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TPPの政治利用は失敗に終わる・yokodo(TPPは、独露中印日などの対米債権国が主導すべきです)
http://www.asyura2.com/11/cult8/msg/677.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2011 年 11 月 18 日 16:04:05: 4sIKljvd9SgGs
 

http://yokodo999.blog104.fc2.com/blog-entry-444.html
TPPの政治利用は失敗に終わる
 TPP問題は些か食傷気味ですが、ドタバタ劇が続いていますので、引き続き採り上げたいと思います。本日の国会で、次のようなやり取りがありました。(日テレNEWShttp://news24.jp/articles/2011/11/15/04194490.html)

    国益損ねるならTPP交渉不参加も〜首相

国会で15日、参議院予算委員会が開かれ、野田首相はTPP(=環太平洋経済連携協定)について、国益を損ねる場合は交渉に参加しない可能性に言及した。

 自民党・山本一太議員は、野田首相が民主党内の慎重派に配慮して「TPPの交渉に参加する」と明言しなかったことをめぐり、「海外と国内で言っていることが違う」と野田首相の姿勢を追及した。

 山本議員が「国益を損ねるという場合には交渉に参加しないという選択肢もあるということですね」とただしたのに対し、野田首相は「何が何でも100%入る、とにもかくにも何でも、ということではない」と交渉参加を前提としない可能性に言及したが、曖昧な答弁に終始した。

 一方で、鹿野農水相は「私は交渉参加を前提とするものではないものと、こういうふうに理解している」と答えている。

 また、山本議員は、野田首相がアメリカ・オバマ大統領に対して「全ての物品・サービスを交渉のテーブルにのせる」と発言したとアメリカ側が発表し、日米間で見解が食い違っていることを追及した。野田首相は、アメリカ側に訂正を求める考えのないことを示した。

 山本議員「アメリカ側が発表した報道資料によると、野田首相が『全ての物品およびサービスを貿易自由化のテーブルにのせる』と、『貿易自由化交渉のテーブルにのせる』と述べたと書かれている。そんなことはオバマ大統領には一言も言っていないと、こういうことでしょうか」

 野田首相「一言も言っておりません」

 山本議員「事実と違うんだったら、ちゃんと訂正を要求してください。抗議してください」

 野田首相「事実ではないということが明らかになったということで、私はそれをもってよしというふうに思う」

 TPP交渉参加をめぐり、野田首相の歯切れの悪い答弁が続いている。

 何とも歯切れの悪い答弁で、野田総理には国政を担う資格がありません。米国側の公式発表に誤りがあるのなら、訂正させないとダメです。そのままにしておいたら、米国の発表が正しいことにされてしまいます。そんなことぐらい判っているはずですが、元々TPP交渉参加表明はオバマ政権のご機嫌を取るのが目的ですから、相手の機嫌を損ずることなどしたくないのです。

 松下政経塾出身者は皆、対米追随一辺倒ですが、野田総理は米国のポチに徹して長期政権を実現した小泉元総理を手本としていますから、反論して撤回させる気概などありません。己の権力を維持するために国を売り払おうというのですから、全くとんでもない男です。

 野田総理が、国益を損ねる場合は交渉に参加しない可能性に言及したことで、参加の意欲をなくしたと解釈する向きもあるようですが、前後の流れから、言ってみたまでのことでしょう。TPP推進の方向に変わりはないと思います。

 我国が交渉参加の方針を明らかにしたことで、TPPの流れが変わってきました。カナダ、メキシコの参加表明は周知の通りですが、中国も、米国による日中分断策に警戒しつつ、TPPに関心を向けています。時事通信は、12日付でこう報じています。(http://news.nicovideo.jp/watch/nw144855)

   TPP、中国も関心=日本の参加方針が刺激か

 【ホノルル時事】11日閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議の共同記者会見では、中国など各国代表から、米国やオーストラリアなど9カ国が交渉する環太平洋連携協定(TPP)への関心を示す声が聞かれた。日本の交渉参加方針の表明に刺激を受けた可能性もある。

 「TPPの交渉参加国から招待状を受ければ真剣に研究する」―。中国商務省の兪建華次官補は会見で、中国もTPPに関心を持っていることを示した。ただ、カーク米通商代表部(USTR)代表はTPPはすべてのAPEC諸国に開かれており、「招待状を待つ必要はない」と指摘。多くの産業を保護する中国に逆に改革を迫った。

 中国は、経済的な面でTPPに関心があるようです。しかし、米国は政治と経済を一体化して進めるのが常道なので、政治面での攪乱を嫌う中国が安易に話に乗ってくるとは思えません。多くの国が加わることで、TPPを利用して経済の立て直しと覇権の維持を謀ろうとする米国の思惑が崩れてきたら、中国も加わる可能性があります。

 ロシアのイーゴリ・シュヴァロフ副首相も、極東ウラジオストクでの太平洋経済会議で「わが国がTPPに加盟する可能性は排除できない」と発言しています。(http://japanese.ruvr.ru/2011/11/02/59757565.html) しかし、これも観測気球と思われ、真面目に受け取るのはどうかと思います。これでTPP諸国がロシアに接近してきたら、上手く利用しようと考えているでしょう。どの国も、自国の利益を図るのに一所懸命なのです。

 多数の国々がTPPに色気を見せることで、話が複雑になってきました。TPPが拡大して「FTAAP」(アジア太平洋自由貿易圏)が実現すると、地域の広さや経済規模の面で突出した存在となります。そんなことを目指すより、現在あるWTO(世界貿易機関)を改革した方が余程効率がいいと思うのですが…。

 参加国が増えると、各国の思惑が交錯して、一国が全体を操るのが難しくなります。交渉力のない日本にとっては、その方が安全です。(情けない話ですが) 束の間の権力を得ようとして国を売ろうとしても、海千山千の海外の政治家たちの前では、たちまち吹き飛ばされてしまいます。外圧を利用して権力を維持しようというさもしい根性は、いい加減に卒業して欲しいものです。
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