(回答先: 大前研一が激白…日本復興秘策＆「原発収束」手順とは（zakzak） 投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 4 月 30 日 16:54:29)

この人のダメなところは、机上の知識はあるのに、全く現実的でないというところ。まぁ、分析能力は認めているし、主張したいことも一理あるんだが、かなり【的外れ】なんだよね。
例えばこれ、
『実は日本の危機は、２０年も前から続いている。国民の家計所得は２０年間で１２％も減っているんだ。これは先進国では日本だけで、米・英・仏はそれぞれ２−２・５倍に伸びている。なのに、』

ここまではものすごく正しいのに、で、こう続く。
『２０年前と同じ感覚で、持ち家とマイカー、教育費の“３点セット”にお金を使うため、生活が苦しい。震災を機に、右肩上がりの幻想を捨て、自分に投資するライフプランへと生き方を変更するべきだね』

(ﾟДﾟ)ﾊｧ?
となるわけ。どこに、持ち家とマイカー、教育費の“３点セット”にお金を使う貧乏人がいるのさ。日本経済は、『構造改革』で格差が進んで、貧困層ができた。そして、この状態を放っておいたから、中流層の一部が徐々に貧困転落していって、一方の金持ちの実入りは殆どかわらないままになっている。だから、｢国民の家計所得は２０年間で１２％も減っている｣わけ。

団塊の世代が現状を把握せず、その下の世代も自分の近視眼的な楽しみのためにお金を使っているもんだから、全員がバカになっている。たしかに、大前の周りの甘ちゃんたちは20年前から変わっていないのかもしれん。そんな彼らの子供達はまともに教育を受けていない。なんとか教育を受けた人達も、親がそもそもバカだし、遊び人が急遽転職したような素人が学校の講師になる時代だから、そういう人に教えを受けざるを得なかった彼らは社会生活もままならない。

そして、目茶苦茶な雇用環境のなかで、安易に｢あした｣だの｢未来｣だの｢ゆめ｣だの｢みんなでひとつになって｣だのどっかの宗教みたいな御託を並べる阿呆どもの言うなりになり、結果としてこき使われて、明日の飯に悩むほどの収入しかない。そういう層が着々と増えている。

そういう中でもなんとか自分に投資してほしいという提案ならまだ分かるが、
結婚もできず、いや住まいの確保も医療保険も年金の支払いも難しい彼らが、｢２０年前と同じ感覚で、持ち家とマイカー、教育費の“３点セット”にお金を使｣っているのか？

ホ　ン　マ　モ　ン　の　ア　ホ　か　？

となっちゃうわけ。こんなやつだから、どう考えたって経営者として失格の石原都知事に銀行をやらしてみたり、そういうアホなことをやっちゃうんだよな。アホは言いすぎだね、すんません。以下のいずれかに読み替えてください。世間知らず。浮世離れ。
もうちっと、現実的に考えろよなって、言いたくなるね。

原発についてだって海外の有識者のチームを組むってのはあくまでも｢外交｣で有利になるだけの話し。あとは菅がやるよりグダグダにならないだろうという程度。アメリカにせよロシアにせよ、ここ20年まともに原発なんて運用してないんだから、日本に劣る。加圧水式のフランスが何の用があるってんだ。福島原発そのものの制圧の仕方は、日本の技術者が一番よくしっている。もちろん、責任を伴う判断が必要なところに専門家不在だとか、責任系統がなってないというのはあるんだがね。いいんじゃない、現場が反乱をおこせば。責任者不在のトップダウン*が間違っているってことを教えてやろうぜ。国民は、現場の手柄を経営者や中央政府が横取りするのを許したりはしないだろうよ。

*｢責任者不在のトップダウン｣：これも多くの日本企業の抱える構造的問題です。 　

コメント
01. ミスター第二分類 2011年5月02日 11:11:27: syFUAx3Wc1pTw : v7a8Ab2mMw 　これは違いますよ、少し補填させてもらいます。 >>アメリカにせよロシアにせよ、ここ20年まともに原発なんて運用 >>してないんだから、日本に劣る。 　アメリカはいまだに福島第一と同じ沸騰水型の原子炉をいまだに多数運用しています。そもそも原型を作ったのはGEです。 　またGE等は砂漠のど真ん中で原子炉のプチ暴走実験などもおこなっており、日本よりはるかに安全面では進んでいることが元GEの技術者だった日本人技師が述べています。 　そもそも福島で事故を起こした原子炉にベント用の弁をとりつけるようになったのはアメリカの政府機関の勧告によるものです。 　また、アメリカ、ロシアともに核兵器の製造過程で高レベルの放射性廃棄物の取扱や廃炉の経験が多数あります。日本は実際にやっているのは現時点で東海村の１号機と浜岡の1、2号機だけ。 >>加圧水式のフランスが何の用があるってんだ。 　フランスは使用済み燃料の再処理技術では日本よりも実績があります。六ヶ所村の再処理工場の技術開発はフランスから技術支援を受けています。 　また汚染水の処理では日本よりも実績があります。原子炉本体の安全化だけが問題ではありません。
02. 2011年5月02日 23:25:19: oXWcAVP9LE 大前研一の論理について正しく認識している投稿である。 こんなオッサンの本にハードカバーで立派な装丁をして本屋に沢山並べておるがもう少し読者も賢くなってほしい。言っていることにそこらじゅうに矛盾がある。

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