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菅直人氏が立会演説で紹介した小説「すばらしい新世界」について (福岡発アジア映画行き) ↑松下圭一
http://www.asyura2.com/11/bd60/msg/547.html
投稿者 乃依 日時 2012 年 1 月 11 日 11:41:27: YTmYN2QYOSlOI
 

(回答先: 菅政権に潜む日本解体の思想 (民主党の内幕) 投稿者 乃依 日時 2012 年 1 月 10 日 22:44:26)

from
http://ch01411.kitaguni.tv/e248323.html

「「
2006年04月09日


菅直人氏が立会演説で紹介した小説「すばらしい新世界」について

 民主党代表選の投票の直前に、立候補をした菅直人氏、小沢一郎氏の順で持ち時間15分の演説を行った。管氏が、オルダス・ハクスレーの小説「すばらしい新世界」を紹介していたので驚いた。父親がこの小説の話を聞かせてくれたと言っていた。


 
 「すばらしい新世界」は、僕が学生の頃、一般教養「社会学」の講座で読まされたことがあった。一週間以内に読んで、感想をレポート用紙に書かなければならなかった。ちょっと読みづらかった。でも、とんでもなくすばらしい作品だと思った。

 近未来小説である。書かれたのはたしか、1930年代である。
 当時、ドイツでは「優生学」の研究が盛んに行われていたそうだ。ハクスレー一族はその研究に携わっていた。
「犯罪者の家系をたどると、犯罪者が多い」と結論づける研究をしたり、犯罪者の身体的特徴などを見つけたりしていたのである。
 犯罪を起こすのは、環境的な原因が大きいという考え方もある。社会的弱者に生きていくための保障を充実させたり、能力に応じた教育を受けられるようにすれば、犯罪は少なくなるという考え方である。
 遺伝か、環境か。どちらも相互に影響し合っているという考え方が現在では通説のようである。

 しかし、ハクスレー一族が行っていた「優生学」では、遺伝による影響を重視していた。犯罪者に子どもを作らせなければ、犯罪者の子孫はできず、犯罪者を減らすことができる。身体障害者や知的障害者にも子どもを作らせなければ、身体障害者や知的障害者が産まれる確率を抑えることができる。このような考え方は、ゲルマン民族が他の民族よりも優れていると考え、ユダヤ人を虐殺していこうとするナチスの政策の理論的根拠になったと言われている。

 オルダス・ハクスレーは、一族の「優生学」の研究に強い違和感を持っていた。そこで書いた作品が「すばらしい新世界」なのだと、以前、NHKスペシャルで紹介されていて知った。身内を敵にまわしてでも、正しいことは正しいと言ったオルダス・ハクスレーはすばらしいと思う。
 この小説が翻訳されて中公文庫で出版されたのは1974年のことである。まだ絶版になっていないのは、この作品に読む価値があるからだとも言えると思う。

 では、オルダスはどのような「すばらしい新世界」を描いたのであろうか。これから、紹介してみようと思う。僕の記憶に間違ったところがあるかもしれない。興味を持った方がいらっしゃったら、本を読んでみたり、ネットで調べてみて下さいね。

 「近未来」では、子どもは、母親が産むのではなく、試験管で生産されるようになっている。
 一個の卵子が96個に分裂したところで、それを分け、さらに分裂をさせていくと、96人の同じ顔を持った人間ができる。これらの卵は瓶に入れられ、化学処理を施され、ベルトコンベアーの上をゆっくりと進んでいく。

 どんな化学処理を施されるかと言えば、能力を抑制させるような処理である。知的なことを考える能力を抑え、肉体労働が好きな人間にしたり、事務的な作業はできるだけの知的能力はあるけれど、高度な知的能力は持たない人間を作ったりする。また、高い場所などの危険な作業を好むように瓶をぐるぐる回すといった処理を施すようにする。

 ベルトコンベアーをすべて通過したころには、等級の異なる人間ができあがるのである。α、β、γといった等級の人間は、みんな顔が同じなのである。一個の卵子から96個の人間ができ、それらの等級はみな同じなのだ。

 もし、自分と同じ顔の人間が95人もいて、みんな知的能力が同等に抑えられるとしたら、ぞっとする。しかし「すばらしい新世界」ではそうなのである。顔を見るだけで、その人間がαなのか、βなのか、γなのかがわかってしまうのである。

 等級の低い人間は、知的なことに興味を持たないようにあらかじめ処理されてある。一方、肉体的労働をするときに快感を覚えるようにできている。教育はあまり施さない。もし、本を読んでもあまり理解できないし、興味を持てないようにできているのだ。だから、γの等級の人間は、肉体労働を喜んでするようにできている。

 β、αと等級が上に上がるにつれて、知的なことを考えるのに興味を持つようにあらかじめできている。しかし、政治的なことについて批判をする能力は持たないし、関心もないのだ。また、政治的な本や宗教書などを読むことも禁じられている。そのため、為政者がどのようなことをやっても、民衆は批判する能力をまるで持たない。

 それぞれの業務をこなすことに快感を覚えるようにつくられているのだ。
 どの階級の人間も、その仕事をすることが快感であるから、不満を持つ人間がいない。だから「すばらしい新生会」なのである。

 しかし、それでも、嫌なことがあったり、ストレスがたまったりもする。
 すると「ソーマ」という薬を飲むように勧められている。「ソーマ」さえ飲めば、それまで持っていたもやもやや不安はすっきりと解消されてしまう。また「フィーリ」と呼ばれる「体感映画」もある。美女と一緒にデートをしたりといったことを「体感」できる映画を観れば、ストレスはなくなってしまうのだ。

 実は「ソーマ」は、麻薬のようなもので、快感をもたらす一方で副作用がある。平均五十才くらいまでしか生きられないのだ。だが、二十代の容姿を保つことができる。ずっと若いままの容姿や体型を維持できたまま、五十才頃で、ころっと死ねるのである。だから、体力、気力があって、仕事に打ち込む人間ばかりになる。そして労働者たちは、政治的なことに批判する能力も持たないし、興味さえ持たない。

 だから、為政者は、たやすく多数の人間を管理、支配できるのである。
 実は、αよりも階級が上の、ごく少数の人間がいて、彼らだけが、政治的なことにも関心を持てるだけの能力を持っているのである。遺伝子的にすぐれていて、能力を抑える薬品処理もされていない、ごく一部の「エリート」である。
 このトップにいる、世界を牛耳っている存在が「フォード様」という設定になっている。当時、自動車産業に勢いがあったから「フォード」という名前にしたのだろう。
 
 この「すばらしい新世界」では、一夫一婦制ではないのだ。男と女は相手をころころ変えて良い。フリーセックスが奨励されているのである。女性は避妊薬をいつも飲んでいて、妊娠しない。妊娠することは野蛮なことだとされている。人間は試験管の中で作られるからだ。
 セックスは快楽のためだけにのみあるのが「すばらしい新世界」なのだ。

 この小説の中で「できそこないの人間」が登場する。薬品処理が十分にされなかったのだ。だから、みんなが政治的なことに興味を持たなかったり、本を読むのに興味を持たなかったりする中で、彼は、苦悶していくことになる。彼だけが問題意識を持ってしまうからだ。
 支配しようとする人間にとっては、彼は「危険人物」である。
 一方「野蛮人生活区」と呼ばれる「未開地区」という保護区域が存在する。そこで、何と、子どもは母親のお腹の中から産まれてくるのだ。この「野蛮人」が住む保護区は、観光地になっていて、αからγなどの階級の人たちは、「野蛮人」をまるでサルでも見ているかのように、軽蔑するのである。

 しかしながら「フォード様」が支配しようとしている世界のからくりを暴くことができる力を持っているのは、「できそこないの人間」と「野蛮人」たちだけなのである。

 こんな感じの小説だったと記憶している。

 菅直人氏が、この小説を立会演説で紹介したのは、貧富の差が激しくなる社会を何とかして食い止めたいという考えからだと思う。
 「自己責任」の下で、社会的弱者は「負け組」であることを強いられる。「勝ち組」の子どもたちは、金銭をじゃぶじゃぶつぎ込まれて、競争に勝ちやすい条件を与えられ、また「勝ち組」になっていく。教育の機会均等の理念は吹っ飛ぶ社会になりつつある。

 親が離婚をしたり、解雇されたりして、子どもにその気があったり能力があっても、教育を受けられずに働かなければならない例は、現在でも数え切れないほどある。もし、高度な教育を受けることができたら、職業の選択肢も増えただろう。

 今、肉体労働に従事している人たちの中には、もちろん、好きでやっている人もいる。しかし、それは、十分な教育を施された上で、それでもやはり、肉体労働が好きだと納得してでのことなのだろうか。
 必ずしもそうではない。
 これから「勝ち組」「負け組」がはっきりしてくる社会になっていけば、もっと、割を食う人たちが増えてくるのだ。「負け組」の子どもは、また「負け組」になっていく。不満を軽減させるためには、娯楽を十分に提供していき、政府よりの論調ばかりを蔓延させていけば、ずっと「勝ち組」の人たちは安泰な世の中になる。

 このような社会を目指すのか。いや、それではいけないと管氏は考えている。だから「すばらしい新世界」をわざわざ演説の中で取り上げたのだと思う。
 残念なことに、短い時間だったので、聞いている人にこの小説が何を暗示しているのか、わかりにくかったと思う。

 「二大政党制」の実現を強く目指し、「政治生命」を賭けた小沢一郎氏が、民主党の代表に選出された。それはそれで意味があろう。

 だが、自民党との対立軸は、小沢氏が志向する大国日本であるべきではないと、僕は思う。むしろ、菅氏の主張する社会的な弱者を救済し、努力によって貧富の差に関わらず、能力を伸ばせ、適正な競争によって職業選択ができる社会であると思う。また、トップダウン的な決定に国民が従わされるのではなく、市民の意見が国政の場に十分に反映されていく社会を実現させることであると思う。

 小沢一郎氏の代表選出により、二大政党制の到来の可能性は少し膨らんだと思う。だが、対立軸は管氏の主張の方に大きくシフトすべきだと思う。

 旧社会党のグループがいち早く小沢氏の支持をしてしまった。この辺りが、政治の世界はわかりにくいなあと思う。理念や政策の点では、菅氏の主張は、社民や共産とも組めそうにも思える。僕は不勉強でよくわからないけれど、小沢氏の主張は、自民のそれとそんなに変わらないのではないだろうか。前回の代表選で、前原氏が2票差で菅氏に勝ったときには、たった2票の差が、この国を大きく変えてしまうのではないかと危惧した。だから、彼よりは小沢氏の方がましだと思うけれど、小沢氏は、果たして、管氏の唱える主張や、社民、共産ともゆるやかに連合を組めるような政策にシフトできるのだろうか。たぶん、思惑は別のところにあって、「二大政党制」への対立軸は別のところになってしまうのではないか、と僕は危惧する。

 私たちは、私たちにとって真の「すばらしい新世界」とは何かを考えながら、国政を監視していくことが求められているのではないだろうか。
 「娯楽」という名のあめ玉をしゃぶらされて、健全な批判能力を日々失わされていることに気づかず「勝ち組」に憧れ、身近な「プチ勝ち組」には敵意を向けるのは、健全な社会ではないと思う。よく考え、言葉を駆使している政治家の主張よりも、ワンフレーズ政治家のインパクトのある一言に乗せられ、酔い、支持していく方が楽である。でも、不満やストレスはある程度持っていた方が、いいのだと思う。そこから、なぜ、今の社会に不満なんだろう、どこをどう変えればいいのだろう、どこは変えないのでいいのだろうと、真剣に考えるきっかけになるからである。
 ストレスも不満もあっていい。そして、その理由を考え、それを政治家につきつければしっかりと受け止めてくれる。そういう社会が「すばらしい新世界」なのだと思う。
」」

「↑松下圭一」
は、先の記事は、松下圭一の話という意味です。
入れ忘れていました。
 

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コメント
 
01. 2012年1月11日 19:17:30 : RzqCBoHeak
なるほど。菅直人はイルミナティーの完全に洗脳されていたわけだ。NWO戦略を分かっていて
福島県民や東日本を被災させたわけだな。極悪人め。天罰が下るだろう。

02. パルタ 2012年1月11日 22:47:43 : BeExvDE2jO5d2 : KWEa32Be12
私は菅氏は国民にファシズムの警告をしたのだと思う。
ファッショに反対する立場でではなく、近い内そうなりますからね〜と言いたかったのではないか。
私は羽田・村山内閣の94年頃から気持ちの悪い、ヤな予感がしていたのだ。
何か悪い事が起こる気がしていた。
マスコミはオウムが悪だというが、まだ黒幕がいる気がしてならなかった。
私はこの頃からこの国は黒百人組に支配されていると思った。
上の年代の人になると中曽根内閣成立の頃からヤバいものを感じていたようだ。
オウムが結成された1984年は中曽根内閣の時代だもんな。
レーガン、サッチャー、中曽根が辞めても、代わりはいくらでもいるのである。
それで大資本が経済の世界化を止めはしない。人類が破滅するまでやるだろう。

03. 2012年1月12日 20:50:41 : 5rUWcmIa7U
小沢一郎氏が 韓国の大学で 日本人を害虫扱いしたのニュースが流れていた。
在日朝鮮人政治家は みな戦争を起こす為に洗脳されているのか 福島瑞穂さんも変だ。

ツイッターから、

> peponist peponist
> 福島瑞穂は原発反対デモに参加しててその際、日本は韓国の言うことを聞け!!
> って叫んでた"@Tucky_M: 福島さんは 慰安婦捏造派議員。
> 本人は否定しているけど、在日朝鮮人らしい。


在日朝鮮人でないのなら 韓国系の資金援助を受けている様な発言です。
日本程 あからさまな国賊を自慢して発言をする政治家が居る国は無い様な気がします。
スパイですと断言して居る様なものです。


「私は朝鮮人ではありません。名誉毀損しないで!」 福島瑞穂(趙春花)
http://www.youtube.com/watch?v=SrvijygvO0E


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