戦で用いている残虐なやり方は、人道に対する罪に値する可能性がある。アムネスティ・インターナショナルは7月6日、新たに発表した報告書の中でこのように述べた。

最新の報告書「シリアにおける弾圧:タッル・カラフの恐怖(Crackdown in Syria:Terror in Tell Kalakh)」は、シリア軍および治安部隊が大がかりな治安掃討作戦を開始した5月に行われた拘禁、拷問、恣意的な拘束の最中に、複数の死者が出たことを記録するものである。この掃討作戦は、レバノンの国境近くの町の住民に対して、1週間足らずの間続けられた。

「私たちが聞いたタッル・カラフでの目撃証言は、反体制派を弾圧するために標的を絞った虐待が組織的に行なわれている、という深く憂慮すべき実態を裏付けています」とアムネスティの中東・北アフリカプログラム副部長フィリップ・ルーサーは語った。.

「報告に記述されているほとんどの犯罪は、国際刑事裁判所(ICC)の管轄権内となるでしょう。しかしまず、国連安全保障理事会がシリアの事態をICCの検察官に付託しなければなりません」

この報告書は、5〜6月にレバノン国内および電話で、50人以上に対して行われたインタビューに基づいた調査結果である。アムネスティはシリアへの入国を許可されていない。

■治安部隊による掃討作戦の概要

この作戦は、政権の失脚を求めるデモを受け、軍と治安部隊がタッル・カラフに進入した5月14日に開始された。

少なくとも作戦初日に、24歳のアリ・アルバーシャが狙撃され、死亡したとみられている。彼の遺体を運んでいた救急車も砲火を浴びた。多くの人が逃げようとする中、シリア軍は逃げまとう家族に対して発砲した。

その後の数日間で、60歳以上の男性や18歳以下の少年などを含む、数十人の男性の住民が取り押さえられ、拘禁された。アムネスティがレバノンで面会したタッル・カラフ出身の家族は、それぞれ親族が国軍に拘禁されていると語った。

拘禁された人びとのほとんどは拷問を受けている。目撃者によれば、逮捕時に拷問を受けた者もいた。あるときには、拘禁者を移送しようとした兵士が拘禁者の首の後ろに火のついた煙草を押し当て、逮捕者の人数を数えていたという。

人びとを拘禁する治安部隊の一部は、「幽霊」と名づけられた拷問をしている、と拘禁者はアムネスティに述べた。これは、拘禁者に長時間無理な姿勢を取らせ、虐待を行なうものである。この場合、拘禁者は爪先立ちをせざるを得ない地面からの高さにある棒に手首を縛られる。

20歳のマフムードは、5月16日に逮捕され、約1ヵ月間の拘禁の後に釈放された。ホムスの治安部隊の拘禁施設に約5日間拘禁されたマフムードは、次のように述べた。「毎日同じことの繰り返しでした。彼らは私を縛って幽霊の姿勢にし、私の体と睾丸に電気を流したのです。私は絶叫し、尋問者に止めてくれと懇願しました。しかし彼は気にも留めませんでした」

目撃者によると、少なくとも9人がタッル・カラフにおける治安掃討作戦の際に逮捕され、その後の拘禁中に死亡した。彼らのうち8人は、彼らは家から出るよう命令された際に銃撃され、負傷し、その後兵士に連れ去られた。
この中にはデモに参加していた者も含まれていた。

それから約2週間後、この8人の親族は、8人の遺体の身元確認のために軍の病院に行くように言われた。目撃者によると、遺体には胸の傷や太ももについた縦方向の長い傷など、拷問を示す跡があった。脚の裏側には銃で撃たれたと思われる傷もあった。

法医学者は、犠牲者の一人であるAbd al-Rahman Abu Libdehの写真をアムネスティのために分析した結果、まだ生きている間に顔、肩そして首にひどい傷を受けたようだと結論付けた。

息子たちの遺体を確認した家族の中には、「息子たちは武装勢力に殺害された」と書かれた文書に、強制的に署名させられた者もいた。

アムネスティは、タッル・カラフにおける治安掃討作戦の際に逮捕された17歳の少年を含む多くの人びとが、いまだ拘禁されているという事実を把握している。

アムネスティはシリア当局に対して、子どもを含む恣意的に拘束された人びとおよび、平和的なデモに参加した、あるいは反政府的な考えを表明しために拘禁された人びと全員を釈放するよう要求した。

タッル・カラフでの犯罪が、市民に対する大規模かつ組織的な攻撃の一部であるとみられることから、これらは人道に対する罪に値するとアムネスティは考えている。

アムネスティは国連安全保障理事会に対し、シリアの事態をICCの検察官に付託するよう繰り返し要求した。またシリア当局に対しては、現在シリアの人道状況を調査している国連査察官のスムーズな立ち入りを許可するよう求めた。

「人道の名の下に、国際社会がリビアに対して積極的に行動を起こしたことは、国際社会のシリアに対するダブルスタンダードを浮き彫りにしています」とフィリップ・ルーサーは述べた。

「バッシャール・アサド大統領は改革を口にしているにもかかわらず、これまでのところシリア当局は、国際基準に即した措置にすら応じる形跡がほとんどありません」


▼アムネスティ創立50周年記念キャンペーンサイト
http://www.amnesty.or.jp/?ai50 

▼関連ニュース
シリア : 新たな死者の報告が続く中、子どもたちの殺害を懸念
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=972

アムネスティ発表国際ニュース
2011年7月6日
 

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コメント
 
01. 島唄 2011年7月14日 22:45:07: ZW97PFZHjT5Lg : 3mojW9e0OQ
反乱軍も目くそ・鼻くそだ。

ロシアとか中国が反乱軍を国連議定に法り反乱軍を空爆してみろ?


02. 2011年7月16日 11:53:58: d07iybJkXA
反乱を取り締まるというこの国の治安を平定する行為はしばしば都合で良し悪しが語られる。
たとえばイラクでは占領軍アメリカに対する戦いはなぜだかテロと形容される。傀儡政権に対する反乱もそう呼ばれアメリカの占領も悪いがテロも悪いという文脈でお茶を濁すわけだ。
然るにリビアやシリアでは一方的に政府と指導者だけが悪いと国際社会では叩かれ、その隙間から首を突っ込んではアムネスティーやヒューマン・ライツ・ウォッチなどの国際人権屋が反乱に容赦の無い非道な攻撃などと傷口に塩をすり込んではやれ国際司法だ安保理だとやくたいもないことを声明にする。

もちろんこれら国際人権屋はパレスチナ人への弾圧をやめないイスラエルをも非難している。
だがイスラエルをいくら非難したところでイスラエルのパレスチナ人への非道や人権蹂躙が改善されたことは一度としてないどころか反対にますます締め付けが厳しくなっていくだけだ。
国際人権屋はそれでも我々はイスラエルを非難した、できることをしたとふんぞり返るのだろう。
まあ所詮こやつらはそんなものだ。先のイラクではシーア派傀儡政府によるスン二派住民への虐殺(暗殺拷問が日常化している)などで大量のスン二派住民が隣国のヨルダンやシリアに難民となって逃げ込んでいる。
シリア政府は彼らを受け入れているわけだが、国際人権屋はこうした難民を大量に生み出すイラクの現政府とアメリカの非人道的行いを看過し、人道を貫くシリア政府と大統領を非人道的だと非難するわけだ。
まことにご都合主義でいいことではないか。

>「人道の名の下に、国際社会がリビアに対して積極的に行動を起こしたことは、国際社会のシリアに対するダブルスタンダードを浮き彫りにしています」とフィリップ・ルーサーは述べた。

「バッシャール・アサド大統領は改革を口にしているにもかかわらず、これまでのところシリア当局は、国際基準に即した措置にすら応じる形跡がほとんどありません」

なんでこんな戯けたことをぬけぬけと言えるのか不思議でならない…開いた口がふさがらないとはこのことである。


03. 2011年7月16日 15:11:46: oz3zVsEkfw
>>02

アムネスティ報告書、イラクの人権状況に危機感  日本経済新聞
http://www.asyura.com/0304/bd26/msg/384.html
投稿者 あしら 日時 2003 年 5 月 29 日 02:08:39:

 【ロンドン=横田一成】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は28日、2002年以降の世界の人権に関する報告書を発表した。報告書は「戦争後のイラクでは治安が不安定で暴力が続いている。人権が擁護される体制が必要」と強調した。

 世界的なテロ対策の下で人権を取り巻く状況が悪化しているとも指摘。米英などで「テロ容疑者」として外国人が不当に拘束されるなどの被害が起きていることを深刻視している。

 カーン事務総長は記者会見で米統治下のイラクについて「人権を擁護する政策が全くとられていない」と危機感を表明した。タリバン政権崩壊後のアフガニスタンで女性、子供への人権抑圧が続いていることを例示したうえで、「イラクはアフガニスタンと同じ道をたどる可能性がある」と警告した。


------
他人から指摘される前に、ちっとは自分で調べてみたらどうですか。


04. 2011年7月16日 15:23:54: oz3zVsEkfw
>>02

>先のイラクではシーア派傀儡政府によるスン二派住民への虐殺(暗殺拷問が日常化している)などで大量のスン二派住民が隣国のヨルダンやシリアに難民となって逃げ込んでいる。
>シリア政府は彼らを受け入れているわけだが、国際人権屋はこうした難民を大量に生み出すイラクの現政府とアメリカの非人道的行いを看過し、人道を貫くシリア政府と大統領を非人道的だと非難するわけだ。
>まことにご都合主義でいいことではないか。

2006年頃のことを言っているようだが、そのときにシリアが難民を受け入れたからといって、現在の非武装の民間人に対する大虐殺が免罪される訳でもなく。

むかし良いことをやったから、いまひどいことをやっても見逃してくれ、といっているようなもの。
馬鹿げている。

>人道を貫くシリア政府と大統領 ← アサドが今、民間人を大虐殺している事実と相当な乖離があるな。

…開いた口がふさがらないとはこのことである。


05. 2011年7月16日 22:21:37: l1NPjWZAfD
>>03>>04

皮肉をそのまんま受け取ってしまう感性の鈍さはどうにかなりませんかね?

>2006年頃のことを言っているようだが、そのときにシリアが難民を受け入れたからといって、現在の非武装の民間人に対する大虐殺が免罪される訳でもなく。

私がいつこんなこと言ったのかね?わざわざイスラエルのくだりを入れておいたのを何故読み取れない?
あなたは相変わらず人道だ人権だのにケチをつけたと見ると思考が固まる癖が抜けないね。

>2006年頃のことを言っているようだが、そのときにシリアが難民を受け入れたからといって、現在の非武装の民間人に対する大虐殺が免罪される訳でもなく。

免罪?はぁ?私はシリアとアサドを免罪せよなどとは言ってませんが。
過去であろうが現在であろうがアサドとシリア政府のしていることは人道に
則った行いではないのか?あなたの言い方を見ていると私がアサドを評価するのが文字通り看過できなくていちゃもんをつけているようにしか見えないが。

あなたは国際人権屋が2002年の時点でちゃんとイラクの状況も押さえているからイラクを看過していないと言う私の言い分は事実ではないと言うが、私の言う看過とは「戦争後のイラクでは治安が不安定で暴力が続いている。人権が擁護される体制が必要」などとありきたりなことをアムネスティが言う前にイラク戦争そのものの是非には言及しないでこんなことを言うこと自体くだらない、放火魔を見逃しておいて家が燃えていると言うのと同じだろうということだ。
アムネスティという組織がそもそもそういうものと十分に承知しているが、中立と言いながらその実、言いやすい国や政府にだけとくに焦点を当てているように思えてしまうのは私の偏見なのかな?ま、どうでもいいが。
それにしてもなんでこんな戯けたことをぬけぬけと言えるのか不思議でならない…開いた口がふさがらないとはこのことである。



06. 2011年7月21日 00:15:07: 6kuobrWeYc
>>05
なにしろイラク戦争に批判的なコメントを出した幹部を解任したぐらいですから。

>>03
「非難」はするがその後どうなった?
ブッシュが訴追されたか? 
ということ。


07. 2011年7月21日 07:10:19: NoB4T4uYVg
阿修羅さんへ
シリアやリビアのニュースは真逆の可能性もある。
欧米軽油のニュースは鵜呑みにしてはいけませんよ。

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